夏から秋にかけて鼻づまり、肌の痒みなどの症状に悩まされることはないでしょうか。
実のところ、この時期に特有のアレルギーを起こす原因があり、あなたの症状はそのために生じている可能性があります。
そこで本日は、「夏・秋に特有のアレルギーの原因別の対策」をご紹介します。
Contents
1. 夏・秋のアレルギー症状の原因は花粉とダニ
この時期に増えるアレルゲン(アレルギー誘発物質)は、以下の2つが代表的です。
- 花粉(イネ科、キク科)
- ダニアレルゲン(ダニの死骸、糞など)
これら2つは全く別モノですので、それぞれ個別にご説明します。
1−1. 花粉(イネ科、キク科)
「花粉でアレルギー症状が出るのって2〜3月の冬じゃないの?」と思われているかもしれません。
しかし、イネ科とキク科の草本植物の花粉は、夏から秋にかけて花粉を多く飛ばします。
そのため、もしあなたがこれらの花粉に対してアレルギーを持っていたら、あなたが感じている症状の原因である言えます。
1−2. ダニアレルゲン(ダニの死骸、糞など)
ダニによるアレルギー症状も7〜9月を中心に起こります。
じめっと暖かくなる5月からダニは家庭内で繁殖を始め、頭数を増やしながら脱糞、脱皮、産卵によりダニアレルゲンを撒き散らかします。
そして、乾燥して粉々になることで空気中に舞い上がり、呼吸により体内に入り込み、アレルギー反応を起こすに至ります。
2. 秋のアレルギー対策3ステップ
ここまでお読みになり、
「花粉やダニがアレルギーの原因になり得るのはわかったけど、私のアレルギー症状の原因なのかどうか、どうやって確かめるの?」
と感じているかもしれません。
その通りです。原因が完全に分かっていなければ、対策の立てようもありません。
そこで以下の3つのステップで対策を行うようにしましょう。
- アレルギー検査で原因の追求
- 家庭での対策
- 屋外での対策
それぞれ具体的にご紹介します。
2−1. アレルギー検査で原因を突きとめる
アレルギー検査は、アレルギー科、内科、耳鼻咽喉科、皮膚科などで受け付けてもらえます。
受診した病院に検査室があれば当日に、無ければ数日以内に検査結果が分かります。
一つの参考としてですが、小杉内科ファミリークリニックで行われているアレルギーセット検査「View39検査」では、ダニを初めハウスダスト、カビ、ゴキブリ、花粉など39種を調べて6,000円(保険適用)とのことです(費用は検査内容により若干変わります)。
(View39で調べられるアレルゲン)
アレルギーの症状を伝えた上で、イネ科、キク科の花粉と、ダニなどのハウスダストを検査してもらいましょう。
2−2. 家庭の花粉・ダニアレルゲン対策
まず家庭内の花粉対策として気をつけて知るべきなのが、どのように花粉が家庭に侵入するかです。花王が行った実験によると、以下の通りです。
そのため、以下の対策を実践するようにしましょう。
- 布団、洗濯物は極力室内干しをする。
- 換気は花粉の飛散が少ない早朝、深夜に行う。
家庭内のダニアレルゲン対策は、以下を行いましょう
- 布団、シーツ、カバー類を洗濯する。
- 畳、ソファ、ベッド周りに掃除機をかける。
ダニアレルゲンの除去に関しては、洗濯機洗いと掃除機で十分ですが、生きているダニを退治するにはこれらは不十分です。こちらのページ『【保存版】3ステップ式ダニ対策/予防マニュアル』をご参考にしてください。
2−3. 屋外での花粉・ダニアレルゲン対策
屋外での対策も重要です。
屋外ではダニアレルゲンの脅威はほぼ無いので、花粉にだけ気をつければ十分です。以下のように体を花粉から守りましょう。
- 花粉対策用メガネ・マスクを着用する
- 帽子をかぶる
- 花粉の飛散の多い地域には行かない
メガネやマスクをきちんと着用することで、鼻や粘膜に付く花粉の数を大幅に減らすことが出来ると報告されています。
花粉が原因でアレルギー症状にお悩みの方は、携帯するようにしましょう。
最後に
夏、秋のアレルギー症状の原因と対策についてご理解いただけたと思います。
家庭のダニアレルギー対策については、こちらのページ『これで症状スッキリ!家庭のダニアレルギー対策』で詳細にご紹介しているので併せてご参考にしてください。