※ダニの原因から症状、布団・マットレスなどの対象別の対策をこちらのページ「これで絶滅!ダニの発生原因、症状、駆除、予防の総まとめ」で徹底解説しています。アロマ以外の対策も比較検討したい方はぜひ参考にどうぞ。 |
こんにちは、加賀照虎です。
「アロマオイルって虫よけ効果あるし、ダニ対策にも効果あるかも」とお考えではないでしょうか?
結論から言うと、ダニ対策として有効 です。
しかし、目的を間違えていたり、適切なアロマを選べないと、あなたが望む結果は得られません。そこで本日は「アロマによるダニ対策の効果と選び方」をご紹介します。
1. アロマはダニを追い払う
まず最初にご理解いただきたいのが、アロマにダニ対策効果があると言っても、ダニを退治(殺ダニ)するほどの効果はありません。
それではどういう意味でダニ対策ができるのかと言うと、「ダニ忌避」効果 によるダニ対策です。ダニ忌避効果とは何かというと、アロマ(ダニの嫌う香り)によりダニを追い払うということです。防ダニ布団の薬剤加工と似た働きです。
1−1. ダニ忌避効果を持つアロマ
「アロマの香りでダニを追い払うのは分かったけど、実際にどれくらい効力があるの?」と感じられると思うので、実際の研究データをお見せしながら説明します。
青森県工業総合研究センターの岡部敏弘氏を代表とする研究チームは、以下のように実験を行いました。
- ろ紙を中心とした直径1cmの円の中にダニを20匹放す
- 各種アロマの精油をろ紙の上に垂らす
- ダニ10匹が直径3cmの外まで逃げる時間を計る
その結果、各アロマで以下のような結果になりました。
物質名 | 忌避時間(秒) |
ヒバ油 | 50 |
シトロネロール | 36 |
シトラール | 40 |
ネロール | 40 |
リナロール | 44 |
シトロネラール | 50 |
ゲラニオール | 51 |
対照(蒸留水) | 90 |
「え?!約2cm逃げるのに40秒前後って効果としてどうなの?」と全く実感がわかないと思います。そこで、実験の結果がイメージしやすいように、ダニを人に例えたいと思います。
この実験に使われたケナガコナダニの成虫の平均サイズは0.3~0.4mmなので、人(平均サイズ170cmと仮定)の世界に当てはめるなら、全てのサイズを約5,000倍すると分かりやすいです。
そして5,000倍のサイズ感で計算し直すと、「約100mの距離を40秒前後で逃げる」ほどの忌避効果 となります。
駆け足に相当するスピードです。女性ならハイヒールを脱いで走り出すレベルですね。なので、上記の実験結果から、アロマの忌避効果は十分見込めるといえます。
1−2. ダニ忌避効果の期待できる精油
上記の実験で、シトロネロール、シトラール、ネロールなどの精油成分の名前が挙がりましたが、成分名を言われてもよく分からないと思います。
なので、それぞれの成分を持つ具体的な精油名をご紹介します。
- シトロネロール、シトラール:レモン、レモングラス、レモンユーカリ、シトロネラ、メリッサなど
- リナロール、シトロネラール、ゲラニオール:ローズウッド、純正ラベンダー、ティートゥリー、ペパーミント、イランイラン、ゼラニウムなど
これらの中からあなたの好みの香りを選ぶのも良いですし、アロマショップの店員さんに各成分を出来るだけ多く保有している精油を紹介してもらうのも良いと思います。
製品:青森ヒバ油10ml
価格:500円
【当製品の販売ページ】
ヒバオイルは、ダニだけでなく、ノミ、蚊、ゴキブリ避けの効果もあると言われています。いわゆるヒノキの香りなので森林浴気分でリラックスして眠れると思います。お水で薄めたヒバオイルを布団にスプレーすれば、ダニから逃れて眠れます。
1−3. アロマでダニ対策の注意点
精油(エッセンシャルオイル)の香りでダニ対策をする場合、以下のことを念頭に置いてください。
- 直接肌に(特に皮膚の薄い部分)触れないようにしましょう。
- 赤ちゃんやペットに使えるかは事前に確認しましょう。
- 妊婦の方はお控えください。
最後に
アロマのダニ対策効果がどれくらいあり、どの精油を選べば良いか分かるようになっていれば幸いです。
しかし、アロマでのダニ対策は、ダニを香りで遠ざけているだけで、根本的な解決(ダニ退治)にはなっていません。そのため、きちんとダニを退治することも併せて考えましょう。
布団のダニ退治方法の詳細に関しては、こちらのページ「【布団のダニ退治方法】おすすめ11選と再発予防3ステップ」で11通りのダニ退治方法から、効果的なものをご紹介しているので併せてご参考にしてください。