布団が冷たくて眠れない原因と対策|冬におすすめのグッズ対策5選

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布団が冷たくて眠れない原因と対策|冬におすすめのグッズ対策5選
  • 布団に入っても寒くて寒くて全然眠れない、、、
  • 保温性の高い布団を買ったはずなのになんで?

などの疑問を感じたことはないでしょうか?

いかに保温性にすぐれた布団を使っていても、カバーやパッドなど他の寝具や使い方が適切でないと、布団の中が暖まりにくくなります。もったいないですよね。

そこで本日は、

  • 布団に入っても寒い3つの原因と対策
  • 冬におすすめの暖か快眠グッズ

などについてご紹介していきます。

1. 布団に入っても寒い3つの原因と対策

まずは、あなたの布団状況が以下の3つに該当しないかご確認ください。

もし該当していたら早急に対策をとりましょう。原因への対策なしに暖かグッズを使っても、あまり効果が期待できません。

1-1. 掛け布団がパリッとしていて隙間風が入っている

新しい掛け布団を購入したばかりの人に時々見受けられるのが、布団の中に隙間風が入り込んで寝床を冷やしてしまうことです。

布団カバーを使用していないケースが大半です。

どういうことかと言うと、新しい布団の中には生地がパリッと仕上がっているものがあるため、体に馴染みにくく浮いてしまいやすいのです。特に、首回りに隙間が生まれやすく、スーッと風が入り込んで胸回りが寒く感じられます。

布団内部への隙間風
布団内部への隙間風

他にも、寝返りをした拍子に布団が浮いてしまい、足元・側面から隙間風が入ってくることもあります。解決策としては、

  • 布団を揉み込んで柔らかくする
  • 掛け布団カバーを使用する

のどちらかです。汗の吸い取りにすぐれる天然素材の掛け布団カバーを使用することをおすすめします(詳細は1-3で)。掛け布団カバーの上手な選び方に関してはこちらのページ『布団カバー・ベッドシーツを上手に選ぶ/扱うための体系的知識』をご参考にしてください。

1-2. フローリングからの底冷え(床冷え)

まず底冷え(床冷え)とは何かというと、フローリングや畳などの足元から冷えることを意味します。

お住いの地域や住宅の構造によって底冷えの程度が変わりますが、敷布団やマットレス(特に高反発ファイバー素材)をフローリングに直置きして使っていると、床の冷えが布団内部にまで伝わってきやすいです。

底冷え(床冷え)の様子
底冷え(床冷え)の様子

底冷えによる寒さを防ぐには、以下の2通りの方法があります。

  • 暖かいパッドを敷布団の上に敷く
  • 断熱効果のあるものを敷布団の下に敷く

例えば、コルクマットには断熱効果による保温性などもあります。もちろん、コルクマットだけで床冷えがゼロになることはありませんが、足しにはなります。

フローリング 畳(たたみ) 除湿シート コルクマット 床置きすのこ
調湿性
通気性
保温性
クッション性

1-3. 寝汗で蒸れて寝冷え

寝汗は睡眠を深くする生理現象なので、通常は問題ありません。

しかし、冬に布団の中で寝汗が蒸れてしまうと、ベタベタと気持ち悪いだけでなく、体を冷やしてしまい寒い思いをするハメになります。

布団カバー、シーツ、パッドなどが化学繊維だと、吸水性・吸湿性が悪いので蒸れやすいです。特に、モコモコと毛羽立ったものは用心が必要です。

素材 イメージ 柔らかさ 滑らかさ 吸湿性 放湿性 耐久性 洗濯性





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨン layon1

ポリ
エステル
polyester1 -

どうすればいいのか結論から言うと、「蒸れない暖かさ」を目指すことです。例えば、

  • ウール、ムートンなど保温性、吸湿性にすぐれたパッドを使う
  • 化学繊維の暖かパッドを使うなら、掛け布団カバーは吸水性、吸湿性にすぐれたものを選ぶ

このように暖かさと湿度のバランスを上手にとって、寝具を選ぶようにしましょう。

1-4. ファイバー系ベッドマットレスから隙間風が入っている

また、高反発ファイバー素材のマットレスが原因で布団の中が寒くなっている、というのもここ3~4年で急激に増えています。

高反発ウレタン 高反発ファイバー 低反発ウレタン
regular-foam air-fiber memory-foam
ラテックス ボンネルコイル ポケットコイル
latex-foam bonnel-coil pocket-coil

素材の通気性が良すぎるため、マットレスの側面から冷たい隙間風が入り込み、布団内部が一向に暖かくならないことがあるようです。

シーツだけでは防ぎようがないので、厚手の敷きパッドなどを併用するなどして隙間風対策を行いましょう。

2. 体質や環境による布団の冷え方の違い

布団に入っても温まりにくい原因は、体質や住環境によって大きく変わります。ここでは、それぞれの違いについて解説します。

2-1. 冷え性の人による違い

布団に入っても足が冷たいと感じるのは、冷え性の可能性があります。冷え性は血流が悪いために温かい血液が末端まで届かず、寒くない環境でも手足が冷たくなるのが特徴です。

こうした人は布団の中で底冷えを感じやすく、寝汗をかきにくい一方で体温調整が難しくなります。そのため、保温性の高い寝具と同時に吸湿性や放湿性に優れた素材を使うことで蒸れを防ぎ、快適な環境を整えることが大切です。

湯たんぽや電気毛布などの暖かグッズを活用すると、寝心地改善につながります。

2-2. 鉄筋マンションと木造住宅の違い

住宅構造によっても布団の冷え方は異なります。木造住宅は気密性が低いため隙間風が入りやすく、床からの冷気で底冷えを感じやすい傾向があります。また湿気がこもると蒸れが発生しやすく、布団の裏側まで冷気が伝わることもあります。

一方、鉄筋マンションは気密性が高いため熱を逃がしにくく、室温を一定に保ちやすいのがメリットです。しかしコンクリートは熱を伝えやすく断熱性に劣るため、暖房を止めると一気に室内が冷えてしまうことがあります。

どちらの住宅でも、湿気対策や断熱を工夫することが快適な睡眠環境につながります。

2-3. 北国と関東など地域による違い

地域の気候も布団の冷え方に大きな影響を与えます。北国のような寒冷地では外気温が極端に低く、室内と外の温度差が大きいため、断熱が不十分だと布団の中まで冷気が伝わりやすくなります。

こうした環境では保温性を重視した寝具や断熱シート、さらに暖かグッズを組み合わせることで底冷えを和らげられます。関東のような比較的温暖な地域では、夜間の冷え込みはあるものの昼間との温度差が大きく、布団の中が蒸れやすくなるのが特徴です。

そのため吸湿性や放湿性に優れた寝具を選び、湿気対策を意識することで寝心地改善が期待できます。

3. 冬におすすめの暖か快眠グッズ

上記でご紹介の寒さ対策をしたにもかかわらず、布団の中が寒くてお困りの人は、暖か快眠グッズを活用してみましょう。

とっておきのおすすめグッズをご紹介します。

3-1. あたたか4mm起毛生地マットレスプロテクター

プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター
プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター

伸縮性に富んだ4mmふわふわ起毛ニット生地のあたたかく柔軟な肌あたりの寝心地です。その上、透湿性をもつ極薄0.025mmの防水膜がマットレスから汚れを守ります。50回洗濯にも耐えうるしっかりした作りです。自社製品のため手前味噌ですが、No.1の防水マットレスプロテクター(防水シーツ)と自負しています。

3-2. 湯たんぽ

レンジでゆたぽん
レンジでゆたぽん

ゲル化剤を原料としたレンジで温めるタイプの湯たんぽです。1000wで4分チンするだけでいいのでとても楽です。専用カバー付きでフワフワとした触り心地なので、布団の中で足に当たっても不快感はありません。使用当初は毛羽落ちが若干気になりますがそれ以外に欠点はなくおすすめです。足が特に冷える方におすすめです。

3-3. 電気毛布

快眠タイマー付き電気毛布
快眠タイマー付き電気毛布

アクリル30%ポリエステル70%のふかふか暖かの電気毛布です。この電気毛布のおすすめポイントは、快眠タイマーといって起床時刻に向けて寝床を温める機能があることです。そのため、「夜明けに寒くて起きてしまった」なんてことを防いで快適に朝を迎えさせてくれるのです。ただ、体を温めたまま入眠すると眠りの質を下げるのでご注意ください。

3-4. 足湯

イノマタ足湯バケツ
イノマタ足湯バケツ

原始的ですが、足湯で下半身を温めてから布団に入るのも寒さ対策におすすめです。体温が上がり過ぎないように、就寝1時間前には終えるようにしましょう。こちらの足湯機はバケツとしても使える一石二鳥な商品なのでおすすめです。

3-5. コルクマット

cork-mat-30cm
>>コルクマット 8mm 2畳分

1mm厚のコルクと7mm厚の樹脂でできたコルクマットです。底冷えの対策にもなりますし、若干のクッション性により寝心地アップにも期待できます。

4. 布団を冷たくしない日に役立つ日常習慣

布団が冷たく感じるのは、単に気温が低いからではなく、湿気のこもりや寝室環境の影響も大きく関係しています。

日常の中で少し工夫を加えるだけで、底冷えや蒸れを防ぎ、快適な寝心地を保つことができます。ここでは、湿気対策や寝室の温度管理、そして布団を定期的に干す習慣について解説していきましょう。

4-1. 湿気対策を習慣化すること

布団が冷たく感じるのは湿気が大きな原因です。夏は寝汗、冬は床との温度差による結露で、敷布団やマットレスの裏側には湿気がたまりやすくなります。放置するとカビやダニの温床となり、布団が重くひんやりして寝心地を悪くしてしまいます。

対策としては、除湿シートを布団の下に敷いたり、ゴザやスノコを活用して風の通り道を作るのが有効です。布団乾燥機を使えば天日干しのように湿気がとれ、ふかふかで温かい布団に整えられます。

さらに除湿機やエアコンの除湿機能を併用すれば、寝室全体の湿気対策にもなり、底冷えを防ぐことができます。

4-2. 寝室の温度管理を工夫すること

布団自体の保温性を高めても、寝室の環境が冷たいままだと底冷えを防げません。室温と湿度を適切に管理することが、布団を冷たくしないための日常習慣のひとつです。

具体的には、夏は寝室の温度をおおよそ25〜28℃、冬は16〜20℃程度に保つことが推奨されており、湿度は通年で40〜60%の範囲が快眠環境に近いとされています。

暖房や冷房を寝る前から準備し、布団に入る前に寝室全体を暖めたり冷やしたりしておくと良いでしょう。

4-3. 布団を定期的に干すローテーションを作ること

長時間使った布団は汗や湿気がたまり、ダニやカビの原因となって重くひんやりと感じやすくなります。定期的に干して乾燥させることで保温性が戻り、湿気対策や寝心地改善につながります。

天日干しができる日は午前10時〜午後2時の間に表裏を干すのが理想で、雨や花粉の季節は室内干しや布団乾燥機を活用するとよいでしょう。あらかじめ「干す日」を決めておくと習慣になり、断熱性や吸湿性・放湿性を長く保つことができます。

最後に

くれぐれもいきなり暖かグッズを導入するのではなく、まずは布団の中を冷ましている原因があればそちらをどうにか対処しましょう。

あなたが朝までぬくぬく快眠できる一助になれれば幸いです。

なお、以下のページで最高の掛け布団を選ぶために考えるべきポイント(素材の特徴、保温性、吸湿性、)とおすすめの掛け布団について解説しています。あたたかく眠るために是非あわせてご参考にしてください。

関連記事:熟睡掛け布団の選び方とおすすめ9選

よくある質問

Q: 布団が冷たくて眠れないとき、すぐに温める方法は?

A: 即効性があるのは湯たんぽやレンジで温めるタイプの暖かグッズです。布団の足元に置けば底冷えや隙間風で冷えた布団を短時間で保温できます。

ドライヤーや電気毛布を使って布団全体を温める方法もありますが、蒸れすぎると寝心地改善につながらないため、適度な吸湿性・放湿性を意識しましょう。

Q: 冷え性の人に向いている布団の選び方は?

A: 冷え性の方には、保温性が高く、かつ吸湿性と放湿性のバランスが取れた素材がおすすめです。

羽毛布団や羊毛布団は断熱効果に優れ、蒸れにくいので快適です。また、隙間風を防ぐキルティング構造やカバーを組み合わせると、寝心地改善につながります。

Q: 湿気で布団が冷たくなることはありますか?

A: はい。湿気がこもると寝汗が乾きにくく、蒸れによって布団内部の温度が下がり冷たさを感じやすくなります。

特に冬の押入れ収納や断熱性の低い床に直置きすると、底冷えと湿気が重なって冷えを強く感じます。湿気対策として除湿シートやすのこを活用すると効果的です。

Q: 布団を冷たくしないための寝室環境の工夫は?

A: 寝室全体の温度と湿度管理が重要です。エアコンや加湿器で室温を一定に保ち、床にはコルクマットなど断熱性のあるアイテムを敷いて底冷えを防ぎましょう。

さらに、寝る前に布団を軽く広げて空気を含ませると保温性が高まり、朝まで暖かく眠れます。冷え性の方は寝室環境と布団両方の調整で快適性が大きく改善します。

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