シングルマットレスのサイズと選び方|厚み・幅・用途別に解説

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シングルマットレスのサイズと選び方|厚み・幅・用途別に解説

こんにちは、加賀照虎です。

「自分一人用のマットレスだしシングルサイズでいいだろう」

と、安直に考えてはいないでしょうか?

もしかすると他のサイズのほうがあなたに合っていることがあります。

さらに、シングルサイズと一口に言ってもさまざまなため下手をすると「ベッドに収まらず使えない!!」なんてこともあります。

そこで本日は「マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点」についてご紹介します。

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。サイズ感だけでなく品質や機能性などから網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。

1. シングルマットレスの“標準サイズ”とは?メーカーごとに異なる差に注意

まずご存知いただきたいのが、シングルサイズのマットレスと一口に言っても、メーカーごとに寸法が若干異なるということです。

それらのサイズをひとまとめにすると以下のようになります。

呼称 長さ
シングル 91~100cm 195~200cm

「なんだ、たった数センチ違うだけじゃん」と思われるかもしれません。

しかし、この数センチの差のために涙を呑まれた方が、数知れず存在します(厚み(高さ)については後述)。

例えば、91cm幅のマットレスをいつも(98c幅)と同じシングルサイズだと思い込んで買ってしまうと、思ったよりも窮屈に感じてしまうケースがあります。

1-1. ベッドの内寸に収まるか確認すること

もっとも残念なのが、ベッドにマットレスが収まらないケースです。

どういうことかと言うと、ベッドフレームの内寸が98×198cmなのに対してマットレスのサイズが100×200cmだと、マットレスが若干大きすぎてベッドに入らなくなってしまうのです。

もちろん、ウレタンマットレスであれば無理やり押さえ込めばなんとかできますが、スプリングマットレスですとどうしようもありません。これは我々寝具・家具業界の結束の甘さのせいなので大変恐縮なのですが、あなたがベッドとマットレスのサイズをこと細かく確認するしかないのです。

マットレスを埋め込むように設置するベッド
マットレスを埋め込むように設置するベッド

ベッドとマットレスのサイズが丁度ぴったりだと、フラットシーツを敷くときにベッドとマットレスの隙間に挟み込んでしっかりと固定させられます。

また、ベッドの上でスポーツをするとき、マットレスがガタガタとベッドにぶつかることを避けられます。

2. シングルマットレスのサイズは収納方法にも影響する?

シングルマットレスは幅97cm×長さ195cmが一般的な規格です。寝返りスペースを確保するには十分ですが、収納方法や設置場所によってはサイズが大きく感じられることもあります。

特にワンルームや収納スペースが限られた家庭では、折りたためるかどうか、立てかけられるかどうかで日々の使い勝手が大きく変わります。厚さや収納場所のサイズを考慮して選ぶことで、片付けやメンテナンスが楽になるでしょう。

2-1. 折りたためる厚さの目安

厚さ8〜10cm程度の薄めの高反発ウレタンマットレスなら、三つ折りにできて収納しやすいです。押し入れやベッド下に収まりやすく、出し入れもスムーズに行えます。

一方で、15cmを超えるマットレスは折りたたむことができないため、基本的には立てかけて乾燥や収納を行うことになります。

2-2. 立てかけやすい厚さの目安

厚さ10〜20cm前後だと、壁に立てかけやすいです。

ただし、厚みが10cm以下になると自立させて壁に立てかけることが難しくなります。お手入れの際に壁に立てかけることを考えているのなら厚みが10cm前後のものを選ぶようにしましょう。

2-3. 収納場所ごとのサイズ参考

まず、押し入れに収納するケースについてみていきましょう。一般的な押し入れの奥行きは約80〜90cmです。シングルサイズ(約97cm幅)のマットレスは縦に収めにくいため、三つ折りにするか、斜めに立てかけて収納する形になります。

次に、ベッド下収納です。ベッドフレームの高さ(内寸)が30〜35cm程度あれば、三つ折りにした厚さ10cm前後のマットレスを収納できます。15cm以上の厚みがあるマットレスは、ベッド下に収めるのは難しいでしょう。

3. あなたに合わせたマットレスサイズの考え方

それでは次に、本当にシングルサイズでいいのか、あなたに合うサイズについての考え方についてご紹介します。

3-1. 用途に合わせてサイズを考えること

シングルサイズのマットレスを買う前に、あなたは本当にシングルサイズに相応しいのか考えみましょう。

各サイズのマットレスに身長170cm体重60kgの人が寝ている様子を表すと以下のようになります。

名称 幅寸法 イメージ 寝室目安 用途
セミシングル 80cm mattress-semi-single-size1 4畳 1人(子供・小柄な方)
シングル 97cm mattress-single-size1 4畳 1人(中柄な方)
セミダブル 120cm mattress-semi-double-size1 6畳 1人(大柄な方)
ダブル 140cm mattress-double-size1 8畳 1~2人(小柄な方2人)
クイーン 160cm mattress-queen-size1 8畳 2人(中柄な方)
キング 180cm mattress-king-size1 10畳 2人(大柄な方)

上記のように、中柄な人であればシングルサイズで良いと思いますが、大柄の人にはセミダブル、たまに二人寝をする機会があるならダブルサイズのマットレスをおすすめします。

幅広のゆったりとしたサイズで一度寝ていただくと、その良さをよくよくご実感いただけます。手足を広げてゴロゴロできるゆとりとその心地良さは、快眠にも繋がると私は信じています。

3-1-1. シングルマットレスにはショートサイズ・ロングサイズもある

シングルマットレスには、標準的な長さ(195cm前後)のほかに「ショートサイズ」や「ロングサイズ」もあります。ショートサイズ(約180cm前後)は、身長が低めの方や子ども用におすすめです。

ロングサイズ(約210cm前後)は、背の高い方に向いています。足元が窮屈にならず、しっかり寝返りスペースを確保できるでしょう。

3-2. シングルサイズマットレスの厚みは体格に応じて決める

「マットレスはシングルサイズでいいけど厚みはどれくらいあればいいんだろう?」と疑問に感じられるとも思います。

あなたの体格に合わせてマットレスの厚みを考えましょう。

種類 イメージ 厚み 評価
マットレス
トッパー
mattress-topper3 3cm
  • 一般的なマットレストッパーの厚み
  • 分厚いパッドと同等のサポート性
  • これ一枚で寝るのはやや不十分
5cm
  • 厚めのマットレストッパー
  • 体圧分散改善◎
  • 体重30kg前後の子供ならこれで十分
敷布団/
ノンコイル
薄型
マットレス
thin-non-coil-mattress3 7cm
  • やや薄めの敷布団などの厚み
  • 体重60kg前後の人向き
  • 横向き寝だと底つき感の心配あり
10cm
  • 敷布団・床置きマットレスの厚み
  • 体重80kg前後人向き
  • 折り畳んだり、収納できる限度の厚み
ノンコイル
ベッド
マットレス
thick-non-coil-mattress3 15cm
  • 体重の重い人でも快適に寝られる厚み
  • 折り畳んだり収納するのは困難
  • ベッドでの使用に向いている
20cm
  • 分厚いノンコイルマットレスの厚み
  • 薄めのコイルマットレスの厚み
  • コイルの上の詰めものが不十分なことがある
コイル
スプリング
ベッド
マットレス
coil-mattress3 25cm
  • 標準的なコイルマットレスの厚み
  • シングルサイズでも20kg以上の重さになる
35cm
  • ベッドマットレスとしては分厚い部類
  • 両面仕様のものが大半
  • ものによっては厚すぎることも

また、ベッドの上に置いて使うのなら厚みによってマットレスの見栄えが変わることも覚えておきましょう。豪勢なベッドフレームの上ならそれなりに厚みのあるマットレスでないと映えません。

反対に、床の上で使うのなら極力薄めのものがおすすめです。コンパクトな方が押し入れにしまいやすかったり、壁に立てかけやすかったりなど日常的なシーンでの満足を高められます。

3-3. 好みの寝心地と用途でマットレスの種類を考える

また、マットレスの種類も様々なため、高反発マットレスがいいのか、低反発マットレスがいいのか、それともスプリングマットレスがいいのか迷うと思います。

マットレスの種類については寝心地が好みで、用途に合うことを軸に選ぶことをおすすめします。

種類 イメージ 体圧分散 反発弾性 横揺れ 通気性 お手入れ






高弾性ウレタン high-resiilience-foam
ラテックス latex-foam


高反発ウレタン regular-foam
高反発ファイバー air-fiber


低反発ウレタン memory-foam




ハイブリッド 3-layers-hybrid-mattress - - - - -


ボンネルコイル bonnel-coil -
ポケットコイル pocket-coil -

最後に

シングルマットレスといえどもサイズにバラツキがあるため、選ぶのに注意が必要だとお分かりいただいていれば幸甚です。

また、以下のページで硬さや厚み、素材を吟味した選び方や、注意点、おすすめのマットレスを紹介しているのであわせてご参考にしてください。

関連記事:快眠マットレスおすすめ11選&自分に合うものを絞り込む手順

また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事

①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法

よくある質問

Q1. シングルマットレスの幅・長さの標準は何cmですか?

A.一般的なシングルマットレスの標準サイズは、幅97cm × 長さ195cmです。日本国内で最も普及しているサイズで、一人用のベッドとしては最もコンパクトかつ使いやすい寸法です。

また、ブランドによっては長さが「198cm」や「200cm」など微妙に異なる場合もあるため、購入時にはマットレスとベッドフレームのサイズ互換を確認することが大切です。

Q2. 子どもや成長期の中学生にもシングルサイズは使える?

A.はい、シングルサイズ(97×195cm)は、子どもから中学生・高校生まで幅広く使えるサイズです。成長期でも幅が97cmあれば平均的な日本人の体格には十分対応できるため、多くの家庭で「最初の本格ベッド」として選ばれています。

将来的に大人になっても使い続けることを考えるなら、やや広めのセミダブルやロングタイプ(195cm超)を選ぶのもおすすめです。

Q3. シングルサイズを2枚並べてキングサイズにできますか?

A.いいえ、なりません。シングルサイズのマットレスを2枚並べると、横幅は約194cmになります。一般的なキングサイズの横幅は180cm前後です。

Q4. ベッドフレームとサイズが合わないとどうなりますか?

A.ベッドフレームとマットレスのサイズが合わないと、寝心地や安全性に大きな影響が出ます。

マットレスが大きい場合: フレームに収まらず、段差や浮きが生じて不安定になります
マットレスが小さい場合: 隙間ができて、ズレやすくなる/落下やマットレスの変形の原因になる

見た目のバランスも悪くなるため、マットレスとフレームは同一サイズ、または専用設計の組み合わせで使用することが重要です。

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