【図解】ボックスシーツとは?特徴・使い方・おすすめを徹底解説

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【図解】ボックスシーツとは?特徴・使い方・おすすめを徹底解説

マットレスや敷布団のシーツを買いに行くと、

  • ボックスシーツ
  • フラットシーツ
  • クイックシーツ
  • ワンタッチシーツ
  • ポケットシーツ

など様々な構造のシーツがあり、どれを選べばいいのか困ったことはないでしょうか?

そこで本日は、

  • 各形状のシーツの特徴(形状と使用対象、長所、短所)
  • 寝具環境別におすすめのシーツ

などについて解説していきます。

1. ボックスシーツは何のために使うの?その役割と必要性

ボックスシーツとは、マットレス専用に作られたシーツです。角にゴムが入った立体構造で、マットレスにピタッとフィットし、ズレを防げるのが特徴です。フラットシーツに比べて簡単に装着でき、高反発マットレスなど幅広いタイプに対応します。

主な役割は、マットレスを寝汗や皮脂汚れから守ることです。シーツを使わずに直接寝ると、汚れが染み込みやすく、カビや劣化の原因になります。ボックスシーツを使えば洗濯が可能なカバーとして清潔を保ちやすく、寝心地も快適になります。

さらに、ベッドカバーとして見た目を整える効果もあります。デザインが豊富で、部屋の雰囲気を変えやすい点も魅力です。ズレやシワができにくいため、日常的に使いやすいのもメリットといえるでしょう。

つまりボックスシーツは、マットレスの保護、快適な寝心地、ズレ防止、インテリア性を兼ね備えた実用性の高いアイテムです。マットレスを長持ちさせたい人や、寝汗が気になる人にとって欠かせない存在といえます。

2. 各形状のシーツの特徴を比較

ここからは、各シーツの

  • 形状
  • 使用対象
  • メリット
  • デメリット

をまとめると以下のようになります。

①ボックスシーツ ②フラットシーツ ③フィットシーツ ④ポケットシーツ ⑤ファスナーシーツ
形状 Box-Sheets Flat-Sheets Fit-Sheets Pocket-Sheets Zipper-Sheets
対象
  • マットレス
  • 敷布団
  • マットレス
  • 敷布団
  • 敷布団
  • 敷布団
  • 敷布団
メリット
  • メイキングが楽
  • ズレにくい
  • 低価格畳やすい
  • アイロン掛けしやすい
  • メイキングが楽
  • ズレにくい
  • ややズレにくい
  • ズレにくい
デメリット
  • やや高い
  • 畳むのにコツがいる
  • ズレやすい
  • メイキングが手間
  • やや高い畳みにくい
  • 畳みにくい
  • アイロン掛けにくい
  • 脱着しづらい

ベッドシーツには5つの代表的な形状があります。

が、どれが一番という訳ではなく、あなたの寝具環境によって使い勝手が良いものが変わります。1章から順により具体的な解説をしていきますので、チャートを頭の片隅に置きながらお読みください。

2-1. ボックスシーツタイプの特徴

2-1-1. 形状・使用対象

ボックスシーツとは、底面にゴムが通っておりマットレスに被せて装着するタイプのシーツです。クイックシーツ、ベッドシーツと呼ばれることもあります。非埋込式ベッドでのマットレス向けです(後述)。敷布団にも使えないことはありません。

2-1-2. 長所

  • ベッドメイキングが簡単
  • ズレにくい

シーツをマットレスの四隅に被せればベッドメイキングが完了します。また、マットレスにシーツが固定されるので、寝相でズレることもほとんどありません。

2-1-3. 短所

  • 乾かしにくい
  • 畳にくい
  • 埋込式ベッドには合わない

形状が複雑なので乾かしにくかったり畳みにくいです。とはいえ、たたみ方にはコツがあるので一度覚えてしまえばこの短所は克服できます。なお、マットレスを埋め込むようにして設置するベッドをお使いだと、ボックスシーツをかけるときにマットレスを持ち上げて行うことになります。ご使用のマットレスが大きいものだと結構な負担になるので避けるようにしましょう。

埋込式ベッド 非埋込式ベッド
イメージ embed-bed Cellpur-Sweet-Dream-Mattress1
特徴 マットレスをベッドフレームの中へ
埋め込むようにして設置する構造。
マットレスをベッドフレームの上へ
置くようにして設定する構造。

2-2. フラットシーツタイプの特徴

2-2-1. 形状・使用対象

フラットシーツとは1枚の布状のシーツです。敷布団にもマットレスにも使用可能です。埋込式ベッドでのマットレスにもっとも向いています。

2-2-2. 長所

  • 洗濯しやすい
  • アイロン掛けしやすい
  • 畳みやすい

フラットシーツの良い点は、構造が単純なので洗ったり乾かしたり畳んだりなどの手入れが簡単にできるところです。 また、製造工程も少ないので、ボックスシーツよりも多少価格が控えめなところも良い点です。

2-2-3. 短所

  • 固定させる作業がやや面倒
  • 固定しないとズレたりめくれやすい

あなたのベッドが非埋込式だとマットレスの底面にシーツを挟み込んで固定させる作業を行う必要があります。日々の作業となると、このお手入れが意外と面倒に感じられます。しかし、この作業をきちんと行わないでマットレスにただシーツを被せるだけだと、寝相で簡単にズレたりめくれたりするので快適に眠れないことがあります。とはいえ、マットレスを埋め込むタイプのベッドフレームとは相性が良いです。フラットシーツの端をベッドに溝にクシャクシャっと押し込むだけでシーツが固定されるからです。

2-3. フィットシーツタイプ

2-3-1. 形状・使用対象

フィットシーツとは、ボックスシーツの敷布団版と考えると理解が早いです。ボックスシーツと同様に底面にゴムが通っており敷布団に被せて装着する構造ですが、敷布団はマットレスと異なり厚みが少ないのでマチ部がない非立体構造になっています。ワンタッチシーツ、ラップシーツという名称のシーツもこの構造が大半です。(※3つともたまにボックスシーツと完全に同じ構造のものもありますが)

2-3-2. 長所

  • ズレにくい
  • 装着しやすい

ボックスシーツと同じように見えますが、敷布団へはフィットシーツのほうがピタッとズレにくく装着させられます。もちろん、10cmにも満たない薄めのマットレスであればフィットシーツタイプを装着させることができます。商品パッケージに「厚み○○cmまで対応」と記載があるはずなのでご参照ください。

2-3-3. 短所

ボックスシーツと同様に畳むのがやや大変です。とはいえ、たたみ方を覚えれば済む問題ですが。

2-4. ポケットシーツ

2-4-1. 形状・使用対象

端っこがポケットのような構造になっており、そこに敷布団を入れ込むようにして装着するタイプのシーツです。両側共ポケット構造になっていたり、片側はフラットシーツのように敷布団の下に織り込む形式になっているものもあります。近年、ポケットシーツの普及率は少なくなりましたが、独特な形状のため念のため説明に加えました

2-4-2. 長所

  • ズレにくい
  • 装着しやすい

シーツの片側を引っ掛ければそのまま伸ばすだけで装着ができるのでとても手軽です。引っ掛けていないほうはややめくれやすいですが許容範囲内の程度かと思います。

2-4-3. 短所

  • やや畳みにくい
  • アイロンが手間
  • サイズによっては装着が手間

構造が独特なため畳みにくいかったりアイロンが大変になります。また、敷布団が大きいサイズだったり重いものだと着脱がやや大変です。なお、構造上、マットレスに使用することはできないことがほとんどです。今後数年の内に敷布団からマットレスに乗り換えようと思っている人にはおすすめできません。

2-5. ファスナー式シーツ

  • 形状・使用対象:カバーのように被せてファスナーで閉めるものです。枕カバーにはこの形状のものが多くありますが、敷布団のシーツとしてはあまり多く出回っていません。使い勝手が悪いのであまりおすすめできません。
  • 長所:ズレにくいのが特徴です。
  • 短所:着脱するのがやや面倒です。敷布団が大きいサイズだったり重いものだと大変です。マットレスへの装着は厚みの関係上難しいです。今後も敷布団を使い続ける人にのみ勧められます。

2-6. 寝具環境別におすすめのシーツ

ここまで読んでいただけると自ずと分かったかもしれませんが、寝具環境別のおすすめのシーツは下記のようになります。

  • マットレス(非埋込み式のベッド)ボックスシーツ
  • マットレス(埋込み式ベッド)フラットシーツ
  • 敷布団:フィットシーツ、ボックスシーツ

このように選んでいただくと使い勝手の満足度をもっとも上げられるはずです。

3. ボックスシーツの使い方・付け方

ボックスシーツは、マットレスをすっぽりと覆うことで清潔さと快適さを保てる便利な寝具です。ただ、フラットシーツに比べて立体構造をしているため「どうやって取り付けるのが正しいの?」と迷う人も少なくありません。

ここでは基本の付け方と、敷き方のパターンを紹介します。

3-1. 基本の付け方

まずシーツのタグが付いている角を確認し、マットレスの右上にかぶせます。

次に、その対角線上にある左下の角にかけると、最初にかけた部分が外れにくく安定します。残りの二つの角も同様にかぶせれば、マットレスにピタッとフィットしてズレにくい状態になります。

シーツのゴムがマットレスをしっかりホールドするため、慣れると短時間で簡単に装着できます。

3-2. 敷き方のパターン

基本は、マットレスの上にベッドパッドを敷き、その上からボックスシーツでまとめて覆う方法です。シーツの上に直接寝ることで、寝汗対策や清潔保持に役立ちます。

さらに、夏は冷感タイプ、冬はあたたか素材など季節用の敷きパッドをシーツの上に重ねれば、一年を通して快適に使えます。また「洗濯の頻度を減らしたい」という方には、ボックスシーツを常にかけておき、その上にフラットシーツを重ねて使う方法もおすすめです。

この場合、洗濯はフラットシーツだけで済むので手間が省けます。

4. ボックスシーツの寿命は?買い替えの目安と長持ちのコツ

ボックスシーツは毎日使うため、劣化のスピードも早い寝具です。寿命の目安や買い替えのサインを知っておくことで、清潔さと快適さを保ちながら長く使えます。ここでは寿命の目安と長持ちのコツを紹介します。

4-1. ボックスシーツの寿命の目安

ボックスシーツの寿命は、一般的に2〜3年程度といわれています。使用頻度や洗濯回数によって前後しますが、毎日使うものだからこそ劣化は避けられません。

特に洗濯を繰り返すことで生地が薄くなったり色あせたりしやすく、快適さや見た目に影響が出てきます。

4-2. 買い替えのサイン

寿命の年数に達していなくても、買い替えを検討すべきタイミングがあります。例えば、生地の破れや毛玉が増えたとき、ヨレによって寝心地が悪くなったとき、そしてゴム入り部分の伸縮性が落ちてマットレスにフィットしなくなったときです。

ゴムが弱くなるとズレやすくなり、睡眠中に不快感を覚えることもあるため、これらは交換のサインと考えてよいでしょう。

4-3. 長持ちさせるコツ

ボックスシーツを長持ちさせるには、日頃の扱い方が重要です。定期的に洗濯して清潔を保つことはもちろん、洗濯時はネットを使い、生地やゴムを傷めないようにやさしく洗うのが理想です。

干すときは直射日光に長時間当てると色落ちやゴムの劣化を早めるため、風通しの良い日陰干しがおすすめです。また、湿気のこもらないようにマットレスと一緒に換気することで、カビや臭いの発生も防げます。

最後に

各タイプのシーツの違い、そして、あなたの寝具状況に合うのはどのタイプか分かるようになっていれば幸いです。

しかし、使用中にシーツがズレずにめくれずにするためには、サイズ選びもとても重要です。こちらの記事「※間違い多発要注意!ベッドシーツのサイズの選び方」でシーツのサイズ選びを分かりやすくご紹介しているので、是非ご参考にしてください。

また他にも、布団カバー・シーツを新調するに際の注意事項や上手に選ぶコツを『布団カバー・ベッドシーツを上手に選ぶ/扱うための体系的知識』にてお伝えしているので、是非ともご参考にしてください。

よくある質問

Q1. ボックスシーツの上にシーツは必要?

A. 基本的に、ボックスシーツだけでも使用可能ですが、より衛生的に使いたい場合はその上に「敷きパッド」や「フラットシーツ(タオルシーツ)」を重ねるのがおすすめです。

  • 直接肌に触れる部分を頻繁に洗える状態にしておきたい場合
  • 汗や皮脂の多い季節に寝具を清潔に保ちたい場合に、重ね使いは有効です。

ただし、ボックスシーツの上にさらにシーツを重ねる必要性はライフスタイル次第なので、必須ではありません。

Q2. ボックスシーツは敷布団にも使えるの?

A.一部の製品を除き、ボックスシーツは基本的にマットレス専用に設計されており、敷布団にはフィットしづらい場合があります。

理由としては、

  • 敷布団は厚みが薄く、角の形状が異なるため、ボックスシーツが余ってだぶつきやすい
  • ゴムのフィット感が弱く、寝返りでズレやすい

敷布団に使用したい場合は、「フィットシーツ」や「敷布団専用のゴム付きシーツ」を選ぶのが快適です。ただし、厚めの敷布団(三つ折り10cm以上)であれば、ボックスシーツが代用できることもあります。

Q3. ベッドパッドとボックスシーツの違いは?

A.ベッドパッドとボックスシーツは役割がまったく異なります。

項目 ベッドパッド ボックスシーツ
目的 寝心地・マットレス保護・湿気対策 見た目・肌ざわり・清潔の維持
素材 中わた入り(綿・ウールなど) 綿・ポリエステルなどの薄手生地
洗濯頻度 3ヶ月に1回程度(肌に直接触れない) 週1回程度(肌に直接触れる)
装着方法 4隅ゴム or 全面ゴムで固定 マットレスをすっぽり包む形状

一般的には、マットレス → ベッドパッド → ボックスシーツの順で重ねて使います。
両方を併用することで、寝心地と清潔さを両立できる理想的な寝具環境が整います。

Q4. ボックスシーツの洗濯頻度はどれくらい?

A.ボックスシーツは肌に直接触れる寝具のため、週1回程度の洗濯が理想的です。特に夏場や汗をかきやすい人は、週2回以上洗うと清潔に保てます。

洗濯時のポイントとしては、

  • 素材に応じて水温や洗剤を選ぶ(綿なら通常洗い、麻ならネット使用推奨)
  • 乾燥機は縮みの原因になることもあるため、陰干しがベスト

また、色落ちや型崩れを防ぐために、最初の数回は単独洗いがおすすめです。清潔なシーツ環境は、肌荒れや睡眠の質にも影響を与えるため、定期的な洗濯は欠かせません。

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