一緒に眠って幸せ100倍!ファミリー布団の選び方と注意点

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一緒に眠って幸せ100倍!ファミリー布団の選び方と注意点

赤ちゃんの成長はほんとうに早いもの。

広々としていたベビーベッドが、数ヶ月もすればすぐに窮屈になってきます。

そのようなとき、「家族みんなで一緒に寝られるファミリー布団を使ってみようかな」と考えたことはないでしょうか。家族一緒に寝る幸せ。ただでさえ幸せな睡眠時間が、さらに幸せな一時になります。

しかし、ファミリー布団は特殊なサイズであるため、サイズ感や仕様をしっかりと考えて選ばないと、無駄に広すぎて生活空間を圧迫したり、狭くて窮屈だったりと後悔することになります。

そこで本日は、

  • ファミリー布団の選び方(仕様、サイズ、厚み)
  • ファミリー布団を購入する上での注意点

などについて分かりやすく解説していきます。

快適な家族の睡眠時間を手に入れるためにぜひ参考にしてください!

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ17選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。ファミリーサイズの布団以外についても網羅的に調べたい方は是非参考にしてください。

1. ファミリー布団のメリット・デメリットとは

家族そろって一枚の布団で眠れるファミリー布団は、便利さと快適さを兼ね備えています。しかし、実際に使い続ける中で「思ったより持ち運びが大変だった」「狭い部屋には不向きで後悔した」という声も少なくありません。

ここでは、ファミリー布団のメリットとデメリットを分かりやすく解説します。

1-1. ファミリー布団のメリット

ファミリー布団の魅力は、家族全員が一枚の布団で眠れる安心感と快適さにあります。複数の布団を並べるとどうしても生じる継ぎ目や段差がなく、体を伸ばしても違和感のない寝心地を得られます。

また、シーツやカバーを一枚分だけセットすればよいため、家事の手間が減り管理がしやすい点も大きなメリットです。さらに、親子で同じ布団に入ることで得られる一体感は、子どもの安心感にもつながります。

1-2. ファミリー布団のデメリット

一方で、サイズの大きさが扱いにくさにつながる点は否めません。収納スペースを大きく取り、移動や掃除の際には持ち運びの負担が増えます。

さらに、床に直置きして使うと湿気がこもりやすく、カビのリスクが高まるため注意が必要です。対応するシーツや敷きパッドといった付属品が限られていることも不便に感じる要素でしょう。

また、家族で寝るからこそ、子どもの寝相や隣の人の動きによって眠りが妨げられることがあります。加えて、子どもが成長して別々に眠るようになると一枚布団の柔軟性がなくなり、将来的に使いにくくなるケースもあります。

2. ファミリー布団の失敗しない選び方

まずは、ファミリー布団を選ぶ上で悩みやすい3つのポイント

  1. ファミリー布団の仕様
  2. 幅(サイズ)
  3. 厚み

について、どのように判断するべきかご説明していきます。

2-1. 敷布団タイプではなく分割マット+敷きパッドタイプがおすすめ

ファミリー布団には、

  1. 敷布団タイプ
  2. 分割マット+敷きパッドタイプ

の2つのタイプがあります。

私のおすすめは「分割マット+敷きパッド」タイプです。というのも、旧来の敷布団を並べるタイプのファミリー布団も少なからず販売されていることがありますが、敷布団同士がズレていってどうしても溝ができてしまい、溝の上で寝ることになる人があまり快適に寝られないのであまりおすすめできません。またなによりも、ファミリー布団なのに結局家族の間にスキマを感じてしまうことにもなります。

ということもあり、近年主流となっているファミリー布団は、分割マット同士をマジックテープで固定した上に幅の広い敷きパッドを敷くタイプのものです。

分割マット+敷きパッドのファミリー布団(引用:ディノス)
分割マット+敷きパッドのファミリー布団(引用:ディノス

分割マット同士をマジックテープで固定するタイプであれば、繋ぎ目の溝を感じることがほとんどないので快適に家族みんなで眠れます。

また、分割タイプは子供が成長したときに、ファミリー布団を子供用マットと両親用マットに分けることもできることにも価値があります。

2-2. 使用人数に合わせて幅を決める

近年主流のファミリー布団は80cm幅のマットを組み合わせてトータルの横幅を調整するようにできているものがほとんどです。

となると必然的に、160cm幅がいいのか、240cm幅がいいのか、はたまた320cm幅がいいのか、の3つのパターンで迷うことになると思います。それぞれのサイズだとどのような使用状態になるのか、イラストで分かりやすくご説明します。(成人は170cm前後の中柄を、子供は幼稚園児〜小学校低学年を想定しています。)

横幅 イメージ 用途
160cm family-futon-160cm-width 大人2人、子供1人
240cm family-futon-240cm-width 大人2人、子供2人
320cm family-futon-320cm-width 大人2人、子供3人
  • 160cm幅:最も小さいサイズのファミリー布団です。クイーンサイズのマットレスと同じ大きさです。大人2人と子供1人の計3人向けのサイズです。ゆったりと寝られるほどの広さはありません。
  • 240cm幅:セミダブルサイズのマットレス2つ分の横幅です。大人2人、子供1人で使うのであればかなり広くゆったりと寝られます。大人2人、子供2人であれば少なくともこのサイズを選ぶようにしましょう。大人2人、子供3人だと少し窮屈に感じられます。
  • 320cm幅:大人2人、子供が3人であれば320cm幅がおすすめです。240cm幅でも十分に思えるかもしれませんが、子供は体が小さいですが寝返りが大きいため、これくらいのサイズがあるに越したことはありません。

2-3. 体重に合わせて厚みを決める

ファミリー布団はただでさえ大きいです。

そのため、「コンパクトなほうがお手入れも手軽で良さそう」と感じられると思います。

とはいえ、快適な寝心地のためにもある程度の厚みは必要です。フローリングの上に直置きでファミリー布団を使う場合、以下の数値を最低限の厚みの目安として覚えておきましょう。

  • 厚み8cm:マットと敷きパッドの厚みの合計が8cm程度の場合、小柄〜中柄の人の使用に向いています。大柄の人が使用すると腰に床の硬さを感じる底付き感がある可能性があります。また、中柄の人でも、腰がしっかりとしている上、横向き寝が好みの方だと、同じように底付き感がある恐れがあります。
  • 厚み11cm:厚みが11cm以上あればサポート性は十分です。大柄の人は11cmを最低限の厚さとしてお考えください。とはいえ、高品質なスプリングマットレスを長年愛用していた人がファミリー布団の上に寝ると、弾性が少ないために寝返りがしづらいと感じることも稀にあります。
底つき感のイメージ
仰向け 底つき感_仰向け
横向き 底つき感_横向き

3. ファミリー布団の注意点

家族みんなで一緒に寝れるほどの大きさゆえ、やや難点があるのも事実です。購入前に注意点を確認しておきましょう。

3-1. 家庭での洗濯がほぼ不可能なこと

下面のマットはともかく、マット上のパッドもその大きさから家庭では洗濯できないものがほとんどです。

160cm幅のパッドなら大きめの洗濯機になんとか押し込むこともできますが、240cm幅以上のものとなるとどんなに洗濯機が大きかろうと不可能です。クリーニング店に依頼するほかありません。

  • こまめに換気などのお手入れをする
  • なるべく汚れないようにケアする
  • 汚れたさいにはクリーニングに出す

このようなお手入れやケアなどが一般の布団に比べて多くなることを事前に知っておきましょう。

3-2. 付属品があまり流通していないこと

ファミリー布団は洗濯がしづらいため、なるべく汚さないようにシーツや敷布団プロテクターなどの併用が必須になります。

とはいえ、240cmや320cm幅のシーツや敷布団プロテクターは非常に稀です。ファミリー布団は、特別サイズなので寝具ショップを探してもまず対応するサイズのものは見つからないでしょう。

そのため、シーツや敷布団プロテクターを一緒に購入できる店舗で、ファミリー布団を購入することをおすすめします。

3-3. 子供に蹴られる可能性があること

心構えのような話になりますが、子供と一緒に寝るのは危険性があることも理解しておきましょう。

子供は寝返りが大きいので、手足があなたの体に当たることは避けられません。私も何度蹴られて夜中に目覚めたことか...

もしあなたが夜中に子供に蹴られて目覚めてしまっても笑っていられるならいいですが、「夜中に一度目覚めると再び寝付けない」、「夜は誰にも邪魔されることなくぐっすり眠りたい」などのようにお考えでしたら子供と同じ布団で眠ることはおすすめできません。

4. ファミリー布団を上手に活用するポイント

ファミリー布団は大きいため敷きっぱなしになりがちですが、湿気がこもるとカビやダニの原因になります。

除湿シートやすのこを使って通気性を確保し、晴れた日は陰干しや天日干しで乾燥させましょう。日常のケアは掃除機でほこりを取るだけでも十分です。また、上下や裏表を入れ替えるローテーション干しで片寄りやヘタリを防げます。

さらに、専用カバーやシーツを揃えておくと交換が楽になり、付属品不足を避けられます。将来を見据えて分割型の布団を選んでおけば、子どもが成長した後も柔軟に使え、買い替えの負担も減らせます。

最後に

子供と一緒に寝るための参考になれれば幸いです。

もしあなたが「普通の敷布団もいろいろと検討した上でファミリー布団と比較したい」ということであれば、以下のページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別におすすめの敷布団の選び方を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

関連記事:【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ

なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
- 選び方編
○快眠マットレスおすすめ17選&自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
- 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
○マットレスの正しいダニ退治方法、二度と繁殖させない予防法
○マットレスのカビ除去方法と、再発を防ぐ予防対策
○ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
○長生きでお得に!マットレスの寿命を判断する5つの目安
○賢い節約術!マットレスの処分方法を考えるべき順序

よくある質問

Q: ファミリー布団は収納しづらいですか?

A: はい、幅240cmや320cmのファミリー布団は非常に大きく、収納スペースを圧迫します。押入れやクローゼットに入らない場合も多く、持ち運びや掃除の手間も増えます。

分割タイプを選べば移動や保管がしやすく、狭い部屋でも扱いやすくなります。

Q: ファミリー布団はカビや湿気に弱いですか?

A: 床に直置きすると湿気がこもりやすく、カビの原因になります。特に冬場の結露や夏場の寝汗でリスクが高まります。

湿気対策として除湿シートやすのこを敷いたり、定期的にローテーションして風通しを確保するのが効果的です。

Q: ファミリー布団をやめて後悔するケースは?

A: 「狭い部屋に置いたら生活動線をふさいでしまった」「洗濯やクリーニングの手間が増えた」「子供が成長して別々に寝るようになり不要になった」などで後悔するケースがあります。

寝心地が良くても、収納や買い替えサインの見極めを誤ると不便を感じやすいです。

Q: ファミリー布団を長く使うための工夫は?

A: 専用シーツやプロテクターで汚れを防ぎ、定期的にクリーニングや陰干しを行うことが大切です。また、分割タイプなら子供が独立後も個別に使えます。

湿気対策と適切なケアを続けることで寝心地を維持し、耐用年数を延ばせます。

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