オーダーメイド枕の効果と選び方|首こり・肩こりを改善する快眠の秘訣

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オーダーメイド枕の効果と選び方|首こり・肩こりを改善する快眠の秘訣

測定とフィッティングに1時間をかけ、ついに完成したオーダーメイド枕。

お店では「素晴らしい出来だ!」と思ったものの、自宅で使うと寝心地が全然良くなかったり、違和感だらけだったり、、、。

枕を作っている側の人間として、このような失敗談を受けることがあります。

失敗の経緯を深掘りしてみると分かるのですが、多くの失敗談には共通点があります。

そこで本日は、そのような多くの失敗談を元にした「枕をオーダーメイド製作するときの7つの注意点」をご紹介します。先人の失敗を教訓にしましょう。そうすれば、あなたはきっと満足のいくオーダーメイド枕を手に入れられます。

0. そもそもオーダーメイド枕とは

オーダーメイド枕とは何なのか、本質を理解していただきたいので付記します。

そもそも「オーダーメイド枕」と聞いて、あなたはどんなものだとイメージしますか? 正しい姿勢で寝るために自分の体型に合わせて、しかも自分好みの寝心地で、枕を一から設計するサービスだとお考えかと思います。

半分正解です。しかし、それだけでは核心を逃しています。オーダーメイド枕の本質は何かというと「さらに良い自分を目指すこと」にあるのです。

というのも、今のあなたの眠りが80点だとすると、オーダーメイド枕はまずは80点のあなたに合わせて設計され眠りの改善を目指します。ただ正直、いきなり100点まで一足飛びでたどり着くことは難しいです。そのため、まずは90点を目指します。そしてその段階になったら、オーダーメイド枕を微調整して90点のあなたに合わせ、100点を目指す。そして、あなたの眠りが100点になれば、100点のあなたに合わせて再度微調整をして120点のより良いあなたを目指す。

眠りを改善するだけで終わらないのです。改善し続けてより良い自分を目指すことがオーダーメイド枕の本質なのです。

1. オーダーメイド枕が注目される理由

オーダーメイド枕が近年注目されているのは、「自分の体に合う枕が見つからない」という悩みを根本から解決できるためです。一般的な既製品の枕は高さ・硬さが一律で作られているのに対し、オーダーメイド枕は体型・寝姿勢・寝具環境に合わせて一人ひとりに最適化されています。

計測時には、後頭部から頚椎、肩のラインまでを正確に測定し、理想的な頚椎カーブ(首の自然なS字ライン)を保てる高さを設計します。さらに、枕内部の中材を数種類から組み合わせることで、体圧分散性や寝返りのしやすさを細かく調整できます。

また、オーダーメイド枕は購入後のアフターサービスや高さ調整のメンテナンスも充実しています。定期的な再調整を行うことで、体型の変化やマットレスの硬さに合わせてフィット感を維持できるのも大きなメリットです。

その結果、慢性的な首こり・肩こりの軽減やいびきの改善など、日常の睡眠に直結する悩みを緩和するケースも多く報告されています。「眠っても疲れが取れない」「朝起きると首が重い」といった不快感を感じている人にこそ、オーダーメイド枕は高い効果を発揮します。

2. オーダーメイド枕がもたらす効果

オーダーメイド枕は、単なる"高級枕"ではなく、睡眠の質を科学的に改善する快眠ツールです。体圧分散・頚椎サポート・呼吸の通りやすさなど、複数の要素から身体への負担を軽減します。

2-1. 首・肩こりの改善

枕の高さや硬さが合わないと、睡眠中に首や肩に余分な負荷がかかり、筋肉が緊張して血行が悪化します。オーダーメイド枕では、頚椎カーブを自然に保つ高さ設定を行うため、筋肉がリラックスした状態で眠ることができます。その結果、翌朝の首・肩の張りやコリが軽減されやすくなります。

2-2. 寝返りが打ちやすく熟睡しやすい

枕が自分に合っていないと、無意識に寝返りの回数が減り、血流が滞りやすくなります。一方、体圧分散性を考慮したオーダーメイド枕は、寝返りをスムーズに行える形状・反発力を持っており、自然な姿勢で深い眠りをサポートします。

2-3. いびき・無呼吸の軽減

正しい枕の高さは、気道の確保にも関係しています。頭部が沈み込みすぎると気道が狭くなり、いびきや浅い呼吸を引き起こす原因になります。

オーダーメイド枕は、頭と首の角度を最適化し、呼吸がスムーズに行える姿勢を保つため、いびき対策にも効果的です。

2-4. 睡眠の質の向上

体圧分散と呼吸の改善により、深いノンレム睡眠の割合が増えるといわれています。朝の目覚めがスッキリしやすくなり、集中力や代謝の改善など、日中のパフォーマンスにも好影響を与えます。

このようにオーダーメイド枕は、単に「高さを合わせる」だけではなく、体全体のバランスを整える"睡眠環境の最適化"を実現します。

3. オーダーメイド枕製作7つの選び方と注意点

さて、本題です。オーダーメイドの枕づくりが失敗に至った原因を分析すると、以下の7つが最も注意するべきポイントと選び方になります。

  1. 実店舗でフィッティングをしてオーダーすること
  2. 枕をフィッティングするときのマットレスに注意すること
  3. 硬すぎる枕(素材)は避けること
  4. 頭を固定しすぎる形状は避けること
  5. フィッティング時の服装・髪型に注意すること
  6. アフターサービスの内容を確認すること
  7. 完成後2週間は様子を見ること

それぞれ詳しく説明していきます。

3-1. 実店舗でフィッティングをしてオーダーすること

ネット上でフォームを埋めたり数値を入力するだけで、枕のオーダーが完結できるサービスがあります。便利ですがあまりオススメできません。

実店舗でオーダーメイド枕を製作することをおすすめする理由は2つあります。

3-1-1. 専門家が測定してくれるため

1つ目の理由は、実店舗だと専門家に身体の測定をしてもらえるので、データがより正確に なるためです。

やはり、あなたがご自身で首の長さ・首のカーブを正確に測定するのは困難ですし、ご自身の体型のイメージが完璧に正しいとは言い切れないからです。例えば、後頭部のカタチ。

後頭部の形
後頭部の形

私は以前、自分の後頭部のカタチは一般的だと思っていましたが、よくよく調べてみると結構張っているのだと知りました。

せっかくのオーダーメイド枕なので専門家に正確に測定してもらいましょう。

3-1-2. フィッティングと微調整ができるため

2つ目の理由は、フィッティングと微調整がその場ですぐにできる点です。

身体を測定し枕を作っても、1度で完璧なものが仕上がることはありません。そのため、マットレスの上に寝転がりフィッティングをしながら微調整を繰り返し行う必要があります。微調整が出来なければ、素晴らしい出来栄えは期待できません。

さらに付け加えると、80点のあなたが90点になったときなど、継続的な微調整が出来ることもお店だからこそ出来るサービスです。

3-2. 枕をフィッティングするときのマットレスに注意すること

仮製作した枕のフィッティングを店舗内のマットレスの上で行います。

しかし、このマットレスの使用感があなたがご家庭で使用しているマットレス(もしくは敷布団)と近いものでないと、オーダーメイド枕づくりが失敗する可能性が急増します。理由は単純で、マットレスの硬さ柔かさや反発弾性具合によって、必要とされる枕の高さが変わってくるからです。

例えば、低反発マットレスは一般的な高反発マットレスに比べて、背中・腰が沈みやすいです。なので、低反発マットレス使用時に必要とされる枕の高さは低くなります。よって、ご家庭で低反発マットレスを使用しているにも関わらず、高反発マットレスの上で枕のフィッティングと調整をしてしまうと、ご家庭での使用時に違和感が生まれる原因になるのです。

そのため、ご家庭のマットレスと似た使用感のマットレスの上で枕のフィッティングができるか否か、 事前に確認しましょう。

3-3. 硬すぎる枕(素材)は避けること

あなたの好みで枕の中材を選べられるのがオーダーメイド枕の良い点ですが、硬すぎる素材の使用を控えることをおすすめします。

というのも、枕が硬すぎると以下の2つのデメリットを被る可能性があるからです。

  1. 首や後頭部にかかる圧力が強くなる
    圧迫感があるだけでなく、血流が悪くなりがちで痺れを感じることもあります。
  2. 隙間が生まれやすい
    首のカーブにフィットしにくく、肩・首の筋肉をリラックスさせられません。
硬すぎる枕
硬すぎる枕

そばがら、ポリエチレンパイプ、ウッドチップなどがオーダーメイド枕の中材として使用可能なことが多いです。

私のオススメの素材はエラストマーパイプです。程よく柔らかく弾性があるので、首と頭を優しくサポートします。

3-4. 頭を固定しすぎる形状は避けること

大半のオーダーメイド枕の形状は、後頭部の部分が凹んでいて、両端が高くなっています。

寝返りをうち横向き寝になったときにも、首を真っ直ぐのままキープするために、このような構造になっています。

頭が枕に固定され過ぎる
頭が枕に固定され過ぎる

この形状自体は理にかなっていますが、やり過ぎないように気をつけましょう。

というのも、枕の中央が凹んでいて両端が高いと、頭を置いたときに一時的なフィット感は生まれますが、頭が固定されすぎて寝返りがしづらくなるからです。

寝返りをすることで、無意識的に身体のポジションを調整しています。同じ姿勢で寝続けると、エコノミー症候群と同様に、身体が疲れるからです。そのため、枕に頭を固定され過ぎないようにしましょう。

3-5. フィッティング時の服装・髪型に注意すること

服装・格好に関して、以下の点にご注意ください。

  • 着脱しやすい服装
  • 着ぶくれしない服装
  • フード付き上着
  • 後ろで縛る髪型

オーダーメイド枕を製作する際、首だけでなく肩、背中も測定されます。より正確に測定できるよう、身体のラインが分かりやすい服装、もしくは着脱しやすい服装が良いです。

また、髪を後ろで縛っていたり、上着にフードが付いていたりすると、フィッティングしづらくなるので、この点にも要注意です。

3-6. アフターサービスの内容を確認すること

オーダーメイド枕は枕としては大きな出費の買い物になるので、各事業者ともにアフターサービスも提供しています。

しかし、各事業者によりアフターサービスの内容が異なるので、以下の2点を軸に確認しましょう。

3-6-1. 枕の中材の調整

オーダーメイド枕だけでなく全ての枕に言えますが、使用に応じて枕の中材がヘタり、使用感が低下していきます。そしてそれにより寝心地に満足できなくなることもあります。そのため、枕の中材が悪くなった時にもアフターサービスとして調整してもらえるか確認しましょう。

3-6-2. アフターサービスの期間・価格

オーダーメイド枕を作るからには少なくとも10年は使うことを考えていると思います。そしてその間に、枕の中材が劣化したり、あなたの体型に変化があったり、マットレスを新調されたりする可能性があります。

そのため、あなたが想定している使用期間中にアフターサービスが受け続けられるか、そして、金額面でも気兼ねなくアフターサービスを受けに行けるかを確認しましょう(※4章でアフターサービスを含めてオススメのブランドを紹介します)。

3-7. 完成後2週間は様子を見ること

人は習慣の生き物です。枕を買い換えた最初の数日は、新しい寝心地に違和感を持つことがあります。

なので、オーダーメイド枕を作っても最初の1~2週間は、違和感があっても使い続けてみましょう。その後どうしても合わないのなら、再調整の相談をしましょう。オーダーメイド枕を作った人の意見に多いのが、「思ったより高さが低い」ということ。

市販の枕は高すぎるものが多いので、きちんと測定した枕でさえ低いと感じる人が多いのだと思います。

4. オススメのオーダーメイド枕ブランド

オーダーメイド枕のブランド(事業者)は多数存在します。

そのため、どのブランドのものが良いのか、迷われると思います。そこで次に、以下の評価軸を元にした私のオススメブランドを紹介します。

  • スタッフ
  • 店舗内のマットレスの多様性
  • アフターサービス

(※下記のご紹介以外にもオススメのブランドがありますが、確認が取れていない点があるので、随時アップデートします。)

4-1. じぶんまくら(㈱タナカふとんサービス)

jibunmakura

  • 価格:27,000円
  • サイズ:43×63cm
  • 中材の種類:8種類(つぶ綿・コルマビーズ・アクアビーズ・備長炭・エアセルパフタッチ・銅パイプ・そば殻・エラストマー)
  • 側生地組成:[表地]ポリエステル100% [裏地]ポリエステル65%、綿35%
  • アフターサービス:ライフタイム無料メンテナンス(高さ調整・中材の補充など)
  • じぶんまくら案内ページへのリンク

日本最大級の寝具専門店の㈱タナカふとんサービスが展開しているオーダーメイド枕ブランドです。

4-1-1. 眠りのスペシャリストがコンピューターで測定

快眠理論に基づいたコンピューター診断システム「フィッテングスリーパー」を使いながら、あなたの体型(後頭部・首・背中・腰・お尻)と体重を測定します。

そして、眠りのスペシャリストがそのデータとあなた好みの素材を元に、あなたにぴったりな枕に仕上げます。もちろん、店舗内にマットレスを多種類取り揃えているので、あなたがご使用中のマットレスと似た寝心地のマットレスの上で使用感を確かめることもできます。

4-1-2. ライフタイム無料メンテナンスを全国102店舗で対応

製品の寿命が来るまではずっと無料でメンテナンスを行ってくれるのも嬉しいポイントです。使用に応じて枕の中材の劣化は避けられませんが、このアフターサービスであれば安心です。

さらに、グループ店が全国に102店舗以上あり、購入店舗以外でもメンテナンスに対応してくれます。頻繁に引越しをする方には、重要なポイントです。

4-2. FIT LABO(西川リビング㈱)

fitlabpillow

  • 価格:21,600円
  • サイズ:43×63cm
  • 中材の種類:5種類(ポリエステル粒わた・エラストパイプ・ソフトパイプミニ・ソフトパイプ・パイプ)
  • 側生地組成:[表地]綿40%、ポリエステル40%、ナイロン20%[中地]綿55%、ポリエステル45%[裏地]ポリエステル100%
  • ベース層側生地組成:綿55%、ポリエステル45%
  • ベース層中材:ウレタンフォーム(デュオセルフォーム)
  • アフターサービス:中材の量調節による高さのフィッティング10年間無償
  • FIT LABO案内ページへのリンク

FIT LABOは今年(2016年)450周年を迎えた老舗寝具メーカーの西川リビング㈱が考案したオーダーメイド枕ブランドです。

4-2-1. 老舗寝具メーカーの研究開発から誕生

地場の寝具店と提携することで、FIT LABOブランドが全国で展開されています。

もちろん、睡眠と寝具の知識と測定の技術を修了した店舗しかFIT LABOブランドを扱うことはできません。取り扱い店舗はマットレスの種類も豊富なので、あなたのご家庭のマットレスと近い寝心地のマットレスの上で枕をフィッティングできると思います。

4-2-2. 10年間の無償フィッティング&中材調節

アフターサービスも充実しています。

なんと無償で購入から10年間も中材の調節をフィッティングをしてもらいながら行なってもらえます。安心して購入できますね。

また、全国に137軒もの取り扱い店舗があります。基本的には購入店でのメンテナンスの対応をしてもらえますが、引越しなどによりお住まいが変わった場合、転居先の近くの店舗でも対応してもらえます。

4-3. オーダーメイド枕の値段比較

上記の2社以外のオーダーメイド枕サービスの値段の比較が見たいとのお声をいただいたので、業界で有名どころのオーダーメイド枕の値段とアフターサービスの比較をご紹介します。

  • じぶんまくら(タナカふとん):27,000円~37,800円、ライフタイム無料メンテナンス。
  • FIT LABO(西川リビング):21,600円~28,080円、10年間無料メンテナンス。
  • ピロースタンド(東京西川):10,584円~27,000円、1~2年間無料メンテナンス。
  • ロフテー枕工房(エアウィーブ):10,000円~30,000円、30日間返品可。
  • 整形外科枕(山田朱織枕研究所):28,000円~44,744円、1年間無料メンテナンス。その後は会員のみ有償で再調整可。
  • まくらぼ(大和屋ふとん):27,000円、永久無料メンテナンス。中材費は有償(1ポケット1,000円)。

5. オーダーメイド枕を作れる近所の店舗を簡単に探す方法

「よし!オーダーメイド枕をつくろう!」と思っても、お近くの店舗を探すのは面倒な作業です。そのようなときに役に立つウェブサービスが「まくらる。」です。

まくらる。使用画面
まくらる。使用画面

「まくらる。」とは、まくら㈱が運営するオーダーメイド枕の情報サイトです。と言っても、ただの情報サイトではなく、このウェブサイト上であなたのスマホ端末のGPS情報を元に「あなたの近所のオーダーメイド枕を作れるお店を探す」ことができるのです。

今いる場所から一番近い店舗のページ】へ飛ぶと、こちらの画像にあるように、あなたの最寄りのオーダーメイド枕を作れるお店が5店舗表示されます。

「あ、あそこのららぽーとの寝具屋さんってオーダーメイド枕作れたんだ!」などと、見落としていた近所のお店を発見することも期待できます。

ご丁寧なことにお店が近所にあれば複数店教えてくれるので、色々なお店を比較検討したいときに、リストを作れるので便利です。

【店舗詳細】のページへ行けば、その店舗の住所や定休日、電話番号、価格、推定所要時間などの情報が載っているので、伺うまえに必ずチェックしましょう。行くと決めたら【ルート案内】のページへ飛びましょう。Google Mapによるルート案内が始まります。

パソコンからアクセスする場合はGPSでの検索はできませんが、地図上からあなたのお住まいの都道府県や条件を入力することで、お近くのオーダーメイド枕を作れるお店を探すことができます。

とても便利なサービスなので、是非ご活用してみてください。

6. 枕外来とオーダーメイド枕の違いとは

「枕外来とオーダーメイド枕は何が違うのか?」と質問があったので付記しますが、

  • 枕外来:整形外科医や整体師があなたに合わせて枕を作るサービス
  • オーダーメイド枕:寝具屋の店員があなたに合わせて枕を作るサービス

両者の違いは「誰が測定、フィッティング、枕制作を行うのか」という点になります。

とはいえ、どちらも整形外科学的理論(頚椎の形状など)をベースにしているので、誤解を恐れずに言えば根本的には同様のサービスだと考えられます。

どっちで枕を作ってもらおうか迷っている方は、両者でフィッティングをしてもらいどちらがしっくりくるか比べてみると良いかと思います。枕は一度購入したら長い付き合いになるので、じっくり比較検討をして選ぶことをおすすめします。

7. オーダーメイド枕のお手入れ・寿命

オーダーメイド枕は、正しいメンテナンスを行うことで5〜10年ほど長く使用できます。せっかく体に合わせて作った枕も、汚れや湿気を放置すると性能が低下してしまうため、定期的なケアが重要です。

7-1. 使用中のお手入れ

枕カバーは週1回の洗濯を目安に清潔を保ちましょう。

枕本体は風通しの良い場所で日陰干し(2〜3時間)を行い、湿気を除去します。

通気性を保つために、使用後は立てかけておくのがおすすめです。

中材にパイプやウレタンなど通気性の良い素材を使用している枕が多いため、湿気を溜めずに使うことでヘタリやカビの防止効果も期待できます。

7-2. 洗濯・クリーニングの注意点

「ウォッシャブル仕様」の場合のみ家庭洗濯が可能です。 中材によっては水分や熱に弱い素材もあるため、必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯後は、直射日光ではなく陰干し・低温乾燥(60℃以下)でゆっくり乾かすと型崩れを防げます。

7-3. 寿命とリフォームの目安

オーダーメイド枕の寿命は、おおむね5〜10年程度です。中材が潰れて高さが合わなくなったり、寝心地に違和感を感じたら再調整が必要です。多くのブランドでは無料メンテナンス・高さ再調整サービスを行っており、アフターサービスが充実しています。

枕は身体の変化に合わせて"育てていく寝具"です。定期的な見直しとメンテナンスを行えば、いつまでも快適な眠りをサポートしてくれます。

最後に

「オーダーメイド枕制作ってこんなに注意点があるの?!」と思われるかもしれません。

が、ここまで注意すればこそ、素晴らしいオーダーメイド枕を作れると私は思います。是非、ご参考にしてください。

もしオーダーメイドではなく、あなた自身で様々な既製品の枕を試し寝して、自分に合うモノを選び抜きたいとお考えであれば、以下のページで枕を正しく選ぶ方法(素材/硬さ/高さを吟味)と、おすすめの枕をご紹介しているので参考にしてみてください。

関連記事:【熟睡枕おすすめ7選】正しい選び方で相性チェック!

また、枕に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

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よくある質問

Q1. オーダーメイド枕の効果はどのくらいで感じますか?

A. 早い方では数日〜1週間ほどで首や肩の軽さを実感できます。ただし、体が新しい高さに慣れるまでには2週間ほどかかる場合もあります。慣れるまでの期間は、就寝前に軽く首をほぐすなどしてリラックス状態で使うとスムーズです。

Q2. オーダーメイド枕の寿命は?

A. 平均寿命は5〜10年が目安です。中材のヘタリや形状変化が見られたら、高さ調整やリフォームを検討しましょう。特に体重変化やマットレス交換後は、寝姿勢が変わるため早めの再フィッティングがおすすめです。

Q3. オーダーメイドと既製品、どちらがいい?

A. 既製品は価格が手頃で手に入りやすい一方、体型や寝姿勢の個人差に対応しにくいというデメリットがあります。慢性的な首こり・肩こり、いびき、眠りの浅さなどに悩む方は、オーダーメイド枕の方が高い効果を期待できます。

また、店舗によっては無料の高さ調整サービスがあるため、長期的に見ればコストパフォーマンスも良好です。

Q4. 枕外来と何が違うの?

A. 枕外来は、医師が頚椎や姿勢を医学的に評価し、医療的観点から枕を処方するものです。

一方、オーダーメイド枕は寝具専門家による快眠設計・体圧分散サポートが中心で、より生活密着型のアプローチです。医療レベルの検査までは不要だが「自分に合う枕を科学的に見つけたい」という人には、オーダーメイド枕が適しています。

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