【保存版】布団乾燥機はマットレスに使える?素材別の可否と注意点まとめ

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【保存版】布団乾燥機はマットレスに使える?素材別の可否と注意点まとめ

こんにちは、加賀照虎です。

布団乾燥機をマットレスに使う際には、いくつか注意点があります。

事前に確認しておくことで、より効果的かつ安全なお手入れができるようになります。

絶対に押さえておいてもらいたいです。

そこで本日は、「マットレスに布団乾燥機を使っても大丈夫かどうか、そして素材別の注意点」について詳しくご紹介します。

ぜひ正しい使い方を理解して、マットレスのケアにお役立てください。

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ17選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。マットレスがへたってきていて買い替えを検討されている方は是非ご参考にどうぞ。

1. マットレスの種類別|布団乾燥機使用の可否

マットレスとひとくちに言っても色々と種類があるので、素材別に解説していきます。

種類 イメージ 体圧分散 反発弾性 横揺れ 通気性 お手入れ










高反発ウレタン
フォーム
high-resiilience-foam
ラテックス latex-foam
TPEポリマー TPE-polymer

一般ウレタン
フォーム
regular-foam
ファイバー air-fiber ×


低反発ウレタン
フォーム
memory-foam
繊維わた polyester-fiber




ハイブリッド 3-layers-hybrid-mattress - - - - -


ボンネルコイル bonnel-coil -
ポケットコイル pocket-coil -
※コイルスプリングマットレスの体圧分散性はコイルの上の詰めもの(ウレタンフォーム やわたなど)の量と品質により大きく左右され、単体での評価が不可能なため「 - 」としています。また、それぞれ加工・品質により△が◯になったり、◎が◯になることがあります。
  • 高反発&高弾性&低反発ウレタンフォーム素材
    どちらも基本的に40℃くらいの低温処理であればほとんどのものが対応しています。ものによっては60℃くらいのダニ退治コースに対応しているものもあります。ただ、たとえ40℃くらいの温度であっても2~3時間熱を当て続けた後、ウレタンフォームが柔らかくなり寝心地が若干変わることは承知しておいてください。
  • 高反発ファイバー素材
    こちらも40℃くらいでしたら問題ないことが多いですが、それ以上となると素材によっては溶けてしまうものがあります。メーカーに布団乾燥機の許容温度と使用時間について事前に確認するようにしましょう。
  • スプリング素材
    スプリングマットレスといえども表面に詰められているのはウレタンフォームです。なので、ウレタンフォームマットレスと同じく、40℃前後の処理が推奨されることがほとんどですし、処理後に風合いがやや柔らかくなります。
  • ラテックス素材
    ラテックスは熱に強い素材ですので、60℃の処理に耐えうるものもあります。とはいえ、高音での処理を考えているなら、一度メーカーに確認をとり耐熱性について確認されることをおすすめします。

1-1. マットレスに布団乾燥機をかける方法

マットレスに布団乾燥機をかけるときは、マットレス→布団乾燥機→掛布団というように、布団乾燥機を間に挟んで行うようにしましょう。

マットレスの上にカバーするものがないと、熱が上に逃げてしまいマットレスの乾燥効率が下がってしまうからです。もちろん、掛布団じゃなくてもガーゼのブランケットで上からカバーするのでも問題ありません。

1-2. マットレスを布団乾燥機で乾燥させるおすすめ頻度

布団乾燥機は、湿気対策やカビ防止、ダニ駆除に役立つ便利な家電です。特に折りたたみマットレスや厚みのあるスプリングマットレスは湿気がこもりやすいため、定期的に熱風で乾燥させることが欠かせません。ここでは季節や目的ごとの目安を紹介します。

1-2-1. 通常期は週1回が目安

湿気が少ない春や秋は、週1回程度の使用で十分です。除湿シートや防水カバー、マットレスプロテクターと併用することで、消臭効果や清潔さを保ちやすくなります。

1-2-2. 梅雨や夏場は週2〜3回に増やす

梅雨や夏場は湿度が高く、寝汗も増えるため週2〜3回の使用がおすすめです。湿気がたまるとカビやダニの温床になりやすいため、定期的な乾燥で予防しましょう。

1-2-3. ダニ駆除目的なら連日使用も有効

ダニは高温に弱いため、1日2回を3日連続といった集中的な使用が効果的とされています。熱風でしっかり加熱し、掃除機でアレルゲンを取り除くとさらに安心です。

1-2-4. 冬場は就寝前の温めにも活用

冬は湿気よりも冷え対策が重要です。就寝前に短時間使えば布団があたたまり、快適に眠れます。電気代が気になる場合は、10〜20分程度でも十分な効果があります。

1-3. おねしょなどで濡れてしまった場合

もしマットレスがおねしょなどで濡れてしまっている場合、乾かすよりも先に汚れを落とすようにしましょう。

高反発ウレタンフォームだったり、高反発ファイバーであれば水洗いできるものが多いので、水洗いできるなら先にさっとおねしょ汚れを落とすようにしましょう。それ以外のマットレスなら、固く絞った濡れタオルでマットレスを叩くようにして、おねしょ汚れを取るようにしましょう。

ただ、このようなことが二度と起きないように、マットレスに敷きパッドを敷いたり、防水のマットレスプロテクターを敷くようにしましょう。

敷きパッド ベッドパッド ベッドシーツ トッパー プロテクター
画像 shiki-pad1 bed-pad1 bed-sheet1 mattress-topper1 mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み 1~2cm前後 3~4cm前後 5mm前後 3~5cm 5mm前後
温湿度調整 ×
汚れ防止
洗濯 ×
体圧分散性 × ×

2. 布団乾燥機でマットレスを痛める原因と対策

布団乾燥機は湿気対策やカビ防止に有効ですが、使い方を誤るとマットレスを傷めてしまうことがあります。ここでは、よくあるダメージの原因と対策をまとめます。

2-1. 高温による生地の縮みや変形

60℃の高温で処理すると生地を縮ませてしまうこともあります。

  • レーヨン系繊維(テンセル、リヨセル、バンブーなど)
  • ニット生地のもの
素材 イメージ 柔らかさ 滑らかさ 吸湿性 放湿性 耐久性 洗濯性





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨン layon1

ポリ
エステル
polyester1 -

もし、あなたのお使いのマットレスの側生地がこのようなものでしたら、40℃くらいの温度で処理をするか、側生地を取り外してから布団乾燥機をかけることをおすすめします。

特に、柔らかいマットレスの側生地が縮んでしまうとパッツンパッツンになってしまって、寝心地が悪くなので用心してください。

2-2. 内部素材の劣化や反発力の低下

ウレタンフォームやラテックス素材は熱に弱く、高温にさらし続けると反発力が低下してへたりやすくなります。特に高反発タイプのウレタンでも、熱風により硬化や劣化が進むことがあるため注意が必要です。

布団乾燥機を使う際は、長時間の運転を避けて使用時間を短めにし、必要に応じて除湿シートや除湿機と併用することで安全に湿気対策ができます。

2-3. 縫製部分や接着剤の劣化

マットレスの縁やキルティング部分には、接着剤やゴム糸など熱に弱い部材が使われていることがあります。高温で長時間乾燥を続けると、これらが劣化してほつれや形崩れの原因となることがあります。

対策としては、一度に長時間乾燥させるのではなく、複数回に分けて短時間ずつ行うことで負担を軽減できます。

2-4. 防水カバーやプロテクター併用の注意

マットレスに防水カバーやマットレスプロテクターを装着したまま高温乾燥を行うと、熱がこもって内部素材に負担がかかることがあります。

熱が逃げにくい状態では劣化の進行が早まる恐れもあるため、乾燥機を使用する際はカバー類を外すか、あらかじめ耐熱温度を確認してから使用するのが安心です。

3. 布団乾燥機でマットレスのダニ対策をするなら

マットレスの種類(コイルの有無)によって方法が異なります。

ノンコイルマットレス コイルマットレス
イメージ 3-layers-hybrid-mattress pocket-coil
厚み 10~20cm前後 20~35cm前後
重量 7~15kg前後 20~30kg前後
寝心地 - -
耐久性
揺れ&音
取扱い
廃棄
クリーニング ×
価格
  • ノンコイルマットレス
    高反発・低反発ウレタン、ラテックスマットレスなどは側生地を取り外して布団乾燥機で処理をしましょう。一般的な側生地なら、ダニは洗濯でほとんど洗い落とせます(中綿の入った分厚い側生地は60℃の高温洗いをすることをおすすめします)。布団乾燥機処理をしたらウレタンに掃除機をかけてダニの死骸などを吸い取りましょう。これでダニ対策は完成です。
  • スプリングマットレス
    布団乾燥機をかけてもダニが中綿の内部に逃げていくため退治するのはかなり困難です。マットレスクリーニング業者に依頼して退治兼掃除をしてもらうことをおすすめします。費用こそかかってしまいますが、このほうが確実で安心できます。

4. 布団乾燥機でマットレスのカビ対策をするなら

マットレスに布団乾燥機をかけることで湿気を溜めないようにし、カビ対策をすることはできます。

しかし、案外見落としがちなのがマットレスの底面です。ここは湿気がたまりやすい上に、布団乾燥機の熱も届かないところです。ここについては除湿シートを敷いてカビ対策をするようにしましょう。

washable-dehumidification-sheet
洗える除湿シート

自社製品で恐縮ですが、シリカゲルで作られた除湿シートです。吸湿量はそこそこなので2週間に1度は高反発マットレスの下から取り出して乾かす必要がありますが、ベッドマットレスと違い高反発マットレスは軽いのでそこまで苦にならないと思います。

また、シリカゲルには汗臭、加齢臭、ペット臭などの消臭効果があるので、部屋にこもりがちなニオイの対策も期待できます。

最後に

マットレスに布団乾燥機をどのように使えばいいのか参考になっていれば幸いです。

なお、もしマットレス選びのために情報収集中でしたら、ぜひ下記のページをご覧ください。自分にあったマットレスを選ぶための考え方の手順から、種類、素材、値段別におすすめマットレスを紹介しています。きっとお役立ていただけるはずです。

関連記事:快眠マットレスおすすめ17選&自分に合うものを絞り込む手順

よくある質問

Q1. 布団乾燥機の高温モードはマットレスに使っても大丈夫ですか?

A.基本的には布団乾燥機の高温モードをマットレスに使っても問題ありませんが、マットレスの素材によっては注意が必要です。特に以下の点に気をつけましょう。

  • 高反発ウレタンや低反発素材は熱に弱いため、長時間の高温は劣化の原因になる
  • 天然ラテックス素材も高温に弱いので、乾燥モードや時間を短めに設定するのが◎
  • スプリングマットレス(コイルタイプ)は比較的熱に強く、ダニ対策に有効

使用前に、マットレスの取り扱い表示を確認し、温度・時間を調整することで、安全に使用できます。

Q2. ダニ対策として布団乾燥機はどれくらいの温度と時間が効果的ですか?

A.ダニは50℃以上の高温で20〜30分以上加熱することで駆除が可能とされています。そのため、布団乾燥機を使う場合は以下が目安です。

  • 温度:50〜60℃程度(内部が50℃以上に達するように)
  • 時間:最低でも60分以上の運転がおすすめ
  • マットレスや布団の中央部までしっかり熱を伝えるのがポイント

また、乾燥機使用後は掃除機でダニの死骸やフンを吸い取ることが重要です。これによりアレルゲンの除去効果が高まります。

Q3. 布団乾燥機は毎日使ってもいいの?

A.はい、布団乾燥機は毎日使用しても基本的には問題ありません。特に以下のような方には毎日の使用が推奨されます。

  • 寝汗をかきやすい人/梅雨〜冬の湿気が多い時期
  • アレルギー体質でダニ・カビ対策を徹底したい場合
  • マットレスをフローリングや畳に直置きしている家庭

ただし、使用時間や熱量が多い場合は、マットレスの素材劣化を防ぐために「送風モード」や「低温乾燥」と併用するのもおすすめです。

Q4. マットレスの底面に布団乾燥機の熱は届く?

A.布団乾燥機の熱は、マットレスの裏面(底面)までは届きにくいのが現実です。特に厚さが10cm以上あるマットレスでは、裏側はほとんど加熱されないため、カビや湿気がたまりやすい構造になります。

底面の湿気対策としては、

  • 定期的に立てかけて風を通す
  • すのこベッドや除湿シートを併用する
  • 布団乾燥機のノズルを裏面側にも差し込んで乾燥させる(表裏交互)

マットレスの底面は湿気がこもりやすくカビが発生しやすいため、布団乾燥機+通気対策の併用がベストです。

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