【失敗しない】ローベッドの選び方とおすすめ4選

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【失敗しない】ローベッドの選び方とおすすめ4選

ローベッドは本当にさまざまです。

中華料理のように多種多様ですので、全てを俯瞰してから選ばないとあなたにとってベストなものを選び損ねてしまいます。

そこで本日は、

  • ローベッドとは
  • ローベッドとフロアベッド・ステージベッドの違い
  • ローベッドの特徴(長所と短所)
  • 選ぶ上で押さえるべきポイント
  • おすすめのローベッド4選

などについて解説していきます。

あなたに合うものを理解するご参考にしてください。

1. ローベッドとは

ローベッドとは、床からベッドの天面が10^30cm前後のベッドを指します。

ベッドが低いことで寝室が開放的でおしゃれになるため不朽の人気を誇っています。

parts-of-bed
ベッドを構成するパーツ

1-1. ローベッドとフロアベッド・ステージベッドの違い

ただ厄介なのが、

  • ローベッド
  • フロアベッド
  • ステージベッド

などが一緒くたにされがちなことです。

全て低めのベッドなので仕方がありませんが、厳密に分けると下記のようになります。

ローベッド フロアベッド ステージベッド
画像 low-bed1 Floor-Bed Stage-Bed
上乗せ low-bed-types1 - low-bed-types5
落とし込み1 low-bed-types2 low-bed-types3 low-bed-types6
落とし込み2 - low-bed-types4 -
高さ 10~30cm前後 0cm 10~30cm前後

簡単な覚え方としては下記の通り。

  • ベッドに脚がなくサイドフレームが床に接していれば「フロアベッド」
  • サイドレールに羽が生えていれば「ステージベッド」

(とはいえ、床板が床についていてサイドレールに羽が生えている「フロア・ステージベッド」や床板が床についていないフロアベッドなどの例外もありますが…)

同じローベッドと認識されることが多いですが、使用感はもちろん異なります。

あなたに合うのはどれか区別をして、選び分けましょう。

このページではローベッドについて解説していきますが、フロアベッド・ステージベッドにも興味があるなら別途確認ください。

1-2. ローベッドの長所(メリット)

それでは次に、ローベッドの長所と短所について解説していきます。

長所 短所
  • 安定性◎
  • 組み立て◯
  • やや安価
  • 収納性△
  • 掃除△
  • 低さ問題△
  • 寝具制限△

安定性◎

  • ベッド高が低い
  • スチール(パイプ)素材ではなく木製が多い

などの理由からローベッドは安定性が高いです。

揺れたりギシギシきしむことは少ないです。ただ、耐荷重が低すぎるのは問題ですので、きちんと確認しましょう(2-3で解説)。

組み立て◯

ローベッドは高さがないので組み立てが簡単です。

下記の動画をご参考にしてください(厳密にはフロアベッドですが)。

やや安価

ローベッドは安めのものが多いです。

しかし、その一方で木材が無垢板だったり、革張りなどの高級品もあります。予算が潤沢にあり意匠性の高いものがお好みなら、素材をこだわってみましょう(2-5で解説しています)。

1-3. ローベッドの短所(デメリット)

収納性△

ローベッドに引き出しなどの収納はありません。

もちろん、ベッド下にスペースがあれば、引き出し収納ケースを置けます。その場合、ケースの高さとベッド下の高さはきちんと確認しておきましょう。

muji-case
>>無印収納ケース 高さ12cm

掃除△

ベッド下のスペースが狭いため掃除は大変です。

特に、ベッドの脚が板状のものだったり、ベッド下に収納ケースを置いていると尚更です。

脚あり 脚あり(キャスター) 脚なし(二面板) 脚なし(四面板)
画像 Cellpur-Sweet-Dream-Mattress1 bed-caster-leg 2sides-frame-bed embed-bed
通気性

揺れ

収納

掃除

床の傷

また、床掃除をルンバなどのロボットにさせるなら、そのマシンの高さ(ルンバなら10cm)以上のスペースがあるものを選ぶようにもしましょう。

低さ(高さ)問題△

寝床の高さが低い(主に30cm以下)ことでも下記のような問題が起こりえます。

  • 立ち座りで腰が疲れやすい
  • ハウスダストが気になりやすい
  • 床の冷気を感じやすい
低い 標準 高め 高い
画像 bed-lower
目安 ~30cm 35~45cm 50~60cm 90cm~
開放感 ×
出入り
ホコリ
転落
収納
安定性
寝具制限

また、「ローベッドなら赤ちゃんや幼い子供の添い寝も安心」と思われるかもしれませんが、万が一のことを考えると、フロアベッドもしくはベッドなしのほうが私はいいのではと思っています。

寝具制限△

ローベッドには敷寝具の向き不向きがあります。

ノンコイル
薄型マットレス
ノンコイル
ベッドマットレス
コイルスプリング
ベッドマットレス
画像 thin-non-coil-mattress1 thick-non-coil-mattress1 coil-mattress1
厚み 7~10cm前後 15~25cm前後 20~35cm前後
重量 4~7kg前後 10~20kg前後 20~30kg前後
寝心地
耐久性
揺れ&音
使用環境 床&ベッド ベッド ベッド
手入れ
クリーニング × ×
処分
価格

敷布団と薄型ノンコイルマットレスを選ぶなら下記2点注意が必要です。

  1. 床板がすのこの上にこれらの薄めのものを敷いてしまうと、すのこの角が背中や腰に当たることがある。
  2. 寝床の高さが20cm前後になると(ベッド10cm+マットレス10cm)、立ち座りが大変になる。子供向けならいいが大人用には低い(低さを追求するなら別の話ですが)。

2. ローベッドを選ぶときに押さえるポイント

ローベッドはあなたに合いそうでしょうか。

「ローベッドを買おうかな」とお考えの方は、次に紹介していく選ぶときに押さえるポイントを頭に入れるようにしてください。

2-1. 「上乗せ」か「落とし込み」どちらの構造か

ローベッドには「上乗せ」と「落とし込み」の2つの構造があります。

マットレスのズレやすさや、使用に適したシーツの形状が変わります。

上乗せ 落とし込み
画像 Cellpur-Sweet-Dream-Mattress1 embed-bed
ズレ
シーツ ボックスシーツ フラットシーツ
画像 Box-Sheets Flat-Sheets

上乗せタイプはマットレスを囲う枠(側面のサイドレール)がないのでどうしてもズレやすくなります。

もちろん、見栄えも変わりますので、トータル的にはあなたに向くのはどちらかを考えて選ぶようにしましょう。

2-2. 通気性は「床板」の種類で決まる

ベッドの床板には下記の6つのタイプがあります。

すのこ 布張り床板 ダブルクッション ウッドスプリング マルチポイント
画像 foldable-bed1 bed-with-drawer1 tatami-bed1 double-cushion-bed1 wood-spring-bed1 multi-point-bed1
長所
  • 通気性高い
  • 手入れの手間省ける
  • 床冷えしにくい
  • 引出し収納可能
  • 安め
  • 吸放湿性高い
  • 床冷えしにくい
  • 通気性高め
  • 手入れの手間省ける
  • 床冷えしにくい
  • 寝心地UP
  • 耐久性UP
  • 通気性高い
  • 手入れの手間省ける
  • 寝心地UP
  • 耐久性UP
  • 通気性高い
  • 手入れの手間省ける
  • 寝心地UP
  • 耐久性UP
短所
  • 床冷えしやすい
  • 価格はやや高め
  • 通気性低い
  • 手入れの手間増える
  • 手入れの手間増える
  • 引出し収納可能
  • やや高価
  • ベッド下収納不可
  • 高価
  • 床冷えしやすい
  • 高価
  • 床冷えしやすい
  • 高価

布張り床板だと通気性が低く湿気りやすいので要注意です。

とはいえ、すのこでもマットレスを敷きっぱなしにしていると、結露などによりカビが生える恐れがあります。なので、定期的にマットレスを立てかけて干すようにしましょう。

手入れを省きたい方は除湿シートを利用するのもありです。

washable-dehumidification-sheet
>>洗える除湿シート

2-3. きしみ音が心配なら「耐荷重」を要チェック

ローベッドの安定性は高めですが、耐荷重が低いと問題です。

耐荷重は下記の数値が一般的な目安になっています。

ベッドサイズ 一般的な耐荷重
シングル、セミダブル 100kg前後
ダブル、クイーン 200kg前後

耐荷重があなたの体重+マットレスなどの寝具の重量を超えてしまうと、きしみ音の原因や耐久性に難がでてくるので注意しましょう。

2-4. 「ヘッドボード」で使用感と雰囲気が大きく変わる

ヘッドボードには下記の4つの種類があります。

ヘッドレス パネル 宮付き(棚付き) クッション ワイド(幅広)
画像 head-less-bed wood-panel-head-board-bed head-board-with-shelf-bed cushion-head-board-bed wide-head-board-bed
長所
  • 安価
  • 部屋が広く使える
  • 掃除しやすい
  • デザイン性高い
  • 小物を置ける
  • 機能性高い
  • デザイン性高い
  • 背もたれになる
  • デザイン性高い
短所
  • ベッドがズレやすい
  • 小物が落ちやすい
-
  • やや場所をとる
  • やや場所をとる
  • やや高価
  • 場所をとる
  • 高価
  • 部屋の開放感を高めたい
  • ミニマルな雰囲気にしたい

などの場合はヘッドレスにするとローベッドの特徴を活かすことができます。

その一方で、小物を置くスペースや充電のコンセントが必要であれば宮付きを選んだり、ベッドにインテリアとしての存在感を求めるならおしゃれなヘッドボードのものを選びましょう。

2-5. 素材(木材・生地・革)によって風合いが変わる

ベッドは素材によって雰囲気が変わります。

種類 ウォールナット ビーチ(ブナ) オーク(ナラ) 桐(きり) 檜(ひのき) 杉(すぎ) パイン(松)
画像 walnut-1 beech-1 oak-1 Paulownia-1 cypress-1 cedar-1 pine-1
調湿性
耐久性
重量
香り
価格

色合いも大事です。

フローリングや壁紙の色よりも暗いと存在感が強くなる一方、フローリングや壁紙と同系色だと景色に溶け込んでいい意味で目立ちにくくなります。

薄グレーのベッド 濃グレーのベッド
bed-pale-grey bed-dark-grey

なお、ベッドの価格は素材に大きく左右されます。

革張りや天然木の無垢材などのものは10万前後からになります。

その一方で、プリント紙のものだと1万円台からあります。

天然木無垢材 天然木集成材 天然木化粧合板 プリント紙化粧合板 プリント紙化粧繊維板
画像

以前は、プリント紙はいかにも安そうな見た目のものが多かったのですが、近年はプリント紙の品質も上がってきていますし、そもそもヘッドレスのローベッドであれば目立ちにくいため、ほとんど違和感はないかと思います。

お店で実物を見て比較されると良いかと思います。

2-6. 「連結」させるなら押さえるべき4つの点

ローベッド同士を連結させて使おうと考えているなら、下記の点に注意してください。

  • 連結可能と記載されているか:上乗せ型といってもベッドフレームに凸凹がありピタッとくっつかないことがあります。「連結可能」と記載のあるものを選びましょう。
  • マットレスの高さを合わせる:マットレス同士の高さは同じものが理想的です。1cmの差であればまだいいですが、2cm以上の差があると使用感が悪くなるので避けましょう。
  • マットレス同士も繋げること:マットレス同士を専用のバンドなどで繋げるようにしましょう。そうしないと徐々にマットレスがずれていきます。
  • マットレスとマットレスの谷間:マットレスとマットレスの溝が気になるなら隙間を埋めるパッドを使いましょう。スキマパッドと連結バンドが一緒になっているものがおすすめです。

2-7. 小上がりとして使うなら押さえるべき3つの点

日中は最近流行りの小上がりスタイルとしてローベッドを使おうと考えているなら、下記の点を押さえて選びましょう。

  • 上乗せ型であること。
  • 座り心地を考えること。床板の上に畳が敷かれている畳ベッドタイプのものもあるが、張り板の上にクッションを敷くのもありです。
  • 敷寝具は薄型で折りたたみ可能なものを選び、日中はベッドの上からどかせるようにしましょう。

2-8. ソファ代わりにする上で押さえるべき3つの点

  1. 高さチェックをしましょう。一般的なソファの座面の高さは45cm前後です。ベッドの高さとマットレスの厚みの合計がそれくらいになるように組み合わせましょう。
  2. マットレスの上に座ることを想定しているならエッジサポートなどで周囲が硬めの設計になっているものがおすすめです。
  3. ベッドに直接腰掛けるなら座り姿勢としてはやや低めになることを頭に入れておきましょう。20cm前後だとしゃがむのに似た姿勢になります。

2-9. 畳や床の傷が心配なら防止対策をすること

フローリングや畳など床を傷つける心配があるなら、ベッドフレームの脚の裏に傷防止フェルトやシリコンなどを貼っておきましょう。

賃貸マンションの床を傷つけると修繕費用が請求されることがあります。

silicon-mat-for-bed-leg
>>ベッド脚のシリコンマット

3. おすすめのローベッド4選

lowya-low-bed

シンプルなローベッドです。

ヘッドボードがベルベッドのファブリックなので高見えします。床板はすのこですので湿気の心配も少ないです。ただ、フレームが繊維板のため耐荷重が90kgとやや低めなので大柄の人にはやや不向きですが。

maribu-low-bed-stage-bed

アカシア天然目の風合いがおしゃなローベッド(ステージベッド)です。

アメリカ西海岸のテイストが好みの方に向いています。ヘッドボードにコンセントが付いていて実用的でもあります。こちらのサイズはセミダブルとなっており、マットレスよりも一回り大きめのサイズを選ぶとおしゃれです。

floor-low-bed

シンプルなローベッド(フロアベッド)です。

コンパクトなためフレームが真っ黒でも圧迫感が少なく感じられるかと思います。モノトーンでも部屋を開放的にしたい方に向いています。また、ヘッドボードには小物を置くスペースもあり機能的です。

tatami-low-bed

小上がりになるローベッド(畳ベッド)です。

夜はベッドとして使い、昼は畳の小上がりスペースとして使えます。ワンルームなどでリビングを有効活用したい人に向いています。

最後に

あなたにローベッドが合うかどうか、そして選ぶためのポイントなどを理解する参考になっていれば幸いです。

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