※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。湿気だけでなくマットレス選びの情報を網羅的に押さえたい方はぜひ参考にしてください。 |
マットレスが湿気ると、さまざまな悪影響が出てきます。
- ダニやカビが繁殖しやすくなる
- へたりやすくなる
- 寝心地が悪化する
これらのデメリットを防ぐために、湿気対策がとても大事になります。
しかし、具体的に何をどの程度行えばいいのか、なかなかイメージが湧かないかと思います。
そこで今回は、「【賢くダニ・カビ防止】マットレスの湿気対策マニュアル」と題して、効果的な対策方法を分かりやすく解説します。ぜひあなたの睡眠環境を守るためにお役立てください。
1. マットレスの湿気対策マニュアル|3ステップ
マットレスの湿気対策は以下の3つのステップで考えましょう。
- マットレスを窓・床・壁から離して使う
- マットレスをこまめに換気・お手入れする
- マットレスの裏表に除湿アイテムを使う
①は簡単にできて継続させられることなので必ず実行しましょう。
②はできるだけこまめにやるようにしましょう。
しかし、面倒だから続けられないということであれば③の対策をしてください。③の対策をすることで②の対策をする頻度を減らすことができます。それでは1つずつ見ていきましょう。
①マットレスを壁・窓・床から離して使う
ベッドでマットレスを床から離す
床からマットレスを離しましょう。
ずっと直置きだと湿気がたまります。
特に、フローリングは畳と違って吸湿性もなく冷たいので、結露ができて湿気っぽくなりやすいです。ベッドを使ったり床置きのすのこを使ったりしてマットレスを床から離すようにしましょう。
シ ン プ ル 型 | ローベッド | フロアベッド | ステージベッド | 脚付きベッド | スチールベッド | パレットベッド |
収 納 特 化 型 | 引き出し収納付きベッド | チェストベッド | 跳ね上げ式ベッド | ロフトベッド | ||
多 目 的 型 | ソファベッド | 脚付きマットレスベッド | 折り畳みベッド | 電動ベッド | 床置きすのこ | 畳ベッド |
寝 心 地 改 善 型 | ダブルクッションベッド | ウッドスプリングベッド | マルチポイントベッド | |||
フ ァ ミ リ ー 型 | 連結ベッド | 二段ベッド | 親子ベッド | システムベッド | ||
マットレスを壁と窓から10cm離して置く
ベッドやマットレスを壁からも離しましょう。たった10cmだけでいいです。10cm隙間があれば空気の通り道ができて湿気対策になります。
また、窓際も要注意です。冬は乾燥のイメージが強いですが、部屋の内外の温度差により窓の周りに結露ができて湿気っぽくなります。結露ができた窓の近くにマットレスを置いていると、カビ発生待ったなしになってしまうので気を付けましょう。
【注意】ベッド・マットレスが壁に接していると、エアコンから出た風が壁にぶつかり降りてきて体に直撃することになります。冷房で冷やしすぎたり、暖房で喉を痛めたりします。こういった理由からも、ベッド・マットレスは壁から絶対に離しましょう。 |
②マットレスにこまめな通気・お手入れをする
マットレスを適切に配置したからといって気を抜いてはいけません。除湿のためにお手入れをこまめに行いましょう。
マットレスを通気させる方法
- 軽いマットレスなら壁に立てかける
- 重いマットレスなら片側を上げる
などのようにしてマットレスの裏面を空気と触れさせましょう。マットレスを床に置いて使っているなら週に2~3度以上、ベッドの上に置いて使っているなら月に1度以上の頻度でこのように換気のお手入れをしましょう。
マットレスのお手入れのコツ
- 扇風機で風を当てる
- 側生地が取れるなら取る
などのようにすると効果的に湿気を飛ばすことができます。なお、くれぐれも天日干しはしないでください。マットレスの生地やウレタンフォームなどの中材が傷んで寝心地が悪化する恐れがあります。
③マットレスの裏表両面に除湿アイテムを使う
②の対策がこまめにできないなら除湿アイテムを活用しましょう。もちろん、全ての対策が全部できるのが理想ですが。
マットレス下には除湿シート
除湿シートは、マットレスの下にたまる湿気を吸い取ってくれます。湿気対策をより効果的にできますし、多少手抜きをしても安心です。起床時に床やベッドの天板が湿気っぽいなら導入することをおすすめします。
マットレスの上には除湿敷きパッド
人は一晩200mlの汗をかきます。
なにも対策をしないとマットレスの表面がすぐに湿気っぽくなります。吸水性・吸湿性・放湿性の高い素材の敷きパッドで対策しましょう。
2. 湿気に強いマットレスの種類とは
マットレスにはいくつか種類がありますが、湿気に強い通気性の高いのがどれかというと下記のものになります。
- 高反発ファイバーマットレス
- ボンネルコイルマットレス
- ポケットコイルマットレス
種類 | イメージ | 体圧分散 | 反発弾性 | 横揺れ | 通気性 | お手入れ | ||
ノ ン コ イ ル | 高 反 発 ・ 高 弾 性 | 高反発ウレタン フォーム | ◯ | ◎ | ◯ | △ | ◯ | |
ラテックス | ◯ | ◎ | ◯ | △ | ◯ | |||
TPEポリマー | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | |||
中 間 | 一般ウレタン フォーム | △ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ||
ファイバー | × | ◯ | △ | ◎ | ◎ | |||
低 反 発 | 低反発ウレタン フォーム | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | ||
繊維わた | ◯ | △ | ◎ | ◯ | ◯ | |||
詰 め 物 次 第 | ハイブリッド | – | – | – | – | – | ||
コ イ ル | ボンネルコイル | – | ◯ | △ | ◯ | △ | ||
ポケットコイル | – | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
※コイルスプリングマットレスの体圧分散性はコイルの上の詰めもの(ウレタンフォーム やわたなど)の量と品質により大きく左右され、単体での評価が不可能なため「 – 」としています。また、それぞれ加工・品質により△が◯になったり、◎が◯になることがあります。 |
2−1. 湿気対策のために通気性の良いマットレスを選ぶべきか
湿気対策を考えていると「マットレスは通気性が良いものじゃないとダメなんだろうか…」と気になるかと思います。
が、正直、そんなことありません。というのも、結局、通気性の良いマットレスであっても同じように湿気対策をしなければいけないからです。なので、通気性よりは好みの寝心地を重視してマットレスを選ぶことを私はおすすめしています。
2−2. 湿気のたまりにくいマットレス4選
とはいえ、湿気のたまりにくいマットレスがどんなものか知りたいかと思いますので、おすすめできるものを4つ紹介していきます。
ブレスエアー®︎ ネムリエPremier【高反発ファイバー×硬さ調整】
型・種類 | ノンコイル薄型/高反発ファイバーマットレス |
厚み | 10cm |
硬さ | 極柔~極硬から選択可能 |
送料 | 無料 |
返品保証 | 30日間 |
サイズ・重量 | ナローシングル: 68×195×10cm・約5.7kg、シングル: 95×195×10cm・約8.1kg、セミダブル: 117×195×10cm・約9.5kg、ダブル: 135×195×10cm・約11.5kg |
価格 | ナローシングル: 41,800円、シングル: 49,500円、セミダブル: 60,500円、ダブル: 71,500円 |
リンク | 商品ページはこちら |
高反発ファイバー素材で作られた床置きマットレスです。
側生地も通気性の高い3Dメッシュ構造のものなので、通気性は数あるマットレスの中でもダントツです。高反発ファイバー素材は硬めなものが多いですが、柔らかさを選択できるのも本品のおすすめポイントです。
B-AIR PRO PLUS F40【高反発ファイバー×高弾性×温湿度調整】
型・種類 | ノンコイル薄型/高反発ファイバー+高弾性ウレタンフォームマットレス |
厚み | 7cm |
硬さ | ふつう |
送料 | 無料 |
返品保証 | 無し |
サイズ・重量 | シングル: 95×200×7cm・約5.1kg、セミダブル:118cm×200cm×7cm・約6.3kg、ダブル: 135cm×200cm×7cm・約7.2kg |
価格 | シングル: 63,800円、セミダブル: 87,696円、ダブル: 93,960円 |
リンク | 商品ページはこちら |
私どもがウレタンフォームの素材提供をして開発されたマットレスです。
通気性にすぐれるブレスエアー®素材の上に最高級フォームのセルプールを組み合わせています。通気性が良いのはもちろん、高弾性ウレタンフォームとの組み合わせにより弾性富んだ寝心地でおすすめです。
New Rev.7 パープルラベル【高反発ポケットコイル×湿度調整】
型・種類 | コイルスプリング/高反発ベッドマットレス |
厚み | 28cm |
硬さ | ソフト/ベーシック/ハードから選択可能 |
送料 | 無料 |
返品保証 | なし |
サイズ・重量 | シングル: 97×195×28cm、セミダブル: 122×195×28cm、ダブル: 140×195×28cm、ワイドダブル: 154×195×28cm |
価格 | シングル: 96,800円、セミダブル: 115,500円、ダブル: 135,500円 |
リンク | 商品ページはこちら |
フランスベッドグループの老舗メーカー東京ベッドが手がけるマットレスです。
7インチ(約18cm)のポケットコイルに高反発ウレタンフォーム2cmと湿度調整機能のあるウレタンフォーム2cm、さらに羊毛わたが詰められています。コイルにより通気性が高いですし蒸れにくいウレタンフォームが使用されているのでおすすめです。
セルプール ハイブリッドマットレスEX【高弾性ウレタンフォーム×吸湿性】
型・種類 | ノンコイル薄型/高弾性ウレタンフォームマットレス |
厚み | 8cm |
硬さ | ふつう |
送料 | 無料 |
返品保証 | なし |
サイズ・重量 | シングル: 98×197×8cm・約8kg、セミダブル: 118×197×8cm・約10kg、ダブル: 138×197×8cm・約12kg、クイーン: 158×197×8cm・約14kg |
価格 | シングル: 44,000円、セミダブル: 55,000円、ダブル: 66,000円、クイーン: 77,000円 |
リンク | 商品ページ |
調湿機能のある高弾性ウレタンフォームの三つ折りマットレスです。
自社製品のため手間味噌ですが、高弾性かつ高密度の素材ですのでたった8cmとは思えないほどの寝心地です。ウレタンフォームの薄型マットレスを検討されているならおすすめの一枚です。
最後に
ご紹介の3つのステップであなたのマットレスの湿気対策の一助になれば幸いです。
また、もし現在マットレス選びをしていて「通気性以外の観点からのマットレス選びのポイントを知りたい」ということでしたら、以下のページでマットレスの厚みや硬さ、素材を吟味した選び方や、選ぶ際の注意点、おすすめのマットレスを紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
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