【マットレスの正しい使い方】敷き方・パットの順番・必要アイテムとは?

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【マットレスの正しい使い方】敷き方・パットの順番・必要アイテムとは?

こんにちは、加賀照虎です。

マットレスを購入しようとすると、シーツやパッド、さらには敷布団など、いろいろと一緒に勧められることが多いですよね。

ベッドシーツ 敷きパッド ベッドパッド
bed-sheet1 shiki-pad1 bed-pad1
トッパー プロテクター 除湿シート
mattress-topper1 mattress-protector1 dehumidify-sheet2

そんなとき、ふと

「本当に全部必要なの?」
「敷布団を一緒に使っても大丈夫?」
「マットレスの上手な使い方、正しい使い方ってあるの?」
「そもそも、マットレスを床に直置きしてもいいの?」
「ベッドはやっぱり必要なの?」

といった疑問がわらわらと湧いてはこないでしょうか。

できるだけ無駄なく、そして正しくマットレスを使いたいですよね。

そこで今回は、「マットレスとその周辺アイテムの正しい使い方」について詳しく解説していきます。

あなたにとって最適な使い方を見つけましょう!

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。マットレス選びの情報収集をしている方はぜひ参考にしてください。

1. マットレスの正しい使い方

  • マットレス周辺アイテムの役割
  • マットレス周辺アイテムのおすすめの組み合わせ4パターン
  • マットレス周辺アイテムのお手入れ方法

の順番でまずは解説していきます。

1-1. マットレス周辺アイテムの役割

まずはそれぞれの役割を理解しましょう。

役割通りに上手に使いこなすことで、寝心地を良くしたりお手入れの手間を省くことができるようになります。

敷きパッド ベッドパッド ベッドシーツ トッパー プロテクター
画像 shiki-pad1 bed-pad1 bed-sheet1 mattress-topper1 mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み 1~2cm前後 3~4cm前後 5mm前後 3~5cm 5mm前後
温湿度調整 ×
汚れ防止
洗濯 ×
体圧分散性 × ×

1-1-1. 敷きパッド

肌触りの改善や温湿度調整を行うもの。寝汗などの汚れからマットレスの保護もできる。ベッドパッドより薄いのでお手入れがしやすい。

1-1-2. ベッドパッド

敷きパッドとほぼ同様の役割だが、一般的に敷きパッドよりもわたの量が多いためクッション性がある。しかしその反面、お手入れがややしにくい。

1-1-3. ベッドシーツ

肌触りの改善や温湿度調整、コーディネートのためのもの。薄いためマットレスの保護をするには不十分。その分、洗濯などの手入れはもっとも手軽にできる。

1-1-4. トッパー

体圧分散性を改善するためのもの。洗うことはできないので、上にパッドやシーツを重ねる必要がある。

1-1-5. プロテクター

マットレスを汚れから守るためのもの。防水生地のため保護力が高い。体圧分散性の改善には役立たない。

1-1-6. 除湿シート

マットレス下の湿気を取るためのもの。手入れの頻度を減らして楽できる。安いし半永久的に使えるので絶対に買うべき。

1-2. マットレス周辺アイテムのおすすめの組み合わせ

何があなたに必要か分かりましたか?

それでは次に、生活スタイル、マットレスの状態などに応じておすすめの組み合わせがあるので紹介していきます。あなたに合う使い方がどれか考えてみてください。

1-2-1. 必要最低限の組み合わせ【マットレス→敷きパッド】

「何か一つだけでどうにかしたい」

とお考えならマットレスの上に敷きパッドだけ敷きましょう。これで肌触りから、温湿度調整、マットレスの保護まで全てカバーできます。何か一枚となるとベッドシーツが選ばれることがありますが、ベッドシーツは寝汗などの汚れを完全に防ぐことができないため、マットレスが汚れやすくなります。そのせいでへたりやすくなりますので、あまり経済的ではありません。

もちろん、肌触りがよく、吸水性・吸湿性・放湿性のある素材でないと寝心地が悪くなってしまいますので、素材をきちんと吟味して選ぶようにしましょう。

素材 イメージ 柔らかさ 滑らかさ 吸湿性 放湿性 耐久性 洗濯性





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨン layon1

ポリ
エステル
polyester1 -

「敷きパッドじゃなくてベッドパッドじゃダメなの?」

と考えられる方もいるかもしれませんが、ベッドパッドは厚みがあり洗濯がやや不便のため、なにか一枚だけ敷くとなると敷きパッドのほうがおすすめなのです。

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>>快眠タイムズ 敷きパッド 5,980円~

1-2-2. 一般的な組み合わせ【マットレス→敷きパッドorベッドパッド→ベッドシーツ】

もっとも一般的な組み合わせになります。

上記の組み合わせにさらにベッドシーツを重ねたものです。体に触れるのがベッドシーツになることでメインで洗うべきものが敷きパッドではなくベッドシーツになるので、お手入れの手間を減らすことができます。

また、ベッドシーツには多様なカラーバリエーションや柄、素材がありますので、寝室を好きなようにコーディネートしたかったり、こだわりの素材の寝心地を追求したい方にもこの組み合わせが向いています。

1-2-3. 新品・高価なマットレスでの組み合わせ【マットレス→プロテクター→敷きパッドorベッドパッド→ベッドシーツ】

新しいマットレスを購入するならプロテクターも一緒に組み合わせましょう。

特に、高価なマットレスを買うなら尚更です。というのも、マットレスは耐久性による寿命がくる前に、汚れなどが原因で使い物にならなくなることが多いからです。つまり、高品質なマットレスを買っても扱いが悪いためにダメになってしまっているのです。

そこで重要なのがマットレスプロテクターです。マットレスが新品のうちに防水仕様のプロテクターをつけておくことで、マットレスの状態をほぼ新品のまま保っておくことができます。衛生的だから快適なのはもちろんのこと、湿気によるへたりなどを防いでマットレスの耐久性を損なうことを避けられます。

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>>マットレスプロテクター 5,500円

1-2-4. へたったマットレスでの組み合わせ【マットレス→トッパー→敷きパッドorベッドパッドorベッドシーツ】

「マットレスがへたってきた」「だけど今はまだ買い替えたくない」場合は、マットレストッパーを組み合わせましょう。

トッパーを重ねることで体圧分散性を改善することができます。

mattress-topper-6cm
マットレストッパー 17,990円~

なお、マットレストッパーに使用される素材はウレタンフォームやラテックスなどの洗えないものがほとんどです。

そのため、その上に敷きパッドを敷いて保護する方がよく、おすすめの使い方になります(下記、トッパー素材の一覧)。

種類 イメージ 体圧分散 反発弾性 横揺れ 通気性 お手入れ










高反発ウレタン
フォーム
high-resiilience-foam
ラテックス latex-foam
TPEポリマー TPE-polymer

一般ウレタン
フォーム
regular-foam
ファイバー air-fiber ×


低反発ウレタン
フォーム
memory-foam
繊維わた polyester-fiber




ハイブリッド 3-layers-hybrid-mattress - - - - -


ボンネルコイル bonnel-coil -
ポケットコイル pocket-coil -

1-2-5. マットレスの上に敷布団は不要

「新しく購入したマットレスに今まで使用していた敷布団を重ねて使っていいのか?」という質問をよくいただきます。結論、マットレスは単体で使うことを想定して作られているので、敷布団を重ねて使う必要はありません。

1-2-6. マットレスの下に除湿シートは敷いたほうがベター

除湿シートは必ず必要という訳ではありません。

もし、下記のような環境ならマットレスの下に除湿シートを敷いて使うことをおすすめします。

  • 寝室の湿度が高い(常に70%以上)
  • マットレスを床に敷いて使う
  • ベッドフレームの天板がすのこではない
  • ベッドフレームの天板はすのこだがその下に収納物がたくさんある

日本の湿気は尋常ではありません。

夏は高温多湿、冬は結露によって、マットレスは年中湿気りやすい状況下におかれています。湿気対策をしないと最悪、カビが生えることになります。特に、フローリングの上でマットレスを使う方は注意です。

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>>除湿シート 1,540円

1-3. マットレス周辺アイテムのお手入れ方法

上記で紹介したマットレス周辺アイテムのお手入れ方法についてです。

  • ベッドシーツ:週に1~2度洗濯しましょう。
  • パッド(直接):1~2週間に1度洗濯しましょう。
  • パッド(非直接):2~3ヶ月に1度洗濯しましょう。
  • プロテクター:汚れたら洗濯しましょう。
  • トッパー:洗濯できないので汚れないようにケアして使いましょう。
  • 除湿シート:2~3週間に1度を目安に吸った湿気を吐き出させるようにしましょう。除湿シートはこまめに乾かさないと吸湿機能がなくなってしまいます。

マットレスの手入れについてより詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。

関連記事:ベッドマットレスのお手入れ・掃除方法と、簡単にするコツ

2. マットレスの上下の向きや裏表の使い方

マットレスを正しく使うためには、「上下」や「裏表」の向きに注意することが重要です。 多くのマットレスには、体圧分散や通気性などを最大限に引き出すための設計がされており、指定された向きで使用しないと寝心地や耐久性に悪影響が出る場合があります。

2-1. 上下の向き

基本的には「足元・頭側」の区別はない製品が多いですが、ローテーション(上下を定期的に入れ替える)を行うことで、同じ場所に体重がかかり続けることを防ぎ、マットレスのへたりを抑えることができます。

2-2. 裏表の使い分け

マットレスには「片面仕様」と「両面仕様」があります。

片面仕様:裏面は通気や安定性のために作られていることが多く、基本的に裏返して使うのはNG。
両面仕様:表裏どちらでも寝られる設計になっており、数ヶ月に1度、裏返すことでムラなく使えます。

製品ラベルやメーカー公式サイトで、使用向きが指定されていることが多いので、まずはご自身のマットレスの仕様を確認してみましょう。

3. マットレスの寿命を延ばす使い方

せっかく購入したマットレスをできるだけ長く清潔に快適に使いたいなら、日常的な使い方にもひと工夫が必要です。正しいお手入れや使い方を心がけることで、マットレスの寿命は2〜3年は延ばせる可能性があります。

3-1. 定期的なローテーションと裏返し

体重が常に同じ場所にかかると、ウレタンやスプリングがヘタりやすくなります。以下のように数ヶ月おきにローテーションしましょう。

片面仕様:上下を180度回転(6ヶ月前後に1度)
両面仕様:上下+裏表をローテーション(1年前後に1度)

3-2. パッドやプロテクターの活用

マットレスは頻繁に洗えないため、敷きパッドやプロテクターを活用して汚れや湿気から守ることが大切です。汗や皮脂が染み込むと、カビや臭いの原因になるだけでなく、マットレスの劣化も早まります。

3-3. 通気性を確保してカビを防ぐ

床に直置きする場合は、除湿シートやすのこベッドを使って通気性を保つのがマストです。週に1〜2回はマットレスを立てて風を通すだけでも、湿気対策になります。

正しい使い方こそが、マットレスを長持ちさせる最大のポイント。
毎日使うものだからこそ、ほんの少しの工夫で快眠も寿命も大きく変わってきます。

4. マットレスにベッドフレームは必要か?

マットレスを使うとなるとベッドが絶対に必要か気になる方もいるかと思います。

結論、ノンコイルマットレスならベッドが無くても大丈夫です。

ノンコイル
薄型マットレス
脚付き
マットレス
ノンコイル
ベッドマットレス
コイルスプリング
ベッドマットレス
画像 thin-non-coil-mattress1 mattress-with-legs thick-non-coil-mattress1 coil-mattress1
厚み 7~10cm前後 10~20cm前後 15~25cm前後 20~35cm前後
重量 4~7kg前後 10~30kg前後 10~20kg前後 20~30kg前後
寝心地
耐久性
揺れ&音
使用環境 床&ベッド ベッド ベッド ベッド
手入れ
クリーニング × ×
処分
価格

4-1. ベッドなしでマットレスを使うなら念頭に置くべきこと

ベッドなしでマットレスを使う・選ぶなら、下記のことに気をつけなければなりません。

  • 睡眠環境がホコリっぽくなる
  • 薄すぎるものは底つき感が出る
  • 薄い&柔らかいものは壁に立てかけられずに手入れがやや面倒になる
  • 重いものは扱いにくい

4-2. 子供を持つ予定ならベッドはないほうがいいかもしれない

小さなお子さまがいるご家庭や、今後お子さまを迎える予定がある方には、ベッドではなくマットレスを床に直接置く、直置きタイプを使う方法もおすすめです。

ベッドの場合、寝ている間にお子さまがうっかり落ちてしまう危険性が考えられますが、マットレスを床に置けば高さがないため、万が一転がっても安心です。

ただし、床に直接マットレスを置く場合は、床に小さなものが落ちていないかをこまめにチェックすることも大切です。特に好奇心旺盛な年齢のお子さまは、床に落ちている小物を誤って口に入れてしまうこともあるため、日ごろからお部屋を整理しておくと、より安心して過ごすことができます。

最後に

マットレスの周辺アイテムを正しく使う方法が分かり、あなたが何を買い揃えるべきか明確になっていれば幸いです。

また、以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しているので、是非あわせてご参考にしてください。

関連記事:快眠マットレスおすすめ11選&自分に合うものを絞り込む手順

なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
- 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
- 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
○マットレスの正しいダニ退治方法、二度と繁殖させない予防法
○マットレスのカビ除去方法と、再発を防ぐ予防対策
○ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
○長生きでお得に!マットレスの寿命を判断する5つの目安
○賢い節約術!マットレスの処分方法を考えるべき順序

よくあるご質問

Q1. マットレスはどの向きで使うのが正しい?

A. 基本的には「裏表・上下」の指定があります。商品ごとの仕様に従いましょう。 マットレスには「裏表」「上下」の向きが正しく決まっているタイプが多く、特にポケットコイルや高反発ウレタンタイプでは、設計された向きで使うことが快適さと耐久性を保つ鍵になります。 裏表を間違えると、寝心地が悪くなるだけでなく、マットレスの劣化が早くなる場合も。商品のタグや説明書に「This side up」などの表示がある場合は、必ず確認しましょう。 また、ローテーション(上下の前後を入れ替える)を定期的に行うことで、ヘタリを防ぎ、マットレスの寿命を延ばすことができます。

Q2. ベッドがなくてもマットレスは使えるの?

A. はい、特にノンコイルマットレスなら床に直置きでも使用できます。 「ベッドなしでマットレスだけって大丈夫?」という疑問も多いですが、最近では脚付きベッドフレームなしで使えるマットレスが増えています。特に高反発ウレタンやファイバー素材のノンコイルマットレスは、軽量で扱いやすく、床に直接置いても快適に使える設計になっています。 ただし、床に直置きする場合は湿気対策が必須です。除湿シートを併用したり、定期的にマットレスを立てかけて乾燥させることで、カビや臭いの発生を防げます。 小さなお子さまのいるご家庭や、一人暮らしなどで省スペース・安全性を重視したい方には、ベッドなしマットレス生活も十分おすすめできます。

Q3. マットレスにカビが生えるのを防ぐ方法はありますか?

A. 除湿シートの使用と定期的な風通しで湿気対策を行いましょう。 床にマットレスを直置きしている場合、特に湿気がこもりやすくカビのリスクが高くなります。除湿シートやすのこフレームを活用することで、カビを防ぎ、快適な寝環境を保つことができます。

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