ダニと無縁に!防ダニ布団の選び方【3種類を徹底比較】

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ダニと無縁に!防ダニ布団の選び方【3種類を徹底比較】

防ダニ布団ってたくさんありますよね。

しかし実のところ、防ダニ加工の方法をもとに考えると、防ダニ布団には3種類しかありません。

それぞれの特徴を知った上で比較検討をすると、あなたに合った防ダニ布団を選びやすくなります。

そこで本日は、

  • 3種類の防ダニ布団の特徴と比較
  • おすすめの防ダニ布団
  • 防ダニ布団によくある質問

などについて解説していきます。

0. 防ダニ布団とは?

防ダニ布団は、ダニの繁殖を防ぐために特殊な加工が施された寝具で、アレルギーや喘息の予防にも効果的です。ダニは湿気が多く、暖かい環境で繁殖しやすいため、特に布団はその温床となりやすいです。

防ダニ布団には、薬剤を使用せずにダニの繁殖を防ぐ高密度織りや防ダニ加工が施され、快適で健康的な睡眠環境を提供します。さらに、寝具にダニを寄せつけない機能性加工が施されることによって、アレルギーを持つ方や敏感肌の方も安心して使用することができます。

0-1. 防ダニ布団の特長

  • アレルギー予防:ダニやアレルゲンが寝具内で発生しにくく、アレルギー症状を軽減します。
  • 快適な睡眠:湿気がこもらず、寝汗や湿気を素早く放出するため、常に快適な寝床が維持できます。
  • 通気性の良さ:通気性に優れた素材で作られているため、布団内での湿気のこもりを防ぎます。

防ダニ布団は、快適な寝心地を提供するだけでなく、健康的な睡眠環境を守るために非常に重要なアイテムです。

1. 防ダニ布団の側生地素材・中材・機能性加工について

防ダニ布団の選び方で重要なのは、側生地素材と中材の品質、そして機能性加工です。これらは、寝心地だけでなく、ダニ対策やアレルギー対策に大きな影響を与える要素です。以下で、それぞれの要素について詳しく解説します。

1-1. 側生地素材|通気性・吸湿性の良い素材を選ぼう

  • コットン(綿):自然素材であり、吸湿性と通気性に優れており、ダニ対策としても最適です。寝汗や湿気を吸い取り、蒸れにくい寝環境を提供します。特に夏や湿気が多い時期におすすめです。
  • テンセル®(リヨセル):吸湿性と放湿性が非常に高く、サラサラとした肌触りが特徴です。湿気を素早く吸収し、ダニやカビの発生を防ぎ、快適な睡眠環境を提供します。
  • ポリエステル:耐久性が高く、軽量でコストパフォーマンスも良好。ただし、通気性が他の天然素材に比べるとやや劣ります。

1-2. 中材(中綿)|寝心地とダニ防止に欠かせない役割

中材は、寝心地や体圧分散を決定するだけでなく、ダニ対策にも大きな影響を与えます。以下のような中材が使われています。

  • ポリエステルわた:軽量で耐久性が高く、速乾性に優れるため、寝返りもしやすいです。ダニが繁殖しにくい特性を持ち、メンテナンスが楽で、日常的に使いやすい中材です。
  • ウール(羊毛):温度調節機能に優れ、保温性が高いため、冬に特におすすめです。羊毛は吸湿性が高く、湿気を逃がしますが、動物性素材のためダニは繁殖しやすいです。
  • 羽毛(ダウン):非常に軽く、保温性が高いですが、ダニが発生しやすいため、防ダニ加工が施されたものを選ぶと安心です。

1-3. 機能性加工|ダニを寄せつけない技術

防ダニ布団には、ダニを寄せつけないためにさまざまな機能性加工が施されています。これにより、寝具の衛生面を守りつつ、快適な寝心地を維持できます。

  • 防ダニ加工:高密度織りや特殊薬剤加工によって、ダニの繁殖を抑える加工です。
  • 抗菌防臭加工:寝汗や湿気を吸う布団に、細菌や臭いを防ぐための加工が施されています。
  • 静電気防止加工:特に冬の乾燥した季節に静電気が発生しやすいため、静電気を防ぐ加工が施されていると、肌への負担を減らすことができます。

これらの加工が施された防ダニ布団は、アレルギー体質の方にも優れた効果を発揮し、快適に眠れる環境を提供します。

2. 3種類の防ダニ布団の比較

まず最初に、3つの種類の防ダニ布団がそれぞれどのようなものかというと、以下のようになります。

  • 薬剤加工
  • 高密度織り生地(化学繊維)
  • 高密度織り(綿)

効果の持続性、通気性、吸湿性などを比較すると、以下の表のようになります。

薬剤加工 高密度織り 防水加工
イメージ chemical high-density-fabric water-proof-fabric
防ダニ方法 ダニを近寄らせない ダニを通さない ダニを通さない
持続性
通気性
防水性

防ダニ効果の高さと持続性はもちろん、快適な睡眠のための道具ということを考えると、綿(コットン)素材の高密度織り生地の布団がおすすめです。より具体的な説明を以下にしていきます。

2-1. 防ダニ薬剤加工

薬剤による防ダニ加工とは、忌避効果、つまりダニを寄せ付けない効果のことです。薬剤といっても人体への影響を試験された安全性の高いものが使われていることが多いです。

また、防ダニ加工剤が原因でアレルギーが起こると言われることがありますが、今となっては問題となることはほとんどありません。(※しかし、敏感な方は事前に成分などの確認をすることをおすすめします)

ただ、他の2種類の防ダニ加工と異なる点が、使用に応じて防ダニ効果が落ちていくことです。

以下はインテリアファブリックス性能評価協議会の防ダニ性能認定に合格している製品のデータ(自社調べ)ですが、新品時にダニの忌避率99.9%だとしても

  • 洗濯3回後のダニの忌避率83.4%
  • 紫外線80時間照射後63.4%

このように確かな品質のものでも、使用に応じて防ダニ効果は薄れていきます。そのため、防ダニ機能を第一に考える場合、薬剤加工の防ダニ布団はあまりおすすめできません。

しかし、薬剤による防ダニ加工には他にはない良い点もあります。それは繊維・生地の特性を損なうことなく防ダニ加工を施せられる点です。そのため、何よりも寝心地重視の方にとっては大きなメリットになります。

2-2. 高密度織り生地(化学繊維)

通常、織られた生地には繊維と繊維の隙間が存在します。

通常の生地には小さな隙間が出来る
通常の生地には小さな隙間が出来る

しかし、繊維をぎっちりと細かく織っていくことで、ダニすら通さない密度の高い防ダニシーツが出来上がります。薬剤不使用で防ダニ、しかも比較的安価というのが最大の特徴です。

ただ、ポリエステル100%で高密度生地だと吸水性・吸湿性が悪いためムレ感が強いです。掛け布団も敷布団もこのタイプだとムレ感がとても強くなり寝苦しく感じられます。そのため、掛け布団か敷布団のどちらかのみに限って使用することをおすすめします。

また、防ダニ機能の高い高品質なものは、縫い目からもダニが出入りしないよう工夫がされています。理論上、生地に損傷がない限りはダニが布団で繁殖することがないので、ダニと縁を切ることができます。

2-3. 高密度織り生地(綿100%)

同じ高密度織りと言っても、綿素材だと上記の化学繊維のものとは寝心地が大きく変わります。

高密度織りのため通常の綿100%の生地よりも若干吸水性や吸湿性は落ちますが、ムレ感はそこまで気にならないレベルです。そのため、寝心地を考えると、綿100%高密度織り加工が防ダニ布団としては最もおすすめです。

また、高品質なものは縫い目からもダニが出入りしないよう工夫がされています。寝心地も防ダニ性も徹底的に追求するのであれば、細部にまでこだわりのあるものを使いましょう。

とはいえ、その分価格は高くつきます。(※他の商品と価格を比べると高いですが、価値には見合っていると思います。)

2-4. 洗える布団もダニ対策にはもってこいです

「防ダニ」ではありませんが、洗える布団もダニを気にされる方におすすめできます。

というのも、ダニは50℃の温度の環境下では死ぬことが実験により報告されているからです。

同様に、コナヒョウヒダニをビニール袋に入れて50℃に加熱すると、10分間以内に死亡した。

(引用:「家屋内生息性ダニ 類の生態および防除に関する研究 (8)」 吉川 翠)

さらに、温度60℃の環境下では即死だったと報告されています。

60℃の高温洗いに対応していない洗濯機や、布団が入りきらないコンパクトサイズの洗濯機をお使いの場合、コインランドリーを利用すると良いです。1,000円ほど費用がかかりますが、布団のダニを一掃することができます。

2-5. 布団のわたは何が良いのか

防ダニ布団を比較検討していると、布団に使用されているわたにもいくつか種類があることに気づかれると思います。

防ダニの掛け布団には、羽毛、ポリエステル、綿(コットン)、敷布団には、羊毛(ウール)、ポリエステル、綿が使われますが、高い防ダニ性を求めるのなら羽毛と羊毛はあまりおすすめできません。

なぜなら、動物由来の素材はその匂いによりダニを寄せ付けやすいためです。

羽毛は軽くて暖かい、羊毛は弾性がありムレづらいという良さがありますが、防ダニを主眼に置いているのならポリエステルや綿素材を使用したものをおすすめします。

3. 防ダニ布団を選ぶコツ

防ダニ布団を選ぶ際には、自分の寝室の環境や体質、使用目的に合わせた選び方が大切です。以下のポイントを押さえることで、快適な睡眠と健康的な寝室環境を維持できます。

3-1. 寝室の湿気を考慮して素材を選ぶ

湿気が多い環境や汗をかきやすい季節には、通気性や吸湿性に優れた素材を選ぶことが重要です。

  • コットン(綿):天然素材で、通気性が高く、湿気を吸収しやすいため、寝汗をかいても蒸れずに快適に過ごせます。特に湿気が気になる梅雨時期や夏に最適です。
  • テンセル®(リヨセル):放湿性が高く、涼感を感じさせる素材です。湿気を素早く放出するため、夏の寝室にも快適で、寝ている間の不快感を減少させます。
  • ウール(羊毛):保温性が高く、冬の寒い季節に適していますが、湿気を吸い込む性質もあるため、湿度管理には注意が必要です。

3-2. 防ダニ加工の有無を確認

選ぶ際には、防ダニ加工が施されているかを確認することが最も重要です。防ダニ加工には薬剤加工と高密度織りの2つの方法があります。

  • 薬剤加工:ダニが繁殖しにくくなるように加工されており、アレルギー体質の方や喘息持ちの方には非常に効果的です。
  • 高密度織り:織り目が細かくなっており、ダニが布団内に侵入しにくい構造です。こちらは薬剤不使用で、自然派の方におすすめです。

3-3. 寝心地や寝返りをサポートする中材

防ダニ布団は、中材(中綿)によって寝心地が大きく変わります。寝返りを打ちやすくするためには、適度な弾力性と体圧分散性が必要です。

  • ポリエステルわた:軽量で、弾力性が高く、寝返りもしやすいため、寝心地が良くなります。
  • 羊毛(ウール):保温性と吸湿性に優れ、冬の寒さを和らげるのに最適です。
  • 羽毛:非常に軽く、柔らかな感触が特徴で、優れた通気性を持ちますが、ダニの発生を防ぐためには防ダニ加工が施されている羽毛を選ぶと良いでしょう。

3-4. アレルギー対策を重視するなら抗菌・防臭加工

アレルギー体質の方には、抗菌・防臭加工が施された防ダニ布団を選ぶと、より効果的です。特にアレルギーや喘息を持っている場合、これらの加工により、布団内の細菌や臭いを防ぐことができます。

3-5. 季節や使用シーンに合わせて選ぶ

季節や使うシーンによって、適切な厚さや素材の違いが大きく影響します。

  • 夏:涼しく、通気性の高い素材(テンセル®、コットン)を選ぶと、快適な睡眠が得られます。
  • 冬:保温性が高いウールやフランネルが適しています。寒い季節に快適に眠れるため、保温性とダニ対策を両立できます。

4. 防ダニ布団のメリットとデメリットを解説

防ダニ布団は、アレルギー対策や快適な寝心地を提供しますが、もちろんメリットとデメリットが存在します。ここでは、防ダニ布団を選ぶ際に知っておくべき特徴について解説します。

メリット

  • ダニの発生を抑える:防ダニ加工により、ダニが繁殖しにくく、アレルギー症状を予防できます。特にアレルギー体質の方には効果的です。
  • 快適な睡眠環境:湿気を素早く吸収し、放湿するため、寝汗や湿気がこもりにくく、快適な温度で眠れる環境を提供します。
  • 耐久性が高い:高密度織りや防ダニ加工が施された布団は、長期間使用可能で、寝心地も長持ちします。
  • 抗菌防臭加工が施されている場合、細菌の繁殖を抑制し、臭いも防ぎます。

デメリット

  • 価格が高め:防ダニ加工が施された布団は、通常の布団よりも高価で、初期投資が必要です。
  • 定期的なメンテナンスが必要:ダニ防止効果を保つために、定期的に洗濯やメンテナンスが求められることがあります。
  • 洗濯が面倒:特に薬剤加工が施されたものは、洗濯の際に効果が落ちることがあり、専用のメンテナンスが必要です。洗濯方法をしっかりと確認してから使用しましょう。

5. おすすめの防ダニ布団

上記の理由を元に、おすすめできる防ダニ布団は以下のものです。

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綿100%の高密度生地が採用された布団です。中材はポリエチレン樹脂由来のフォスフレイクスにポリエステルわたを30%ブレンドしています。自社製品のため恐縮ですが、薄くて軽くドレープ性がよく体への密着感があり肌着のような使用感です。もちろん、洗濯機(もしくはコインランドリー)で丸洗い出来るので長く衛生的にお使いいただけます。

綿100%の高密度織りの生地の防ダニ布団です。掛敷共に、中綿が綿70%、ポリエステル30%の割合なので蒸れにくいです。敷布団の中綿の量が4.2kgとしっかり詰められているので、底付き感が気になることもほとんどないです。また、ダニの布団の出入りを防ぐために、キルティングの縫い目を無くす工夫がされています。掛け布団の中綿は3.3kgなので冬でも暖かく使えます。

1点注意が必要なのが、在庫中に布団に穴が空き、そこからダニが侵入してしまうことを懸念し受注生産方式をとっているため、お届けに2週間前後かかることです。

こちらも綿100%の高密度織りの生地の防ダニ布団です。中綿の内容は、掛け布団は上記のものと同様の綿70%、ポリエステル30%ですが、敷布団は固わたにポリエステル100%、巻き綿に綿50%、ポリエステル50%です。中わたの量も4kgとしっかり詰められているので快適に寝られます。掛け布団は3.8kgの中わた量なので冬でも暖かく使えます。こちらの会社も受注生産方式をとっているのでお届けに日数を要します。

こちらはポリエステルを高密度に織り上げた生地を使った掛け布団です。ダニの布団内部への侵入を阻止します。天然繊維の布団カバーを併用すれば化学繊維特有のベトつきは抑えられるはずです。もちろん、布団表面にダニが付きますが洗濯で洗うことができるので安心です。生地が痛むと防ダニ効果が薄れてしまうので、優しくお手入れをするよう心掛けましょう。

6. 防ダニ布団のメンテナンス方法と長持ちさせるコツ

防ダニ布団は、ダニの繁殖を防ぎ、アレルギー症状の予防に役立つ寝具ですが、その効果を長期間維持するためには、適切なメンテナンスと保管方法が重要です。

ここでは、防ダニ布団のメンテナンス方法と長持ちさせるコツを具体的に解説し、快適な寝具環境を保つためのポイントを紹介します。

6-1. 防ダニ布団の定期的なお手入れが重要

防ダニ布団は、ダニやホコリ、細菌が繁殖しにくくなるように設計されていますが、定期的なお手入れを行うことで、その効果を最大限に引き出すことができます。

6-1-1. 陰干しを定期的に行う

湿気がこもることでダニが繁殖しやすくなるため、月に1〜2回の陰干しを実施することが重要です。

  • 陽の当たる場所で干すと、薬剤加工が施されている場合、その効果が薄れる可能性があるため、陰干しをおすすめします。
  • 湿気が多い季節(梅雨時期や秋)は、特に湿気がこもりやすくなるので、除湿機を併用すると効果的です。

6-1-2. 洗濯とクリーニング

防ダニ加工が施された布団は、水洗いできるものとドライクリーニングが必要なものがあるので、製品に付いている洗濯表示をよく確認しましょう。

  • ウォッシャブルタイプ:洗濯機で低温モードで洗い、乾燥機は避けて、陰干しで乾燥します。
  • ドライクリーニングタイプ:プロのクリーニングに依頼し、定期的なメンテナンスを行います。
  • 定期的な部分洗い:特に枕カバーやシーツなど、洗える部分はこまめに洗うことで、布団全体の衛生状態を保ちます。

6-2. 防ダニ布団を長持ちさせるための保管方法

使用しない期間がある場合や、シーズンオフに使用する布団を保管する際には、適切な保管方法を守ることが重要です。

6-2-1. 湿気対策を講じた保管方法

  • 湿気の少ない場所で保管:湿気がこもる場所に布団を保管すると、ダニが繁殖する原因になるため、風通しの良い場所で保管することを心がけましょう。
  • 通気性の良い収納袋を使用:通気性のある袋やケースを使用することで、湿気がこもるのを防ぎ、布団を清潔に保つことができます。
  • 圧縮袋の使用は避ける:圧縮袋に入れて長期間保存すると、布団が圧縮され、ダニの発生を抑制する効果が失われることがあります。収納時は風通しを良くすることが大切です。

6-2-2. 定期的な陰干しと換気

長期間保管する場合、月に1回程度、布団を取り出して陰干しし、通気性を良くするとともに湿気対策を施すことが有効です。また、布団を収納する場所に換気を行い、湿気を防ぐことが、長期間使用する上でのカギです。

6-3. 防ダニ布団の効果を維持するためのコツ

防ダニ布団の効果を長期間維持するためには、いくつかのポイントに注意することが重要です。

6-3-1. 定期的なダニ退治

  • ダニ駆除スプレー:防ダニ布団に使用されている加工は一定の効果を発揮しますが、定期的にダニ駆除スプレーを使用することで、さらにダニの発生を防げます。
  • 専用のダニ取りシート:布団内のダニを捕らえるダニ取りシートを使用すると、ダニの発生を未然に防ぐことができます。

6-3-2. 清潔を保つためのシーツ交換

  • シーツやカバーは定期的に交換:シーツやカバーは、寝汗や汚れが溜まりやすいため、週1〜2回の洗濯を推奨します。また、カバーがダニをブロックする効果を発揮するため、防ダニ加工のカバーを使うとさらに効果的です。

6-4. 使用状況に応じた予防策

特に湿度が高い季節は、湿気対策がカギです。除湿器を併用したり、エアコンを使用して湿度をコントロールすることで、布団にダニが住みにくい環境を作れます。

7. 防ダニ布団によくある疑問

それでは次に、防ダニ布団の購入や使用時によく感じる疑問について紹介します。ご参考にしてください。

7-1. 敷布団と掛け布団を防ダニ化するなら、どちらを優先するべきか?

敷布団の購入を優先することをおすすめします。

理由は単純で、ダニの生息数とダニアレルゲン(ダニの糞、抜け殻、死骸など)の量が、掛け布団よりも敷布団の方に圧倒的に多いためです。また、掛け布団は夏期には使わないと思いますが、敷布団は年中使用します。そのため、どちらかの購入で迷っているのなら、敷布団を先に使い始めましょう。

7-2. 防ダニ布団を使えば完全に安心?

完全に安心はできませんが、高密度織りの防ダニ布団であれば理論上、ダニ/ダニアレルゲンは生地の上にのみ存在することになり、粘着コロコロテープでほとんど全てのダニを取り除くことができます。

しかし、薬剤による防ダニ布団の場合は、防ダニ効果の低減により布団内でダニが増えていくことがあります。そのような場合は、布団内のダニ退治を行うしかありません。こちらのページ『布団のダニを退治する11の方法と再発防止3ステップ【専門家監修】』で10通りのダニ退治方法から効果的なものをご紹介しているのでご参考にしてください。

7-3. 防ダニ布団には防カビ効果もあるのか?

SEKマーク
SEKマーク

防ダニと聞くと防カビ効果も連想してしまいますが、防ダニと防カビは別ものです。防ダニ布団であっても湿気りによってカビが発生します。上記でご紹介したような高品質の防ダニ布団を購入したにもかかわらずカビが生えてしまったら大惨事です。防水プロテクターを使うなどしてカビ防止に努めましょう。

7-4. 防ダニ布団のお手入れ方法は?

他の布団と同様、週に1~2度を目安に屋内干しをしましょう。

そして、起床後、布団の寝汗を乾かしてから押し入れにしまうよう心がけましょう。また、上記で紹介した防ダニ布団の場合、敷布団に固わたが使われているためご自宅での洗濯はおすすめできません。そのため、高密度織り生地に穴が空かないためにも、丁寧にクリーニングをしてもらうことをおすすめします。

7-5. 防ダニ布団は医療費控除の対象になるのか?

基本的にはなりません。国税庁のウェブサイトで以下の記載があります。

【照会要旨】アトピー性皮膚炎に効果があると勧められた防ダニ寝具の購入費用は、医療費控除の対象になりますか。

【回答要旨】防ダニ寝具の購入費用は、医療費控除の対象とはなりません。医師等による診療又は治療を受けるため直接必要な医療用器具等の購入費用で通常必要なものについては、医療費控除の対象となる医療費の範囲に含まれるものとして取り扱っていますが(所得税基本通達73-3)、ここにいう医療用器具等とは、それ自体が医療用器具等である場合に限られると解されています。 したがって、「防ダニ寝具」はそれ自体が医療用器具等に当たらないことから、その購入費用は、医療費控除の対象とはなりません。

とはいえ、ダニやホコリを原因とする病気を医師に治療してもらい、その医師が布団に病気の原因があるため布団を変えるべきと考え、その上で、その医師が特定の布団に対して推薦書を発行すれば、その布団の購入は医療控除が可能だとも考えられます。

そのため、まずはあなたのかかりつけ医に相談してみることをおすすめします。

7-6. 布団カバーとシーツも防ダニ仕様にするべきか?

これは迷いやすい点だと思います。あなたの防ダニ布団の種類をベースに、以下のように考えましょう。

  • 薬剤加工:防ダニ性をさらに高めたい場合、防ダニ加工のシーツとカバーを使用する余地があります。
  • 高密度織り:防ダニ性は十分なので、肌当たりや汗の吸収をさらに良くしたい場合、天然繊維の布団カバーやシーツを使用することをおすすめします。

寝汗が多くせっかくの防ダニ布団を汚してしまいそうであれば、敷布団に防水シーツを使用することをおすすめします。

7-7. 布団カバーとシーツが防ダニなら、防ダニ布団は不要?

防ダニ性をより高めたいのならシーツ、カバー、掛け敷布団の全てが防ダニであることが理想ですが、布団カバーとシーツが防ダニ加工であれば、布団が防ダニである必要性はやや下がります。

例えば、以下のような高密度織りの防ダニ布団カバーで掛け布団を覆ってしまえば、布団が防ダニであろうがなかろうが大差なくなってしまいます。

ダニゼロック掛け布団カバー
ダニゼロック掛け布団カバー

上記で紹介した防ダニ布団と同シリーズの掛け布団カバーです。高密度織り生地の掛け布団カバーを選ぶなら、絶対に綿素材がおすすめです。というのも、化学繊維素材の高密度生地はムレ感がとても強いので、暑苦しくなることがあるためです。理論上、これ一枚で掛け布団のダニを閉じ込めることができますが、破れなどがあると効果がなくなってしまうので、優しくお手入れするようにしましょう。

一方、敷布団には高密度生地の防ダニシーツよりもプロテクタータイプがおすすめです。

プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター
プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター

ダニ通過率0の生地であることはもちろん、透湿性があるためムレにくく、伸縮性があるため寝心地を損なわない高品質な防ダニシーツです。自社製品のため手前味噌ですが、No.1の防ダニマットレスプロテクター(防ダニシーツ)と自負しています。

もちろん、防ダニシーツには他にも種類があり、それぞれ良し悪しがあります。以下のページで説明しているのでよければご参考にしてください。

関連記事:ダニを通さないシーツの効果と注意点|快眠の聖域をダニから守る!

最後に

防ダニ布団の選び方について存分にお分かりいただけたと思います。

あなたがダニを心配することなく安心して眠れることをお祈りしています。

また、もしあなたが「衛生面以外の観点からも布団選びを検討してみたいな」とお考えでしたら、以下のページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別に、腰・背中をリラックスさせて眠るためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つの点から敷布団の選び方をご紹介しています。是非あわせてご参考にしてください。

関連記事:【熟睡敷布団のおすすめ9選】正しい選び方3つのコツ
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