ベッドの高さで変わる寝心地と暮らし|最適な高さの選び方とは?

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ベッドの高さで変わる寝心地と暮らし|最適な高さの選び方とは?

こんにちは、加賀照虎です。

ベッドの高さのひとつで、考えから住み心地まで大きく変わるのはご了承ください。

結論、ベッドの高さなどのサイズは、下記の点を選んで選ぶことが肝になります。

  • 横幅:使用人数、体格、部屋の広さ
  • 縦長さ:身長
  • 高さ:生活環境の好み、収納の必要性

いえ、これだけでは意味がありませんですよね。

本日は、

  • ベッドの高さで変わる6つのポイント
  • 【高さ別】ベッドの種類とその特徴
  • おすすめのベッドの高さ
  • お店でベッドを選ぶときの高さに関する注意点
  • 低いベッドの高さを上げる方法

などについて分かりやすく解説していきます。

※ベッドの横幅と縦長さについては下記のページのほうで解説していますので、まだ決めていない人はご参考にしてください。
関連記事:
ベッドサイズ完全ガイド|各サイズの違いと選び方・注意点を徹底解説

1. 4種類のベッドの高さで変わる6つのポイント

まずはじめに、ベッドの高さは以下の4つの種類に分けられます。

  • 低い:30cm未満
  • 標準:35~45cm
  • 高さ:50~60cm
  • 高い:90cm~

この高さの違いにより変わるか、チャートにしてみると下記のようになります。

低い 標準 高め 高い
画像 ベッド下段
目安 約30cm 35~45cm 50~60cm 90cm~
開放感 ×
ホコリ
転落
収納
安定性
就寝制限

それぞれ具体的に解説していきます。

1-1. 開放感

ベッドが低いほど、部屋が広く感じられます。また、ロフトベッドなどの高いベッドだと、寝た天井が近いため圧迫を感じられることもあります。

1-2. 立ち座りのしやすさ

身長により個人差こそありますが、ベッドは標準的な高さでないと立ち座りしにくいことがあります。 特に、ヒザが悪いと気になりやすい要素です。

ベッドの高さ 目安 イメージ 種類
低い 約30cm ベッド下段 ベッドから立ち上がるとき
膝にやや負担がかかる
標準 35~45cm 楽にできる
高め 50~60cm ベッドの高さ 老人はベッドから出るときに
必要なことがある
高い 90cm~ ベッドが高い 上り下りが大変

1-3. 埃っぽさ

床から30cmまでの高さはホコリがかかりやすいハウスダストゾーンです。そのため、呼吸器が敏感な方やアレルギーをお持ちの方は低いベッドは怖いことをおすすめします。

ハウスダストゾーン
ハウスダストゾーン

1-4. 転落の可能性

ベッドが高くなったらなるほど転落の危険も覚悟します。

子供が小さいうちは低いベッド、もしくはベッドなしの床置きマットレスがおすすめです。

敷布団 ノンコイル
薄型マットレス
ノンコイル
ベッドマットレス
コイルスプリングベッド
マットレス
画像 布団1 薄型ノンコイルマットレス1 厚手のノンコイルマットレス1 コイルマットレス1
厚み 5~10cm前後 7~10cm前後 15~25cm前後 20〜35cm前後
重量 3~6kg前後 4~7kg前後 10~20kg前後 20~30kg前後
それで
耐久性
揺れと音
使用環境 床&ベッド ベッド ベッド
手入れ
クリーニング × ×
譲渡
価格

1-5. 収納スペース

ベッドの高さがあるほど、ベッド収納下のスペースが増えます。 もちろん、ベッドの種類にもよりますので、収納機能を重視するなら収納したいものベースでベッドの種類を選びましょう(2章で詳しく説明します)。

シンプル



ローベッド フロアベッド ステージベッド 脚付きベッド スチールベッド 畳ベッド パレットベッド
ローベッド1 フロアベッド ステージベッド 脚付きベッド1 スチールベッド1 畳ベッド1 パレットベッド1
収納特化



引き出し収納付きベッド 考えベッド 跳ね上げ式ベッド ロフトベッド
引き出し付きベッド1 チェストベッド1 跳ね上げ式ベッド1 ロフトベッド1
多目的


ソファベッド 脚付きマットレスベッド 折りたたみベッド 電動ベッド 床置きすのこ
ソファベッド1 マットレスベッド1 折りたたみベッド1 移動式ベッド1 すのこ1
体質改善




ダブルクッションベッド ウッドスプリングベッド マルチポイントベッド
ダブルクッションベッド1 ウッドスプリングベッド1 マルチポイントベッド1
ファミリータイプ




連結ベッド 二段ベッド 親子ベッド システムベッド
コネクトベッド1 二段ベッド1 親子ベッド1 システムベッド1

1-6. 使用可能なマットレスの制限

低いベッドや高いベッドではコイルマットレススプリングは使用不可ですし、厚さが20cm以上のノンコイルマットレスも重量や見栄えの観点から使えないものがあります。

敷寝具の種類 イメージ  厚さ   重量 
敷布団 木綿 コットン2

10cm
(想定)

6kg
ノンコイル
高反発ウレタン レギュラーフォーム 7kg
高反発ファイバー エアファイバー 10kg
高弾性ウレタン 高反発フォーム 10kg
ラテックス ラテックスフォーム 15kg
低反発ウレタン メモリーフォーム 11kg
ハイブリッド 3層ハイブリッドマットレス -
コイル セーターコイル ボンネルコイル 20cm
(想定)
18kg
ポケットコイル ポケットコイル 20kg

2. ベッドの高さは何を基準に選べばいいの?

ベッドの高さを決めるとしたら、いくつかの基準をチェックする必要があります。ここでは大きく7つの視点から見ていきましょう。

2-1. 立ちやすいかどうか

ベッドの高さは、座ったときに足裏が床にしっかりつくかどうかで状況が変わります。 低すぎると立ち上がるときに腰や膝へ負担がかかりやすい、高すぎると足が床につかず不安定になってしまいます。

一般的には40cm前後が立ちやすい高さとされており、身長や体格に合わせて調整することが大切です。

2-2. ほこりの扱いやすさはどうか

床から約30cmの高さは、個人「ハウスダストゾーン」と呼ばれ、ほこりが溜まりやすい位置です。そのため、ベッドが低すぎると寝ている間にほこりを吸い込みやすくなります。

反対に高すぎるベッドでは、下にほこりが多いので定期的な掃除が欠かせません。 アレルギー体質や呼吸器系が弱い人は、この点も意識して選んで安心です。

2-3. 安定感はある

ベッドの高さによっても安定感は変わります。床に近いローベッドは揺れが少なく、安定感を感じやすいのが特徴です。

セキュリティ高さのあるベッドは脚で全体を支えるため、構造によっては揺れを感じやすいこともあります。

2-4. 圧迫感があるのか​​どうか

の広さに対してベッドの高さが高すぎる部屋と、空間に圧迫感が出てしまいます。ベッドが低いのは天井までの空間が広がるため、部屋全体が開放的に見えるのがメリットです。

狭い部屋でインテリアをすっきり見せたいなら、低めのベッドを選ぶのがおすすめです。

2-5. 転落リスクはないか

ベッドが低いほうが、いつか寝返りで落ちても軽い衝撃で使える場合が多いです。

逆に高いベッドは一時的なリスクが大きいため、小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では注意が必要です。 安全性を重視するなら低めを選んだ方が安心です。

2-6. 収納力は十分かどうか

ベッド下のスペースは収納として使えるかどうかを左右します。低いベッドは収納力がほとんどありませんが、高めのベッドなら衣装ケースや引き出しを活用できるので、限られた部屋のスペースを有効に使えます。

収納を重視する人は、跳ね上げ式やチェストベッドなどのタイプも検討してみましょう。

2-7. 寝具との相性は良いか

ベッドの高さは、使えるマットレスや寝具の種類にも影響します。例えば高いベッドでは厚みのあるスプリングマットレスを載せると不格好になったり重すぎたりするため、薄手のマットレスが向いています。

一方、標準的な高さであれば厚手・薄手どちらのマットレスでも対応しやすく、寝具選びの幅が広がります。

3. 高さ別|ベッドの種類とその特徴

また、ベッドの高さによって選べる種類が変わってもきます。

この点も押さえて複合的にベッドの高さについて考えてもらえると、より満足度の高いものが選べられるようになります。

ベッドの高さ 目安 イメージ 種類
低い ~30cm ベッド下段
  • ローベッド
  • フロアベッド
  • 床置きすのこ
  • パレットベッド ・・
標準 35~45cm
  • 脚付きベッド
  • ソファベッド
  • 折りたたみベッド
  • 脚付きマットレスベッド
  • 電動ベッド・・
高め 50~60cm ベッドの高さ
  • 引き出し収納付きベッド
  • 跳ね上げ式ベッド
  • チェストベッド・・
高い 90cm~ ベッドが高い
  • ロフトベッド
  • 二段ベッド
  • システムベッド・・

3-1. 30cm未満の低いベッド

高さが30cm未満のベッドとなると、ローベッド(フロアベッド)一択になります(床置きすのこをベッドと見なすかは判断が難しい)。

低くて開放感がありおしゃれなのはいいですが、収納面やベッド下の掃除がしにくいのが難点です。日々の使い勝手に不満を覚えないか使用している状況をシュミレーションしてみましょう。

3-2. 35~45cmの標準的高さのベッド

いろいろな種類のベッドが選べられますが、収納スペースがいるかどうかを軸に考えられると絞りやすいです。なお、パイプベッド(スチールベッド)はギシギシ音が鳴りやすいのであまりおすすめできません。

3-3. 50~60cmの高めのベッド

収納スペースがいるかどうか、もしくは、収納したいものを軸に考えると選びやすいです。例えば、スノーボードの板のような大きいもので頻繁に取り出さない性質のものを収納したいなら跳ね上げ式ベッドがおすすめですし、衣類のような頻繁に出し入れする小物を収納したいなら引き出し収納付きベッドがおすすめです。

3-4. 90cm~以上の高いベッド

部屋にクローゼットがなく大量の収納スペースが必要であればロフトベッド、子供のためのベッドなら二段ベッドが重宝します。

3-5. ベッドの高さは何cmが理想?身長や年齢で変わる選び方

私のおすすめのベッドの高さは40~50cm前後の標準的なものです。理由は以下の通りです。

  • 寝室があまり広くなくても圧迫感がない
  • ベッドマットレスが使用可能
  • 立ち座りが楽
  • ベッド下にモノを収納できる(種類によりますが)
  • ホコリっぽさを感じにくい

寝室の広さ、あなたの身長、ベッドの型などに左右されるという点、ご了承ください。

3-6. お店でベッドを選ぶときの高さに関する注意点

上記のポイントを押さえながらベッドの高さを考えていただければ、イメージと大きくズレることはほとんどありませんが、家具屋などでベッドを選ぶ時に注意してもらいたいポイントがあります。

それは広さによる目の錯覚です。

お店で選んだベッドを寝室に設置すると、意外と高く感じられるということが多いです。というのも、広々とした実店舗では高さが感じられにくい一方、広さに限りのある寝室では高さが目立ちやすいためです。反対に、お店では「ちょっと低くないかな?」と感じていても、寝室に設置すると意外と満足できるということがあるのです。

4. ローベッド・高いベッド、どっちが寝心地いい?

ベッドの高さには「ロータイプ」と「ハイタイプ」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

見た目や通気性、掃除のしやすさ、寝心地、マットレスとの相性といった観点から整理すると違いが分かりやすいでしょう。

比較ポイント ローベッド 高いベッド
見た目 部屋が広く見える、圧迫感が少ない ホテルライクで重厚感がある
通気性 床に近いため湿気がこもりやすい 高さがある分、風通しが良く湿気対策に有利
掃除のしやすさ ベッド下の掃除はしにくい 下に空間があれば掃除機や収納が可能
寝心地 床に近いため安定感があるが、立ち上がりにくい場合も 立ち上がりやすく腰への負担が少ない
マットレスとの相性 厚みのあるマットレスだと高さが出過ぎる 分厚いマットレスでも違和感が少ない

ローベッドはお部屋を広く見せたい人や安定感を重視する人に、高いベッドは通気性や立ち上がりやすさを重視する人に向いています。特にシングルマットレスの場合は、厚さや種類によっても全体の高さが変わるため、「部屋の広さ」「体格」「ライフスタイル」を踏まえて選ぶと失敗が少なくなります。

5. 低いベッドの高さを上げる方法

「採寸ミスをしてしまい、ベッドの下に入れるはずだった収納ボックスが入らない、、、。」と落ち込んだことがあるのは私だけではないと思います。雑誌などをベッドの脚に挟んで高くすることも可能ですが、少し見栄えが悪いですよね。

製品:ベッドの高さをあげる足
価格:1,950円
【当製品の販売ページ@Amazon】

4つ脚ベッドにしか使うことはできませんが、このような便利グッズでベッドを高くすることができます。とはいえ、これ以外にベッドの高さを上げる画期的な方法はないので、お気に召さなければベッドを買い換えるしかないです。

最後に

ベッドの高さを考える一助になっていれば幸いです。

また、ベッドは種類によっても使い勝手が変わってくるので、あなたの生活スタイルに合うものを吟味することも大切です。こちらのページ『ベッドフレームは23種類!機能に注目した選び方』で12種類のベッドの使い勝手、向き不向きを紹介しているので併せてご参考にしてください。

よくある質問

Q1. 身長170cmだとベッドの高さは何cmが適正ですか?

A.身長170cmの方にとって快適なベッドの高さは、床からマットレスの上面までがおおよそ40〜45cm前後が目安です。目安としては、座ったときに太ももが床と平行になる=膝の角度が約90度になる高さが、立ち上がりやすく腰への負担も少ない理想的な高さとされています。

また、使うマットレスの厚みによってフレームの高さを調整すると、より快適な睡眠姿勢が保てます。

Q2. 高齢者にとって安全なベッドの高さはどれくらい?

A.高齢者にとって安全性が高いベッドの高さは、床からマットレスまでの高さが40cm前後です。この高さだと、立ち上がる際に足裏がしっかり床につき、膝にも無理な負荷がかかりにくいため、転倒リスクを軽減できます。

また、介護用ベッドでは35〜45cmの間で高さ調整が可能なタイプが多く、個人の体格や動作能力に合わせて調整できると理想的です。マットレスの沈み込み具合も考慮し、柔らかすぎないものを選ぶと安全性が高まります。

Q3. ベッドの高いさと腰痛の関係はありますか?

A.はい、ベッドの高さは腰痛と密接な関係があります。高さが低いすぎると、立ち上がるときに腰を大きく曲げる必要があり、一日に負担がかかりやすくなります。

特に腰痛持ちの方には、40〜45cm前後の高さ(座った時に膝が直角になる程度)が推奨されます。また、寝返りがしやすい適度なマットレスの硬いさとのバランスも重要です。

Q4. ローベッドだと寒い・ホコリが気になるって本当?

A.はい、ローベッドは床からの距離が近いため、寒さやホコリの影響を受けやすいという側面があります。

また、床から約30cm以内はハウスダストが多く比較的やりやすいエリアとされており、アレルギー体質の方や小さなお子様には注意が必要です。

対策としては

  • こまめな掃除機かけ・空気清浄機の使い方
  • 断熱マットや厚手のラグの併用
  • ベッド下にすのこなどで空間を確保する

などの工夫で、快適に使用することが可能です。

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