賢くお得に♪マットレスのコスパが分かる3つのポイント

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賢くお得に♪マットレスのコスパが分かる3つのポイント
※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。コスパだけでなく耐久性や機能性など網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。

こんにちは、加賀照虎です。

「色んなマットレスがあるけどコスパが良いのってどれだろう?」

無駄の少ない賢い消費を目指している人なら、一度は考えることだと思います。

出来るだけ良いモノを安く買えることに越したことはありません。

そこで本日は、マットレスのコスパの良し悪しを判断する3つのポイントをご紹介します。

※ここでのマットレスとは、低反発を除くウレタンマットレス、スプリングマットレスに限定しています。

0. コスパの定義

コスパの良し悪しは何で判別するのか?

ここでは、価格に見合った耐用年数かどうかを定義にしています。

しかし、快適な寝心地も大切です。本質的には、

「使用感」×「耐用年数」×「価格」=コスパの良い買い物

と、なるべきですが、使用感を数値化するのは難しいため、耐用年数ベースでの話になります。

もちろん、使用感についても触れられるポイントで触れますので、ここでの内容を元にお店で試し寝をして実感を勘案してください。

1. マットレスのコスパが分かる3つのポイント

3つのポイントを先にざっと説明すると、

  1. ウレタンの密度:耐久性に直結します。
  2. ウレタンの品質(種類):使用感、耐久性に大きく関わります。
  3. コイルスプリングの品質(種類):耐久性に直結します。

ウレタンマットレスはウレタンのみ目安にすれば良いですが、スプリングマットレスはどちらも目安にする必要があります。

というのも、コイルスプリングは問題ないのに詰め物のウレタンがへたって寝心地が悪くなったということがあるためです。

①ウレタンの密度

ポリウレタンフォームの製造段階でウレタンの密度を設定します。

マットレスに使用されているウレタン素材の密度は記載されないことが通例でしたが、近年、公開しているブランドが増えています。

ウレタンの密度=耐久性

密度のしっかりとしたウレタンとスカスカなウレタンとでは、どちらがへたりにくいでしょうか。

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ウレタンフォーム

このように考えると明らかですが、「密度が高い」=「耐久性が高い」となります。

もちろん、密度が高いということはより多くの原料が必要になるため製造コストも高くつきます。

そのため、単純に密度が高ければ高いほど良いという訳ではなく、マットレスの使用想定年数に適切な密度のマットレスを購入することがコスパの良い買い物と考えられます。

※密度と硬さは無関係です。

ウレタンの密度別|使用想定年数

それでは具体的にウレタンの密度がいくつくらいだと何年くらいの使用が見込めるのかをご紹介します。

※低反発ウレタンは対象外です。

ウレタン密度(kg/㎥) 耐久性の評価
高反発 低反発
20D以下 30D以下
  • 数ヶ月~1年程度の耐用年数。
  • 1万円をきる安価なマットレスに使用される。
25D前後 35D前後
  • 3~5年程度の耐用年数。
  • リーズナブルなマットレスに使用される。
30D前後 40D前後
  • 5~8年程度の耐用年数。
  • 国内・海外ブランドの有名マットレスに使用される。
40D以上 50D以上
  • 8年以上の耐用年数。
  • 高価で高品質なマットレスに使用される。

誤解を恐れず数字で分かりやすく分類すると、このようになります。

もちろん、使用環境によって多少のブレが生じる点はご了承ください。

②ウレタンの品質

ポリウレタンフォームって一見したところ、ほとんど同じに見えると思います。

しかし、マットレスに使われるウレタンは大きく4つに分けられ、使用感・耐久性が異なります。

  • 硬質ウレタンフォーム:
    基本的には建築建材として使われることが多いですが、激安マットレスに使われることがあります。硬めで味気のない使用感です。多層マットレスのボトム層に使うには良いですが、このウレタンが最上層にあるマットレスはあまりおすすめできません。
  • 標準ウレタンフォーム:
    一般的なマットレスに使用されるウレタンです。ウレタンに特別何も記載がなければこのタイプのウレタンであることが多いです。構造上通気性が良くなく蒸れやすいです。耐久性は上記のチャートを参考にしてください。
  • 高弾性ウレタンフォーム:
    ウレタンにもちっとした弾力があるため寝心地は頭一つ抜きん出ています。高品質なマットレスに使用されます。高弾性だとウレタン内部に気孔が増え通気性が良くなるので、ムレ感も減少されます。
  • 無膜ウレタンフォーム:
    ウレタンの気泡に存在する膜がないため通気性が抜群に良いです。しかし、性質上弾性のない硬めの肌感になるため、マットレスの最上層に使用するよりも多層構造のマットレスの中間層に使用することに向いています。

高価なスプリングマットレスには標準のウレタンではなく、高弾性のものが使用されることが多いです。

「スプリングは問題ないのにウレタンがへたった」ということを避けるためですね。

寝心地は大きく耐用年数は若干影響されるポイントですので、コスパを重視される方はしっかり覚えておきましょう。

③コイルスプリングの品質

スプリングマットレスの場合は、コイルスプリングの品質を知ることで最も簡単に耐久性を推し量れます。

それはどうするかと言うと、品質表示ラベルに記載されている「コイルスプリングの材料と種類」を参考にすることです。

簡単に図解すると、以下のようになります。

コイルスプリングの品質表示の見方
コイルスプリングの品質表示の見方

ざっくりとポイントだけ解説すると、

  • 線材がピアノ線のものは10年以上の長期の使用に向く。
  • 硬鋼線で②の炭素の保有量が:
    60台のものは安価な3~5年前後の耐用年数のものに多い。
    70台前半のものは5~8年前後の耐用年数のものに多い。
    70台後半のものはそれ以上の長期間の使用が見込める。
  • 硬鋼線材はSWRH82B-Cが最高品質。

さらに、ラベルに記載こそされませんが、コイルが焼入れされているものはなお一層耐久性が高まります。

線材の種類 炭素保有量値 耐用年数の目安
ピアノ線 SWRS 77~92 10年前後
硬鋼線 SWRH 82
72~77 6~7年前後
62~67 3~4年前後

ある程度の使用期間を見込んで購入するマットレスなら炭素保有量が70台で焼入れされているものが安心だと思います。それ以上の期間を見込む場合はウレタンの品質も同時に吟味しましょう。

注!:大変残念なことに、平成29年3月30日よりスプリングマットレスの品質表示法の改定があり、表示内容が大幅に簡素化されることになりました。
今後はこのような表示内容になるため、品表ラベルを見てスプリングの数、大きさ、材料の種類、品質などを知ることができなくってしまいました。とはいえ、メーカーも販売店も今まで通り上記のスペックを参考に売買をしているので、あなたが店頭でマットレスの線材と品質を質問すれば教えてくれるでしょう。優れた一品を選び抜くため使える知識ですので、品質表示に記載はされていないとしても、知っておくに越したことはありません。

+α. 高級品には相応の理由がある

マットレスには高価なものがあります。

何も知らずに価格だけ見るとコスパが悪そうに見えますが、機能を知るとコストに見合ったパフォーマンスに納得いただけると思います。

ムレにくいウレタンフォーム

ウレタンフォームはどこまでいっても蒸れやすいという欠点が付き纏います。

セルプール
セルプール

しかし、例外的なウレタンもあります。自社製品で手前味噌ですが、セルプールは、ウレタンの製造時にユーカリの木を原料とするテンセルパウダーをウレタンへ機能的に結合させることにより、ウレタン内部でテンセルパウダーが湿度調整を行うためムレにくいのです。

テンセルパウダーを製造するとレンチング社によると、湿度が調整されることで、

マットレス(テンセル®パウダーを配合したポリウレタンフォーム)で行われた実験では、置かれたダニの大部分が死滅したことが確認されました。一方従来の製品では、ダニは6週間で17倍に増加しました。テンセル®の水分調整力が、ダニの数を大幅に減少させたのです。

マットレスがダニの生息しにくい環境になります。

セルプールウレタンを使用したマットレスは通常のものよりも若干高めになりますが、コストに見合ったパフォーマンスが期待できます。

揺れが少なく凸凹に柔軟に対応するコイルスプリング

スプリング素材も同じく、構造や形状に技巧が凝られているものは高価格になりがちですが、通常のスプリングマットレスよりも使用感が一層快適です。

例えば、フランスベッド社の「高密度連続スプリング」は一見、通常のボンネルコイルスプリングですが、揺れの伝わりが限定的になるよう構造に一工夫があります。そのため、クイーンサイズのベッドに二人で寝ていても寝返りによる横揺れがほとんど気にならないレベルにまで抑えられます。

以下の動画を見ると分かりやすいです。

他にも、シーリー社の「ポスチャーテックコイル」も一見は通常のコイルですが、コイルの先の角度に一工夫を施すことで荷重の重さに対して適切な反発力を生み出す仕組みになっています。

従って、体格の違うパートナー二人で一つのマットレスを共有しても、双方にとって快適な反発力で楽に寝られます。

2. コスパに優れたおすすめのマットレス

エコラテ エリート マットレス
エコラテ エリート マットレス

製品:エコラテ エリート 一枚ものマットレス
価格:
19,900円
サイズ:98×195×14cm
【商品ページはこちら】

低価格マットレスの決定版です。3万円前後の予算で考えている人におすすめです。反発弾性45%の柔軟な寝心地に加えて、凸凹プロファイル加工で適度な体圧分散性になっています。

無駄を削ぎ落として最高のコストパフォーマンスを目指しました。自社製品なので恐縮ですが、まさに優秀(エリート)な自信作です。

3週間トライアル返品無料プログラム」を設けました。この機会をお見逃しないようご利用ください。

エコラテ エリート 三つ折りマットレス
エコラテ エリート 三つ折りマットレス

製品:エコラテ エリート マットレス
価格:
26,990円
サイズ:98×195×10cm
【商品ページはこちら】

上記と同シリーズの三つ折りマットレスです。床の上でマットレスを使うことを想定されているのなら、こちらの三つ折り仕様がおすすめです。

厚みが10cmになっているため、敷布団のようにコンパクトに折りたたんで押入れに収納できます。敷布団の手軽さと、マットレスの寝心地を兼ね備えた仕上がりになっています。

最後に

コスパの良いマットレスを選ぶ知識に加えてあなたに合ったものを選ぶポイントを抑えれば鬼に金棒です。

また、以下のページであなたに合った高反発マットレスを選ぶポイント(硬さ、弾力性、厚み、生地、耐久性など)とおすすめブランドを紹介しているのであわせてご参考にしてください。

関連記事:アフィリエイトなし!高反発マットレスのおすすめ3選と選び方

なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
- 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
- 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
○マットレスの正しいダニ退治方法、二度と繁殖させない予防法
○マットレスのカビ除去方法と、再発を防ぐ予防対策
○ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
○長生きでお得に!マットレスの寿命を判断する5つの目安
○賢い節約術!マットレスの処分方法を考えるべき順序

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