枕カバーの正しい洗い方|素材別のポイントと長持ちさせるコツ

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枕カバーの正しい洗い方|素材別のポイントと長持ちさせるコツ
  • 枕カバーの汚れが気になる
  • どれくらいの頻度で洗濯すればいいんだろう

など、お悩みではないでしょうか?

絶対的な答えはありません。

しかし、推奨したい洗濯頻度の基準はあります。

加えて、生地を痛ませにくくふわっと快適に使うためのコツもあります。

そこで本日は、

  • 枕カバーの適切な洗濯頻度
  • 枕カバーの正しい洗濯方法
  • 上手な洗い方・乾かし方のポイント

などについて解説していきます。

0. 枕カバーを正しく洗うことが重要な理由

枕カバーは、寝ている間に汗・皮脂・フケ・整髪料の成分などがもっとも付着しやすい寝具です。放置すると、これらの汚れが雑菌やダニの繁殖、ニオイや黄ばみの原因になります。

肌や髪に直接触れる寝具だからこそ、正しい洗い方で清潔を保つことが大切です。誤った洗濯方法を続けると、生地が傷んだり吸水性が低下したりすることも。特に、コットンやリネンなどの天然素材は、洗い方と乾かし方を工夫することで風合いや通気性を長く維持できます。

1. 夏と冬で別|枕カバーに適切な洗濯頻度

枕カバーを洗濯する頻度は、夏と冬で変える必要はありません。

  • 洗濯頻度:1週間に1~2回

「冬は汗をかきにくいから少なくても良いのでは?」と思われるかもしれませんが、いずれにしてもデッドスキンやフケなどで汚れるので同じように洗うことをおすすめします。

汚れ(寝汗、皮脂、フケ、アカ)たままの枕カバーを使っていると、肌荒れの原因にもなるので気をつけましょう。

ただ、髪の毛にワックスなどをつけたまま寝てしまうと、カバーの生地が想像以上に汚れるので、翌日には枕カバーを洗うことをおすすめします。

また、稀に「毎日枕カバーを洗うと何か不都合はありますか?」と聞かれることがありますが、汚れやニオイが気になるのなら毎日洗っても問題ありません。しかし、枕カバーの生地が傷みやすくなる点はご了承ください。

1-1. 枕カバーの正しい洗濯方法

枕カバーの洗濯方法に正解はありません。素材、生地により適切な方法が異なるためです。

そのため、品質表示ラベルを参考に洗うようにしましょう。

とはいえ、品質表示ラベルの洗濯絵表示って象形文字みたいでよく分からないですよね。以下をご参考にしてください。

旧絵表示 洗濯絵表示 洗濯方法

washable-old1洗濯機で洗濯できる

washable洗濯機で洗濯処理ができる

  • 洗濯機で洗う
  • 一般衣料用洗剤で洗濯する

gentle-wash-old1弱い洗濯機洗い
又は弱い手洗いができる

gentle-washable洗濯機で弱い
洗濯処理ができる

  • 洗濯機でやさしく洗う
  • 洗濯ネットを使うこと
  • おしゃれ着用洗剤使用
    (アクロン、エマールなど)

very-gentle-washable洗濯機で非常に弱い
洗濯処理ができる

hand-wash-old1弱い手洗い

hand-wash手洗いができる

  • おしゃれ着用洗剤使用
  • 手洗いすること
  • もしくはクリーニング店に依頼

do-not-wash-old1洗濯不可

do-not-wash洗濯不可

  • クリーニング店に依頼

1-1-1. 上手な洗い方のポイント

上記の正しい洗濯方法に加えて、上手に洗うためのコツがあります。

  • 漂白剤は非推奨
    漂白剤は生地の痛みを早めたり、風合いを損ねることがあります。必要なとき以外は入れないようにしましょう。
  • 柔軟剤は素材の吸水性を損なわないものを使う
    柔軟剤はものによっては繊維の吸水性を悪くしてしまいます。吸水性が悪い枕カバーは汗の吸収が悪くなり、ムレやすくなることがあり寝心地を損ねる恐れがあります。
    ハミングneo柔軟剤
    ハミングneo柔軟剤

    価格:1,780円
    【販売ページはこちら】

例えば、こちらの柔軟剤ブランドは吸水性を悪くしないように改良が加えられており、洗い上がりを柔らかにするのはもちろん、繊維の吸水性を損ねにくいのでおすすめです。

このような機能性柔軟剤は近年増えてきているので、あなたがいつも使っているブランドにも吸水性を損ねないシリーズのものがないか調べてみることをおすすめします。

  • 裏返して洗濯ネットに入れる
    シルクやテンセル®︎素材、サテン生地などのデリケートな作りの枕カバーは裏返して洗濯ネットに入れて、生地が傷みにくいようにして洗いましょう。
二重網目洗濯ネット
二重網目洗濯ネット

ちなみに、洗濯ネットは、こちらの商品のような二重網目のものがおすすめです。通常のものよりも洗濯物の摩耗を減らすことができるので、枕カバーを大切に長く長く使いたいという方に是非おすすめです。デリケートな衣類などにももちろん使えますので、購入しておいて損はないと思います。

1-2. 素材別|枕カバーの正しい洗い方

素材によって最適な洗い方は異なります。ここでは、一般的に使用される枕カバー素材ごとのお手入れ方法を紹介します。

素材 洗い方のポイント 注意点
コットン(綿) 洗濯機OK。ネット使用・40℃以下のぬるま湯でやさしく洗う。 高温洗いは縮みの原因。乾燥機NG、日陰干し推奨。
リネン(麻) 洗濯機OK。弱水流またはおしゃれ着コース推奨。 毛羽立ちやすいため単独洗い。柔軟剤は少量に。
シルク 手洗い推奨。中性洗剤を使って軽く押し洗い。 漂白剤・直射日光NG。陰干しで自然乾燥。
テンセル(再生繊維) 洗濯ネットに入れておしゃれ着コースで。 摩擦で毛羽立ちやすい。洗濯後はすぐに取り出して干す。
ポリエステル 洗濯機OK。裏返してネット使用。 静電気防止のため柔軟剤を少量使用。乾燥機も可。

2. 枕カバーを長持ちさせるための乾かし方・保管のコツ

枕カバーは洗った後の乾かし方や保管方法によっても、風合いや吸水性の持続期間が変わります。枕カバーの乾燥については、3つのコツがあります。

  • 湿った状態で伸ばして日陰で吊り干し
    アイロンがけが不要になるくらいピンっとした状態に乾かすことができます。
  • 乾燥機で乾かす
    ふわっふわに仕上げたいのなら乾燥機で乾かすのが1番です。やや傷みやすい点、ご了承ください。
  • 日干しは非推奨
    人が日焼けをして肌がバリバリになるように、枕カバーの生地も日焼けにより痛んでしまいます。生地の劣化が早まるだけでなく、糸ぼこりが出やすくなるのでおすすめできません。

保管のコツとしては、下記を意識しましょう。

  • 完全に乾かしてから畳み、湿気の少ない場所に収納。
  • 防湿剤やシリカゲルを入れてカビやニオイを防止。
  • 定期的に風通しをして、生地に空気を含ませることで柔らかさをキープ。

ちなみに、アイロンを低温で軽くかけると、繊維が整い、抗菌効果と手触りのなめらかさを保てます。

最後に

これであなたの枕カバーは適切にキレイにできると思います。が、あなたの枕はどうでしょうか?

こちらのページ『家で枕をキレイに洗濯!素材別の洗い方から乾燥方法』で枕の素材別の洗濯方法を紹介しているので、あわせてご参考にしてください。

また、枕に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

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よくある質問

Q1. 枕カバーはどのくらいの頻度で洗うべき?

A. 一般的には週に1〜2回が理想です。夏場や寝汗をかきやすい人、整髪料を使う人は毎日または2日に1回の洗濯がおすすめです。

汗や皮脂を放置すると、ニオイや黄ばみ、ダニ繁殖の原因になるため、こまめに洗いましょう。

Q2. 柔軟剤は使っても大丈夫?

A. 使っても問題ありませんが、注意が必要です。柔軟剤を使いすぎると吸水性が低下し、通気性が悪くなることもあります。使用する場合は「吸水性を損なわない低刺激タイプ」や「無香料タイプ」を少量使うのがおすすめです。

Q3. シルクやテンセル素材の枕カバーはどう洗えばいい?

A. どちらもデリケートな素材なので、手洗いまたはおしゃれ着コース+洗濯ネットを使用しましょう。

  • 洗剤は中性洗剤を使用し、漂白剤・柔軟剤・高温水は避ける。
  • 洗濯後はねじらず軽く水を切り、タオルで包んで水分を吸収。
  • 陰干しで自然乾燥することで、生地の光沢と柔らかさを維持できます。

Q4. 枕カバーを洗濯機で洗うときの注意点は?

A. 他の衣類と一緒に洗うと摩擦で生地が傷みやすくなります。

  • 裏返してネットに入れることで、摩擦や色落ちを防止。
  • ファスナーは閉じてから洗う。
  • 洗剤は中性洗剤を使い、漂白剤や蛍光剤入り洗剤は避ける。
  • 柔軟剤を多用すると吸水性が落ちるため注意。

コットンやリネンのような天然素材は、洗うほど風合いが増すため、やさしく洗うのが長持ちのコツです。

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