ダニを通さないシーツの効果と注意点|快眠の聖域をダニから守る!

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ダニを通さないシーツの効果と注意点|快眠の聖域をダニから守る!

突然ですが、防ダニシーツに3つの種類があることはご存知でしょうか?

「繊維の種類とか生地の違いとか難しいから分からない」と思われているかもしれません。

しかし、それぞれの防ダニシーツの特徴を知ることで、敏感肌の方や赤ちゃんなどより好みの使用感や生活に合った効果的なものを選ぶことができます。

そこで本日は、

  • 三種類の防ダニシーツの比較
  • 防ダニシーツ使用時でもこまめに掃除機がけが必要な理由
  • おすすめの防ダニシーツ

などについて詳しく解説していきます。

1. ダニを通さないシーツとは?定義と仕組み

「ダニを通さないシーツ」とは、繊維の隙間を小さくして物理的にダニを通過させない、または裏面に特殊な加工を施して侵入を防ぐシーツのことを指します。

代表的な仕組みは、高密度織りと防水加工(ラミネート加工)の2つです。高密度織りでは、繊維同士をぎっしりと織り上げることで、ダニやアレルゲンを通さないバリアを作り出します。

一方、防止加工(ラミネート加工)はシーツの裏面に薄い樹脂膜を貼り付けることで、ダニだけでなく寝汗や皮脂などの水分・汚れも通さない仕様です。いずれのタイプも「ダニを物理的に通さない」ことが基本的な仕組みであり、薬剤に頼らず衛生管理を行えるのが特徴です。

2. 防ダニシーツ、3種類の徹底比較

まず最初に、3つの種類がどういうものかというと、以下のようになります。

  1. 薬剤加工防ダニシーツ
  2. 高密度織り生地シーツ
  3. 防水加工シーツ
薬剤加工 高密度織り 防水加工
イメージ chemical high-density-fabric water-proof-fabric
防ダニ方法 ダニを近寄らせない ダニを通さない ダニを通さない
持続性
通気性
防水性

吸水性や肌当たりなどは防ダニ加工の方法ではなく、使用されている繊維の品質に大きく左右される点、ご了承ください。それでは次に、それぞれの細かな特徴をご紹介していきます。

2-1. 薬剤による防ダニ加工シーツの特徴と注意点

薬剤による防ダニ加工とは、忌避効果、つまりダニを寄せ付けない効果のことです。

薬剤といっても人体への影響を試験された安全性の高いものが使われていることが多いです。また、防ダニ加工剤が原因でアレルギーが起こると言われることがありますが、今となってはデマに近くほとんどありません(※しかし、敏感な方は事前に成分などの確認をすることをおすすめします)。

他の2種類と異なる点が、使用に応じて防ダニ効果が落ちていくことです。

以下はインテリアファブリックス性能評価協議会の防ダニ性能認定に合格している製品のデータですが、新品時にダニの忌避率99.9%だとしても、

  • 洗濯3回後のダニの忌避率83.4%
  • 紫外線80時間照射後63.4%

と、このように、確かな品質のものでも使用に応じて防ダニ効果は薄れていくことは認識しておきましょう。

薬剤防ダニ加工の良いところは、シーツの使用感を低下させない ことです。

簡単に言えば薬剤を塗布するだけなので、繊維・生地の特性を損なうことなく防ダニ製品に仕上げることができます。何よりも寝心地重視の方にとっては大きなメリットになります。

2-2. 高密度織り防ダニ加工シーツの特徴と注意点

通常、生地には繊維と繊維の隙間があります。

しかし、繊維をぎっちりと細かく織っていくことでダニすら通さない繊維の密度の高い防ダニシーツ が出来上がります。

生地にできる隙間
生地にできる隙間

この防ダニ加工の特徴はと言うと、

  • 薬剤不使用で防ダニ効果
  • ダニを通さない
  • 若干ムレ感がある

繊維を高密度に織り上げることで若干通気性が悪くなることはありますが、ダニを封じ込めることで防ダニ効果が見込めます。

稀に、異常なまでに安い高密度織りの防ダニシーツがありますが、そのようなものは使用に応じて織りが緩んできて防ダニ効果が無くなることがありますので、品質の確かな企業・ブランドのものを選ぶようにしましょう。

2-3. 防水加工による防ダニシーツの特徴と注意点

裏面に樹脂のラミネートが施されたシーツも、ダニを通さないため防ダニ効果を見込めます。

防水生地裏面
防水生地裏面

特徴は以下のようになっており、ダニを防ぐ方法は高密度織りシーツと似ています。

  • 薬剤不使用で防汚・防ダニ効果
  • ダニを通さない/生存しにくい環境を作る
  • 若干のムレ感、ゴワゴワ感がある

異なるポイントは、防水性により寝汗・老廃物までも通さないため、敷寝具の環境をダニが繁殖しにくいようにする ことです。

若干重いこともあるので掛け布団のカバーには少し不向きですが、敷布団の防ダニシーツとしての使用に向いています。

品質により使用感が大きく作用されやすく、安価なものはムレ感があったり樹脂が厚くゴワゴワ感が強かったりする ので注意が必要です。高品質なものの選び方は『知らなきゃ大損?!防水マットレスプロテクターの賢い選び方』をご参考にしてください。

防ダニだけでなく汚れのない衛生な睡眠環境を目指す方におすすめです。

2-4. 防ダニシーツ使用時でもこまめに掃除機がけを

防ダニシーツを使用し始めたからといってダニが死滅していく訳ではありません。あくまでダニが隔離されるだけです。

なので、ダニは生きています。しかし、防ダニシーツをこまめにお手入れしながら使うことにより、老廃物(フケ、皮膚、皮脂、アカなど)が寝床に溜まりにくくなるので、徐々にダニが死滅していくと考えられます。

そこで大切なのがダニアレルゲン(ダニの死骸、糞、抜け殻など)の除去です。ダニは噛むことにより被害をもたらしますが、ダニアレルゲンは吸引・接触することでアレルギーを引き起こす原因になります。

そのため、防ダニシーツを使用しているといっても、定期的に布団・マットレスの表面を掃除機で吸い取るようにしましょう。

そうすることでダニ被害を根本的に対処することができます。

また、こちらのページ『布団のダニを退治する11の方法と再発防止3ステップ【専門家監修】』で布団のダニの退治から予防の方法を網羅的にまとめているので併せてご参考にしてください。

3. ダニを通さないシーツの選び方

ダニを通さないシーツは種類が多く、見た目だけでは違いが分かりにくいのが実情です。

そこで購入前に確認すべき5つの基準を整理しました。繊維密度や透湿性などの要素は、アレルゲン対策や寝汗による蒸れ感、カビの発生リスクに直結します。

表を参考に、自分の生活環境に合ったシーツを選びましょう。

選び方の基準 チェックポイント 注意点・メリット
繊維密度 高密度織りでダニを物理的に通さない 密度が低いと効果が弱まる。繊維の細かさがポイント
透湿性 湿気や寝汗を逃がす性能 防水加工(ラミネート加工)は防ダニ効果が高いがムレ感が出やすい。透湿性がある製品がおすすめ
洗濯性 頻繁に洗えるか、洗濯耐久性があるか 効果が長続きするかは素材や加工法による。陰干しで乾燥を徹底すると長持ち
価格帯 安すぎないか/適正価格か 安価すぎる製品は耐久性が低い傾向があるので要注意。中価格帯以上なら長期利用でコスパ良好
ブランド信頼性 防ダニ試験をクリア/寝具メーカーの実績 評判やレビューを確認。信頼性が高いほど衛生管理の安心感も増します。

繊維密度は最重要ポイントになります。特に高密度織りのシーツは、薬剤を使わずにアレルゲンの侵入を防げるため、赤ちゃんや敏感肌の方にもおすすめです。透湿性がないと寝汗や湿気がこもり、ムレ感やカビの原因になるため、夏場や湿度の高い地域では必ず確認しましょう。

洗濯性は衛生面に直結します。洗濯しても防ダニ効果が落ちにくい製品を選ぶことがおすすめです。価格帯は「長期コスト」を考えるのがポイントになります。安価な製品を短期間で買い替えるより、適正価格の製品を長持ちさせる方が結果的に経済的です。

ブランド信頼性があるメーカーは、防ダニ性能の検証データを公開していることが多く、購入後の安心感が違います。以上を参考に選んでみてください。

4. おすすめの防ダニシーツ

プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター
プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター

製品:プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター
価格:5,500円
【購入ページはこちら】

ダニ通過率0の生地であることはもちろん、透湿性があるためムレにくく、伸縮性があるため寝心地を損なわない高品質な防ダニシーツです。自社製品のため手前味噌ですが、No.1の防ダニマットレスプロテクター(防ダニシーツ)と自負しています。

最後に

少しお節介かもしれませんが、もしあなたが敷布団を使っているのなら、ウレタン製・高反発ファイバー製のマットレスに変更することをおすすめします。

というのも、わたとウレタン布団に生息するダニの数を検証した実験によると、圧倒的多数のダニがわた布団に生息していたためです。

防ダニマットレスに関しては、こちらのページ『口コミや評判はあてにならない?!防ダニマットレスならこの2つ』で詳しく解説しているのでご参考にしてください。

なので是非、敷布団買い替えの際は、上記の点を念頭に置いて検討されてください。

よくある質問

Q1. ダニを通さないシーツは赤ちゃんや敏感肌でも安心ですか?

A. はい。薬剤を使わず高密度織りやラミネート加工でダニを通さないタイプは、赤ちゃんや敏感肌の方にも安心です。肌に直接触れるため、通気性や透湿性がある素材を選ぶと寝汗やムレ感を抑え、衛生管理もしやすくなります。

Q2. ダニを通さないシーツは洗濯しても効果が落ちませんか?

A. 高密度織りのタイプは織り構造そのものでアレルゲンを防ぐため、洗濯しても効果が落ちにくいです。ただし、ラミネート加工や防水加工のものは洗濯耐久性が低く、繰り返すうちに通気性や効果が弱まる場合があります。洗濯表示を守り、陰干しで乾燥させると長持ちします。

Q3. 夏でも蒸れずに使えるダニ防止シーツはありますか?

A. あります。透湿性の高い素材や3Dメッシュを組み合わせたタイプなら、寝汗を吸収・発散してカビやムレ感を防ぎやすいです。特に夏はエアコンや除湿機と併用すると通気性が保たれ、快適に使えます。

Q4. ダニを通さないシーツと防ダニカバーの違いは?

A. 「ダニを通さないシーツ」は高密度織りなどで物理的に通過を防ぐ仕組みです。一方、「防ダニカバー」は薬剤加工を施してダニを寄せ付けにくくするタイプも含まれます。赤ちゃんや敏感肌の方は薬剤を使わないシーツの方が安心で、衛生管理もしやすい傾向があります。

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