【専門レビュー】タンスのゲン「純」高反発三つ折りマットレス

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【専門レビュー】タンスのゲン「純」高反発三つ折りマットレス

格安マットレスを探していると、

タンスのゲン

と目に入ってこないでしょうか。

かなりの低価格のため「寝心地は快適なのだろうか?」「品質は大丈夫だろうか?」と心配になるかと思います。

そこで本日は、

  • タンスのゲン「純」高反発三つ折りマットレスの寝心地
  • 西川エアーマットレスとの違い
  • 実際に購入して試した上でのレビュー

などについて解説していきます。

スペックをお見せしながらわかりやすく説明します。

「純」高反発マットレス 西川[エアー01]
画像 condition-of-foam-tansu-no-gen-mattress nishikawa-air3
厚さ 10cm 8cm
凸凹数 フラット 約1200個
ニュートン 190N 110N/140N
復元率 - 97%
重量 6.0kg 4.7kg
側生地 ポリエステル100% ポリエステル100%
保証 - 3年間
価格 6,999円~ 46,200円~
URL 商品ページ 商品ページ

アフィリエイト目的の口コミサイトとは違い、購入した上で専門的なレビューをしていきます。

ぜひご参考にしてください。

(動画での解説を追加しました!)

1. そもそもタンスのゲンとは?

商品価格が安いので中国企業と思われている方もいるかもしれません。

しかし、タンスのゲンはれっきとした日本企業で、1964年から福岡県にて家具を製造販売しています。元々はオーダー家具を中心に事業を展開されていたそうですが、2000年代からはネット通販を事業の軸として、家具、インテリア雑貨、寝具を販売されています。

特徴はとにかく「低価格」です。

お財布が嬉しいワードですよね。

なので私自身もタンスのゲンさん大好きです。

ただ、商品価格を下げるためにスペックを(良くも悪くも)削られているため、価格重視の方には非常に嬉しいものの、品質にうるさい方には不満を感じられることがあるかもしれません。

1-1. 結論、タンスのゲンの「純」高反発三つ折りマットレスは買いか?

では、本題の「純」高反発三つ折りマットレスについて。

私が見たところ「寝心地や品質について多少のことは目をつぶれるし、長い間使うことを想定していないから、とにかく安いものがいい」という方向けのマットレスだと感じました。

どういう風にこの結論に至ったかについては次の購入レビューを見ていただければと思います。

2. タンスのゲンの「純」高反発三つ折りマットレスの購入レビュー

それでは購入レビューです。

比較対象がないと説明しづらいので、西川エアーマットレス01と比べながら解説していきます。

「純」高反発マットレス 西川[エアー01]
画像 condition-of-foam-tansu-no-gen-mattress nishikawa-air3

2-1. 開封と状態チェック

「純」高反発三つ折りマットレスは圧縮ロール梱包です。

コンパクトな状態で届きます。

package-tansu-no-gen-mattress
コンパクトな圧縮ロール梱包です
package2-tansu-no-gen-mattress
このような状態で入っています

開封時の状態は良くはありませんでした。

  • ウレタンフォームの角が曲がっている
  • ウレタンフォームの復元具合が違うため高さがまばら
  • 中袋がないため側生地の糸ゴミがウレタンに付いている
height-of-foam-right-after-opening-tansu-no-gen-mattress
角が復元しきれていない&糸ゴミが付いている

ウレタンフォームの密度が25Dのため、復元直後の状態が悪いのは仕方がないとも言えます。

また、細かい繊維は多少くらいですので、粘着テープなどを使ってあなた自身で掃除できれば問題ないとも考えられます。

低価格商品ではありがちなことです。

なお、5日後に再確認したところ凹みはやや復元していました。端ですので寝心地に大きな影響はないかと思いますが、受け入れられない方は購入しないほうが良いでしょう。

foam-height-after-5days-tansu-no-gen-mattress
厚みはほぼ完全に復元しました
foam-condition-after-5-days-tansu-no-gen-mattress
角は若干凹んでいるが寝心地に大きな悪影響はないはず

例えば、西川エアーマットレスではこのような状態不良はありませんでした。

価格が違うと品質も異なるという良い例になるかと思います。

nishikawa-air3

2-2. 寝心地の評価

それでは次に寝心地の評価です。

身長150cm、体重40kgの女性と、身長175cm、体重70kgの男性で試してみました。以下、コメントの抜粋です。

仰向けでの寝心地

硬さを表すニュートン値が190Nなので硬そうかと想像していたが思ったよりはやわらかめだった。

腰がやや沈むような感じがして長時間寝ると疲れるかもしれないと感じた。

女性 男性
仰向け sleep-on-back-famale-tansu-no-gen-mattress sleep-on-back-male-tansu-no-gen-mattress

横向きでの寝心地

仰向けよりは横向きのほうが腰にはしっくりくるものの、肩への圧迫感があった。寝姿勢がやや崩れている感覚があった。また、沈み込みが激しいため、マットレスの端が浮いていた。

女性 男性
横向き side-sleep-female2-tansu-no-gen-mattress side-sleep-male2-tansu-no-gen-mattress

寝返りのしやすさ

腰が沈み込むため寝返りがしやすいとは言えない。

底つき感

底つき感はありませんでした。

女性 男性
横向き side-sleep-female1-tansu-no-gen-mattress side-sleep-male1-tansu-no-gen-mattress

西川エアーマットレスとの寝心地比較

「同じウレタンマットレスなんだからそんなに変わらないんじゃないの?」と思われている方もいるかと思いますが、やはり全然違いました。

西川エアーはウレタンフォームに弾力性があることで沈み込みにくくなっていると同時に、凸凹加工でフィット感もあるため、寝心地に不満が出ることはありませんでした。また、凹みや糸込みなどもありませんでした。もちろん、価格が6~7倍も高いため同じ品質を求めるのは筋違いとも思います。

とはいえ、価格の違いがどんなところに現れるかを確認できる良い参考になるかと思います。

2-3. 通気性&蒸れやすさ

一般的なウレタンフォームなので通気性はぼちぼち

凸凹加工などのないフラットなウレタンフォームのため通気性はあまり良くありません。数分寝たくらいでは蒸れやすさは感じられませんでしたが、長時間寝るとなるとやや心配です。

二層構造 凸凹プロファイル 7ゾーンプロファイル
2-layers-surface profile-surface 7-zones-profile-surface
波型カット デクビトスカット ピンホール加工
horizon-cut-surface decubitus-cut-surface pin-hole

ただ、これはどのウレタンマットレスにも共通して言えることです。

上には敷きパッドを重ね、下には除湿シートを敷いて、蒸れ&湿気対策をするようにしましょう。

敷きパッド ベッドパッド ベッドシーツ トッパー プロテクター
画像 shiki-pad1 bed-pad1 bed-sheet1 mattress-topper1 mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み 1~2cm前後 3~4cm前後 5mm前後 3~5cm 5mm前後
温湿度調整 ×
汚れ防止
洗濯 ×
体圧分散性 × ×

側生地はポリエステル100%のタオル生地でやや蒸れやすい

なお、側生地はポリエステル100%のタオル生地です。

思ったよりも硬めの風合いのため、女性からはチクチクするという意見がありました。

fabric-tansu-no-gen-mattress
生地はややチクチクする
素材 イメージ 柔らかさ 滑らかさ 吸湿性 放湿性 耐久性 洗濯性





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨン layon1

ポリ
エステル
polyester1 -

そのため、この上に直接寝るのはあまりおすすめできないです。

こういった背景からもやはり敷きパッドなどを重ねることをおすすめします。

2-4. 耐久性(密度は25Dで耐用年数は3年前後)

ウレタン製のマットレスはその密度が耐久性を左右します。

ぎっしり詰まった高密度のウレタンフォームは高耐久で、スカスカで低密度のものはへたりやすいです。

「純」高反発マットレスのウレタン密度は25Dです。

これはやや低めの密度です。

密度(kg/㎥) 耐久性の評価
高反発ウレタン 低反発ウレタン 高反発ファイバー
20D以下 30D以下 35D以下
  • 数ヶ月~1年程度の耐用年数
  • 1万円をきる安価なマットレス向け
25D前後 35D前後 45D前後
  • 3~5年程度の耐用年数。
  • リーズナブルなマットレス向け
30D前後 40D前後 55D前後
  • 5~8年程度の耐用年数。
  • 国内・海外ブランドの有名マットレス向け
40D以上 50D以上 65D以上
  • 8年以上の耐用年数。
  • 高価で高品質なマットレス向け

適切な使用環境で3年前後使えると考えられます。

耐用年数は短めですが値段から考えると悪くないかと思います。

なお、密度が仕様通りか重量を測定することで確認できます。

「純」高反発マットレス 西川エアー01
サイズ 97×195×10cm 97×195×8cm
推定体積 0.18915m3 0.132405m3
商品重量 5.62㎏ 4.7kg
生地重量 1.0kg 0.535g
ウレタン重量 4.62kg 4.165kg
推計密度 24.42505948 31.456516

(※西川エアーは凸凹プロファイル加工があるため高さを1cm差し引いて体積を算出しています。)

密度は24.4Dでした。

2.5%ほどブレがありますが、これは許容範囲内です。この程度のブレはほぼ必ず起こるレベルです。以前レビューしたエママットレスの密度のブレが16%もあったことを考えると、タンスのゲンは低価格ながらもきちんと品質管理されていると言えます。

2-5. お手入れ面

お手入れはしやすいです。

重量が5.46kgですし、畳めるようになっています。

folded-tansu-no-gen-mattress
簡単に折りたためる

三つ折り仕様なのでバンドなしでピタッと畳めます。

硬さがあり壁にも立てかけられるため、部屋干しするのも手軽にできます。

how-to-air-mattress-on-the-bed
ベッドの上のマットレスの乾かし方

一点気になったのが、側生地にファスナーポケットがないことです。

扱い方が悪いと床などをファスナーのヘッドで傷付けてしまう恐れがあります。注意して扱うようにしましょう。

zipper-does-not-have-pocket
スライダーポケットがないため床を傷つけないように配慮しましょう

2-6. ニオイ(ウレタン臭のみ)

ウレタン臭は気になるほどではないものの若干ありました。

圧縮梱包ロールのため気になりやすい点ですが、ウレタン特有のニオイが苦手な方は避けられたほうが良いでしょう。なお、ニオイは5日後にはだいぶ落ち着いていました。

2-7. 【総評】価格重視の人におすすめ

冒頭でお伝えした通り、

「寝心地や品質について多少のことは目をつぶれるし、長い間使うことを想定していないからとにかく安いものがいい」

という方向けのマットレスです。

やや沈み込みすぎる、寝姿勢が安定しにくい、寝返りがややしにくいなどの荒削りな部分がありますし、耐用年数が期待通りであっても3年前後なので、ある程度長く快適な寝心地は望めません。

しかし、予算の制限があったり、引越しを検討していて数ヶ月くらいしか使わないだろうと考えられているのであれば選択肢に入ってくるかと思います。予算、寝心地、耐用年数などのバランスを考えて選択いただけると良いでしょう。

最後に

タンスのゲン「純」高反発三つ折りマットレスについてよく理解できましたでしょうか。

マットレス選びの参考になっていればと思います。

なお、以下のページで自分にマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しています。

是非あわせてご参考にしてください。

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