【家族で広々】マットレスを連結する方法とおすすめアイテム5選
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こんにちは、加賀照虎です。
- 「家族みんなで一緒に寝たい」
- 「マットレスをつなげるのはどうだろうか?」
若い夫婦の方からこのように聞かれることが増えてきています。
もちろん、マットレスをつなげるのはアリです。しかし、サイズ感、ズレ・隙間の問題などを事前に確認しておく必要があります。狭い環境で子供と寝てしまうと、子供の寝返りで蹴られて怪我をするなどのことがあるためです。
そこで本日は、
- マットレス二台使いのサイズ感
- マットレス二台使いの長所と短所
- マットレスを上手に連結させる5つの方法
などについて解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
1. マットレスを二台つなげる際の特徴まとめ
まずはマットレス二台使いのサイズ感や長所・短所について説明していきます。
長所 | 短所 |
|
|
1-1. マットレス二台使いのサイズ感
組み合わせマットレスでサイズが変わってきます。
用途に合わせて適切なサイズになるようにしましょう。
マットレスサイズ | 1台の幅 | 2台連結時の幅 |
セミシングル | 80cm | 160cm (※クイーンサイズに相当) |
セミシングル | 90cm | 180cm (※キングサイズに相当) |
シングル | 97cm | 194cm (※ワイドキングサイズに相当) |
セミダブル | 120cm | 240cm |
私のおすすめは下記のようになります。
- 二人寝:中柄の大人2人であれば160cm幅で十分です。大柄の大人2人なら180cm幅以上あるほうが良いでしょう。
- 三人寝:中柄の大人2人と子供1人なら180cm幅以上のものを選びましょう。大柄の大人2人と子供1人なら194cm幅以上がおすすめです。
- 四人寝:中柄の大人2人と子供2人なら194cm幅以上がおすすめです。大柄の大人2人と子供2人ならシングル(97cm幅)とセミダブル(120cm幅)をつなげるなどして220cm幅、もしくは、セミダブル二台で240cm幅にすることをおすすめします。
横幅 | イメージ |
160cm | ![]() |
240cm | ![]() |
1-2. マットレス二台使いの長所
1-2-1. 広々と寝られる
マットレス一台では194cm幅のワイドキングが最大幅ですが、シングル+セミダブルで約220cm幅やセミダブル2台で240cm幅のように、さらに広い寝床にできるのが二台連結の最大のメリットです。
1-2-2. 搬入や設置が手軽
160cm幅以上のマットレス大きく重たいので、搬入や設置にかなり大変です。しかし、セミシングル二台なら一台ずつの重量は半分ですので難なくベッドまで持ってこられます。
1-2-3. 離すことも可能
風邪をひいたとき、子供が大きくなったときなどに二台連結をやめてマットレスを離すことも可能です。ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
1-2-4. 揺れが気にならない
別々のマットレスですので寝返りなどの振動が伝わりにくく隣で寝ている人の睡眠を邪魔しません。敏感な人には嬉しいポイントです。
1-2-5. 好みのマットレスを選べられる
自分はやや柔らかめ、パートナーはやや硬め、といったふうにそれぞれ好みの寝心地のマットレスを選ぶことも可能です(厚みは同じものが理想的です!)。二台使いをする上で満足度がもっとも上がるところではないかと私は考えています。
1-3. マットレス二台使いの短所
1-3-1. 隙間やズレなどの問題が発生する
マットレスとマットレスの間に隙間ができます。また、マットレス同士をきちんと固定しないとズレていき隙間が広がることになります。最大の短所です(とはいえ、対策をすれば問題ありません。2章で詳しく解説します)。
1-3-2. 隙間の掃除が大変
マットレスとマットレスの間に少しずつホコリが溜まっていきます。パッドで防いでいれば微々たる量ですが、掃除の手間が若干増えることにはなります。
1-3-3. 手入れの手間がやや増える
敷きパッドやプロテクターはそれぞれのマットレスに用意することになるため、そのための手入れが増えます。とはいえ、これも本当に若干手間が増えるくらいですが。
1-3-4. 対応ベッドが少ない
160cm幅までなら対応ベッドはたくさんありますが、180cm幅以上や特に194cm幅以上になると選択肢がかなり限られてきます。ほぼほぼ大抵、ベッド自体を連結させる「連結ベッド」から選ぶことになります(上手な選び方については2章で解説します)。
1-4. マットレス二台使いに対しての私の考え
柔軟に寝床を広げられるのでおすすめです。
とはいえ、隙間やズレが生まれるなどの欠点がありますので、この点についてきちんと対策をしておくようにしましょう。2章でその方法についてご紹介します。
2. 連結ベッドとマットレス連結の違いは?
「ファミリーベッド」「ワイドキング」など大きな寝床を作りたいときに出てくるのが、連結ベッドとマットレス連結。名前が似ているため混同されがちですが、構造や使い勝手にははっきりとした違いがあります。そこで、両者の違いを表に整理しました。
項目 | 連結ベッド(フレーム固定タイプ) | マットレス連結(マットレス並べるタイプ) |
構造 | ベッドフレームを専用金具で固定 | マットレスを並べてベルトやシートで固定 |
安定感 | 高い(ズレ防止・落下防止に優れる) | ズレや隙間が出やすい(スキマパッドで対策) |
段差・隙間 | ほとんど発生しない | 発生しやすいが隙間対策グッズで軽減可能 |
柔軟性 | 常に連結状態で使用 | 必要に応じて離して使える |
搬入・引っ越し | フレームが大きく搬入経路に注意 | 分割できるので搬入が楽 |
向いている人 | 家族4人で寝たい人/子ども・乳児と添い寝したい夫婦 | ライフスタイルに合わせて柔軟に使いたい人/夫婦で別々の寝心地を選びたい人 |
連結ベッドは安定感重視、マットレス連結は柔軟性重視と覚えておくと選びやすいです。小さな子どもや乳児と一緒に寝るなら連結ベッド、夫婦や成長に合わせて自由に使いたいならマットレス連結が向いています。
3. マットレスを上手につなげる5つの方法
「よし、マットレスを二台使いしてみよう!」と決められましたか?
それでは、次にご紹介する上手なつなげ方を押さえましょう。隙間とズレがなくなることで使い勝手が変わってきます。
3-1. 連結ベッドなら床板がフラット(上乗せ)のものを選ぶ
もしベッドの上で使うなら、床板がフラット(上乗せ構造)のものを選びましょう。
落とし込み | 上乗せ | |
画像1 | ![]() |
![]() |
画像2 |
|
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落とし込み構造のベッドは避けましょう。
このようなベッドだと、マットレス同士の隙間が広くなってしまい、隙間を埋めるのが難しくなってしまいます。
ここは一番大事なところなので絶対に忘れないようにしましょう。
※マットレスを二台並べて使用する連結ベッド(ファミリーベッド)についてはこちらのページ「連結ベッド(ファミリーベッド)の種類と特徴、おすすめ3選」で解説しています。ぜひあわせてご参考にどうぞ。
3-2. 固定バンドでマットレス同士をくっつける
次に必須なのが固定バンドです。

マットレス同士を固定することによりズレて隙間が広くなっていくのを防ぐことができます。
もちろん、上記のような専用アイテムを購入せずに、ビニール紐などでマットレス同士を縛って固定するのもありです(手入れがやや大変になりますが)。
3-3. 隙間パッドでマットレスの間のスキマを埋める
次に必須なのが隙間パッドです。

マットレスとマットレスの間にできる隙間を埋めて感じにくくしてくれます。
隙間パッドをしてから固定バンドでズレを防ぐことで、「隙間に子供が挟まった!」なんてことはほぼ無くなります。
3-4. 滑り防止にノンスリップマットを利用する
マットレスがノンコイルのものだと二台つなげていても滑っていくことがあります。
そのような滑りが気になるならノンスリップマットをマットレスの下に敷きましょう。

3-5. 一枚のシーツで二台ともカバーすると一体感が出る
シーツは一枚でマットレスを二台ともカバーできるものを購入しましょう。
というより、マットレスとマットレスの間に隙間パッドを置くとなると、一台ずつシーツを敷くことができなくなるのでこうするしかありません。ただ、そのようにしてシーツを敷くことで一体感が出て隙間も気になりにくくなります。
なお、シーツの下に敷くパッドやプロテクターであれば、隙間パッドの下に敷くことができるので一台ずつ好みのものを利用することが可能です。

4. マットレス連結でよくあるトラブルと解決法
マットレスを連結すれば広く快適に使えますが、実際には「ずれる」「隙間ができる」「シーツが浮く」「子どもが落ちそう」などの悩みも多く聞かれます。
ここでは代表的なトラブルと、その解決法を紹介します。
4-1. マットレスがずれる
連結したマットレスは寝返りや子どもの動きで少しずつズレてしまうことがあります。滑り止めシートを下に敷いたり、固定ベルトで全体をまとめると効果的に防げます。
4-2. 連結部分の段差や隙間
真ん中に段差や隙間があると寝心地が悪く、腰や背中に違和感を覚えることもあります。専用の隙間パッドを挟めばフラットになり、快適さも安全性も高まります。
4-3. シーツが浮く・崩れる
複数のマットレスにシーツをかけると、寝ているうちにずれやすくなります。一枚の大きなボックスシーツでまとめて覆い、必要に応じてズレ防止クリップを使えば安定します。
4-4. 子どもの落下
特に小さな子どもや乳児と一緒に寝る場合、隙間や段差からの落下が心配です。
連結ベッドならフレームで固定されるため安心ですが、マットレス連結の場合はサイドにベッドガードを設置したり、壁際にマットレスを寄せて配置することで落下リスクを減らせます。
最後に
マットレスを二台つなげる利用方法について詳しく理解する参考になっていれば幸いです。
なお、以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しています。まだマットレス選びの最中なら是非あわせてご参考にしてください。
関連記事:快眠マットレスおすすめ17選&自分に合うものを絞り込む手順
よくある質問
Q1. 連結マットレスで子どもが落ちないようにするにはどうすればいい?
A.連結マットレスを使っていると、中央の隙間や端からの落下が気になることがあります。特に小さなお子さまが一緒に寝る場合は対策が重要です。
落下を防ぐ主な方法は、
- ベッドガード(サイドレール)を取り付ける
- マットレスの中央に子どもを寝かせ、大人が両脇で囲むように配置する
- ベッド全体にフィットするボックスシーツや連結パッドで段差・隙間を覆う
- フロアベッドやローベッドにすることで、高さによるケガのリスクを軽減
連結マットレスを使用しても、工夫次第で安全性と快適性の両立が可能です。
Q2. 連結マットレスは寝心地が悪くなるって本当?
A.連結マットレス=寝心地が悪いというわけではありません。ただし、マットレスの境目に段差や硬さの違いがあると、寝心地に違和感を覚えるケースもあります。
「2枚のマットレスを固定する連結バンド(ベルト)を使う」「すきまパッド(ブリッジパッド)で段差や隙間を埋める」「全体を覆うトッパーを重ねることで、体圧分散と一体感を向上」のような対策で快適性を高められます。
また、左右で寝心地を変えられる利点(片方は硬め、もう片方は柔らかめ)を活かすことも可能です。
Q3. 連結マットレスの隙間が気になる場合はどうすればいい?
A.連結部分の「すきま」が気になる場合は、以下のアイテムで解消できます。
- すきまパッド(ブリッジフィラー):中央の段差や隙間を埋めて、フラットな寝心地を再現
- 大きめのベッドパッドやマットレストッパー:段差を感じさせない一体感ある寝心地に
- ずれ防止バンド:マットレスの横ズレを防止し、すきまの再発を防ぎます
これらを併用することで、「まるで1枚のマットレス」のような感覚で使用できるようになります。
Q4. マットレスと敷布団の連結は可能?
A.マットレスと敷布団は基本的に厚みや硬さ、形状が異なるため、連結して使うのはあまり推奨されません。ただし、以下のような工夫をすれば「つなげて使う」ことは可能です。
- 厚さ・硬さが近いアイテムを選ぶ(例:高反発マットレスと三つ折り高反発布団)
- マットレスの上に敷布団を重ねて段差をならす
- すきまパッドやボックスシーツで全体を覆い、ズレを抑える
とはいえ、長期的に使うなら、同タイプ・同厚のマットレス同士での連結の方が快適で安全性も高いです。
著者紹介

著者情報
加賀 照虎(上級睡眠健康指導士)
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
各種SNSで情報発信中。
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
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