【中途半端?】引き出し収納ベッドの選び方とおすすめ3選

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【中途半端?】引き出し収納ベッドの選び方とおすすめ3選

引き出し収納ベッドは、やや中途半端です。

機能性とコスパをよくよく考えると「チェストベッドのほうがよかったかも…」と後悔されることもあります。

そのため、購入前にあなたに合っているか包括的にチェックすることをおすすめします。

そこで本日は、

  • 引き出し収納ベッドとは
  • チェストベッドなどとの比較
  • 引き出し収納ベッドの長所と短所
  • 選ぶときに注意するべきポイント
  • おすすめの引き出し収納ベッド3選

などについて解説していきます。

ご一読いただければベッド選びをより上手にしていただけます。

ぜひご参考にしてください。

1. 引き出し収納ベッドとは

まずは定義から。

引き出し収納ベッドとは、床板の下に引き出しが付いているベッドのことです。

parts-of-bed
ベッドを構成するパーツ

1-1. チェストベッドなど他の収納ベッドとの違いを比較

大事なポイントです。

引き出し収納ベッドは棚が一段、チェストベッドは棚が二段になっています。それにより、収納量から高さなどが変わります。

引き出し収納ベッド

チェストベッド

画像

bed-with-drawer1 chest-bed1

収納棚数

一段

二段

床板の高さ

25~30cm前後

40~50cm前後

棚の段数によって名前が変わるので覚えておきましょう。

また、収納ベッドには他にもいくつか種類があります。

収納量、取り出しやすさ、収納対象、デッドスペースの有無など、使い勝手が変わります。

引き出し収納ベッド

チェストベッド

フタ式収納ベッド

跳ね上げベッド

ロフトベッド

画像

bed-with-drawer1 chest-bed1

storage-bed2

flip-up-bed1

loft-bed1

収納量

出し入れ

収納対象

  • 日用品
  • 非日用品
  • 日用品
  • 非日用品
  • 非日用品
  • 非日用品
  • 日用品
  • 非日用品

デッドスペース

価格

あなたに合うものをイメージできますでしょうか。

まだ分からなくても大丈夫です。

次に、引き出し収納ベッドの長所と短所を説明していく中で、これらとの比較も交えてわかりやすく解説していきます。

1-2. 引き出し収納ベッドの長所(メリット)

長所(メリット)

短所(デメリット)

  • 安定性◎
  • 収納量◯
  • 中価格帯
  • 通気性△
  • デッドスペース△
  • 掃除△
  • 組み立て△

安定性が高くて、揺れ・きしみ音が少ない

引き出し収納ベッドは脚が多く、高さも控えめなので、安定性は高いです。

そのため、揺れにくく、きしみ音も少ないです。

収納性はあるがあまり多くはない

ベッドの側面が引き出しのため、収納性はあります。

しかし、その他の収納ベッドと比較すると、収納量はあまり多くありません。「衣服などの日用品がちょっと置ければいいかな」と考えられている人向けです。なお、基本的には床板を外せば、引き出しの奥にも収納できます。

storage-bed
大容量収納チェストベッド

中価格帯で購入しやすい

引き出し収納ベッドの価格は、2~4万円前後です。

ベッド下スペースが有効活用できるのは魅力的ですよね。チェストベッドが4~7万円前後であることを考えると、安く感じられるかもしれません。

引き出し収納ベッド

チェストベッド

画像

bed-with-drawer1 chest-bed1

収納量

海外産価格

2万円前後~

4万円前後~

国内産価格

4万円前後~

7万円前後~

1-3. 引き出し収納ベッドの短所(デメリット)

通気性はあまり良くないので湿気対策は必須

  • 床板がすのこではなく張り板のため
  • ベッド下に収納物があるため

これらの理由により、ベッドの通気性が悪くなります。

そのため、湿気対策が必須です(詳しくは2-5をご参照ください)。

デッドスペースを理解すること

引き出しを開けるためのスペースを確保しなければなりません。

このデッドスペースを考慮した上でベッドの配置(レイアウト)を考えるようにしましょう。

ホコリが溜まりやすく掃除が大変

ベッド下にホコリが溜まります。

特に引き出しの部分にホコリが溜まりやすいのですが、これは正直どうしようもありません。こまめに掃除することを覚悟で購入するようにしましょう。

なお、引き出し内にホコリが入りやすい点については、引き出しの構造が「組立構造」か「BOX構造」かにより左右されます。これについては2-1をご参照ください。

組み立てはやや大変(動画で確認)

引き出しが付いている分、組み立てはやや難しくなります。

下記の動画を見ていただくとよく分かるかと思います

1-4. 引き出し収納ベッドの向き不向き(おすすめできる人)

収納スペースが若干ほしいと考える方におすすめです。

小中学生くらいの子供には十分な収納量かと思いますが、それよりも上の年齢の人にとってはやや少なく感じられるかもしれません。

また、その一方で、脚付きベッドの下に収納ケースを置くパターンもあり、この場合、見栄えはあまりよろしくありませんが、安価で揃えられますし、掃除もしやすいです。

この点についてはどちらが合うか、見栄えとコストを天秤にかけて考えるようにしましょう。

2. 引き出し収納ベッドを選ぶときの注意点

引き出し収納ベッドはあなたに合いそうでしょうか。

次に、実際に引き出し収納ベッドを選んでいく段階での注意点についてお話ししていきます。

2-1. 引き出しが「完全組立品」か「BOX構造」か

実は、引き出しの構造には2種類あります。

あなたが自ら組み立てる「組立構造」と、工場のほうでベッドとは別に組み立てている「BOX構造」です。

組立構造

BOX構造

画像

self-assemble-construction box-construction

収納量

組立

あなた

工場

価格

ホコリ

耐久性

組立構造だと無駄なスペースのため、収納量が少なくなります。

組立構造は無駄なスペースのために収納量が少なくなる
組立構造は無駄なスペースのために収納量が少なくなる

その一方、BOX構造は独立した引き出しであるため、スペース全てが収納にあてられ収納量が多いです。

また、スキマがないためホコリが入りにくいですし、耐久性も高くなります。もちろん、その反面、重量が重くなり、価格も高くなりますが。

具体的には、下記のようなイメージです。

組立構造

BOX構造

床面高さ

26.5cm

23.8cm

引き出しの深さ

8cm

12.5cm

価格

2万円

3.5万円前後

BOX構造のほうが床面が低いにもかかわらず、引き出しが深くて収納量が多いですよね。

それに対して、1.5万円分の価値を感じるかどうか。

あなた自身でお考えください。

2-2. ベッド高が高くなりすぎないようマットレスを選ぶ

引き出し収納ベッドの高さは25~30cmです。

これ自体は、標準的な高さです。

しかし、この上にあまりにも分厚いマットレスを載せてしまうと、ベッド高がかなり高くなってしまいます。

低い 標準 高め 高い
画像 bed-lower
目安 ~30cm 35~45cm 50~60cm 90cm~
開放感 ×
出入り
ホコリ
転落
収納
安定性
寝具制限

扱いやすい高さになるようベッドとマットレスを選ぶようにしましょう。

2-3. 配置(レイアウト)を考えてサイズを選ぶこと

ベッドのサイズ選びは使用者の体格と人数を考えましょう。

名称 幅寸法 イメージ 寝室目安 用途
セミシングル 80cm mattress-semi-single-size1 4畳 1人(子供・小柄な方)
シングル 97cm mattress-single-size1 4畳 1人(中柄な方)
セミダブル 120cm mattress-semi-double-size1 6畳 1人(大柄な方)
ダブル 140cm mattress-double-size1 8畳 1~2人(小柄な方2人)
クイーン 160cm mattress-queen-size1 8畳 2人(中柄な方)
キング 180cm mattress-king-size1 10畳 2人(大柄な方)

そして、さらにその上で、引き出し収納ベッドは配置についても同時に考えなければなりません。

  • 窓際は避ける:外気と室内の温度差により窓際は湿気が溜まりやすいです。そのため、窓際にベッドを配置しないようサイズとレイアウトを考えましょう。
  • 壁際は(極力)避ける:壁際も空気が滞留しやすいことから湿気が溜まりやすいです。そのため、できるだけベッドの側面が窓際にベタ付けにならないよう、10cmほどスペースを取れるよう配置を考えましょう。
  • デッドスペースを考慮:上記2点を踏まえた上でさらに、引き出しを開けるスペースが十分にあるかも考えましょう。あなたが立つスペースも含めると90cmは必要です。

2-4. きしみ音が気になるなら耐荷重を確認すること

引き出し収納ベッドの耐久性は悪くはありません。

しかし、床板(張り板)が割れることやきしみ音が気になるなら、耐荷重をしっかり確認しましょう。

耐荷重の目安は次のとおりです。

ベッドサイズ 一般的な耐荷重
シングル、セミダブル 100kg前後
ダブル、クイーン 200kg前後

総重量(使用者の体重+マットレスなどの寝具)が耐荷重を超えてしまうと、耐久性などに難がでてくるので注意しましょう。

2-5. 湿気対策をきちんとすること

引き出し収納ベッドは通気性があまりよくありません。

  • マットレスを立てかけて2~3週間に1度を目安に乾かす
  • 除湿シートをマットレスの下に敷く

などの対策をするようにしましょう(こういった点からも重たいコイルマットレスは合いにくいです)。

how-to-air-mattress-on-the-bed
ベッドの上のマットレスの乾かし方

マットレスのお手入れについては下記のページで詳しく解説しています。気になる方は、あわせてご参考にしてください。

関連記事:ベッドマットレスのお手入れ・掃除方法と、簡単にするコツ

2-6. 引き出しのニオイが気になる場合の対策

引き出しのニオイが臭いことがあります。

これは主に塗料が原因です。収納する前に引き出しを数日間開けっ放しにして空気に晒し、ニオイを飛ばしましょう。

3. おすすめの引き出し収納ベッド3選

最後におすすめの引き出し収納ベッドを3つご紹介します。

引き出し収納ベッド TIINA(組立構造)

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引き出し収納ベッド TIINA(組立構造)

低価格の引き出し収納ベッドです。

引き出し収納が左右どちらにも付けられるのでレイアウトを考えやすいですし、引き出しのないほうは収納スペースにもなります。また、ヘッドボードには小物を置けるスペースもありますし、コンセントが二つありますので、ナイトランプやスマホの充電をすることもできます。

引き出し収納ベッド LYCKA2 (組立構造)

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引き出し収納ベッド LYCKA2 (組立構造)

上記のものと似ていますが、こちらは床板がすのこになっています。そのため、湿気対策をより万全にしたい人に向いています。また、耐荷重が150kgありますので、体の大きな人も安心して使えます。

引き出し収納ベッド Rhino (BOX構造)

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引き出し収納ベッド Rhino (BOX構造)

こちらはBOX構造の引き出し収納ベッドです。収納量をできるだけ増やしたい方に向いています。もちろん、引き出しの反対側も収納スペースになっています。また、耐荷重は600kgもあります。長く使える一品をお探しの人におすすめです。

最後に

引き出し収納ベッドについてご理解いただけましたでしょうか?

「チェストベッドくらい収納量があるほうがいいかも」と思われている方も多いかと思います。

ベッドは長く使うものです。

じっくり考えましょう。

比較検討の参考になっていれば幸いです。

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