枕カバーのサイズはどう選ぶ?ぴったり合う寸法・素材別の注意点を徹底解説
更新日:
枕カバーを買おうと思うとき
「どのサイズの枕カバーを買えばいいんだろう?」
と疑問に思うことはないでしょうか?
枕にぴったり合うかどうか心配になると思います。
そこで本日は「枕カバーの適切なサイズの選び方」についてご紹介します。
1. 一般的な枕のサイズ一覧
まず枕のサイズには標準のものと、ホテル仕様のような非標準の大きなサイズのものがあります。
あなたの枕のサイズはどれに該当しますか?
上から3つはほとんどのメーカーで共通している標準サイズです。
下の3つは非標準サイズです。
| サイズ | 取り扱い | 主な用途 |
| 35×50cm | 標準 | 小柄な人向き |
| 43×63cm | 標準 | 中柄な人向き |
| 50×70cm | 標準 | 大柄の人向き |
| 60×63cm | 非標準 | 多様な使い方を考えている人向き |
| 80×80cm | 非標準 | 多様な使い方を考えている人向き |
| 43×100cm | 非標準 | 枕をパートナーと共有したい人向き |
もしあなたが日本の寝具ショップで日本企業が販売している枕、もしくは、日本企業が代理販売している海外ブランドの枕を購入したのなら、1~3の標準サイズのどれかであるはずです。
1-1. 枕カバーのサイズは枕のサイズと同じものでOK!
例えば、あなたの枕のサイズが43×63cmだとすると、枕カバーのサイズも同じく43×63cmのものを選べば問題ありません。
「え、同じサイズでも大丈夫なの?」と思われる方がいますが、問題なくすっぽりと被せられます。
ただ、企業によっては43×63cmサイズの枕に対して45×65cmサイズの枕カバーを販売しているところもあります。これは、カバーにややゆとりをもたせることで、万が一、枕カバーが洗濯・乾燥により縮んでしまっても窮屈になることなく枕カバーを枕に被せられるだろう、というメーカーの配慮によるものです。
1-2. 非標準サイズや海外サイズの枕の場合
非標準サイズの枕を購入した場合は、その枕のメーカー、もしくは、日本の代理店に連絡し、その枕に対してぴったりの枕カバーをどこで購入できるか確認してみましょう。
例えば、私どもも80×80cmサイズの大きな枕を販売していますが、きちんとそれに対応する80×80cmサイズの枕カバーも取り揃えています。非標準サイズの枕を販売する上では、対応するカバーを用意するのは業界としては当然のことです。
ただ問題となるのが、海外などで日本にないサイズの枕を購入された場合です。例えば、アメリカでは20×30inch(約50×75cm)の枕が販売されていますが、これに対応する枕カバーを日本で見つけるのは至難の技になります。他にも、ヨーロッパでは、60×80cmサイズの枕が販売されていることがありますが、これはもう対応する市販の枕カバーを日本で見つけるのは不可能でしょう。
このような場合、以下の3つの選択肢しかありません。
- 諦める
- ebayなどの海外サイトで対応する枕カバーを探す
- 枕カバーを自作する
私は枕カバーの自作経験がないので、自作方法を詳細にお伝えすることはできませんが、こちらのウェブサイト『こだわりの生地で手作りの枕カバー』がイラストを使ってとてもわかりやすく解説し、なおかつ、枕カバー向けの生地も販売しているので、もしあなたが自作に興味があるのならご覧になってみてください。
2. 枕カバーを正確に選ぶためのサイズの考え方
枕カバーは「枕の表示サイズ」に合わせて選ぶのが基本ですが、実際には枕の"実寸(長さ×幅×厚み)"を測ることが最も確実です。枕は中材や縫製によって仕上がり寸法が変わり、表示サイズよりも数センチ大きかったり小さかったりすることがあります。
さらに、枕カバーは素材によって洗濯による縮み・伸縮性・厚みの吸収度が異なるため、同じ「43×63cm」でもフィット感が変わります。
そのため、サイズを選ぶ際は
- 枕本体の実寸を測る(長さ・幅・一番厚い部分)
- カバーの許容範囲(+2〜3cm程度)を確認
- 素材による縮み・伸びを考慮
という3ステップで決めると、寝心地が安定し、失敗がありません。
3. サイズが合わないとどうなる?寝心地と耐久性への影響
枕カバーのサイズが小さすぎたり大きすぎたりすると、寝心地・見た目・枕本体の寿命にまで影響します。
■大きすぎる枕カバーの問題点
- 中で枕が動き、寝返りのたびにズレる
- しわが寄り、頬や首に跡がつきやすい
- カバーの摩耗が早くなる
- フィットしないことで枕の高さが不安定になる
「なんだか枕がしっくりこない」と感じる原因の多くは、枕そのものではなくサイズの合っていない枕カバーにあります。
■ 小さすぎる枕カバーの問題点
- ファスナーに強い負荷がかかり破損しやすい
- 枕本体が圧縮され、高さや硬さが変わる
- 中材が偏り、首・肩のサポート力が落ちる
- パイプ・フェザー・低反発などの中材の動きを妨げる
特に低反発ウレタン・高反発ウレタン・そばがら・パイプなど「高さが命」の枕では、カバーのきつさが寝姿勢の乱れにつながるため注意が必要です。
4. 枕カバーの素材による"縮み・伸び"の違い
枕カバーの最適サイズは、素材の性質によっても異なります。「同じサイズなのにフィット感が違う」のは、このためです。
4-1. コットン(綿)
最も一般的な素材ですが、洗濯で1〜3%縮む・天然繊維で伸縮性はほとんどないという特徴があります。そのため、やや余裕のあるサイズを選ぶと長く使いやすくなります。吸湿性が高く、汗をかきやすい方には最適です。
4-2. ポリエステル
縮みにくい・乾きやすい・シワがつきにくいという扱いやすい素材で、ぴったりサイズの選択が基本です。厚みのある枕でもすっと入りやすく、耐久性も安定しています。
4-3. レーヨン・テンセル®(リヨセル)などの再生繊維
水分を含むと強度が下がる・薄くしなやかで肌触りが良いという性質があるため、1〜2cmのゆとりのあるカバーがおすすめです。吸湿性が高く、夏の蒸れ対策にも向いています。
4-4. ニット生地(伸縮性タイプ)
ジャージー・スムース・リブなどのニット素材は伸びるため、ジャストサイズ〜1〜2cm小さめでもフィットします。特にパイプ枕・ストレートネック枕・低反発枕など、形が崩れやすい枕にはぴったりフィットするニット生地が相性良好です。
5. 海外サイズの枕を使っている場合の完全ガイド
海外製枕は、日本の標準サイズ(43×63cm/50×70cm)と大きく異なる寸法が多いため、枕カバー選びに失敗しやすい代表例です。特に以下のサイズが国内では見つかりにくいものです。
5-1. よくある海外枕サイズと日本の代替サイズ
| 海外サイズ | 日本で近いサイズ | 合い具合 |
| 20×26inch(約51×66cm) | 50×70cm | △ 代用可 |
| 20×30inch(約51×76cm) | 該当なし | × 代用は難しい |
| 60×80cm(ホテル仕様) | 該当なし | × 不可 |
5-2. 海外枕のカバー選びで優先すべきこと
-
メーカー純正カバーを購入する
最もフィットし、枕本来の形を維持できます。 -
海外通販(Amazon US / eBay)で同サイズを探す
種類が豊富で、正確に合うサイズを選べます。 -
日本国内なら、近いサイズを調整して使う
例:51×66cm → 日本の50×70cmで代用可(やや余りあり) -
どうしても見つからない場合は、オーダーメイドや手作り
ロング枕・特殊形状枕でも確実にフィットします。
5-3. 海外枕は「厚み」も注意が必要
海外枕は、日本の枕に比べてふっくらして厚い・ダウン・フェザー量が多い・標準より横幅が広いという特徴があります。そのため、長さ × 幅 だけではなく、厚みを基準にして入るサイズかどうかを必ず確認して選びましょう。
最後に
もしあなたがどのような枕カバーを購入するか決めていないのなら、こちらのページ『枕カバーにおすすめの生地・素材5選【体質・使用感別】』で素材と生地にこだわって快適なものを選ぶ方法をご紹介しているのでご参考にしてください。
また、枕に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「枕」の記事一覧
・【熟睡枕おすすめ7選】正しい選び方で相性チェック!
・抱き枕おすすめ10選【長さ・形状・素材を徹底比較】
・枕を正しくオーダーメイド!【失敗談から学ぶ7つの注意点】
・枕の正しい使い方とは?高さ・素材別の工夫と症状別改善法
・【枕サイズ一覧】標準からロング枕、あなたに合うサイズは?
・枕なしで快適に睡眠できる人が持つ3つの条件とは
・横向き寝が快適になる正しい寝方と枕の選び方【専門家解説】
・うつ伏せ寝におすすめの枕の使い方|高さ・素材の選び方と快眠の工夫
・しっかり熟睡できる!寝返りがしやすい枕の特徴とは
・写真で分かる!首のためのタオル枕の作り方と使い方
・睡眠時無呼吸症候群なら枕を変える前にするべき3つのこと
・ストレートネックに効果的な枕と使い方|姿勢改善の3ステップ
・頚椎(首)ヘルニアならするべき3つの枕対策
・枕から後頭部へ圧迫感がある3つの原因と対処法
・首こりを悪化させる枕とは?原因と正しい選び方・7つの解消法を徹底解説
・いびき改善に効果的な枕の選び方|原因別のおすすめ商品と寝姿勢を解説
・もう寝違え無用!熟睡枕を選ぶ3つのポイント
・手軽に清潔な洗える枕!洗濯機・乾燥機対応のおすすめ品
・腰枕の正しい使い方と効果|腰痛を悪化させないための注意点とは?
・※要注意!足枕の正しい高さと、足の置き方(姿勢)
・大人気の大きい枕で快適ベッド生活!おすすめの使い方
・低い枕の弊害?!低めの枕を選ぶ時の注意事項
・【快眠の方程式】理想的な枕の高さ=理想的な寝姿勢
・枕が高いと最悪!悪影響とすぐに枕にするべき処置
・肩甲骨のコリと痛みの原因は枕?ケース別の対策を!
・避ければ快眠!低反発枕が肩こりを起こす、たった1つの理由
・整形外科医による枕外来って?概要、相場、注意点など
・硬い枕は頭痛の元?!購入時のチェックポイント
・首と肩にやさしい!柔らかい快眠枕を選ぶ方法
・【枕の2種類16素材】合うものを選ぶための比較方法
・熟睡できる高反発枕を選ぶための7項目とおすすめの枕
・ラテックス枕の評判は?熟睡のためのおすすめの選び方
・パイプ枕で快眠するコツ&上手に洗濯する方法
・爽やかに快眠!そばがら枕のおすすめの選び方とお手入れ方法
・羽毛枕を選ぶ5つの目安、黄金比、上手な洗い方
・※要確認!羽根枕をおすすめできない2つの理由
・他素材との比較でわかる!マイクロビーズ枕の寝心地と選び方
・16種類の素材と比較|ひのき枕の寝心地と注意点
・ひんやり&あたたか!小豆枕の効果と寝心地は?
・塩まくらは効果なし?!気になる使用感は?
・寝起きの肩こりがひどい…考えられる原因と対策は?
・枕のクリーニング料金の相場、洗い方・素材などの注意点とは
・※水洗い禁止※ラテックス枕の洗濯&お手入れ方法
・低反発枕は洗濯厳禁!汚れをキレイにする方法とは
・枕の寿命はいつ?買い替えサインと長持ちの秘訣を徹底解説
よくある質問
Q1. 枕カバーは枕より大きくても大丈夫?
A. 枕より少し大きい枕カバーを使うのは問題ありませんが、ゆとりがありすぎると中で枕本体が動きやすくなり、寝返りのたびにズレたり、しわが寄って顔や首に跡がついたりします。目安としては、枕の実寸に対して長さ・幅ともに+3cm程度までのゆとりであれば、見た目と寝心地のバランスが取りやすく安心です。
43×63cmの枕であれば、45×65cm前後の枕カバーは許容範囲と考えてよいでしょう。それ以上大きいサイズを選ぶ場合は、封筒型ではなくファスナー付きのタイプを選ぶと、中でズレにくくなります。
Q2. 洗濯するとカバーが小さくなるのはなぜ?
A. 綿(コットン)や麻(リネン)などの天然繊維は、水分を含むと繊維が膨らみ、その後乾く過程で元の状態よりも少し縮む性質があります。さらに、家庭用乾燥機の高温・強風にかけると、その収縮が一気に進み、購入時より1〜3cmほど小さくなってしまうこともあります。
長く同じ枕カバーサイズで使いたい場合は、洗濯表示を守りつつ、乾燥機は弱乾燥または陰干しにとどめるのがおすすめです。綿100%の枕カバーを選ぶときは、「少し大きめサイズ」や"防縮加工済み"と明記されたものを選ぶと失敗しにくくなります。
Q3. ぴったりサイズを選ぶと入らないことはある?
A. 枕本体のサイズにぴったりの枕カバーを選んだつもりでも、枕の厚みや中材の硬さによっては「入れにくい」「ファスナーが閉まらない」ということがあります。特に、パイプ枕・そばがら枕・ウレタンフォーム枕などは厚みが出やすく、表示サイズどおりでも実際のボリュームが大きい場合があります。
そのため、硬めの枕や高さのある枕には、実寸より長さ・幅ともに+1〜2cm程度の余裕がある枕カバーサイズを選ぶと、出し入れしやすく、生地やファスナーへの負担も少なくなります。反対に、ストレッチ性の高いニット生地ならジャストサイズ〜やや小さめでもきれいにフィットします。
Q4. ロング枕や抱き枕カバーはどう選ぶ?
A. ロング枕や抱き枕は、一般的な43×63cmの枕と違い、長さだけでなく"太さ(直径)"や形状が商品ごとに大きく異なります。長さ×幅だけを基準にカバーサイズを選ぶと、実際にはきつすぎてファスナーが閉まらなかったり、反対にダブついて抱き心地が悪くなったりすることがあります。
特に円柱型・コの字型の抱き枕は、メーカーごとに専用サイズが設定されていることが多いため、できる限り枕本体と同じシリーズの専用カバーを選ぶのが最も安全です。汎用カバーを使う場合は、「枕の一番太い部分の周囲(外周)」も採寸し、商品ページに記載の対応サイズと照らし合わせて選ぶようにすると失敗しにくくなります。
著者紹介
著者情報
加賀 照虎(上級睡眠健康指導士)
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
各種SNSで情報発信中。
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
各種SNSで情報発信中。
「いくら眠っても眠い」
「寝付きが悪くなった」
など睡眠のお悩みを抱えてはいないでしょうか?
多くの研究データから質の低い睡眠は生活の質を下げることがわかっています。
快眠タイムズでは、皆さんの睡眠の質を向上させ、よりよい生活が送れるように、プロの視点から睡眠/寝具の情報を発信していきます。