敷布団の正しい洗濯方法|洗濯機で洗えるおすすめの敷布団・衛生管理法を解説

  更新日:

敷布団の正しい洗濯方法|洗濯機で洗えるおすすめの敷布団・衛生管理法を解説
  • 体を休める寝床はキレイにしたい。
  • そのためには、2~3ヶ月には1度は敷布団を洗濯したい。

このように考える、キレイ好きな方は少なくありません。

ただ、洗える敷布団はあまり多くないのが現状です。素材の性質のため、仕方がないといえば仕方がないのですが、いろいろな洗える敷布団が比較しづらく大変だと思います。

そこで本日は、

  • 洗濯機で洗えるおすすめの敷布団
  • ホテルで実践されている、敷布団が洗えなくても汚れにくくキレイにしやすくする方法

についてご紹介します。

※敷布団の素材別の特徴、機能性を比較した選び方についてこちらのページ「【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ」で徹底解説しています。洗えるだけでなく、より網羅的な敷布団選びの情報をお探しでしたらあわせてご参考にしてください。

1. 洗濯機で洗える敷布団の素材とは

敷布団に使われる素材は、木綿、ポリエステル、羊毛、キャメル、真綿などなどあります。

が、そのほとんどが洗えないことはご存知でしたでしょうか?

イメージ 体圧分散 反発弾性 吸湿性 放湿性 洗濯耐性 重量目安
木綿
(綿/コットン)
cotton1 6kg
ポリ
エステル
- 3.5kg
羊毛
(ウール)
wool1 3.5kg
キャメル
(らくだ)
camel1 3kg
真綿
(絹/シルク)
silk1 3kg
ウレタン
フォーム
regular-foam1 - 6kg

(重さはシングルサイズのものの目安です。)

ご覧の通り、洗濯機で丸洗いできる敷布団は、ほぼポリエステルわたのものに限られます。

その他の素材はなぜ洗えないのかというと、以下の理由のためです。

  • 木綿わた:繊維が絡まりダマになりやすく、洗うと寝心地が悪くなる。
  • 羊毛わた:繊維が絡まりダマになりやすい、洗うと寝心地が悪くなる。
  • 固わた:ポリエステルでも「固わた」という固められたわたがレイヤーとして入っているものは基本的に洗えません。洗濯により固めたわたがボロボロになったり、ダマになったりするためです。
  • ウレタン:ウレタンがクッション材として入っているものも基本的に洗えません。加水分解という化学反応が起こり、敷布団内部でボロボロになってしまい、寝心地が悪くなることがあります。稀に洗えるものもあるので、品質表示ラベルをご確認ください。

もちろん、ポリエステル素材はやや弾力性に欠けてへたりやすいというデメリットがあります。

しかし、糸ぼこりが少ないという特性があるため、衛生面を重要視される方にはとても好ましい素材なのです。

1-1. 洗濯機で洗えるおすすめの敷布団

それでは実際におすすめできる、洗える敷布団をご紹介していきます。

丸ごと洗濯機に突っ込んで洗える敷布団です。中わたが0.6kgと軽量なので、洗うのも干すのも手間がかからずとても楽に行なえます。こまめに洗うには軽量であることは大切です。重いと洗うのが億劫になりますからね。ただ、薄めなため体の大きい人だと底つき感がある可能性もあります。また、洗濯機の容量は7kgの縦型を想定しているのであなたのご家庭の洗濯機で洗うことが可能か事前にチェックしましょう。

ポリエステルわた+ポリエステル固わた+ポリエステルわたの3層構造になっている上、それぞれを分割することのできる敷布団です。そのため、真ん中のポリエステル固わたの層はお風呂場で水洗いをするしかありませんが、汚れやすい上層は洗濯機で丸洗いが可能です。分割式のいいところは、上層だけを洗うことができるので、軽くてコンパクトで手軽だという点です。

ポリエステルわた+高反発ファイバー+ポリエステルわたの3層構造になっている敷布団です。こちらも同じく、それぞれを分割することが可能で、上層と下層は洗濯機でそのまま丸洗いができます。真ん中の高反発ファイバー素材は、お風呂場水洗いが可能です。高反発ファイバーは寝心地として硬めなことが多いですが、このようにポリエステルわたのクッションがあると、硬さも気になりにくいです。

2. 敷布団を洗濯する方法と注意点

敷布団は毎日使うものだからこそ、衛生管理が大切です。汗や湿気を吸収し続けることでカビやニオイの原因になり、放置すれば劣化も早まります。

清潔に保つためには、素材や表示を確認したうえで適切に洗濯・乾燥することが必要です。ここでは敷布団を洗う方法と注意点をまとめます。

2-1. 洗濯表示と素材を必ず確認する

まず大切なのは、洗える布団かどうかをチェックすることです。敷布団のタグにある洗濯表示で「洗濯機マーク」「手洗いマーク」があれば自宅での水洗いが可能です。

一方で「バツ印」や「ドライクリーニングのみ」の場合は自宅洗いは不可で、専門のクリーニング店に依頼する必要があります。

素材によっても対応が異なり、ポリエステル綿などの合成繊維は洗いやすい一方、羽毛・羊毛・ウレタン素材は家庭での水洗いは推奨されません。キルティング加工がされていると中綿の偏りを防ぎやすく、洗濯に適しているケースが多いです。

2-2. 自宅での洗濯方法

家庭用洗濯機で洗う場合は、容量に余裕があるかを確認してください。シングルサイズなら8kg以上の洗濯機が目安です。

布団を三つ折りにしてネットに入れ、「大物コース」「毛布コース」で洗いましょう。中性洗剤を使用し、脱水は短めにするのがポイントです。洗濯表示が「手洗い」の場合は浴槽でぬるま湯を張り、押し洗いや踏み洗いで汚れを落とします。

2-3. コインランドリーを活用する

家庭の洗濯機に入らない大きさの敷布団は、コインランドリーの大型洗濯機を利用するのがおすすめです。15kg以上の容量が目安で、「布団専用コース」がある店舗も増えています。

洗濯後は大型乾燥機を1時間以上使うことで湿気対策やダニ退治効果も期待できます。乾燥機を使えば効率的に乾かせますが、熱に弱い素材は避けましょう。

2-4. 乾かし方と注意点

敷布団は厚みがあるため、表面が乾いても内部が生乾きになりやすいのが注意点です。物干し竿を2本使ってM字型に干し、風通しを確保してください。

直射日光は生地を傷めるため、基本は日陰干し+送風が安心です。仕上げに布団乾燥機を併用すると内部までしっかり乾燥できます。

2-5. 洗濯頻度と買い替えサイン

敷布団の洗濯頻度は半年に1回程度が理想で、夏場は3か月に1回が望ましいとされています。来客用布団は使用後すぐに洗濯しましょう。以下のような状態が見られたら、洗濯または買い替えのサインです。

  • 黄ばみやカビが目立つ
  • 汗や湿気によるニオイが取れない
  • 中綿のヘタリが進み、寝心地が悪い
  • 耐用年数(おおむね5〜8年)を過ぎている

このように、正しい方法で洗濯・乾燥を行い、適切な頻度でケアすることが、敷布団を長持ちさせる秘訣です。

3. 敷布団を洗えない場合の対処法

洗濯表示で「水洗い不可」とされている敷布団や、自宅の環境では洗えない大きな布団も少なくありません。

そのような場合でも、清潔さを維持するための対処法があります。ここでは、洗えない布団を清潔に保つための現実的な方法を紹介します。

3-1. 布団クリーニング業者を活用する

洗濯不可の表示がある敷布団や、自宅での洗濯が難しい場合は、布団クリーニング業者の利用が最も安心です。布団専門のクリーニング店では、羽毛・羊毛・ウレタンなど一般的な店舗では対応できない素材でも、専用設備を使って丸洗いや乾燥を行ってくれることがあります。

料金の目安はシングルサイズで1枚4,000〜8,000円程度、ダブルサイズでは1枚6,000〜10,000円程度が一般的です。宅配サービスを利用すれば、自宅まで集荷・配送してくれるため、大きな布団を持ち運ぶ手間もかかりません。

洗えない布団は年に1回程度を目安に、専門クリーニングでメンテナンスするのが理想です。

3-2. 天日干しで湿気と臭いを飛ばす

水洗いができない布団でも、天日干しで湿気や臭いを和らげることは可能です。

晴れた日の午前中から午後にかけて2〜3時間程度干すと、内部の湿気が抜けやすくなり、衛生状態の改善につながります。厚みのある布団は片面ずつひっくり返して両面に日光と風を当てましょう。

3-3. 布団乾燥機を活用する

布団乾燥機は、内部の湿気を飛ばすだけでなく、ダニやカビ予防にも効果的です。使用時は必ず素材ごとの対応可否を確認し、メーカーが指定する温度や時間を守りましょう。除湿シートを組み合わせればさらに効果的で、湿気対策と衛生管理を強化できます。

4. 「洗える敷布団」ではなく「汚れにくくキレイにしやすい寝具セット」に発想を変える

ただ、考え方を変えれば、わざわざ「洗える敷布団」を購入しなくとも、「汚れにくくキレイにしやすい寝具セット」を揃えるのも一つの手です。

ホテルがマットレスを衛生的に保っている方法でもあります。

4-1. 敷布団にプロテクターをしてその上に洗えるパッドを組み合わせる

どういうことかと言うと、敷布団にプロテクター(or防水シーツ)を敷いて、その上に、洗える敷きパッドを重ねる使い方です。

このように組み合わせると、基本的に汚れるのは敷きパッドだけなので、敷きパッドをこまめに洗うだけで寝床をキレイに保つことができます。例えばもし、子供のおねしょが敷きパッドを貫通したとしても、防水シーツがあるので敷布団が汚れることはありません。敷きパッドと防水シーツを洗うだけ済みます。

実際、外資系高級ホテルでは、【マットレス→プロテクター→ベッドパッド→ベッドシーツ】のようにしてマットレスをキレイに維持しています。

このようにセットすれば、羊毛や木綿などの敷布団でも問題ありません。

マットレスプロテクター
マットレスプロテクター

伸縮性に富んだニット生地が生みだす柔軟な肌あたり、透湿性をもつ極薄0.025mmの防水膜による爽やかさ、その上、50回洗濯にも耐えうるしっかりした作り。自社製品のため手前味噌ですが、No.1の防水プロテクター(防水シーツ)と自負しています。

また、以下のページで防水シーツ(防水マットレスプロテクター)を快適に使うための選び方(素材、生地、防水範囲の違いなど)をご紹介しているのであわせてご参考にしてください。

関連記事:目的別に正しく!快適な防水シーツを選ぶ4つの目安とおすすめ

4-2. トッパーと洗えるパッドを組み合わせる

もしくは、「洗えるトッパー」と「洗えるベッドパッド」を組み合わせるのもありです。

厚み5cmほどのトッパーの上に洗える敷きパッドを重ねれば、敷布団と大差ない快適な寝心地ですし、ちょっとした汚れであれば敷きパッドを洗濯機で洗えば済みます。

上記でご紹介した高反発ファイバー素材のトッパーであれば、水洗いでキレイにできますし、近頃は、高反発ウレタン素材のトッパーも水洗い可能なものが増えています。

おねしょなどをしない限り、敷きパッドを通り越してトッパーが汚れることは、洗える敷きパッドとの組み合わせはとてもおすすめです。

最後に

洗える敷布団をキレイに使うか、ホテルのように寝具を組み合わせてキレイに使うか、あなたが敷布団選びをする上でご参考になっていれば幸いです。

また、以下のページで腰・背中をリラックスさせて眠るためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つの点から敷布団の選び方をご紹介しています。是非あわせてご参考にしてください。

関連記事:【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ

よくある質問

Q1. 敷布団はコインランドリーで洗えますか?

A. 敷布団は自宅の洗濯機では入らないサイズも多いため、コインランドリーの大型洗濯機を利用するのが効果的です。特にポリエステル素材の敷布団は丸洗いしやすく、湿気対策やカビ防止にもつながります。

ただし、羊毛やウレタンなど一部素材は洗うと劣化やヘタリが早まるため、クリーニングや布団乾燥機の利用を検討しましょう。

Q2. 洗濯機に入らない敷布団はどうしたらいい?

A. 洗濯機に入らない敷布団は、コインランドリーの大型機械か、布団クリーニング業者を利用するのがおすすめです。宅配クリーニングを使えば、買い替えサインが出る前にしっかり衛生維持ができます。

自宅でのケアとしては、布団乾燥機や天日干しで湿気を飛ばすだけでも寝心地や体圧分散性を保ち、寿命を延ばす効果があります。

Q3. 敷布団はどのくらいの頻度で洗うべき?

A. 敷布団の洗濯頻度は、一般的に半年〜1年に1回程度が目安です。ただし、汗をかきやすい夏場やアレルギー体質の方は、2〜3か月ごとのクリーニングやコインランドリーでの洗濯を推奨します。

定期的な湿気対策とローテーション(裏返しや天地返し)を組み合わせると、カビや臭いの発生を防ぎ、耐用年数を延ばすことができます。

Q4. 乾燥機に入れても大丈夫?

A. ポリエステル製の敷布団はコインランドリーの乾燥機に対応している場合がありますが、ウレタンや羊毛は高温乾燥で劣化しやすいため注意が必要です。

乾燥機を使う際は、中わたの偏りやヘタリを防ぐために短時間運転+天日干しを併用するのが安心です。湿気をしっかり取り除くことは寝心地や衛生性を保つ上で重要で、結果的に敷布団の寿命延長につながります。

商品を絞り込む
種類
お悩み
機能性
季節
シーン
素材
価格
-
絞り込み結果:
絞り込む