敷布団がぺたんこになって痛いときの対処法|腰痛の原因とへたりを直す方法

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敷布団がぺたんこになって痛いときの対処法|腰痛の原因とへたりを直す方法

こんにちは、加賀照虎です。

敷布団の腰のあたりがべこんと凹んでしまわないではないですか?

底つき感が強くなり、視界も悪くなるのでつらいと思います。

「いっそ、敷布団を買い替えようかな」

このように考えられるかもしれません。

しかし、その前に試していただきたい3つの方法があります。

本日は、

  • 敷布団がヘタル2つの原因
  • 敷布団のへたりを復活させる方法
  • 敷布団をへたり潰す方法
  • へたりにくい布団の選び方

などについて説明していきます。 ぜひご参考ください。

※敷布団の素材別の特徴、機能性を比較した選び方についてこちらのページ「【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ」で徹底解説しています。より網羅的な敷布団選びの情報をお探しでしたらあわせてご参考にしてください。

1. 敷布団がへたってぺたんこになる2つの理由

まず最初に知っていただきたいのが、敷布団がへたる原因(厳密には中材の繊維わたのへたりの原因)には以下の2つしかないことです。

  1. 圧縮、からまり
  2. 湿気によるへたり

この点を踏まえて、へたった敷布団の正しい対処法がわかります、へたれ苦しくさせる方法にも納得しやすいでしょう。

1-1. 中材の膨張、からまり

敷布団の中身は木綿(コットン)、羊毛(ウール)、ポリエステルなどの繊維素材を引き伸ばしたわたが詰められています。

毎晩その上で寝ることで荷重がかかっていきますし、繊維同士が絡まり合うことでダマになりクッション性がなくなっていきます。

こちらのヘタリは使用上、心配なことはできません。 素材の種類、品質、加工法にもよりますが、5年前後でまいります。

1-2. 湿気による素材のへたり

もう片方のヘタリは、湿気によるヘタリです。

髪の毛が濡れたり湿気たりしてぺちゃんこになること、と言えばイメージしやすいと思います。

このケースのへたりであれば、乾かしてあげることでふっくら蘇ることが可能です。濡れた髪の毛でもドライヤーで乾かすとボリュームが元に戻るのと同じです。

ただ、注意が必要なのは、ポリエステル素材はそもそも吸水性・吸湿性がなく湿気を吸うことがないため、この方法ではあまり効果がないことをご了承ください。

2.敷布団がぺたんこで痛いときの症状は?

敷布団は長く使うとヘタリが長くなり、体を支える回復力が張って体圧分散性が低下します。 その結果、体の一部に負担が集中し、腰痛や肩こり、寝起きの疲労感を招きやすくなります。

腰の下に隙間ができると腰が沈み込み、負担が増えて腰痛の原因になります。 横向き寝では肩が床に直接圧迫され、肩こりやしびれにつながります。 背中や肩甲骨も支えられず、痛みが出やすくなります。

また、回復力が不足した布団は寝返りがしにくく、血流が滞ることで朝のだるさや疲労感が残りやすくなります。睡眠の質が下がり、日中の活動にも影響してしまいます。

3. 敷布団がへたってぺたんこになった場合の応急処置

敷布団がへたって底つき感が出てしまうと、腰痛や肩こりの原因になりやすくなります。 本来は買い替えが理想ですが、すぐに準備できないときは応急処置で考えを改善する方法があります。

3-1. タオルを使って隙間を定める

なかなか手軽なのはバスタオルを活用する方法です。腰にタオルを巻いて、腰や背中の下に敷いて敷いても、布団と体の隙間を埋められます。

これにより腰が支えられ、寝返りも楽になります。 タオルの枚数や折り方を工夫すれば厚みの調整も可能です。

3-2. 敷きパッドを重ねて底つき感を軽減する

吸湿性のある敷きパッドをと、湿気対策をしながらやわらげられます。

3-3. マットレストッパーで洞察を改善する

よりしっかりと底つき感を緩和したい場合は、マットレストッパーの利用がおすすめです。 厚みが3cm以上あるため、体圧分散性や反発力を補い、快適さを大きく改善できます。

抗菌防臭や通気性のあるタイプもあり、今の布団をグレードアップできるのが魅力です。硬い好みに合わせて調整できるほか、買い替え前のお試しとしても活用できます。

4. 敷布団のへたりを復活させる3つの方法

より効果的にへたりを直すためにも、へたりの原因に合わせて以下の3つの中から対処しますようにしましょう。

  • 一昼夜干し布団:湿気った敷布団におすすめ
  • クリーニング:湿気った敷布団におすすめ
  • 打ち直し:中材が潰れた敷布団におすすめ

それでは、それぞれの詳細をご説明していきます。

【注意】ちなみに、ポリエステル100%の敷布団は上2つの湿気によるへたり直しはあまり効果がない上、打ち直しを受け付けてもらえないことが多いので諦めるしかありません。

4-1. 次に一昼夜干しをしてみる

費用がかからないので、まずは敷布団一昼夜干しをお試しください。

24時間丸一日、布団を干し続けることで、布団を充実させることができると実験報告があります。8月の晴れた日に以下の3つの条件の比較実験が行われました。

  1. 9時から19時まで干す
  2. 黒い布をかけて9時から19時まで干す
  3. 前日19時から19時まで一昼夜干す

その結果、①の条件では布団のふくらみは2割増、②の条件では4割増だったのに対し、③の条件では7割増に膨らんだと言われています。

一昼夜干す方法では、温度は最高37℃、湿度は54%RHまで下がり、厚さは干す前の7割増しまでふくらみました。

(引用:『住まいのQ&A 寝室・寝具のダニ・カビ汚染』吉川翠、戸矢崎紀紘、田中正敏、須貝高、生協・科学情報センター 共著)

湿気をたくさん吸った後に乾かすことで繊維わたのふくらみが増えると考えられます。一晩、ソファで寝ることも、価値のあるへたり対策になるかと思います。

また、あなたのもしご家庭に布団乾燥機があるなら、いくつか湿らせた後に熱乾燥させることでも同等の効果が見込めます。

4-2. クリーニングに出す

敷布団のクリーニングも熱乾燥により、へたりをふっくらと復活してもらえます。

以下のように費用がかかりますが、汚れをキレイに落としてもらえることを考えると値段相当の価値があると思います。

  • 1枚 8,800円
  • 2枚 11,800円(5,900円/枚)
  • 3枚 12,800円(4,267円/枚)
  • 4枚 14,800円(3,700円/枚)

敷布団のクリーニングは宅配形式が手軽でおすすめです。以下のような流れで手配します。

  • STEP1:希望のクリーニング方法を行う業者をピックアップ。
  • STEP2:お見積りと見積を勘案して依頼を検討します。
  • STEP3:配送キットが送られてくるので、布団を入れて送り返します。
  • STEP4:クリーニング→納品(1~2週間前後)

配送キットに運送会社の営業所が記載されているので、意見の所に電話で集荷依頼をお願いすれば、家から出る来週クリーニング手配が完了するので、結構がり屋の方でも気楽です。

4-3. 打ち直しに出す

敷布団の中のわたが湿気のせいではなく、物理的にへたっているのであれば、打ち直しをしてもらえません。

ただ、高価が木綿敷布団だとシングルサイズで10,000円前後から羊、毛敷布団だとシングルサイズで14,000円前後からになるので、お使いの敷布団をいくらで購入するかによって判断が変わるかと思います。

また、固わたやウレタンフォームが中材になっている構造のものだと、打ち直し事があるので事前確認が必要です

5. 敷布団をへたれにくくする方法

敷布団を長持ちさせるために、ヘタレ対策は大切になります。

いえ、厚みにより繊維が壊れるのは避けようがありません。そのため、敷布団が湿気を感じないようにすることが、唯一のへたり対策になります。

  • 敷布団をこまめに干す
  • 敷きパッドを併用する

とても基礎的な対策ですが、やはり基礎が大事です。たったこれだけで敷布団の大きな伸びが期待できるので実践してください。

6.へたれにくい敷布団の選び方

「汚れもひどいし、いっそ買い替えようかな。次はへたれにくい敷布団がいいな」

このように考えてみましたら、以下のポイントを目安にして敷布団をお選びください。

  • 中芯に固わたやウレタンの入っている構造のものを選ぶ
  • へたれにくい素材のものを選ぶ【ウレタン>羊毛>綿わた>ポリエステルわた】
イメージ 体圧分散 反発弾性 吸湿性 放湿性 洗濯耐久性 重量の目安
木綿
(綿/コットン)
綿1 6kg
ポリエステル
- 3.5kg
羊毛
(ウール)
ウール1 3.5kg
キャメル
(らくだ)
ラクダ1 3kg
真綿
(シルク/シルク)
シルク1 3kg
ウレタン
フォーム
レギュラーフォーム1 - 6kg

このような敷布団を湿気対策万全にお使いいただければ、へたりで困ることもかなり考えられるはずです。

7. 敷布団の買い替えサインの気づき

敷布団は毎日使うため、見た目に大きな傷がなくても内部の劣化は一応進んでいます。ここでは、敷布団の買い替えを検討すべき代表的なサインを紹介します。

7-1. 3年以上使用している

敷布団の寿命は3〜5年程度で、多くのメーカーでは保証年数もこの範囲に設定されています。 何気なくのご使用で機能は少しずつ低下するため、使用開始から3年以上経過した時点で状態を確認し、買い替えの目安にしましょう。

7-2. へたりが戻らない

使用を続けると頑張ったり素材がつぶれて膨らみがなくなり、体圧分散性や反発力が低下します。ローテーションをしても形が戻らない、微妙な感じになった場合は、敷布団が寿命を迎えているサインです。

7-3. 寝起きに体が痛い

朝起きたときに腰痛や肩こり、体のだるさを感じるなら、敷布団が正しい寝姿勢を支えられていない可能性があります。

7-4. カビや臭いがある

湿気が目立った敷布団は、内部でカビや雑菌が繁殖しやすく、取れない臭いの原因になります。 黒いシミや嫌な臭いが残っている場合は衛生的にも問題があり、そのまま使い続けるのは危険です。 カビや臭いが確認できた時点で買い替えを検討しましょう。

最後に

あなたの敷布団はふわっと復活し快適な眠りが得られれば幸いです。

また、以下リラックスのページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別に、腰・背中をさせて睡眠のためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つのポイントから敷布団の選び方をご紹介しています。

関連記事:【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ

よくある質問

Q:敷布団がぺたんこになって腰が痛いときの対処法は?

A: 敷布団がヘタリ、底つき感で腰や背中に痛みを感じる場合は、まずは湿気対策を兼ねた天日干しや布団乾燥機でボリュームを回復させてみましょう。

一時的な改善が難しい場合は、体圧分散性を高めるためにマットレストッパーや敷きパッドを使う方法も効果的です。

Q: ぺたんこになった敷布団は打ち直しで復活しますか?

A: 木綿や羊毛の敷布団であれば、打ち直しによって繊維の密度を回復させ、反発力や現状をある程度改善できます。 なお、ポリエステルやウレタン素材は打ち直しに対応していないため、劣化が進んでいる場合は買い替えサインと考えましょう。

コストと保証年数を比較し、打ち直しと新調どちらが適切か判断するのがポイントです。

Q:敷布団はどのくらいで買い替えますか?

A: 敷布団の耐用年数は素材によって異なりますが、一般的には3〜5年程度でヘタリやが目立ちます。 寝起きに腰痛や肩こりを感じ、ローテーションしても改善せず、カビや臭いが気になるような症状が出たら買い替えサインです。

保証年数を目安に、体圧分散性と健康状態を維持できるタイミングで交換を検討しましょう。

Q: 体圧分散性のある敷布団を選ぶポイントは?

A: 体圧分散性の高い敷布団を選ぶには、素材の密度や反発力を確認することが重要です。高反発ウレタンやファイバー素材は、荷重が一点集中して、考え方の改善や腰痛予防に役立ちます。

また、湿気対策がしやすい通気性の良い構造を選ぶと耐久を妨げず、長く快適に過ごせます。

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