肩こり改善をマットレスから。原因別の対策

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肩こり改善をマットレスから。原因別の対策
  • マットレスを変えてから肩こりに…。
  • 最近、寝ていると肩に疲れが…。

これは決して珍しいことではありません。

マットレスを含めた睡眠環境が、肩に良くないように変わってしまった(劣化した)と考えられます。

このようなときは原因をさぐって対策をしましょう。

そうすることで肩にある不快感を改善させることが期待できます。

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。ノンコイルなどの素材だけでなく加工や機能性などより網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。

0. マットレスだけで肩こりの改善は難しい

まず最初に、一言注意を。

商品を販売したいだけの情報サイトに惑わされないようにしましょう。

あるサイトを見ていると「ここでおすすめされているマットレスを使うと肩こりが治るのかな」と期待したくなるような内容が書かれていますが、マットレスを買い換えるだけで必ずしも肩こりが改善されるとは限りません。

マットレスは本来、体に負担をかけず正しい寝姿勢を保つための寝具です。寝姿勢が崩れると肩こりや腰痛、首こりなどの原因になりやすくなります。

たとえば、硬すぎる・柔らかすぎるマットレスや、枕の高さが合わない、寝返りがしづらい寝具を使うことで、肩や腰への負担が増え、筋肉の疲労やコリにつながることも。肩こり解消には、マットレスだけでなく枕や敷布団とのバランスも意識した寝具選びが大切です。

1. マットレスで肩こり改善を目指す方法

しかし、ある日を境に、

  • 寝ているときに肩にムズムズした疲れを感じるようになった
  • 朝起きると肩が凝っているようになった

ということであればマットレス(と枕)に原因があると考えられます。

考えうる原因について紹介していきますので、心当たりがあるものがあれば対策していくようにしてください。

1-1. 寝姿勢が悪くなった

もっとも大きな原因が寝姿勢の悪化です。

  • マットレスがへたってきた
  • 新しいマットレスに買い換えた

などなどマットレスの寝心地が変わることで、今まで良かったはずの寝姿勢が悪くなってしまって、肩こりを起こすきっかけになるのです。

理想的な寝姿勢
理想的な寝姿勢

正しい寝姿勢とは上のイラストのような状態です。

例えば、マットレスがへたってくると相対的に枕が高くなりすぎてしまい、肩から首にかけての姿勢が悪くなります。その結果として、肩こりになることがあります。

too-high-pillow
高すぎる枕

また例えば、マットレスがへたったために新しいきちんとしたマットレスに買い換えると、今までよりも相対的に枕が低くなりすぎてしまい、同じように姿勢が悪くなるなんてことがあります。

冒頭で言ったのが正にこのことです。マットレスがきっかけとなって肩こりを起こしているわけですが、マットレスだけが悪いのではなく枕も含めて寝具がトータルで肩こりを起こしているのです。なので、マットレスを変えればどうにかなる問題でもないのです。

最重要ポイントが寝姿勢です。

もちろん、マットレスがへたっているなら腰に良くないので買い換えることをおすすめします。しかし、その上で、新しいマットレスで寝るときに、枕がきちんと首から後頭部にかけてフィットしていて、高さが適切になるかどうかを確認しましょう。

Ideal-height-of-pillow1
理想的な枕の高さ(肩口から頭が10~15度の傾斜)

寝姿勢が適切かどうかチェックする体感値ポイントは下記の通りです。

  • 肩の筋肉が柔らかでこわばっていないか
  • 首筋は張っていないか
  • 呼吸はスムーズにできるか

このように寝姿勢を調整してみてください。

寝姿勢が適切になれば肩こりも落ち着くはずです。

1-2. 寝相が悪くなった

もう一つ、考えられるのが寝相が悪くなることでの肩こりです。

これがどういうことかと言いますと、

  • マットレスがへたる → 寝心地が悪くなる → 寝返りが増える(寝相が悪くなる) → 枕から頭が落ちる → 寝姿勢が悪い状態のまま眠ってしまう

といった流れです。

なお、このパターンの最悪のケースは、枕から頭が落ちてそのまま首が曲がった状態で寝続けてしまい寝違えてしまうことです。恥ずかしながら私も、数年に1度は何かにうなされて寝相が悪くなりこのようにして寝違えてしまうことがあります。

なお、この場合の対策は、へたっているマットレスを買い換えることなのですが、上記で伝えたように、マットレスだけを買い換えても枕との組み合わせによって肩こりが完全に治るとは限りません。そのため、新しいマットレスと枕との相性で、あなたの寝姿勢がきちんと正しくなっているか確認するようにしてください。

2. 肩こりしにくいマットレス選びのポイント

肩こりで悩んでいる方にとって、マットレス選びは非常に重要です。「肩こりしにくいマットレス」を選ぶには、正しい寝姿勢をキープできるかどうかが最大のポイントです。

特に仰向けで寝たときに、首から背中にかけて自然なS字カーブを維持できるものを選びましょう。まくらとの相性も含めて「頭・首・肩・背中」が無理なく支えられているかが、肩こり予防につながります。

また、寝返りのしやすさも大切な要素です。寝返りには血流を促し、同じ箇所に負荷をかけすぎない役割があります。反発力の弱いマットレスでは体が沈み込みすぎて寝返りが打ちにくくなり、結果的に肩周りの筋肉が緊張したままになってしまうこともあります。

さらに、仰向け寝や横向き寝がどちらも快適にできるかどうかもチェックしておきたいポイントです。肩が圧迫されやすい横向き寝では、適度に体圧分散してくれるマットレスを選ぶことで、肩周りへの負担を和らげることができます。

肩こり対策には、単に柔らかいマットレスを選ぶのではなく、「寝る姿勢のサポート力」「寝返りの打ちやすさ」「体圧分散性能」などをしっかりと確認しながら、自分の体に合ったマットレスを選ぶことが大切です。

最後に

あなたの肩こりの原因を掴む一助になっていれば幸いです。

なお、もしマットレス選びのために情報収集中でしたら、ぜひ下記のページもご覧ください。自分にあったマットレスを選ぶための考え方の手順から、種類、素材、値段別におすすめマットレスを紹介しています。きっとお役立ていただけるはずです。

関連記事:快眠マットレスおすすめ11選&自分に合うものを絞り込む手順

また、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
- 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
- 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
○マットレスの正しいダニ退治方法、二度と繁殖させない予防法
○マットレスのカビ除去方法と、再発を防ぐ予防対策
○ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
○長生きでお得に!マットレスの寿命を判断する5つの目安
○賢い節約術!マットレスの処分方法を考えるべき順序

よくあるご質問

Q1. マットレスを変えたら肩こりが悪化することはありますか?

A. はい。マットレスの硬さや高さが変わると、枕とのバランスが崩れ、寝姿勢が悪化することで肩こりが起きるケースがあります。

Q2. 肩こりにおすすめのマットレスの硬さは?

A. 体圧分散性と反発力のバランスが良い「中程度の硬さ(100〜140N)」のマットレスが多くの人に適しています。

Q3. 横向き寝と肩こりの関係は?

A. 横向きで寝ると肩に圧力が集中しやすく、マットレスが硬すぎると圧迫感が強くなり、肩こりを悪化させる原因になります。

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