木綿(綿/コットン)敷布団の特徴と選び方|快適な寝心地と手入れのコツを徹底解説
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敷布団といえば木綿(綿/コットン)が定番です。
しかし、ポリエステルや羊毛(ウール)などの敷布団もあるため「何がどう違うんだろう?」と疑問に感じることはないでしょうか?
木綿の敷布団は汗の吸収にすぐれているため、高温多湿な日本で長く愛されてきました。ただ、けっこう重い上に、こまめに干さなければならず、手間がかかります。そのため、木綿布団は使い手を選びます。向き不向きがあるのです。もしかすると、他の素材の敷布団のほうがあなたに相応しい可能性もあります。
そこで本日は「他の素材との比較でよくわかる、木綿布団の特徴」についてご紹介します。
| ※敷布団の素材別の特徴、機能性を比較した選び方についてこちらのページ「【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ」で徹底解説しています。木綿素材だけでなく、より網羅的な敷布団選びの情報をお探しでしたらあわせてご参考にしてください。 |
1. 木綿敷布団の特徴|他素材との比較
今回、木綿敷布団を、以下の5つの点からその他の素材と比較します。
快適な寝心地と取り扱いのしやすさなど、大事なポイントです。
- サポート性(寝心地、体圧分散性)
- 吸湿性(ムレにくさ)
- 重さ(取り扱いの手軽さ)
- 洗濯(洗えるかどうか、洗いやすさ)
- 価格
| イメージ | 体圧分散 | 反発弾性 | 吸湿性 | 放湿性 | 洗濯耐性 | 重量目安 | |
|
木綿 (綿/コットン) |
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◯ | ◯ | ◎ | △ | △ | 6kg |
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ポリ エステル |
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◯ | ◯ | △ | - | ◯ | 3.5kg |
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羊毛 (ウール) |
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◯ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 3.5kg |
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キャメル (らくだ) |
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◯ | ◯ | ◎ | ◎ | △ | 3kg |
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真綿 (絹/シルク) |
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◯ | ◯ | ◎ | ◯ | △ | 3kg |
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ウレタン フォーム |
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◯ | ◎ | △ | - | △ | 6kg |
(重さはシングルサイズのものの目安です。)
さあ、それでは次に、この木綿敷布団の評価について具体的に説明していきます。
1-1. 木綿敷布団はふかふかでそこそこ快適な寝心地
木綿の敷布団といえば、ふっかふかの寝心地です。まるで、雲の上で寝ているかのような気持ちよさです。
ただ、使っていくうちに汗を吸ってぺちゃっとへたってきます。そのため、こまめに干して復活させなければいけません。そうでないと、いわゆる煎餅布団のように、ぺったんこになって寝心地が悪くなります。
また、いくらふかふかとは言っても、羊毛やウレタンマットレスのように弾力性がある訳ではないので、腰を持ち上げるようなサポート性はありません。
1-2. 木綿敷布団は吸湿性にすぐれるが放湿性は悪い
木綿は汗をとてもよく吸い取ります。そのため、汗をかいても布団の中がムレにくく快適なのです。
ただ、水分をよく吸い取るものの、乾きにくい性質を持っています。湿気ったままにしておくとカビが生えたり、ダニが繁殖する恐れがあるので、こまめに干さなければなりません。できれば毎日、陰干しできると理想的です。
日陰干しできない日、起床後すぐに押入れに布団を片付けず、以下のイラストのように、布団をめくって内部を乾かしてからしまうようにしましょう。
1-3. 木綿敷布団は重いので干すのが大変
木綿100%の敷布団は約6kg、厚みのあるものだと7kgを超えてきます。
まるでウレタンマットレスのような重さです。羊毛やポリエステルの敷布団などと比べると、約2倍の重さです。
しかも、汗や湿気をよく吸うので、起床時に持ち上げようとするとさらに重く感じられることもあります。こまめなお手入れが億劫にならないか考えてから、購入するようにしましょう。
1-4. 木綿敷布団の洗濯はクリーニングがおすすめ
木綿の敷布団を自宅やコインランドリーで洗うと、中のわたが絡まり合いダマになったり、偏ってしまいます。
そうなると最後、デコボコしてしまい寝心地に満足できなくなります。
以下のイラストのように、敷布団を縛って洗うと中わたが悪くなりにくい、といった裏技もあることはありますが、こうすると今度は中までキレイに洗えない恐れがあるのも事実です。
そのため、1枚あたり6,000円前後の費用がかかりますが、洗濯の必要があるときはクリーニングに出すことをおすすめします。
1-5. 木綿布団をおすすめできる人、できない人
ふかふかの寝心地で汗をよく吸い取るというメリットがあるものの、乾きにくく重たいというデメリットがあります。
こまめなお手入れが苦にならない人にであれば、非常におすすめできるのですが、「毎日のお手入れはちょっとキツイかも」とお考えの方にはあまりおすすめできません。
1-6. ポリエステル混の木綿敷布団は安くて取り扱いが楽
例えば、綿80%ポリエステル20%や、綿50%ポリエステル50%などといった、ポリエステルわたと木綿わたをミックスした敷布団があります。
ポリエステルを混ぜると「悪いもの」といったイメージを持たれることがありますが、そんなことはありません。
これは理にかなったブレンドです。木綿のデメリットである重さをポリエステルが補うことになるので、重量がネックに捉えている方には良い選択になりうるかもしれません。もちろん、汗の吸い取りなどは悪くなりますが、綿が50%もあれば十分快適に寝られます。
2. 木綿敷布団に使われる生地・素材の特徴
木綿敷布団は中わたが木綿であるだけでなく、側生地(表面の生地)によって寝心地や使い心地が大きく変わります。敷布団の湿気対策や肌ざわり、耐久性は生地によって左右されるため、木綿敷布団と組み合わせる素材の特徴を知っておくことはとても大切です。
ここでは、木綿敷布団と相性の良い素材と、注意したい素材について解説します。
2-1. 綿(コットン)の特徴
綿は木綿敷布団と最も相性の良い生地で、吸湿性に優れ、肌ざわりも自然で快適です。汗をしっかり吸ってくれるため、木綿わたの特性をそのまま引き出せる点が大きなメリットです。ただし、吸った湿気を放出するまで時間がかかるため、乾きやすさはあまり高くありません。こまめに干す習慣がないと、湿気がこもりやすくなることがあります。
2-2. 麻(リネン)の特徴
麻は吸湿性・放湿性ともに非常に高い素材で、木綿敷布団の弱点である「乾きにくさ」を補ってくれます。汗を吸ってもすぐに乾くため、蒸し暑い季節でもサラッとした寝心地が続く点が魅力です。一方で、繊維がやや硬めのため、肌ざわりのやわらかさを求める方には少し不向きです。
2-3. ポリエステルの特徴
ポリエステルは乾きが早く軽量で、扱いやすい素材です。シワになりにくく、価格帯も比較的手頃なため、日常使いとして便利な面があります。しかし、吸湿性がほとんどないため、木綿敷布団の良さである“吸湿性・通気性”を損ねてしまう点がデメリットです。ムレやすく、汗が戻りやすいことで肌ばなれが気になる場合もあります。
※特に、側生地がポリエステル100%の木綿敷布団はおすすめできません。木綿わたの機能が十分に発揮できなくなるためです。
2-4. レーヨン・テンセル®の特徴と向き不向き
レーヨン(テンセル®を含む)は、吸湿性が高く、とろみのある肌ざわりが特徴の素材です。肌あたりが良く、しっとりした質感を好む方に向いています。ただし、レーヨンは水分を吸うと強度が低くなる特徴があり、耐久性は綿や麻に比べて劣ります。また、湿気が多い環境では重くなりやすいため手入れの負担が増えることがあります。
2-5. シルク(絹)の特徴
シルクはしっとりとなめらかで、高級感のある肌ざわりが魅力です。吸放湿性に優れ、一年を通して使いやすい素材といえます。また、静電気が起こりにくいため、ホコリがつきにくい点も特徴です。ただし、デリケートな素材のため価格が高く、お手入れも慎重さが必要です。
3. 木綿敷布団の中わたは何が良い?
3-1. 木綿(コットン)わたの特徴
木綿敷布団の王道とも言える素材で、吸湿性が高く、汗をしっかり吸ってくれるのが最大の強みです。湿気を吸うぶん、重たくなりやすく、乾くまで時間がかかるのは難点ですが “寝心地の自然さ”では他の素材にない魅力があります。ただし、使い続けると中綿が固まりやすく、定期的な干しや打ち直しが欠かせません。
3-2. 綿×ポリエステル混わたの特徴
木綿わたにポリエステルを少し加えることで、軽く、乾きやすく、扱いやすくしたタイプです。寝心地は木綿に近いまま、重さや手入れのしにくさが改善されるため、最近は木綿敷布団でも主流になりつつあります。ただし、ポリエステル比率が高すぎるとムレやすくなるので、木綿の吸湿性を活かしたい場合は注意が必要です。
3-3. 麻(リネン)わたの特徴
麻わたは 綿の約4倍の吸湿性 を持ち、湿気や汗を吸ってもサッと乾くため、夏場の寝苦しさを大きく軽減します。とにかく“ムレにくさ”を重視する方には非常に快適です。ただし、木綿敷布団に麻わたを用いたタイプは価格が高く、素材が硬めで寝心地が少しシャリっとする特性があります。
3-4. レーヨンわた(テンセル®混含む)の特徴
レーヨンわたは、木綿以上に吸湿性が高く、サラッとした寝心地 が得られる素材です。放湿性にも優れているため、湿気がこもりにくく、木綿わたとの相性も良好です。ただし濡れると繊維が弱くなるため、耐久性を補う意味でポリエステル混になることが多い素材です。
3-5. ポリエステルわたの特徴
速乾性・軽さ・価格の安さが魅力ですが、吸湿性がほとんどないためムレやすく、木綿敷布団の良さが損なわれるという大きな弱点があります。木綿敷布団の「自然な寝心地」を求める場合、中わたをポリエステル100%にするメリットは多くありません。
3-6. カポックわた
木の実由来の中空繊維で、綿の1/8の軽さ とほどよい断熱性が特徴です。木綿わたの「重さ」が気になる人に向いています。ただし、まだ普及していないため高価で、木綿敷布団のふんわり感とは少し異なる寝心地になります。
4. 木綿敷布団の選び方
4-1. 厚み|自分に合った寝心地を実現するために
木綿敷布団を選ぶ際、厚みは非常に重要です。一般的には、7〜10cmの厚みが理想的ですが、寝心地の好みや使用目的によって選ぶべき厚みが異なります。薄すぎると底つき感を感じやすく、厚すぎると寝返りがしづらくなる場合があります。自分の寝姿勢に合わせて、最適な厚みを選びましょう。
- 7cm〜10cm:一般的に快適な厚み。寝心地がしっかりしており、体をしっかり支える。
- 10cm以上:よりしっかりとした寝心地を感じられる。体重の重い方や、寝返りが多い方におすすめ。
4-2. 密度|耐久性と快適さを維持するために
密度(D値)はウレタンやポリエステルと同様、木綿敷布団でも非常に重要な要素です。密度が低いとすぐにへたってしまうため、長く使用するためには30D以上の密度を選ぶことをおすすめします。特に寝返りが多い方や、体重が気になる方には、密度が高いものが理想的です。
- 20D前後:軽量でお手頃価格。ただし、へたりやすく短期間の使用に向いています。
- 30D以上:高密度で耐久性に優れ、長期間使用できます。
4-3. 重さ|快適さと取り扱いやすさを両立させる
木綿敷布団はウレタン敷布団よりも重いため、取り扱いやお手入れが少し手間です。一般的に、木綿敷布団のシングルサイズは約6〜7kgです。重さが気になる場合は、軽量タイプの木綿布団やポリエステル混合の木綿敷布団を選ぶと、取り扱いやすくなります。
- 6〜7kg:一般的な木綿敷布団の重さ。寝心地とサポート性は高いが、少し重く感じることがあります。
- 軽量タイプ(4〜5kg):軽くて取り扱いやすいが、耐久性やサポート力が少し劣る場合があります。
4-4. 機能性|湿気対策と寝心地向上のための機能性加工
木綿敷布団を選ぶ際には、寝心地だけでなく機能性も重要な要素です。木綿は天然素材であるため、吸湿性や肌触りに優れていますが、湿気や熱のこもりやすさ、ダニやカビの繁殖など、素材ならではのデメリットも存在します。
これらをカバーするために、機能性加工を施された木綿敷布団を選ぶことで、より快適で長持ちする寝具を選ぶことができます。ここでは、木綿敷布団に施される主な機能性加工や、選ぶ際のポイントについて解説します。
4-4-1. 吸水速乾加工
吸水速乾加工は、特に湿気が多い季節や寝汗をかきやすい方に最適な機能です。この加工は、敷布団が汗や湿気を素早く吸収し、すぐに乾くようにするため、寝ている間のムレやベタつきを防ぎます。木綿は吸湿性に優れているものの、乾きにくいという特徴があるため、この加工を施すことで、湿気を速やかに逃がし、寝心地を快適に保つことができます。
この加工により、布団内の湿気を素早く吸収し放出するため、寝室が蒸し暑くても寝返りがスムーズになり、長時間の睡眠でも快適さをキープできます。特に、梅雨時や夏の湿気の多い時期には、非常に効果を発揮します。
4-4-2. 抗菌防臭加工
木綿敷布団は、非常に吸湿性が高いため、汗や湿気がこもりやすいという特徴があります。これにより、カビやダニが繁殖するリスクも高くなるため、抗菌防臭加工を施した製品を選ぶと、より清潔に保つことができます。この加工は、寝具に付いた菌やニオイの原因となる微生物の繁殖を抑える役割を果たします。
- 抗菌加工は、布団内部の菌の繁殖を抑え、ニオイの発生を防ぐため、特に湿気が多い季節や寝汗をかきやすい方におすすめです。
- 防臭加工は、寝具に発生するニオイを抑えるため、長時間使用しても快適に眠れます。
4-4-3. 消臭加工
消臭加工は、汗や体臭、部屋のこもったニオイを効率よく吸着・分解するための技術です。木綿敷布団は長時間使用するとニオイが発生しやすいため、消臭加工を施した製品を選ぶことで、ニオイの原因となる物質を減少させることができます。
4-4-4. 温度調整加工(PCM)
温度調整加工(PCM)は、寝ている間の体温調整を助ける機能です。この加工は、相変化材料(PCM)を使用して、温度が上がり過ぎると熱を吸収し、逆に温度が下がるとその熱を放出する仕組みです。これにより、体温の変化を調整し、寝室内の温度が快適に保たれます。
春や秋などの季節の変わり目、または温暖差の激しい地域に住んでいる方には特におすすめの加工です。夜間の急激な冷え込みや暑さに悩まされることなく、常に快適な温度で眠ることができます。
4-4-5. ダニ対策加工
木綿敷布団は、湿気を吸いやすく、ダニが繁殖しやすい環境を作りやすいですが、ダニ対策加工を施すことで、これらのリスクを軽減できます。ダニは湿気と温度を好むため、定期的に干すことが必要ですが、防ダニ加工が施された敷布団を選ぶことで、さらに安心して使用できます。
4-4-6. 高熱伝導素材(グラフェン)
高熱伝導素材を使った木綿敷布団は、グラフェンや銅繊維などを使用して、体から発せられる熱を素早く吸収し、効率的に温める特性を持っています。冬場でも温かく、寝ている間に快適な温度を保つため、冬の寒さや冷え性が気になる方におすすめです。
4-4-7. 吸湿発熱素材
吸湿発熱素材(アクリレートなど)は、寝汗や湿気を吸収することで熱を発生させ、寝床を暖かく保つため、冬場に最適な機能性です。冷え込む夜でも、体の湿気を利用して、じんわりと暖かい睡眠環境を提供します。
5. 木綿敷布団を長持ちさせるための手入れ方法
5-1. 定期的に干す
木綿敷布団は湿気を吸いやすいため、定期的に干すことが必要です。天日干しが理想的ですが、風通しの良い場所に立てかけて通気させることでも効果的です。寝汗を吸って湿気を含んだ布団を放置すると、カビやダニが発生しやすくなるため、こまめな干し作業が大切です。
5-2. 打ち直し
木綿敷布団は、打ち直しを行うことで、寝心地が改善され、寿命を延ばすことができます。打ち直しとは、中わたをほぐして新しいものを足し、敷布団を再度仕立て直すことです。これにより、長期間にわたって快適に使用することができるため、経済的にもお得です。
5-3. クリーニングの活用
木綿敷布団は、家庭用洗濯機で洗うことが難しいため、定期的にクリーニングに出すことが推奨されます。これにより、汚れやダニ、アレルゲンを取り除くことができ、衛生的に保つことができます。特に、年に1〜2回のクリーニングを行うと、長持ちさせるための重要なポイントとなります。
6. 木綿敷布団を快適に使うための敷きパッド・シーツ選び
木綿敷布団をより快適に使うためには、敷きパッドやシーツの素材選びも非常に重要です。
木綿は吸湿性に優れた素材ですが、その特性を十分に活かしながら、季節や体質に合わせて寝床内環境を調整できるよう、敷きパッドやシーツには機能性のある生地を組み合わせることがポイントになります。
ここでは、木綿敷布団との相性が良く、快適性を高めるための素材や生地の選び方についてご紹介します。
6-1. 吸湿性の高い素材を選ぶ
木綿敷布団は寝汗をしっかり吸収する反面、湿気がこもりやすいという特徴があります。そのため、敷きパッドやシーツには吸湿性の高い素材を選ぶことで、寝床内の湿気を効率よく調整し、ムレを防ぐことができます。
綿(コットン)は木綿敷布団との相性が良く、自然な肌触りを保ちながら湿気を吸い取ってくれます。特にパイル生地やガーゼ生地は、汗ばむ季節でも快適に使用できるためおすすめです。また、麻(リネン)も吸湿・放湿性に優れ、サラッとした触感で夏場でも快適に使える素材として人気があります。
6-2. 冷感素材を活用
夏場や寝苦しい季節には、敷きパッドやシーツに接触冷感素材を選ぶと寝始めのひんやり感が得られ、寝床内の熱がこもりにくくなります。木綿敷布団は保湿性が高いため、室温や体温が上がりやすい環境ではムレや暑さを感じやすくなりますが、冷感素材を併用することで熱を逃がし、さわやかな寝心地をサポートします。
また、冷感素材の中には吸水速乾性を兼ね備えたものもあり、汗をかきやすい方でも清潔に保ちやすい特徴があります。季節や体質に応じて素材を切り替えることで、木綿敷布団の使い心地を向上させることができます。
6-3. 通気性重視
木綿敷布団は吸湿性が高い一方で、湿気がこもりやすいという弱点があります。そのため、敷きパッドやシーツには通気性の良い素材を選ぶことが大切です。特に、ガーゼ素材や3Dメッシュ素材は空気が通りやすく、敷布団内部にこもりがちな熱や湿気を逃がしやすい構造になっています。
ガーゼ素材は肌触りがやわらかく、軽量で扱いやすい点が魅力です。3Dメッシュ素材は立体構造により空気の通り道が確保されているため、蒸し暑い季節でもムレを感じにくく、寝返りをしても熱がこもりにくい特長があります。木綿敷布団の通気性不足を補ううえで、非常に相性の良い素材です。
7. 木綿敷布団の購入前に知っておきたいQ&Aと注意点
先に紹介した特徴に加えて、以下のQ&Aと注意点に目を通していただければ、より満足のいく布団選びにお役立ていただけます。
7-1. 木綿敷布団の寿命(耐用年数)はどれくらい?
平均的なもので5年前後です。
が、こまめに干すことが前提です。また、木綿布団は打ち直し(側生地を新しくし、木綿わたを洗い、ほぐし、足すこと)をすることで10年20年と長く使えるので経済的です。
7-2. 木綿敷布団の打ち直しの費用はどれくらい?
シングルサイズの敷布団で約10,000円前後です。
側生地も中身もほぼ生まれ変わるので、新しい木綿布団を購入するのと同じくらいの価格になります。こちらのページ『布団の打ち直し価格の相場、考えるべきポイント』で詳しく説明しているのであわせてご参考にしてください。
7-3. 木綿敷布団はダニが繁殖しやすい?
水分をよく吸うにもかかわらず乾きが遅いため、木綿の敷布団はダニの繁殖になりやすいです。
ダニやハウスダストに敏感な方は、絶対にこまめに干すことを心がけましょう。
7-4. 木綿敷布団の側生地がポリエステルのものはNG
稀に側生地がポリエステルの木綿敷布団がありますが、これはおすすめできません。
非常にもったいないです。木綿わたの最大の良さでもある吸水性を殺すことになってしまいます。もちろん、敷布団の上に敷くシーツにも気をつけましょう。綿や麻、シルク、テンセル®︎などの吸水性にすぐれた素材のものを使うようにしましょう。
7-5. 木綿敷布団はフローリングに直接敷いても大丈夫?
木綿敷布団は吸湿性が非常に高いため、フローリングに直敷きするのはおすすめできません。フローリングは湿気がこもりやすく、汗と湿度を吸った敷布団の裏側にカビが発生しやすくなります。
どうしても直敷きする場合は、
- すのこベッド
- 除湿シート
- 通気の良い敷きパッド
などを併用し、毎朝の立てかけや風通しを習慣にしてください。
7-6. 冬でも木綿敷布団は使えますか?寒くない?
木綿敷布団は、適度な保温性があり、冬でも問題なく使えます。ただし、ウレタンや羊毛敷布団に比べると保温力は控えめなため、冬用敷きパッド・あったか素材のシーツを併用すると、より快適な温度で眠れます。
7-7. 木綿敷布団がへたってきたらどうすればいい?買い替え時の目安は?
木綿敷布団は、使い続けると中わたが固まり、厚みが薄くなって底つき感が出てきます。 以下の状態が出たら買い替え(または打ち直し)のサインです:
- 真ん中部分が凹んでいる
- ふっくら感が戻らない
- 干しても重いまま
- カビや黒ずみがある
軽度のヘタりなら「打ち直し」で復活しますが、中わたが傷んでいる場合は買い替えが必要です。
7-8. 木綿敷布団はベッドフレームに乗せてもいい?
ベッドフレームでも使用可能です。ただし、木綿敷布団は湿気を吸いやすい素材のため、すのこ構造や通気性の良いベッドフレームを選ぶことをおすすめします。通気が悪いフレーム(板張りなど)では、 敷布団の裏側に湿気がこもりやすくなるため注意が必要です。
最後に
数ある敷布団の中から、木綿素材のものがあなたに合うどうか判断するご参考になっていれば幸いです。
また、以下のページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別に、腰・背中をリラックスさせて眠るためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つの点から敷布団の選び方をご紹介しています。是非あわせてご参考にしてください。
関連記事:【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ著者紹介
著者情報
加賀 照虎(上級睡眠健康指導士)
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
各種SNSで情報発信中。
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
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