【1万円台】安い羽毛布団を選ぶときのコツと注意点

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【1万円台】安い羽毛布団を選ぶときのコツと注意点

「できるだけ安く羽毛布団を買いたい…!」

このようにお考えではないでしょうか。

正直、羽毛布団には一万円で買えるものもありますが、やはり安いだけあって快眠できないものが多くあります。

低価格かつ高品質なものは一握りです。

そこで本日は、

  • 一万円台の安い羽毛布団を選ぶときの注意点
  • 一万円台でおすすめの羽毛布団

について解説します。

ぜひ参考にしてください。

1. 一万円台の安い羽毛布団を選ぶときの注意点

羽毛布団選びのポイントは多々あります。

特に低価格なものに絞ると、保温性が適切か、羽根が多すぎないか、側生地はポリエステルではないか、などが問題になります。

どのように注意すればいいのか、解説していきます。

1-1. 羽毛の量と質(保温性)が適切か

まずはなんと言っても羽毛布団の保温性が十分かどうかです。

羽毛布団の保温性はダウン率、ダウンパワー、充填量の総合値で決まります。

  • ダウン率:羽毛と羽根の割合。羽毛は羽根より暖かいです。
  • ダウンパワー:羽毛の大きさ。大きいほうが保温性が高いです。
  • 充填量:羽毛と羽根の量。多いほど保温性が高いです。
down-ball1
左が350dpの羽毛、右が400dpの羽毛

低価格な羽毛布団は、羽毛が小さかったり少なかったりするため保温性が低くなります。

もちろん、保温性が低くともそれで十分なほど寝室が暖かければ問題はありません。

しかし、保温性が室温に対して不十分だと快眠できなくなります。

羽毛布団の保温性が適切かどうかについては、CIL快適睡眠環境研究所が紹介している「羽毛布団のスペック別の適切な寝室の温度例」を参考にしましょう。

商品例1 商品例2 商品例3 TOG値 寝室の温度 住居例
ダウン率 85% 12 16~18℃ 年中、冷暖房で
調整されている部屋
ダウンパワー 330dp
充填量 1.0kg
ダウン率 85% 90% 93% 13 14~16℃ 気密性の高いマンション
ダウンパワー 330dp 350dp 400dp
充填量 1.1kg 1.0kg 1.0kg
ダウン率 85% 90% 93% 14 12~14℃ コンクリートの
アパートや戸建て
ダウンパワー 330dp 350dp 440dp
充填量 1.3kg 1.2kg 1.0kg
ダウン率 85% 90% 93% 15 10~12℃ 同上
ダウンパワー 330dp 350dp 400dp
充填量 1.4kg 1.3kg 1.1kg
ダウン率 93% 93% 93% 16 8~10℃ 築年数の古い
木造一戸建て
ダウンパワー 400dp 440dp 440dp
充填量 1.3kg 1.2kg 1.3kg

(※TOG値:保温性レベルとお考えください)

もし低価格な羽毛布団を見つけても保温性が室温に対して足りていなさそうであれば、購入は避けることをおすすめします。

1-2. 羽根が多すぎないか

羽根が多すぎる羽毛布団も考えものです。

例えば、ダウン率70%の羽毛布団のことです。

羽毛布団の良さとその軽さやフィット性の高さにありますが、ダウン率が低く羽根が多いものだと、どうしても肌あたりがゴツゴツして悪くなりがちです。

羽毛(ダウン) 羽根(フェザー)
画像 down-material feather-material
風合い ふわふわ 芯がある
保温性
重量
フィット性
獣臭
価格

そのため、羽毛布団を購入するならダウン率90%以上のものがおすすめです。

1-3. 側生地はポリエステル素材ではないか

ポリエステル素材の生地は非推奨です。

理由は以下の2つです。

  1. 通気性が悪く羽毛の保温性・吸放湿性を発揮させにくいため
  2. 吸水性がないため蒸れて寝苦しくなりやすいため
生地素材 生地重量 通気度 評価
綿100%
(100番手)
800g前後 3.0cc以上
  • 10万円以上の最高級品向け。
  • 布団と一体化するような使い心地。
綿100%
(80番手)
950g前後 3.0cc前後
  • 8万円前後の高級品向け。
  • さらっとした肌触りで体によく馴染みます。
綿100%
(60番手)
1100g前後 2.0cc前後
  • 6万円前後の高品質商品向け。
  • 十分快適な肌触りと肌当たりです。
綿100%
(40番手)
1300g前後 1.5cc前後
  • 4万円前後の普及品向け。
  • あまりにも安いものだと生地が硬く重いことがある。
ポリエステル30%
綿70%
900g前後 0.5cc前後
  • 3万円前後の低価格品向け。
  • 蒸れやすいので吸水性のあるカバーを併用すること。
ポリエステル85%
綿15%
750g前後 0.5cc前後
  • 1万円前後の低価格品向け。
  • 蒸れやすいので非推奨。
standard-moisture-regain-of-fiber-materials2
繊維ごとの公定水分率

低価格羽毛布団では、コストを下げるためにポリエステル素材の側生地が採用されることが多々あります。

しかし、そのような羽毛布団では、安物買いの快眠失いになる可能性が非常に高いです。避けることをおすすめします。

2. 一万円台でおすすめの羽毛布団

  • 一万円台でおすすめの羽毛布団
  • それがあなたの寝室の温度に合うかの考え方

をあわせて紹介します。

2-1. 快眠タイムズ 中国産ナチュラルダック90% 羽毛布団

natural-duck-down-comforter

商品 中国産ナチュラルダック羽毛布団
メーカー 快眠タイムズ
羽毛産地 中国
水鳥種類 ダック
ダウン率 90%
ダウンパワー 350dp
充填量 1.1kg
生地 綿100%(60サテン)
価格 19,990円
商品ページ こちら

ダックの羽毛布団です。

スペックはダウン率90%、ダウンパワー350dp、充填量1.1kg、側生地は綿100%となっています。1章でご紹介した「②ダウン率が90%以上あること」「③側生地がポリエステル素材でないこと」は満たしています。問題は保温性が十分かどうかです。

こちらの羽毛布団を使うのに適切な寝室の温度の目安は12~14℃です。あなたが寝るときに暖房やオイルヒーターを使ってこの程度の温度環境になるようであれば、自社製品のため恐縮ですが、この羽毛布団で快適に眠れると考えられます。

しかしもし、寝室がもっと冷え込むとなる場合、この羽毛布団では役不足だと考えられます。予算を1万円以上用意して保温性がより高いもの購入することをおすすめします。

最後に

1万円台の羽毛布団を選ぶときの注意事項は3つです。

  1. 保温性は適切か
  2. 羽根が多すぎないか
  3. ポリエステル生地ではないか

絶対に守るようにしましょう。

なお、もう少し予算を上げて網羅的に羽毛布団のスペック(水鳥の種類、産地など)を調べた上で比較検討したいということであれば、下記のページで網羅的に解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:羽毛布団の選び方とおすすめ9選【専門家直伝】
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