ベッドやマットレスの上に布団を敷くのはNG?正しい使い方と注意点を解説

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ベッドやマットレスの上に布団を敷くのはNG?正しい使い方と注意点を解説

「ベッドやマットレスの上に布団を敷いてもいいのかな?」

布団生活を続けていると、このように感じるときがあるかと思います。

  • 底冷え(床冷え)防止のために
  • 干す手間を減らすために

などなど検討される理由は様々です。

とはいえ、布団の仕様によってはベッドやマットレスの上での使用はおすすめできません。

そこで本日は、

  • ベッドやマットレスの上で敷布団を使う長所と短所
  • ベッドやマットレスの上で使ってはいけない敷布団
  • 敷布団との相性がいいベッドフレーム

などについて解説していきます。ぜひご参考にしてください。

※ベッドマットレスの上に敷布団を重ねて敷くことを考えている方は、こちらのページ「マットレスの上に敷布団を敷くのがダメな理由と3つの目的別対策」をご参照ください。
※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ17選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。ベッドではマットレスを使おうかなとお考えでしたら、ぜひご参考にどうぞ。

1. ベッドの上で敷布団を使うのはOKだが…

結論、ベッドに敷布団はOKです。

しかし、使用上の短所があることと、一部使ってはいけない敷布団があることは理解しておきましょう。

具体的に解説していきます。

1-1. ベッドの上で敷布団を使う長所と短所

長所(メリット) 短所(デメリット)
  • 通気性が高まる
  • 睡眠環境が良くなる
  • デッドスペースが生じる
  • 手入れの手間

1-1-1. メリット①通気性が高まる

床板がすのこのベッドだと通気性が高まります。

湿気対策になり、ダニ・カビが繁殖しづらくなります。

とはいえ、手入れをまったくしなくていいわけではない、と覚えておきましょう。

  すのこ メッシュ 張り板
画像 pipe-bed-with-sunoko-base pipe-bed-with-mesh-base bed-with-drawer1
素材 スチールor木材 スチール 木材
通気性 ×
耐久性
きしみ音
価格

1-1-2. メリット②睡眠環境が良くなる

  • 床の冷たさ
  • 床周りのハウスダスト

などを感じられなくなるのもベッド利用のメリットです。

1-1-3. デメリット①デッドスペースが生じる

敷布団を畳んでしまえば部屋を広く使えます。

しかし、ベッドは畳んで片付けられません。

そのため、デッドスペースが生まれてしまいます。ベッドを使う上での絶対的なデメリットとして理解しましょう。

1-1-4. デメリット②手入れの手間

敷布団を干さなければなりません。

ベッドの上で使っているといっても湿気対策は必須です。

マットレスであれば簡単に壁に立てかけることができますが、敷布団はこのようなことができないためどうしても手間がかかります。

how-to-air-mattress-on-the-bed
ベッドの上のマットレスの乾かし方

1-2. ベッドの上に敷いてはいけない敷布団とは

厚みが10cm以下の敷布団は要注意です。

  • ベッドの床板がすのこ形状だと凸凹を感じる
  • 横向き寝時に骨盤が痛い

などなど寝心地に難を感じることがあります。

なお、固わたやウレタンフォームなどの素材が使用されているものだと、サポート性が高くなるのでおすすめです。

イメージ サポート性 吸湿性 放湿性 洗濯耐性 重量目安
木綿
(綿/コットン)
cotton1 6kg
ポリエステル - 3.5kg
羊毛
(ウール)
wool1 3.5kg
キャメル
(らくだ)
camel1 3kg
真綿
(絹/シルク)
silk1 3kg
ウレタン
フォーム
regular-foam1 - 6kg

1-3. ベッドならマットレスがおすすめ

とはいえ、ベッドと敷布団の相性はイマイチです。

マットレスのほうが寝心地、使い勝手、見栄えなどで上回ります。

敷布団 ノンコイル
薄型マットレス
ノンコイル
ベッドマットレス
コイルスプリング
ベッドマットレス
画像 futon1 thin-non-coil-mattress1 thick-non-coil-mattress1 coil-mattress1
厚み 5~10cm前後 7~10cm前後 15~25cm前後 20~35cm前後
重量 3~6kg前後 4~7kg前後 10~20kg前後 20~30kg前後
寝心地
耐久性
揺れ&音
使用環境 床&ベッド ベッド ベッド
手入れ
クリーニング × ×
処分
価格

あなたに何が合うかじっくり考えてみることをおすすめします。

自分に合う敷寝具を絞り込むための方法をこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で紹介しています。

ぜひご参考にしてください。

2. マットレスの上に布団を敷くのは本当にNG?重ね敷きの注意点

マットレスの上に敷布団を重ねるのは、一見「寝心地の調整」や「底つき感の防止」になりそうですが、実際にはさまざまなデメリットがあります。ここでは、重ね敷きによって起こりやすいリスクと注意点を解説します。

2-1. 湿気や蒸れでカビが発生しやすい

人は一晩で200〜600mlもの寝汗をかくといわれています。マットレスと布団を重ねると湿気がこもりやすく、蒸れによって通気性が悪化します。その結果、カビやダニの温床となりやすく、喘息やアレルギーのリスクにつながることもあります。

対策としては、すのこベッドや除湿シートを活用し、通気性を確保することが大切です。

2-2. マットレスの性能が活かされない

マットレスは単体での使用を前提に、反発性や体圧分散を考えて設計されています。上に布団を重ねると、せっかくの性能が発揮されず、敷布団の硬さや感触に左右されてしまいます。

特に高反発ウレタンのマットレスを選んでいても、布団を重ねることで機能が損なわれ、腰痛対策や寝姿勢改善の効果が薄れる恐れがあります。

2-3. 寝返りがしづらく疲労が残る

布団を重ねることで身体が過度に沈み込み、寝返りが打ちにくくなります。寝返りは一晩で20回前後必要とされ、血流の維持や体温調整に欠かせません。

寝返りがしづらいと肩こりや腰痛の悪化につながり、十分な睡眠をとっても疲れが残ってしまいます。

2-4. お手入れの手間が増える

布団を重ね敷きすると湿気がこもりやすいため、定期的に布団を干す必要があります。しかし、重たい布団を頻繁に動かすのは大変で、マットレス本来の「手入れのしやすさ」が失われてしまいます。

3. マットレスの上に敷布団を敷くべき人・敷かないほうがいい人

マットレスの上に敷布団を敷くのは基本的に推奨されませんが、状況によっては「寝心地の調整」や「へたり補完」として役立つ場合もあります。ここでは、重ね敷きが向いている人・避けたほうがいい人を整理してみましょう。

【敷布団を敷いたほうがよい人(OKな人)】

  • 体重が軽くマットレスだけでは沈み込みが足りず寝心地が硬く感じる人
  • へたりが進んだマットレスを一時的に補完したい人
  • フローリング直置きで使用しており、底つき感や床の冷たさを防ぎたい人
  • 防ダニ加工や洗える中材の敷布団を使い清潔に保てる環境がある人

【敷布団を敷かないほうがよい人(NGな人)】

  • 体重が重めで、敷布団を重ねるとさらに沈み込みやすい人
  • 湿気が多い環境に寝ており、カビやダニのリスクを避けたい人
  • 高反発ウレタンなど体圧分散性のあるマットレスを使用している人
  • 腰痛や肩こりがあり、寝返りのしやすさを重視している人

マットレスの上に敷布団を敷くのは基本的に推奨されませんが、体格や環境によっては有効な場合もあります。自分の体重・寝姿勢・使用環境を考えながら、必要に応じて活用しましょう。

4. 敷布団なら畳ベッドがおすすめ

「私はどうしても敷布団をベッドで使いたい」

このような方におすすめなのが畳ベッドです。

そもそも敷布団は畳の上で寝ることを想定して作られています。

そのため、見栄えが合うのはもちろん、寝心地もしっくりきやすいです。

tatami-bed-spazio
大容量収納畳ベッド スパシオ

こちらは収納タイプの畳ベッドです。

ベッドなのに畳の上で敷布団を使いつつ、なおかつ、かなり広い収納スペースを手に入れられるのでおすすめです。また、シンプルなのでお部屋のコーディネートにも合わせやすいです。

最後に

ベッドの上で敷布団を使うべきか否か。

考えるための参考になっていれば幸いです。

よくある質問

Q1. マットレスの上に布団を敷くと腰痛の原因になりますか?

A.はい、マットレスの上に布団を重ねることは、場合によっては腰痛の原因になることがあります。特に、体圧分散性のあるマットレスの上に薄手の敷布団や綿布団を敷くと、寝姿勢が不安定になり、腰や背中に余計な負担がかかることがあります。

また、敷布団がずれてしまったり、局所的に沈み込みすぎると、寝返りが打ちにくくなって血行不良や筋肉の緊張を引き起こすことも。腰痛対策を重視する場合は、マットレス単体で使い、必要に応じてベッドパッドなど薄手のサポートアイテムを併用する方が理想的です。

Q2. 布団を敷く代わりに何を使えばいいですか?

A.マットレスの上に布団を敷く代わりにおすすめなのが、ベッドパッドや敷きパッドです。これらは体圧分散性や通気性を損なわずに、快適性や衛生面を向上させる役割があります。

用途別に使い分けると効果的です。

  • 寝汗対策・肌触り改善 → 敷きパッド(吸湿性・洗濯OK)
  • へたりやすいマットレスの補強 → 厚手ベッドパッド(高反発/羊毛入りなど)
  • おねしょ・汚れ防止 → 防水パッド・プロテクター(撥水加工)

いずれもマットレスの性能を損なわない設計になっているため、布団よりも腰痛や湿気トラブルを防ぎやすくなります。

Q3. マットレスが汚れるのが心配な場合の最適な敷き方は?

A.マットレスの汚れが気になる場合は、防水機能付きのマットレスプロテクターやボックスシーツ+ベッドパッドの併用が最も効果的です。

おすすめの敷き方

  1. マットレスプロテクター(防水・ダニ対策)をマットレスに直接装着
  2. その上にベッドパッドや敷きパッドで寝心地と吸湿性をカバー
  3. 最後にボックスシーツをかけて全体を固定

この3層構造にすることで、寝汗・皮脂・ダニ・アレルゲン・おねしょなどの汚れをしっかりブロックしつつ、快適な通気性と清潔感を維持できます。また、定期的な洗濯や陰干しをすることで、より長くマットレスを衛生的に使うことが可能です。

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