掛け布団おすすめ11選|6つの前提知識・8つの選び方のポイントを専門家が解説

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掛け布団おすすめ11選|6つの前提知識・8つの選び方のポイントを専門家が解説

こんにちは。

睡眠健康指導士の加賀照虎です。

掛け布団選びで困ってはいないでしょうか。

素材や生地の種類が多すぎて迷いますよね。

結論から言うと、万人にベストな掛け布団はありません。あたなの好みや体質に合ったものを理解して選ばなければいけません。だから最初はお勉強が必須です。

そこで本日は、あなたが最適な掛け布団を選べられるように

  • 理想的な掛け布団とはどのようなものか?
  • 素材、生地、機能性などの種類と向き不向き
  • 選ぶときの要点
  • 季節別でおすすめの掛け布団

などについてご紹介していきます。

正直、かなりの分量です。

寝具屋の人間として説明に熱が入ってしまいました。

しかし、最後までお読みいただけば「寝具選びって楽しい!」「こんな掛け布団試してみたい!」と感じていただけると思っています。ぜひお時間をとってお読みください。

まずは素材や機能性などの前提知識から説明していきますが、要点のみ知りたい方は、掛け布団を選ぶ8つのポイントおすすめの掛け布団へとジャンプしてご確認ください。

0. おすすめの掛け布団の早見表

結論、こちらがおすすめの掛け布団の早見表になります。

夏におすすめ

春秋におすすめ

冬におすすめ

商品名

東京西川

肌掛け羽毛布団

松並木 綿100%

五重ガーゼケット

金澤屋 リネン100%

五重ガーゼケット

フォスフレイクス

スーパーキルト

ダブルガーゼ

真綿布団

ねむのき ハンガリー産

シルバーグースダウン93%

快眠タイムズ

エアロゲル掛け布団

快眠タイムズ 中国産

ナチュラルダック90% 羽毛布団

快眠タイムズ カナダ産

グース93% 羽毛布団

ビラベック

羊毛掛け布団

快眠屋おの ポーランド産

ホワイトマザーグース98%

生地

綿100%

綿100%

リネン100%

綿100%

綿100%

綿100%

ポリエステル100%

綿100%

綿100%

綿100%

綿100%

中わた

グースダウン93%

-

-

フォスフレイクス70%

ポリエステルわた30%

シルク100%

グースダウン93%

上層:ポリプロピレン100%

中層:ポリプロピレン84%、ポリエステル16%

下層:ポリエステル92%、アクリレート8%

ダックダウン90%

グースダウン93%

羊毛100%

マザーグース98%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

涼感・抗菌

-

-

ダニ通過率0

-

-

防ダニ

-

-

-

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

無料

無料

無料

無料

無料

無料

無料

無料

無料

無料

価格

27,280円~

7,040円~

16,500円~

9,900円~

31,200円~

68,900円~

14,800円~

29,900円~

69,990円~

71,500円~

284,000円~

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とはいえ現時点では、これらの掛け布団の何がどういいのか、どれが自分に合うのかなどわからないかと思います。

長くはなりますが、以下に続く前提知識や選び方のポイントなど、じっくりお読みください。あなたに合った掛け布団選びをしていただけるようになります。

1. 掛け布団選びに必須の6つの前提知識

まずは前提知識です。

掛け布団とは何を目指しているもので、どのような種類・素材・機能性があるのか、全体像を把握しましょう。

1-1. 理想的な掛け布団とは「寝床内気候」を最適にするもの

寝室の温湿度は以下のような環境だと理想と言われています。

夏は温度26℃、湿度50%前後

冬は室温16~19℃、湿度50~60%

(参考:『医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック』宮崎総一郎・佐藤尚武 編著)

しかし、いくら寝室の温湿度を調節しても「寝苦しい…」とか「寒い…」と感じてしまうことがありますよね。

これは「寝床の温湿度(寝床内気候:シンショウナイキコウ)」が掛け布団で調整できていないことが原因です。

寝床内気象
寝床内気象

寝室の温湿度が適切にしたうえで、保温性や吸放湿性が十分にある掛け布団を使うと、布団内部の温湿度がムレることのない心地よい温度感(温度33℃前後、湿度50%前後)になり熟睡できると報告されています。

寝具と体との間にできる空間の寝床内気象は、寝具の保温性が適正であれば、入床時間経過と共に体からの産熱量と寝環境とがバランスして、温度33±1℃、湿度50±5%RHに近づく。(引用:繊維学会編「繊維便覧(第三編)」p.555、丸善(2004).)

具体的に言うと、いくら室温が適当であっても、中わたが少ないと「寒い…」と感じてしまいますし、側生地がポリエステル100%だと「暑くて眠れない…」となってしまいます。

寝室の温湿度に加えて、掛け布団での調整も大事なのです。

1-2. 掛け布団の種類

季節により室温が変わります。

それに対応するため、掛け布団は4種類もあります。

季節・体質・居住環境に合わせて適当なものを選びましょう。

季節

構造

中わた量

利用室温

ケット

夏用

生地のみ

なし

26~28℃前後

肌掛け布団

夏用

生地+中わた

300g前後

23~25℃前後

合掛け布団

春秋用

生地+中わた

600g前後

18~22℃前後

本掛け布団

冬用

生地+中わた

1,000g前後

19℃以下

もちろん、4種類とも用意する必要はありません。

まずはそれぞれの違いについて説明していきます。

1-2-1. ケット(夏用)

ケットは一般的に、生地のみで作られています。

中わたがないため保温性は低く、夏用で暑がりの方向けのものになります。

タオルケット、ガーゼケット、冷感ケットなどが代表的なケット商品ですね。近年は温暖化が進んでいることもあり、冷感ケットは人気になっています。

1-2-2. 肌掛け布団(夏用)

肌掛け布団は生地に中わたが少々詰められたものです。

誤解のないように伝えておくと、ダウンケットはケットという名称ではあるものの、生地の中に羽毛が250~300gほど入っているため、厳密にはケットではなく肌掛け布団に該当します。

その他、レーヨンわたやポリエステルわたなど吸水性のある素材や軽量素材が肌掛け布団の中わたとして使われることが多いです。

1-2-3. 合掛け布団(春秋用)

掛け布団は、肌掛けと本掛けの間に位置するものです。

肌掛け布団と合掛け布団を2枚合わせにして、本掛け布団として使用する使い方もあります。ただ近年は、住まいの気密性が向上していたり暖房設備が改良されていることもあり、冬の寒いシーズンでも合掛け布団で過ごされる方も増えてきています。

1-2-4. 本掛け布団(冬用)

中わたがしっかり詰められている冬用の掛け布団です。

羽毛布団だと厚みが10cmほどにもなり、かなりのボリュームになります。ただ近年では、保温性や断熱性の高い中わた素材が開発されていることもあり、薄くても冬に十分快適に眠れる暖かさを持つ本掛け布団も増えてきています。

1-2-5. 掛け布団は4種類も揃えなくて大丈夫です

結論、夏用と冬用の2種類用意しましょう。

近年は、春や秋などの中間帯の温度感の季節が少なくなってきていることや、冷暖房設備の普及が進んでいることから、夏用と冬用のどちらかがあれば十分ではないかと私は考えています。

タイプ別に以下のように揃えましょう。

  • 暑がり:暑さに敏感な方な場合。私自身がこのケースなのですが、夏はケットを利用して、秋ごろから本掛け布団を利用しています。私が使っている本掛け布団は保温性がありつつもムレにくく暑くなりすぎないものですので、秋ごろから利用しても暖かくなりすぎず、かといって真冬でも十分暖かく眠れます。
  • 寒がり:寒さに敏感な方や、夏にエアコンをつけっぱなしで使う方で夜中や明け方にケットでは肌寒さを感じる場合は、肌掛け布団が向いているのかなと思います。
  • 暖房強め派:冬に暖房をしっかり使われる方や、タワーマンションなどのような気密性の高い住居に住まわれている方は、本掛け布団ではなく合い掛け布団でも十分暖かく眠れるはずです。そして夏は暑がりならケット、寒さに敏感なら肌掛け布団、というようにどちらからを準備しましょう。

1-3. 中わた素材の特徴と向き不向きを考える

ではスペックについて。

まず気になるのが中材ですよね。

羽毛なのか羊毛なのか、またはポリエステルなのかで寝心地から価格まで大きく変わってきます。高価なものがなぜ高価なのか理解できるようになりますし、コスパがいいものや自分なりの落とし所もわかるようになります。

素材 弾力性 保温性 吸湿性 放湿性 耐久性 洗濯性



植物
綿わた
麻わた
カポックわた
動物
絹わた
羊毛(ウール)
キャメル
馬毛



再生 レーヨン
合成 ポリエステルわた -
中空ポリわた -
アクリレート
エアロゲル
有機 ジェル -
無機 シリカゲル
アルミシート

1-3-1. 綿(コットン)わた

木綿(もめん)わたとも言われます。昔ながらの木綿布団で有名ですね。汗や湿気をしっかり吸うので夏でも快適。しかし、乾きに時間がかかるので汗を多くかくとベタつきやすく、洗濯後は乾かすのに時間がややかかります。また、4kg前後と重ためです。ポリエステル混だと乾きやすく軽量になり、そして価格も手頃に。暑がりさんや子供でなければ妥協してもいいかなと思います。

1-3-2. 麻わた

綿の約4倍の吸湿力と速乾性で布団内をさらさらに保ち、日本の蒸し暑い夜でもサラッと快適。汗と熱を同時に逃がしくれるので本当に爽快です。ただ、高いです。近年は4万円前後は出さないと高品質な麻100%の夏掛けは手に入れられなくなってきています。

1-3-3. カポックわた

繊維の内部が中空(ストロー状)になっているため、軽量で断熱性が高いのが特徴です。環境負荷が少ない生産背景から近年トレンドになっている素材です。掛け布団の中わたとしての利用はまだ少ないですが、側生地などでは徐々に広がりを見せつつあります。

1-3-4. 羊毛わた(ウール)

羊毛わたは弾力性と高い保温力、そして自重の約30%の水分を吸っても表面がサラサラという抜群の調湿力を持ちます。そのため、冬は暖かく夏はムレにくい万能素材と言われますが、正直、夏は暑いのでおすすめできません。冬に向いています。カラッと暖かく快適です。とはいえ、価格が2万円前後からとなりやや高価で、自宅洗いが不可なので使う人を選びます。

1-3-5.キャメルわた

昼40℃夜−40℃という過酷な砂漠を生き抜くフタコブラクダ。長くしなやかな繊維はへたりにくく、ウールに勝る保温性と調湿性を有しています。羊毛の上位互換的存在です。もちろん、自宅での洗濯は不可です。夏掛け用の薄いもので4万円前後、春秋冬用のものだと6万前後となり、予算がたっぷりある方向けの素材になります。

1-3-6. 羽毛(ダウン)

羽毛は保温性とふわっとした軽量性が最大の特徴です。体を包み込むような風合いで、冷気を遮断して暖かな寝心地を作ります。高品質なものは体の上に布団があることを忘れるような使い心地です。ただ家庭での洗濯不可なので、手入れには手間がかかります。なお、羽毛と羽根の比率で、羽毛が50%以上だと羽毛布団となり、それ以下だと羽根布団となります。

羽毛(ダウン) 羽根(フェザー)
画像 down-material feather-material
風合い ふわふわ 芯がある
保温性
重量
フィット性
獣臭
価格

1-3-7. 羽根(フェザー)

羽根は適度な保温性と調湿性に長けています。適度な暖かさで爽やかに眠れます。骨のような羽軸(ウジク)があるため重たくゴリゴリとした肌あたりになりますが、その辺りが気にならない人に向いています。羽毛よりも安価のためコスパ重視の人にも向いています。

1-3-8. レーヨンわた

レーヨンわたは木のパルプを元にした天然由来の繊維わた。綿以上に汗を吸いとり、きちんと放湿もするのでムレ知らず。しかし濡れると弱くなり、へたりやすいのでポリエステル混が主流です。コスパよくちょっと良いものを求めている方におすすめです。

1-3-9. ポリエステルわた

ポリエステルわたは適度な弾力性、優れた速乾性、手入れのしやすさ、そして安価なところが評価され、中わた素材としてはもっともポピュラーです。ただ、吸湿性がほとんどなくムレて寝苦しくなりやすいので、睡眠の質を高めたい方にはあまりおすすめできません。若干価格は高くなりますが、綿やレーヨン、シリカゲルなどがブレンドされたものがおすすめです。

1-3-10. 中空ポリエステルわた

繊維の中心がストロー状中空構造になっているので一般的なポリエステルより軽量かつボリューミー、そして保温性と速乾性、通気性がよくなっています。とはいえやはり、吸湿性はほとんどありませんので、ムレない快適な寝心地のためには吸湿性のある他素材とブレンドすることが必須です。

1-3-11. アクリレートわた

吸湿発熱素材として有名ですね。特殊なアクリレート系繊維の吸湿発熱量(水分率20~35%)は羊毛(約16%)を超えることが確認されています。自分の体から発せられる湿気(熱放散)で寝床が温まるので寒い冬に役立ちます。もちろん、羊毛よりも安価で手入れも手軽にできます。天然素材へのこだわりがなければ良い選択肢になります。

1-3-12. エアロゲル

エアロゲルは空気を多く含む素材です。内部のほとんどが空気のため、超軽量でなおかつ断熱性に優れています。羽毛のようなかさ高を出さずに高い保温性を出せること、そして洗濯機洗いが可能な手軽さから、次世代寝具素材として注目されています。

1-3-13. シリカゲルシート

お菓子の袋に入ってるシリカゲル(A型)の高機能版(B型)をシートに結合させたもので、吸湿性、放湿性、消臭力に優れています。吸湿力は綿の3~4倍で麻と同等とされています。こちらも麻より安価で手入れも手軽にできるので、天然素材へのこだわりがなければ良い選択肢になります。

1-3-14. アルミシート

薄くしたアルミをシートに結合させたもので、体熱を反射しつつ床からの冷気を遮ります。冬の底冷え対策に効果絶大で、寝床の温かさを保つに役立ちます。アルミシート層に加えて、除湿素材層などある多層構造になっているものが多いです。こちらも安価で高い機能性を持つため、天然素材へのこだわりがなければ良い選択肢になります。

1-4. 側生地の素材

中わたを包み込むのが側生地です。

素材ごとに肌触り、保温性、吸湿性(汗を吸収する性質)、放湿性(吸った汗を発散する性質)などが大きく変わってきます。もちろんそれに伴い、寝心地も全く変わってきます。

1-4-1. 綿(コットン)

  • 長所:肌触りがやさしく、吸湿性が高い。通年使いやすく、肌に直接触れる寝具として安心感がある。
  • 短所:乾きにくいため、湿度が高い環境ではベタつきやすい。低価格品は繊維が粗くザラつくことも。シワになりやすい。
  • 向き不向き:汗をよくかく人、通年で使いたい人、天然素材志向の人に向いている一方、室内湿度が高い地域や住まいの人、部屋干し中心の生活を送っている人には不向きです。
  • ※ちなみに、綿にはコーマ綿や超長綿など肌触りの優れた高品質なものもあります。高品質なものは繊維が細く糸番手(紡績した糸の太さを表わす単位)が高くなります。
分類 繊維長(mm) 代表的品種
短繊維綿 20.6未満 デシ綿
中繊維綿 20.6~25.4 パキスタン綿
中長繊維綿 26.2~27.8 アップランド綿
長繊維綿 28.6~33.3 スーダン綿
超長繊維綿 34.9以上 海島綿、スーピマ綿など
生地素材 生地重量 通気度 評価
綿100%
(100番手)
800g前後 3.0cc以上
  • 10万円以上の最高級品向け。
  • 布団と一体化するような使い心地。
綿100%
(80番手)
950g前後 3.0cc前後
  • 8万円前後の高級品向け。
  • さらっとした肌触りで体によく馴染みます。
綿100%
(60番手)
1100g前後 2.0cc前後
  • 6万円前後の高品質商品向け。
  • 十分快適な肌触りと肌当たりです。
綿100%
(40番手)
1300g前後 1.5cc前後
  • 4万円前後の普及品向け。
  • あまりにも安いものだと生地が硬く重いことがある。
ポリエステル30%
綿70%
900g前後 0.5cc前後
  • 3万円前後の低価格品向け。
  • 蒸れやすいので吸水性のあるカバーを併用すること。
ポリエステル85%
綿15%
750g前後 0.5cc前後
  • 1万円前後の低価格品向け。
  • 蒸れやすいので非推奨。

1-4-2. 麻(リネン)

  • 長所:吸湿性と放湿性が非常に高く、また通気性も高めの素材のため、さらりとした涼感で夏に最適です。接触冷感値のq-max値が0.4前後はあるためひんやり感もあります。
  • 短所:ハリがあるため、肌あたりがやや硬めになります。安価な製品は洗濯後にごわつくことも。ごわつかない高品質なものは30,000円以上とかなり高価になります。
  • 向き不向き:暑がりの人、汗をよくかく人、夏用の掛け布団を探している人に向いている一方、柔らかい肌ざわりを重視する人、コスト重視の人、冬用の掛け布団を探している人には不向きです。

1-4-3. カポック

  • 長所:超軽量。同じ厚みでも重さは綿の約8分の1。夏はさらっとした肌心地で使えつつ、空気をたくさん抱え込むため冬はあたたかく使えます。抗菌・防虫性があり、エコ素材としても注目されています。
  • 短所:繊維が短く絡みにくいため、単体使用には向かず、他の繊維素材との混紡が前提になります。製品によって風合いや耐久性にばらつきあり。
  • 向き不向き:軽さ重視の人、季節を問わず快適さを求める人、エコ志向の人に向いている一方、しっかりしたハリ感を求める人、繊維に高い強度を求める人には不向きです。

1-4-4. 絹(シルク)

  • 長所:圧倒的になめらかな肌ざわりと光沢のある高級感。唯一無二です。また吸湿性と放湿性にも長けており、夏には涼しく使えます。
  • 短所:高価でデリケート。基本的には洗濯機洗いは不可能で手洗いしなければなりません。
  • 向き不向き:肌ざわり最優先の人、手入れに手間を惜しまない人、予算が潤沢にある人に向いている一方、自宅で洗えることを重視する人、手軽に扱えるものを探している人、コスパ重視の人には不向きです。

1-4-5. レーヨン(バンブー・リヨセルなど)

  • 長所:とろみのある柔らかな肌ざわり、吸湿性・放湿性にも長けています。植物由来のものが多く、エコな選択肢としても人気です。
  • 短所:摩耗にやや弱く、毛羽立ちやすい。洗濯には注意が必要で、劣化しやすい側面もある。そのため、耐久性のことを考えて、その他の素材と混紡されたものが多いです。
  • 向き不向き:肌ざわり重視の人、汗をよくかく人、ナチュラル志向の人に向いている一方、耐久性重視の人、ガシガシ洗いたい人にはやや不向きです。

1-4-6. ポリエステル

  • 長所:強度と耐久性があり、乾きやすく扱いやすい。価格も手ごろでシワになりにくい。
  • 短所:低価格なものは硬めの風合いで好みが分かれる。吸水性がほぼなくムレやすい。安価なものは寝苦しくなりやすい。吸水性が補うために綿などと混紡されたものでないと寝苦しくなるでしょう。
  • 向き不向き:手入れの手軽さ重視の人、部屋干し中心の生活を送っている人、コスパ重視の人には向いている一方、睡眠の質を重視する人、汗かきの人には不向きです。

1-4-7. ナイロン

  • 長所:耐久性が非常に高く、軽量。掛け布団の生地としては、シルク調の肌触りを再現したものや、接触冷感性が高められた夏向けのもの、軽量ダウンケットに採用されることが多い。
  • 短所:吸湿性が乏しく、ムレ感が気になる場合あり。単体使用では風合いが硬めだったり、ムレやすいことがあるので注意。
  • 向き不向き:洗えるシルク調生地や夏用の冷感素材を探している人や、耐久性を重視する人には向いている一方、ムレにくさ重視の人には不向きです。
素材 イメージ q-max値 吸水性 放湿性 柔らかさ 滑らかさ



植物
加工綿
(コットン)
cotton1 0.3

(リネン)
linen1 0.35~0.4
動物

(シルク)
silk1 0.3



再生 レーヨン layon1 0.3~0.35
合成 ジェル gel1 0.35~0.4 × - - -
ポリエステル polyester1 0.3~0.35 × -
ナイロン nylon 0.4 × -
ポリエチレン polyethylene 0.45~ × -

1-4-8. アクリル

  • 長所:保温性が高く、軽量。毛羽立ちやすい性質があるため、肌寒い季節に向いており、柔らかくてあたたかい。ふんわり起毛生地の素材としてよく使われます。
  • 短所:吸湿性が低く、寝汗をかくとベタつきやすい。毛羽立ちやすく、静電気も起きやすい。
  • 向き不向き:ふわふわ生地が好きな人、保温性重視の人には向いている一方、汗かきの人、敏感肌の人、埃っぽいのが苦手な人には向いていません。

1-4-9. ポリエチレン

  • 長所:トップクラスの接触冷感性を持っています。夏向けの冷感敷きパッドなどで多用されていますが、近年、肌掛け布団の生地としてもチラホラ採用され始めています。
  • 短所:吸水性が低く、ムレやすい。単体だと肌あたりが硬めな場合もあります。そのため、吸湿性を補うためにレーヨンと混紡されていることが多いです。
  • 向き不向き:夏向けの冷感重視の人には向いている一方、通年使えるものを探している人や、肌ざわり重視の人にはやや不向きです。

1-5. 側生地の組織別の特徴と向き不向きを考える

生地の組織とは、その生地の繊維素材がどのように織られたか、または編まれたかを意味します。

綿100%と言っても、Tシャツの生地(天竺ニット)とタオルの生地(パイル)では全然違います。このような違いを網羅的に知ると、布団選びが一気に面白くなります。

構造分類 細分類 生地
織物
(Woven)
基本三原組織
  • 平織り(パーケール)
  • 綾織り(ツイル)
  • 繻子織り(サテン)
変化・多重織物
  • ジャカード織り
  • しじら織り(ガーゼ)
  • ガーゼ
  • ワッフル織り
起毛織物
  • フランネル
パイル織物
  • ベルベッド
  • パイル織物
編物
(Knitted)
平編み
  • 天竺ニット
平編み
特殊構造
  • ワッフル
  • 鹿の子編み
起毛編み
  • フリース
  • シャーリング
パイル編み
  • ボア
丸編みパイル
  • マイヤー
  • ニューマイヤー
  • シャーリングマイヤー
立体スペーサー編み
  • メッシュ
  • 3Dメッシュ
ニット生地 パイル生地 起毛生地 3Dメッシュ生地
イメージ knit-fabric pile-fabric plush-fabric
特徴
  • スムースな肌触り
  • 通年快適に使える
  • オールマイティ
  • タオルの肌触り
  • 汗をよく吸収する
  • 通年使える
  • ふわっとした肌触り
  • 暖かみがある
  • 夏には不向き
  • 通気性が良い
  • 夏に涼やか
  • 乾きやすい

1-5-1. 平織り(パーケール)

縦糸と横糸を1本ずつ交互に織る平織りは、生地の目が詰まりすぎず、程よいハリと通気性があります。肌ざわりはさらっとして汗をよく逃がすので、夏でも涼しく眠りやすいです。洗濯後の型崩れが少なく乾きやすいので、家事の負担も軽減できます。

1-5-2. 綾織り(ツイル)

縦糸と緯糸を斜めに交差させる綾織りは、程よい厚みと耐久性が特長です。光が当たると穏やかな光沢を放ち、見た目に上品さを加えます。肌あたりはしっとり柔らかく、何度洗っても型崩れしにくいので長く使えます。シワになりにくいです。平織りとサテンのいいとこ取りのような存在です。

1-5-3. 繻子織(サテン)

サテンは表面に緯糸が浮き出し、なめらかな光沢と滑らかな手触りを実現します。肌に触れるとしっとりとした心地よさを感じ、高級ホテルのベッドのような贅沢感があります。通気性は平織りに比べやや劣るので、夏場は少し暑く感じることもあります。羽毛布団の生地によく使われますね。

1-5-4. しじら織(サッカー)

しじら織りは織るときに糸を縮ませて凹凸を作る技法で、生地が肌に触れる面積が減ります。そのためさらっとした爽快感を保ちやすく、汗をかいてもべたつきにくいのが魅力です。綿や麻で作られることが多く、洗うほど凹凸が増して風合いが深まります。夏の肌掛け布団に使われることが多いですね。

1-5-5. ガーゼ

ガーゼは薄手で柔らかい糸を粗めに織った生地で、抜群の通気性と吸湿性を備えています。寝汗を素早く吸い取り、熱をこもらせずに快適な眠りをサポートします。洗うほどふんわりとした肌ざわりが増し、敏感肌にも優しいのが特長です。乾きが速いため、忙しい朝でも手軽にお手入れできます。ガーゼを二枚重ねた二重ガーゼは夏の肌掛け布団の定番ですね。

1-5-6. フランネル

フランネルは表面を起毛させて毛羽立たせた生地で、高い保温性を誇ります。フワッとした風合いで、冷える季節にぴったりの暖かさを感じられます。綿やウールをベースしたものだと湿気を溜めこまず温かさをキープします。冬用のあたたか掛け布団に使われることがありますね。

1-5-7. パイル

パイルはタオル生地として有名です。ループ状の糸が表面に立ち、高い吸水性とやわらかな肌触りを実現します。寝汗をしっかり吸い取って蒸れにくく、ふかふかとした寝心地が魅力です。毛足の長さや密度で好みの感触を選べるのも利点です。夏掛け布団やケットとしてよく使われますね。

1-5-8. 天竺ニット

天竺ニットは編み目がやわらかく伸び縮みする生地です。Tシャツの生地としてよく使われ、肌ざわりがよく、体にフィットします。寝返りを打ってもずれにくく、通気性もあるのでオールシーズン快適です。

1-5-9. ワッフル

ワッフルは格子状に凹凸を付けた生地。綿100%や綿×麻が多く、凹部に空気層ができて通気性に長けています。肌面の接触が少なくさらりとした触感で、梅雨や残暑でもペタつきにくいのが魅力。乾きも速く手入れが手軽に。夏物の肌掛けケットとしてよく使われますね。

1-5-10. フリース

フリースはポリエステルを起毛させた軽くて暖かい生地です。空気を含む構造で断熱性が高く、起毛によりふんわりとした肌あたりです。速乾性があり洗濯が比較的簡単ではありますが、静電気が起きやすいなどの短所があります。

1-5-11. メッシュ

メッシュは網目上の生地の総称です。通気性、給水速乾性、軽量性に優れています。湿気や熱がこもりにくく爽やかな風合いですので、夏掛け布団の生地として使われることがあります。スポーツウェアにも多用されていますよね。洗濯後の乾きも早くなるため優秀な裏方として人気です。

1-6. 機能性もニーズに応じてチェック

機能性はお好みです。

体質や好みなどのニーズに応じて選びましょう。そのためにもまずは、どのような機能性があるのか把握しておきましょう。

1-6-1. 吸水速乾

吸水速乾は、生地や中わたが汗や水分を素早く吸い取り、すぐに乾くための加工です。中空ポリエステルのように繊維の断面に溝や穴を設け、毛細管現象で吸水性を高めています。肌あたりがサラッとしていて寝汗でベタつかず、ムレにくいです。洗濯後も乾きやすく、お手入れがラクなのも大きなメリットです。

1-6-2. 抗菌防臭(制菌)

抗菌防臭加工は、布団に付いた菌の増殖を抑えてイヤな臭いを防ぐ技術です。汗自体は無臭でも、菌が分解するとニオイが発生します。この加工を施すと菌の繁殖が抑えられ、汗をかいても臭いにくくなります。湿気が多い季節や汗っかきの人に特におすすめです。

1-6-3. 消臭

消臭加工は、布団に付いたニオイ成分を吸着・分解して感じにくくする仕組みです。汗や体臭だけでなく、部屋にこもったニオイも和らげます。汗臭、加齢臭、ペット臭、タバコ臭などなど、ニオイが気になる人に向いています。ニオイ成分に直接的に働きかけるので抗菌防臭よりも効果的です。

1-6-4. 接触冷感

接触冷感は、肌に触れた瞬間にひんやり感じる加工です。特殊な繊維やコーティングが体温を素早く逃がす(熱伝導)ので、暑い夏の夜に布団に入ったとき「ヒヤッ」とした涼しさが得られます。寝苦しい夜でも快適に寝つきを助け、最初のひんやり感が熱帯夜の強い味方になります。

ただ、吸水性などのない接触冷感生地は一瞬ヒヤッとするだけで、すぐにムレて寝苦しくなるので注意が必要です。

1-6-5. 吸湿発熱

吸湿発熱は、生地や中わたが水分や寝汗を吸い取るときに熱を生む仕組みです。アクリレート素材が有名ですね。体の熱放散を利用してじんわり暖かくなるため、冷え込む冬の夜でも布団の中がポカポカ。電気を使わず体から発散される湿気で暖まるので、冷え性の人や冬場の寝つき改善にも役立ちます。

ただ、吸湿発熱があまりにも過剰だと、睡眠時に下がるべき体温が下げにくくなり、寝付きを悪くすることもあるので注意が必要です。

1-6-6. 温度調整(PCM)

温度調整は、相変化素材(PCM)などで寝床の熱をコントロールする技術です。暑くなると余分な熱を吸収し、冷えると蓄えた熱を放出して、ちょうど良い温度を保つよう設計されています。春や秋のように昼夜の寒暖差が大きい季節にも効果的で、寝ている間の温度変化を和らげてくれます。

1-6-7. 高熱伝導

高熱伝導とは、グラフェンや銅繊維などの素材の性質により、体から出る熱を素早く布団全体に広げる働きです。冬は布団全体が早く温まり、夏は熱が一か所にこもらず拡散されるので、寝苦しさやムレを軽減します。グラフェンは銅の約10倍の熱伝導率と言われ、薄くても効率よく温度を調整します。

1-6-8. 防ダニ

防ダニには、ダニが嫌がる成分を繊維に含ませ追い払う忌避効果を持たせる加工と、織り目を細かくしてダニを物理的に通しにくくする加工があります。ダニはフケやホコリをエサに繁殖しますが、この加工で増殖を抑え、アレルギーやかゆみの原因を減らせます。ダニアレルギーを持つ人や湿気が多い地域に特におすすめです。

1-6-9. マイナスイオン

マイナスイオン加工は、生地からマイナスイオンを放出してリラックス効果を狙う技術です。滝や森林で感じる爽やかな空気を寝具に取り入れ、ストレスを和らげてくれると言われていますが、真偽は不明です。

1-6-10. 遠赤外線

遠赤外線は、繊維に遠赤外線を放出するセラミックやミネラルをコーティングする加工です。近年、リカバリー系などの訴求で人気になっていますね。遠赤外線は炭火やストーブ、太陽の光にも含まれるやさしい熱で、体を芯から温めると言われますが、その効果のほどは不明です。

1-6-11. 制電・静電気防止

制電加工は、生地に導電性の素材を織り交ぜて静電気を逃しやすくする技術です。冬の乾燥時に布団をめくると起きるパチパチを抑え、シーツやパジャマが体にくっつきにくくなります。ホコリや髪の毛も付きにくくなり、静電気の不快感を減らして快適な眠りをサポートします。

2. 熟睡できる掛け布団選び8つのポイント

では次に、掛け布団選びのポイントです。

ぜひあなたの状況に照らし合わせながら考えみてください。

2-1. 保温性が適度であること

大事なことなのでもう一度説明します。

掛け布団の目的は、布団内の温湿度(寝床内気象:シンショウナイキショウ)を最適化することです。

寝具と体との間にできる空間の寝床内気象は、寝具の保温性が適正であれば、入床時間経過と共に体からの産熱量と寝環境とがバランスして、温度33±1℃、湿度50±5%RHに近づく。(引用:繊維学会編「繊維便覧(第三編)」p.555、丸善(2004).)

暖かすぎず、寒すぎないことが大事です。

なので、 夏は薄手の肌掛け布団やケット、春秋は秋掛け布団、冬は厚手の本掛け布団のように使い分ける必要があります。

季節

構造

中わた量

利用室温

ケット

夏用

生地のみ

なし

26~28℃前後

肌掛け布団

夏用

生地+中わた

300g前後

23~25℃前後

合掛け布団

春秋用

生地+中わた

600g前後

18~22℃前後

本掛け布団

冬用

生地+中わた

1,000g前後

19℃以下

それに加えて、寝室の日当たりや、木造一軒家は冷えやすいこと、近年建てられたマンションは気密性が高く冬でもそこまで寒くならないことなど、各々の睡眠環境に合わせることも大事です。

例えば、ダウンパワー400dpのグースの羽毛布団で充填量が1.2kgもあるものだと、木造一軒家では丁度いい温かさになりますが、タワマンだと保温性が過剰で暑苦しくなってしまう恐れがあります。

ちなみに、我々業者は羽毛布団の場合、ダウン率、ダウンパワー、充填量の総合値で、その羽毛布団の暖かさを押し測っています。

商品例1 商品例2 商品例3 TOG値 寝室の温度 住居例
ダウン率 85% 12 16~18℃ 年中、冷暖房で
調整されている部屋
ダウンパワー 330dp
充填量 1.0kg
ダウン率 85% 90% 93% 13 14~16℃ 気密性の高いマンション
ダウンパワー 330dp 350dp 400dp
充填量 1.1kg 1.0kg 1.0kg
ダウン率 85% 90% 93% 14 12~14℃ コンクリートの
アパートや戸建て
ダウンパワー 330dp 350dp 440dp
充填量 1.3kg 1.2kg 1.0kg
ダウン率 85% 90% 93% 15 10~12℃ 同上
ダウンパワー 330dp 350dp 400dp
充填量 1.4kg 1.3kg 1.1kg
ダウン率 93% 93% 93% 16 8~10℃ 築年数の古い
木造一戸建て
ダウンパワー 400dp 440dp 440dp
充填量 1.3kg 1.2kg 1.3kg

(※TOG値:保温性レベルとお考えください)

2-2. 吸湿性がありムレないこと

人は一晩に200mlの汗をかきます。

深部体温を下げて脳と体を休めるためです。

そのため、この汗を寝具がシュッと吸収して発散できるか否かで睡眠の質が左右されるのです。

人は眠るときに汗をかいて体温を下げる

6sleep-and-temperature
人は眠るときに汗をかいて体温を下げる

中わたや側生地の素材が大事です。

見落とされがちなので、メーカーもスペックダウンする傾向のあるところですが、寝心地から睡眠の質まで大きく影響してきます。なので、素材は入念にチェックをするようにしましょう。

例えば、綿やレーヨンだと吸湿性が高くオールシーズンおすすめです。夏ならメッシュ生地だと通気性が高く爽やかな使い心地になります。冬場には起毛生地で中わたに吸湿性の高いものが組み合わせられていると、暖かくてムレにくいのでおすすめです。

2-3. 体質(ニオイ、埃、アレルギー)に合っていること

体質に合わない布団を選んでしまうと、致命的な失敗になるので、絶対に避けるようにしましょう。

  • ニオイ:羽毛や羊毛などの動物系の素材は、独特の獣臭があります。これらの匂いが気になる人は避けるようにしてください。
  • ホコリ:綿、カポック、麻などの天然素材は繊維がちぎれて、糸ボコリとして舞いやすい傾向があります。ホコリっぽい環境が苦手な方は合成繊維やホコリとして舞にくい加工がされたものを選ぶことをお勧めします。
  • アレルギー:アレルギー体質の場合、羽毛などの動物系素材やホコリが出やすい素材との相性は良くはありませんので避けることをおすすめします。

2-4. 重量は好みに合わせて選ぶこと

布団は軽いものが理想とされてきました。

しかし近年では、重い布団が睡眠の質を改善するなどの研究もあり、この説は覆されています。結局、お客さんからいろいろと話を聞いていて思うのは、人それぞれだということです。

なので、布団の重量に関しては、あなたが色々と試されてみて、自分にとってベストなものを見つけるのが大事になります。

  • 軽量級:羽毛、ポリエステル、エアロゲルなどの素材の布団。2kg前後。特に羽毛布団でダウン率90%以上のものは体の上に布団がないかのような感覚で寝られます。
  • 中量級:木綿、羊毛などの素材の布団。3~4kg前後。布団が体にズシっと覆い被さるような寝心地が好みの方に向いています。
  • 重量級:重い布団。6~8kg前後。鉄球などが入れられた重いことを押し出した、布団。かなり重たく寝返りがしづらくなりますが、体に重量感を受けながら寝ることでリラックスできる人に向いています。

2-5. 厚みが気にならないか考える

冬用の掛け布団の厚みは素材により異なってきます。

寝心地はもちろん、手入れのしやすさや収納時のスペースに大きく影響してきます。バランスを考えて、自分に合うものを選びましょう。

厚み目安

収納サイズ目安

収納時体積目安

圧縮

羽毛

10cm

50×60×30cm

90,000cm3

不可

木綿

5~6cm

70×80×20cm

112,000cm3

不可

羊毛

5~6cm

70×80×20cm

112,000cm3

不可

真綿

3cm

40×60×20cm

48,000cm3

不可

ポリわた

5cm

70×80×20cm

112,000cm3

不可

エアロゲル

3cm

40×60×20cm

48,000cm3

可能

数字だけでは伝わりきらない部分があるので、補足します。

羽毛は空気を抱え込んで膨らむ性質があるため、厚みが10センチもあるとはいえ、体にかけたときに、重さを感じる事はほとんどありませんし、厚みによって圧迫感を感じることもほとんどありません。また重量が軽いため、手入れの際に厚みが気になることも少ないはずです。

しかし、木綿や羊毛等は別で、重量をしっかり感じやすいため、重さが気になりやすく、寝返りがしづらく感じることがあります。また、素材自体にふっくらとしたバルキー性があるため、収納する際にスペースをより多く確保する必要が出てきます。ポリエステル素材もバルキー性の高いわたを使用している場合は同様です。

2-6. サイズは用途に合わせて選ぶこと

掛け布団(と敷布団)の定番サイズは以下のようになっています。

呼称 敷or掛 サイズ(幅×長さ) 主な用途
シングル 敷布団 100×200cm 一人寝用
掛布団 150×210cm
セミダブル 敷布団 120×200cm 大柄な方の一人寝用
掛布団 170×210cm
ダブル 敷布団 140×200cm 大柄な方の一人寝用/小柄の方の二人寝用
掛布団 190×210cm
クイーン 敷布団 160×200cm 二人寝用
掛布団 210×210cm
キング 敷布団 180×200cm 大柄の方の二人寝用
掛布団 230×210cm

ただ定番サイズとは言っても、シングルとダブルが大半です。

セミダブル、クイーン、キングを選んでしまいますと対応するカバーを探すのに苦労して恐れがあるため、一人用ならシングル、二人用ならダブルという選び方をおすすめします。

「3人や4人で寝るからクイーンサイズやキングサイズが欲しい」という場合であれば、ダブルサイズを2枚揃えることをおすすめします。というのも、クイーンサイド以上になると、かなり大きくなるためお手入れが大変になるというデメリットも出てくるからです。

2-7. 洗濯・乾燥のニーズに応えられるものを選ぶ

日々の手入れのことも考えておきましょう。

羽毛、羊毛、キャメルやカシミヤなどの布団となると、コインランドリーやクリーニング店でしか布団を洗えません。お財布や時間に余裕のある方ならいいですが、そうでないとなると取扱いにストレスを感じてしまいます。

特に、小さい子供やペットがいる家庭では布団が汚れる事故が多発しますので、家庭用洗濯機でかんたんに洗えるものがおすすめです。

2-8. カバーを固定するループがあること

掛け布団にループ、布団カバーに紐がそれぞれ付いていて固定できるようになっています。掛け布団の四隅と各辺中央の合計八ヶ所にループが付いていると布団カバーがズレにくくなります(キングサイズだと十ヶ所あることも)。

布団カバーがズレると寝ているときにストレスを感じるので絶対に八ヶ所以上ループが付いているものを選ぶようにしましょう。

3. おすすめの掛け布団11選

それでは次におすすめの掛け布団です。

季節別に紹介していきます。

3-1. 夏用におすすめの掛け布団

3-1-1. 東京西川 肌掛け羽毛布団(ダウンケット)

商品名

東京西川

肌掛け羽毛布団

生地

綿100%

中わた

グースダウン93%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

涼感・抗菌

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

27,280円~

リンク

商品ページ

夏に羽毛布団を選ぶのならダウンケットです。こちらの商品はグースダウン93%ですので羽毛の臭いが少ない上に軽くて快適な使用感です。また、ダウンケットの側生地はポリエステルが多く混紡されているものが多い中、こちらのものは綿100%ですので蒸れにくいです。とはいえ、ダウンケットはエアコンを使用する方にのみおすすめです。

3-1-2. 松並木 綿100%5重ガーゼケット

商品名

松並木 綿100%

五重ガーゼケット

生地

綿100%

中わた

-

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

7,040円~

リンク

商品ページ

綿100%のガーゼケットです。ガーゼは通気性に優れているため夏用のブランケットにとても向いています。体の放熱を布団内に閉じ込めることなく、そして寝汗もさっと吸収するため熱帯夜でも涼しげに眠れます。エアコンは使わずに扇風機だけ使用している方におすすめです。明け方に体が冷えやすいので布団横に置いておくと良いでしょう。

3-1-3. 金澤屋 リネン五重ガーゼケット

linen-gauzeket

商品名

金澤屋 リネン100%

五重ガーゼケット

生地

リネン100'%

中わた

-

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

16,500円~

リンク

商品ページ

新陳代謝の高い暑がりの方には綿素材よりもリネン(麻)素材がおすすめです。熱伝導率が高くひんやり感がある上に、吸放湿性が繊維素材の中でも随一のためとても爽やかな寝心地です。その反面、肌あたりが若干硬く重さがあるため、どちらを優先するか好みで選び分けるようにしましょう。

3-2. 春秋用におすすめの掛け布団

3-2-1. フォスフレイクス スーパーキルト

fossflakes-super-quilt
フォスフレイクス スーパーキルト

フォスフレイクス スーパーキルト

商品名

フォスフレイクス

スーパーキルト

生地

綿100%

中わた

フォスフレイクス70%

ポリエステルわた30%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

ダニ通過率0

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

9,900円~

リンク

商品ページ

衛生面や低アレルギー性を重視されているならおすすめなのがフォスフレイクス布団です。樹脂由来のフォスフレイクス70%にポリエステルわた30%のブレンドに、ダニ通過率0の綿100%高密度の生地で仕上げているため糸ボコりが出づらく、ダニの繁殖の心配もほとんどありません。しかもその上、家庭用洗濯機でじゃぶじゃぶ丸洗いできるので布団を汚してしまいやすい家庭環境の人にもおすすめです。保温性はそこそこなので春秋シーズンの使用に限ることをおすすめします。

3-2-2. 綿100%ダブルガーゼ 真綿布団

double-gauzeket

商品名

ダブルガーゼ

真綿布団

生地

綿100%

中わた

シルク100%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

31,200円~

リンク

商品ページ

こちらの製品は真綿100%なことに加えて側生地が綿100%のダブルガーゼになっているため、適度に暖かくも蒸れにくい快適な寝心地が期待できます。一般的な布帛生地(織られた生地)とは違う、柔らかに肌に沿う快適なドレープ性が魅力の一つです。カバーを付けずに(もしくは上等なものをかける)使用すると良いでしょう。

3-2-3. ねむのき ハンガリー産シルバーグースダウン93%

no-image

商品名

ねむのき ハンガリー産

シルバーグースダウン93%

生地

綿100%

中わた

グースダウン93%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

68,900円~

リンク

商品ページ

ダウンパワー400dp、羽毛充填量0.7kg、側生地スーピマ超長綿100%、60番手サテン、立体キルト構造です。最上級品ではないものの上質な素材が採用されており、春秋用羽毛布団としてはコストパフォーマンスの良い仕上がりです。冬でもオイルヒーターなどで寝室を温め続けて眠る方なら冬場でも十分暖かくお使いいただけるかと思います。

3-3. 冬用におすすめの掛け布団

3-3-1. 快眠タイムズ エアロゲル掛け布団

kaimin-times-airogel-comforter
快眠タイムズ エアロゲル掛け布団

商品名

快眠タイムズ

エアロゲル掛け布団

生地

ポリエステル100%

中わた

上層:ポリプロピレン100%

中層:ポリプロピレン84%、ポリエステル16%

下層:ポリエステル92%、アクリレート8%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

防ダニ

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

14,800円~

リンク

商品ページ

新素材エアロゲルを採用した掛け布団です。

ラビットファー調のさらさらふわふわの生地で布団に入った瞬間にすぐに暖かくお使いいただけます。また、ムレないように吸湿素材のアクリレートが採用されているので、爽やかな暖かさで寝ていただけます。自社商品のため手前味噌ですが、1万円台としては素晴らしい出来だと自負しています。

3-3-2. 快眠タイムズ 中国産ナチュラルダック90% 羽毛布団

natural-duck-down-comforter

商品名

快眠タイムズ 中国産ナチュラルダック90% 羽毛布団

生地

綿100%

中わた

ダックダウン90%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

29,900円~

リンク

商品ページ

シルバーダックの羽毛布団です。ダウンパワー350dp、羽毛充填量1.1kg、側生地超長綿100%60番手サテン織り、立体キルト構造です。自社製品で手前味噌ですが、かなりのコスパを感じていただける仕上がりとなっております。

3-3-3. 快眠タイムズ カナダ産グース93% 羽毛布団

canadian-goose-down-comforter

商品名

快眠タイムズ カナダ産グース93% 羽毛布団

生地

綿100%

中わた

グースダウン93%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

69,990円~

リンク

商品ページ

ホワイトグースの羽毛布団です。ダウンパワー400dp、羽毛充填量1.2kg、側生地超長綿100%100番手サテン織り、立体キルト構造です。かなりの保温性を感じていただけます。こちらも自社製品となり恐縮ですが、おすすめの一品です。

3-3-4. ビラベック 羊毛掛け布団

wool-comforter

商品名

ビラベック 羊毛掛け布団

生地

綿100%

中わた

羊毛100%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

71,500円~

リンク

商品ページ

暖かいけど蒸れない布団をお探しの方におすすめのがこちらです。羊毛はとても吸放湿性に優れるので暖かくも爽やかな寝心地が期待できます。その上、側生地が綿100%のマコ・トリコットというニット生地のため、羊毛の吸放湿性をダイレクトにそのまま引き出せる上、ドレープ性に優れていて体にとてもよく馴染みます。

3-3-5. 快眠屋おの ポーランド産ホワイトマザーグース98%

Polish-mother-goose-sticky-down-comforter-for-winter1

商品名

快眠屋おの ポーランド産ホワイトマザーグース98%

生地

綿100%

中わた

マザーグース98%

保温性

吸水性

吸湿性

放湿性

その他機能

-

洗濯機

乾燥機

送料

無料

価格

284,000円~

リンク

商品ページ

ダウンパワー480dp、羽毛充填量0.95g、側生地綿100%平織りです。記載がありませんが100番手を超えると思われる品質の高級生地が採用されています。かなり冷え込む寝室でも問題ないほどの保温性に加え、布団と一体化できるほどのドレープ性が期待できます。もしあなたの寝室はそこまで冷え込まないのなら、羽毛の充填量が0.75kgの240,000円 (税別) のものをおすすめします。

4. 掛け布団に対してよくある質問

最後に掛け布団に関してよくいただく質問について、購入前と購入後に分けて事前に回答していきます。

4-1. 購入前によくある質問

4-1-1. オールシーズン1年中使えるものはないのか?

「オールシーズン対応の掛け布団」と表記される商品を見たことがあるかと思いますが、正直、真夏にも真冬にも快適に使えるものはない、というのが私の本音になります。

夏にエアコンを夜通し使う前提で春夏秋の3シーズン快適に使える掛け布団や、冬に暖房をしっかり使う前提で秋冬春の3シーズン快適に使える掛け布団、これらが限界かと私は考えています。

4-1-2. 暖かさ重視なら羽毛布団がいいのか?

羽毛布団は確かに保温性が高いです。

ただ、近年は技術の進歩もあり、エアロゲル素材などのような羽毛布団を超える保温性を持つ掛け布団が増えてきているのも事実です。そのため、単純に暖かさを指標にするのであれば、羽毛布団でなくても良いかと私は考えています。

羽毛布団の最大の特徴は軽くて暖かいところです。この点を重視するのであれば、羽毛布団が最高の選択肢になるはずです。

その一方で、暖かさと手軽に使えることや、コストパフォーマンスを重視するのであれば、エアロゲル素材の掛け布団のほうが満足度は高くなるかと思います。

4-1-3. 新陳代謝の高い暑がりならどの素材がいいのか?

暑がりの方は、本掛けではなく合掛けくらいの中わた量のほうが快適に寝られるはずです。

また、ムレて寝苦しくならないように、側生地や中わたに吸湿性の高い素材が使われていることも絶対に確認するようにしましょう。

4-1-4. アレルギー体質ならどういうものを選ぶべきか?

以下の点を確認して、掛け布団を選ぶようにしましょう。

  • 洗濯機で洗えること
  • 乾燥機が使えること(屋外で干すのを心配する場合)
  • 中わたの吹き出しがない素材

4-1-5. 洗える布団を選ぶにはどれがいいか?

ポリエステルやエアロゲルなどのような化学繊維の掛け布団であれば、自宅用の洗濯機で洗えるものがほとんどですので、このような素材で作られた掛け布団を選ぶこともおすすめします。

なお、ウォッシャブル羽毛布団など羽毛や羽根素材の布団でも洗えるものはあるにはありますが、乾かすのに大変苦労することになるため、ガス乾燥機等のようなパワフルな乾燥機をお持ちでない場合は、避けたほうが良いかと私は考えています。

4-1-6. サイズはどう選ぶべきか?

基本的に1人で使うなら、シングルサイズ、2人で使うならダブルサイズをお勧めしています。

(チャート)

しかし、男性と女性で適切に感じる温度は3℃違うと言われており、同じ掛け布団を男女が共有して寝る場合は、温度環境で意見の差が出やすいのも事実です。また寝返りの際に、布団を取り合ってしまうなどの問題もあります。

なので、予算が許すのであれば、2人で眠る場合もシングルサイズの掛布団がそれぞれ1枚ずつあると理想的かと思います。

4-1-7. 掛け布団は重いほうがいい?

掛け布団は軽いほうがいいと長い間信じられてきましたが、近年、体重の10%前後ほどの重さのある高重量の掛け布団でぐっすり眠れるなどの研究も出てきており、布団は軽いほうがいいという意見は覆りつつあります。

もちろん、布団が重たいと寝返りがづらかったり、布団の中がムレて寝苦しくなりやすいなどの問題もあります。正直、この辺は答えがありません。好みの問題になります。あなたにはどのような重さの掛け布団が合うのか、色々と試されてみるといいでしょう。

4-1-8. 掛け布団の寿命はどれくらい?

掛け布団の耐用年数は、素材や個々の品質により異なりますが、一般的には以下のようになります。

素材

耐用年数の目安

打ち直し

羽毛

5~10年前後

可能

木綿

3~5年前後

可能

羊毛

3~5年前後

可能

真綿

3~5年前後

可能

合繊

3~5年前後

不可

ただ、羽毛布団でも羽根の割合が多いものだと打ち直しができなかったりしますし、安いものだと打ち直しをするよりも買い換える方がお得だったりします。

また、木綿・羊毛・真綿素材の布団の打ち直しは、最近対応している業者が少なくなっていますし、打ち直し費用が年々高くなっていることから、新たに買い換えるほうが割安だったりもします。

4-1-9. 羽毛布団の「ダウンパワー」と「充填量」はどちらを重視すべきですか?

どちらも重要ですが、まずはダウンパワー(かさ高)で保温効率を確認します。次に寝室環境に合わせて充填量を選びます。気密性の高いマンションならDP400前後×1.0kg、本格的に冷える木造戸建てならDP440以上×1.2kgなど、住環境と体質に合わせて最適化すると寝床内気候が安定します。

4-1-10. 冬の静電気が苦手です。掛け布団でできる対策はありますか?

起毛系や合繊の側生地は帯電しやすいので、制電加工や綿高混率の側生地、あるいは制電カバーの併用が有効です。加湿器で室内湿度を50〜60%に保つと、パチパチを大きく抑えられます。

4-2. 購入後によくある質問

4-2-1. 手入れの頻度と仕方はどうすればいい?

使用中のお手入れは以下のように行いましょう。

  • 週1回の日陰干し(2〜3時間)で湿気を除去
  • 布団カバーを常に使用し、汗や皮脂汚れの付着を防止
  • 使用後はすぐに畳まず、風通しの良い場所で立て掛けて換気

直射日光は生地を痛めるので避けましょう。

4-2-2. 掛け布団は洗濯とクリーニング、どちらが良いですか?

ポリエステルや一部の合繊は自宅の洗濯機(弱水流)でOKです。羽毛・羊毛・真綿はコインランドリーや専門クリーニング推奨です。いずれも完全乾燥が鉄則で、未乾燥はカビやダニの原因になります。

4-2-3. 洗濯・クリーニングの目安は?

洗濯・クリーニングの目安は以下を参考にしてください。

  • ポリエステル素材:家庭の洗濯機(弱水流)でOK
  • 羽毛・羊毛・真綿素材:専門クリーニング推奨(年1回)
  • 洗濯後は完全に乾燥させ、カビやダニの繁殖を防ぎましょう。

4-2-4. 防ダニ対策は「防ダニ加工」だけで十分ですか?

加工は有効ですが、日陰干し・換気・洗濯の基本ケアが前提です。高密度の綿側生地+洗濯可の中わた(合繊やエアロゲル)を選ぶと、ハウスダスト対策を日常運用で続けやすくなります。

4-2-5. 暖房や布団乾燥機と掛け布団の併用で注意する点は?

暖房強め派は合掛けやDP控えめで過剰保温を防ぎます。布団乾燥機は高温・長時間を避け、羽毛は低温短時間+完全冷却で戻り(ふっくら)を確保します。加湿器の近接置きは側生地の結露を招くので距離を保ちます。

4-2-6. シーズンオフの収納・保管方法は?

シーズンオフの保管方法としては、収納前には完全に乾燥させてから通気性の良い袋へ入れましょう。また、圧縮袋の長期使用は避けてください。(羽毛のふくらみを損なう)クローゼットや押し入れでは、すのこや除湿剤を併用して湿気対策を行いましょう。

羽毛布団の場合は、5〜10年ほど使ったらリフォーム(打ち直し)で中身のダウンを再利用するのもおすすめです。内部の羽毛を洗浄・乾燥して新しい側生地に詰め直せば、再びふんわりとしたボリュームと保温力を取り戻せます。

4-2-7. 布団の廃棄方法は?

掛け布団は基本的に粗大ゴミとして捨てることになります。

お住まいの自治体の粗大ゴミの廃棄方法にならって捨てるようにしましょう。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたにぴったりの布団を選ぶ参考になっていれば幸いです。

私が開発した掛け布団もおすすめですので、ぜひご覧になっていただければ幸いです。

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