一人暮らしにおすすめのベッド完全ガイド|最適な選び方を専門家が解説

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一人暮らしにおすすめのベッド完全ガイド|最適な選び方を専門家が解説

こんにちは、加賀照虎です。

一人暮らし用のマットレスを買う予定なら、ベッドフレームを基準に選ぶようにしましょう。

というのも、ベッドフレームはより生活スタイルや間取りなどに関わってくるため、先にベッドを決めてからマットレスの取捨選択をするほうが効率的に満足度の高いものを選べられるからです。

ということで本日は「ベッドの種類を軸とした一人暮らし用マットレスの選び方」についてご紹介します。

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「【2025年最新】快眠マットレスおすすめ17選&専門家が選ぶおすすめと失敗しないポイント」で徹底解説しています。ベッドフレームに合いそうなマットレスの種類が絞り込めたら、ぜひこちらのマットレスを参考にしてください。

0. 一人暮らしベッドをおくメリットと注意点

一人暮らしでは「ベッドを置くと部屋が狭くなる」と思われがちですが、実際にはベッドを導入することで生活の質が大きく向上します。マットレスの上で寝ることで、床からの冷気や湿気を防ぎ、快適な睡眠環境と衛生的な寝具管理が可能になります。

また、ソファ兼用や収納付きベッドを選べば、寝るだけでなくリラックススペースや収納家具としても活用でき、限られた空間を有効活用できます。

0-1. ベッドを置くメリット

  • 寝心地が安定し、腰や背中への負担を軽減(高反発マットレスとの組み合わせで体圧分散性アップ)
  • 湿気・カビ対策に有効(床直置きに比べて通気性が高い)
  • 収納一体型ならスペースを節約できる
  • インテリア性が高まり、部屋全体の印象が整う

0-2. ベットの注意点と対策

一方で、ワンルームなど狭い部屋にベッドを置く場合はサイズ選びと配置がポイントになります。

  • ベッド下の掃除がしにくい → 脚付きやすのこタイプを選ぶ
  • 湿気がこもりやすい → 除湿シートを敷く
  • 圧迫感が出る → 低床ベッドや壁沿い配置で開放感を保つ

ベッドを"置く"のではなく、"どう活用するか"を意識すると、限られた空間でも快適に暮らせる寝室づくりが可能になります。

1. ベッドの種類を軸とした一人暮らし用マットレスの選び方

まずそもそも、ベッドには以下の21種類のものがあります。





ローベッド フロアベッド ステージベッド 脚付きベッド スチールベッド 畳ベッド パレットベッド
low-bed1 Floor-Bed Stage-Bed bed-with-legs1 steel-bed1 tatami-bed1 pallet-bed1




引き出し収納付きベッド チェストベッド 跳ね上げ式ベッド ロフトベッド
bed-with-drawer1 chest-bed1 flip-up-bed1 loft-bed1



ソファベッド 脚付きマットレスベッド 折り畳みベッド 電動ベッド 床置きすのこ
sofa-bed1 mattress-bed1 foldable-bed1 movable-bed1 sunoko1





ダブルクッションベッド ウッドスプリングベッド マルチポイントベッド
double-cushion-bed1 wood-spring-bed1 multi-point-bed1





連結ベッド 二段ベッド 親子ベッド システムベッド
connect-bed1 bunk-bed1 parent-and-child-bed1 system-bed1

どのベッドフレームを選ぶか(もしくはベッドなしにするか)は、生活スタイルや必要な機能性をもとに選ぶようにしましょう。

そして、お目当てのベッドが決まったら、それをもとに組み合わせのよい種類のマットレスを絞っていきましょう。

種類 イメージ 体圧分散 反発弾性 横揺れ 通気性 お手入れ










高反発ウレタン
フォーム
high-resiilience-foam
ラテックス latex-foam
TPEポリマー TPE-polymer

一般ウレタン
フォーム
regular-foam
ファイバー air-fiber ×


低反発ウレタン
フォーム
memory-foam
繊維わた polyester-fiber




ハイブリッド 3-layers-hybrid-mattress - - - - -


ボンネルコイル bonnel-coil -
ポケットコイル pocket-coil -
※コイルスプリングマットレスの体圧分散性はコイルの上の詰めもの(ウレタンフォーム やわたなど)の量と品質により大きく左右され、単体での評価が不可能なため「 - 」としています。また、それぞれ加工・品質により△が◯になったり、◎が◯になることがあります。

それでは次に、ベッド別に組み合わせのよいマットレスについて紹介していきます。

(※ベッドの各種類について詳しく知りたい方は、下記のページを参考にしてください)

関連記事:ベッドフレームは23種類!機能に注目した選び方

1-1. ロフトベッドのケース

ロフトベッドを購入するなら、

  • 高反発ウレタンマットレス
  • 低反発ウレタンマットレス
  • 高反発ファイバーマットレス

から選ぶようにしましょう。

その他のマットレスとなると、重くてロフトベッドの上に載せるのがかなり大変です。

特にスプリングマットレスは重いので絶対に避けましょう。

敷寝具種類 イメージ  厚さ   重量 
敷布団 木綿 cotton2

10cm
(仮定)

6kg
ノン
コイル
一般ウレタン regular-foam 7kg
ファイバー air-fiber 10kg
高弾性ウレタン high-resiilience-foam 10kg
TPEポリマー TPE-polymer 35kg
ラテックス latex-foam 15kg
低反発ウレタン memory-foam 11kg
ハイブリッド 3-layers-hybrid-mattress -
コイル ボンネルコイル bonnel-coil 20cm
(仮定)
18kg
ポケットコイル pocket-coil 20kg

頑張って載せられるような安価なスプリングマットレスは、寝心地に期待できないものが大半なので選択肢に入れないようにしましょう。

マットレスの重量のせいでロフトベッドが悪くなることはまずないと思いますが、やはり一定のリスクは捨てきれません。

1-2. 折りたたみベッドのケース

真ん中を折り上げて収納できるような折りたたみベッドなら、

  • 高反発ウレタンマットレス
  • 低反発ウレタンマットレス
  • 高反発ファイバーマットレス

で二つ折りもしくは四つ折りになっているものを選ぶようにしましょう。

二つ折り 三つ折り 四つ折り(均一型) 四つ折り(ソファ型) 五つ折り
画像 Mattress2Fold1 Mattress3Fold1 Mattress4Fold2 Mattress4Fold3 Mattress5Fold1
折りたたみベッド × × ×
コンパクト性

腰の違和感

ヘタリ復活

ソファ変形

×

ベッドだけでなくマットレスも真ん中に折り目がないと、収納機能を十分に活かせなくなります。

1-3. ソファベッド、脚付きマットレスベッドのケース

これらのベッドを購入するならマットレスは不要です。

ただ、日中座っていたところにそのまま寝るのは不衛生なので、寝るときにはパッドなどを敷くなどしましょう。

敷きパッド ベッドパッド ベッドシーツ トッパー プロテクター
画像 shiki-pad1 bed-pad1 bed-sheet1 mattress-topper1 mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み 1~2cm前後 3~4cm前後 5mm前後 3~5cm 5mm前後
温湿度調整 ×
汚れ防止
洗濯 ×
体圧分散性 × ×

なお、これらのベッドは省スペースとしての利便性は高いですが、寝心地はそこまでです。

利便性をとるか、寝心地をとるか、じっくり考えることをおすすめします。

1-4. フロアベッド(ローベッド)、脚付きベッド、欧風ベッド、引き出し収納付きベッド、跳ね上げ式ベッドなどのケース

これらのベッドならほぼ確実に、どんなタイプのマットレスとも組み合わせられます。

ただ、あまりにも安いベッドに重いマットレスを載せると、ギシギシする軋み音が起こりやすいので注意しましょう。また、跳ね上げベッドは油圧式で簡単に跳ね上げられるものならいいですが、そうでないなら重いマットレスは控えることをおすすめします。

1-5. 電動ベッドのケース

  • 高反発ウレタンマットレス
  • 低反発ウレタンマットレス
  • 高反発ファイバーマットレス
  • ラテックスマットレス

などのノンコイルマットレスがおすすめです。

というのも、スプリングコイルマットレス(と一部の硬いノンコイルマットレス)だとベッドフレームの動きに対応できないことがあるからです。

1-6. ベッドフレームを使わないケース

ベッドフレームは必ずしも使用しなくても構いません。

予算的な兼ね合いだったり、単純に、床で寝るのが好きだったりすることもあるかと思います。もしくは、引越しが多い生活スタイルだったりすると、搬出入や処分が手軽なほうを優先したくなる気持ちも分かります。

このような方は、

  • 高反発ウレタンマットレス
  • 低反発ウレタンマットレス
  • 高反発ファイバーマットレス

などから、三つ折りなどの床置きタイプのものを購入するのがおすすめです。

邪魔なときにさっと折りたたんで片付けて、部屋を広く使えるのは一人暮らしには大きなメリットですよね。

ただもし、部屋が湿気りやすい環境だということなら、床置きすのこだったり、除湿シートなどをマットレスの下に敷いて湿気対策を怠らないようにしましょう。

1-7. お目当てのマットレスの種類が決まったら

あなたが選んだベッドフレームに合いそうなマットレスが絞り込めたら、そのマットレスのさらに細かいポイント(硬さ、サイズ、ブランドなど)を絞り込んでいきましょう。

下記のページでマットレスの種類別におすすめの選び方を紹介しているので、続けて参考にしてみてください。

関連記事:【2025年最新】快眠マットレスおすすめ17選&専門家が選ぶおすすめと失敗しないポイント

2. 一人暮らしベッド選びのポイント

一人暮らしのベッド選びでは、「サイズ」「収納」「通気性」「メンテナンス性」の4つを軸に考えると失敗しません。単に「シングルでいい」と決めるのではなく、生活スタイルと部屋の間取りに合わせた選択が重要です。

2-1. 部屋の広さに合ったサイズを選ぶ

一般的にワンルーム(6〜8畳)では、シングルサイズが最も使いやすいサイズです。ただし、寝返りが多い人や身長が高い人は、セミダブルを選ぶと寝心地が向上します。

ベッドを壁際に配置し、足元に余白を残すことで、部屋の動線を確保しながら圧迫感を軽減できます。

2-2. 収納力と機能性をチェック

一人暮らしでは収納スペースが限られるため、収納付きベッドや跳ね上げ式ベッドが人気です。オフシーズンの布団や衣類をベッド下にまとめることで、タンスを置かずにすっきりとした部屋にできます。

ただし、引き出し付きは通気性が悪くなりやすいため、除湿シートや防湿マットを併用してカビ対策を行うと安心です。

2-3. 通気性と湿気対策も忘れずに

床に近いフロアベッドや収納付きベッドは、湿気がこもりやすい傾向があります。日本の気候では除湿シート+すのこ構造の組み合わせが理想的です。通気性を確保しながら、マットレス内部のカビやダニの発生を防げます。

2-4. マットレスとの相性を考える

ベッドの種類に応じて、適したマットレスも変わります。

  • 脚付き・フロアベッド:高反発マットレスで寝姿勢をサポート
  • 折りたたみ・ソファベッド:軽量な三つ折りマットレスが便利
  • ロフトベッド:通気性が高いファイバー素材がおすすめ

ベッドとマットレスをセットで考えることで、寝心地・耐久性・省スペース性をすべて両立できます。

2-5. 組み立て・引越し・掃除のしやすさ

一人暮らしでは、引越しや模様替えの頻度が高くなりがちです。分解可能なスチールフレームタイプや折りたたみ式を選ぶと、移動やメンテナンスがラクになります。

また、ベッド下15cm以上の脚付きモデルなら、掃除ロボットも通りやすく清潔を保てます。

最後に

一人暮らしのマットレスを選ぶための参考になっていれば幸いです。

なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
- 選び方編
○【2025年最新】快眠マットレスおすすめ17選&専門家が選ぶおすすめと失敗しないポイント
○敷布団とマットレスの違いと選び方|併用・重ね使いも徹底比較
○【保存版】マットレスの選び方|寝方・体型・硬さ・素材から最適な1枚を見つける
○マットレスの種類完全ガイド|特徴、構造、向き不向きを徹底解説
○低反発 高反発マットレスの違いを徹底比較|あなたに合うのはどっち?
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○通気性の良いマットレスの選び方|素材・構造・加工別に徹底比較
- 使い方編
○【マットレスの正しい使い方】敷き方・パットの順番・必要アイテムとは?
○マットレスの上に布団はNG?理由と代替策を専門家が解説
○マットレスのダニ対策完全ガイド|退治・除去・予防まで徹底解説
○マットレスにカビが生えた時の対処法と予防法|健康被害や買い替え判断も解説
○ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
○マットレスの寿命と買い替え時の見極め方|長持ちさせるコツも解説
○マットレスの処分方法7選|スプリング入りやノンコイルも対応

よくある質問

Q1. 一人暮らしに最もおすすめのベッドタイプは?

A. 生活スタイルによっておすすめのタイプが異なります。省スペースを重視する場合は、ロフトベッドやソファベッドが最適です。収納スペースやくつろぎスペースを兼ねられるため、ワンルームなど限られた空間でも快適に過ごせます。

一方、寝心地を最優先にしたい方には、脚付きベッド+高反発マットレスの組み合わせがおすすめです。通気性が高く、湿気がこもりにくい構造のため、カビやダニの発生を防ぎながら快適な寝姿勢を保てるのが特徴です。

Q2. 床に直接マットレスを置くのはアリ?

A. 可能ですが、湿気対策を徹底することが前提です。フローリングや畳の上に直接マットレスを置くと、寝ている間に発生する水分が床とマットレスの間にこもり、カビや臭いの原因になります。

対策としては、

  • 除湿シートをマットレスの下に敷く
  • すのこベースを使って通気性を確保
  • 週1回の陰干しで湿気を逃がす

これらを組み合わせることで、直置きでも快適かつ衛生的に使うことが可能です。

Q3. 一人暮らし向けベッドのサイズは?

A. 一般的にはシングルサイズが最もバランスが良く、一人暮らしに最適です。部屋を広く使いたい人はセミシングル、寝返りを多く打つ人や身長が高い人はセミダブルを選ぶと快適に眠れます。

💡サイズ選びの目安

  • 部屋が6畳以下 → シングルまたはセミシングル
  • 7〜8畳以上 → セミダブルでも余裕あり
  • 長身の方 → 長さ200cm以上の「ロングタイプ」も検討

寝心地・動線・収納スペースのバランスを考慮して選ぶと、一人暮らしの部屋でも快適な睡眠空間を確保できます。

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