厚み5cmのマットレストッパーだけで寝るのがNGな理由

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厚み5cmのマットレストッパーだけで寝るのがNGな理由
※マットレストッパーの素材別の特徴、スペックを比較した選び方についてこちらのページ「奇跡の復活!マットレストッパーの正しい使い方・おすすめの選び方」で徹底解説しています。より網羅的なマットレストッパー選びの情報をお探しでしたらあわせてご参考にしてください。

こんにちは、加賀照虎です。

問題提起です。

近年、アマゾンや楽天などの通販で厚みが5cmに満たないマットレストッパーが「マットレス」として販売されています。もちろん、「厚みが○○cm以上ないとマットレスとして認めない」などの規制がある訳でないので、このような表現をしても問題はありません。

しかし、厚み5cmのウレタンフォーム一枚の上に、大人が快適に寝られるかというと疑問が残ります。体を痛めてしまうことになるだろうと私は考えています。

そこで本日は「厚み5cmのマットレストッパーだけで寝るのはNGな理由」についてご紹介します。

1. 厚み5cmのマットレストッパーで寝るとほぼ確実に底付き感に苦しむ

まずは結論から。

もし体重が40kg以上ある人が厚み5cmほどのマットレストッパー一枚の上に寝ると、腰がフローリングや床につくように感じてしまいます。

これを底つき感と言います。

底つき感のイメージ
仰向け 底つき感_仰向け
横向き 底つき感_横向き

「腰に床の硬さを若干感じるかも…」

このような状況は、腰が圧迫されていることを意味します。

つまり、寝ているときに腰椎(腰の骨)に負荷がかかり続けていることを意味しますし、スムーズな血流が阻害されているとも言えます。

腰椎の構造
腰椎の構造

もちろん、これらは起床時の体の疲れの原因になりえます。

このような理由から、マットレストッパー一枚を敷いて寝るのはおすすめできないのです。

1−1. 厚み5cmのマットレストッパーを床に敷いて寝てもいいのは体重30kg前後の子供だけ

底つき感を避けるためには、必要最低限の厚さが必要です。

使用者の体重をもとに考えましょう。

使用者の体重 必要最低限の厚さ
ウレタンフォーム ファイバー
30kg 5cm 3cm
60kg 7cm 5cm
80kg 10cm 7cm
100kg 13cm 10cm

マットレスの厚さが5cmだとすると、使用者の体重は30kg前後でなければいけません。

もしそれ以上重くなると、底つき感が生じることになります。

なので、小学校低学年の子供くらいであれば厚み5cmのマットレスで寝ても問題ないですが、大人の使用には向かないということなのです。

体重が60kg前後あるなら少なくともマットレスの厚みは7cm、体重が80kg前後あるなら少なくともマットレスの厚みは10cm、などのように体重をベースにマットレスの厚みを考えるようにしましょう。もちろん、これは最低限あるべきマットレスの厚みの話です。なので、体重が40kgの人が厚み14cmのマットレスで寝るのは全く問題ありません。

1−2. マットレストッパー一枚で寝て満足できる例外的なケース

とはいえ、体重60kgの人が厚み5cmのマットレストッパー一枚だけを床に直接敷いて寝て、その寝心地に満足されるケースもあるといえばあるのです。

それがどういう人かというと、それまでずっと薄めの敷布団で寝ていた人です。生まれてからずっと薄めの敷布団で寝ていた人や、煎餅蒲団に慣れてしまった人にとってはその寝心地が当然のものになるからです。サポート性が不十分なはずのマットレストッパーだとしても快適に感じられるのです。

Floor-Mattress-Miao-People-Sleep-On
ミャオ族の敷布団

上の写真は以前私が中国雲南省のミャオ族の村に訪れたときに寝具を見せてもらい撮影したものです。

彼らが使っている敷布団(コットンわた)は厚みが2cmほどしかありませんでした。私にとっては数分寝るだけでも耐えられほどですが、私と同じくらいの体型の人でもこれで快適に寝ているというのでびっくりです。

例えば、このような寝具環境の方が厚み5cmのマットレストッパー一枚だけで寝たとしても、底つき感に悩まされることはほぼないでしょう。もしかすると、これまでより若干体圧分散性が良くなるので喜ばれるかもしれません。

ただ反対に、私がおすすめするような、体圧分散性・弾力性の高いマットレスは彼らには合わないかもしれません。ひどく柔らかく感じられるかもしれません。このように生まれてから馴染みのある寝心地がいきなり変わると違和感が大きいかもしれません。やや極端な例ですが、あなたが馴れ親しんだ寝心地も踏まえて、マットレスの厚み・硬さについて考えるようにしましょう。

最後に

マットレストッパー一枚で寝ると底つき感があるかもしれないので注意しましょう。あなたの体重と今までどんな環境で寝てきたかを勘案すると、マットレスの厚みに対してより適切な判断ができるようになります。

もしあなたにマットレストッパーが必要なのであれば、以下のページで素材や厚みにこだわったマットレストッパー の選び方についてご説明しているのでご参考にしてください。

関連記事:奇跡の復活!マットレストッパーおすすめ4選と正しい使い方

「私には厚みのあるマットレスの方がいいかな」とお考えでしたら、以下のページで素晴らしい寝心地のマットレスを選ぶポイントと、おすすめのマットレスを紹介しています。こちらをご参考にしてください。

関連記事:快眠マットレスおすすめ11選&自分に合うものを絞り込む手順
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