マットレスにシーツを敷く順番、サイズ選びなどの全知識
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マットレスのシーツを購入しようとすると、
- シーツって本当に必要なのかな?
- ベッドパッドがあればシーツって要らないんじゃない?
- シーツのサイズ選びってどういう風にしたらいいの?
などの疑問を感じないでしょうか?
あなた(とあなたのマットレス)に合った正しいシーツ選びをすることで、無駄な出費を減らすどころか、より快適な睡眠環境をつくることができます。
そこで本日は「マットレスにシーツを敷く順番、サイズ選びなどの全知識」についてご紹介します。
1. マットレスにシーツって絶対必要?
よくある誤解ですが、マットレスに必ずしもシーツが必要というわけではありません。
が、シーツもしくはベッドパッド、敷きパッド、マットレスプロテクターのいずれかは絶対に必要です。そうでないとマットレスが汚れやすくなり、睡眠環境が不衛生になりますし、耐用年数も短くなってしまうからです。
そのため、必要に応じてシーツやパッドを上手に使い分けること(後述)が大切となります。
1−1. 図解|マットレスにシーツを正しい敷く順番
どのように上手に使い分けるかの前に、シーツとパッド、プロテクターを敷く正しい順番ですが、イラストで表すと以下のようになります。

もちろん、これら全てをマットレスに敷く必要はありません。以下のようなケース別に、上手に使い分けることで無駄のないコーディネートをすることができます。
-
シーツが不要なケース:
あなたが敷きパッドをお持ちであれば、シーツをその上にも下にも敷く必要はありません。ベッドパッドでも同様のことが言えますが、ベッドパッドが大きいため洗濯の回数を減らしたいということであれば、ベッドパッドの上にシーツを敷いて汚れを防ぐとよいです。 -
敷きパッドが不要なケース:
肌触りが快適なシーツと、その下に敷くベッドパッド、もしくは、マットレスプロテクターがあれば、敷きパッドなしで問題ありません。 -
ベッドパッドが不要なケース:
マットレスの寝心地が悪くない限り、ベッドパッドを敷く必要はありません。汚れ防止のためであれば、敷きパッドかマットレスプロテクターのほうが扱いやすいです。
何も敷かずにマットレスの上に直接寝るのは絶対にダメです。洗いにくい衣服(アウター)を汚さないよう下着(インナー)を着るのと同じように、洗いにくいマットレスは絶対に汚さなようシーツやパッドなどで保護しなければなりません。むしろ、シーツやパッドなどを敷かずに直接マットレスに寝るということは、同じ下着を洗わず着続けるのと同じく不衛生な行為なので控えることをおすすめします。
また、マットレスプロテクターと除湿シートは、もしものためにあったほうがいいです。おねしょで一夜にしてマットレスがダメになることもありますし、カビが生えたときのクリーニングはとても大変だからです。
1−2. マットレスからズレにくいシーツサイズの選び方
上記を読んだ上で、あなたがシーツを買おうと決めたなら、シーツのサイズを正しく選べられるようもう一勉強しましょう。
シーツには以下の5種類の形状がありますが、ボックスシーツかフィットシーツ、もしくは、フラットシーツを選ぶことをおすすめします。
それぞれ1つずつサイズ選びで注意点があります。
ボックスシーツのサイズ選びの注意点
ボックスシーツのサイズ選びの注意点は、「シーツに記載されているサイズが、シーツ自体のサイズ(マチの高さ)なのか、対応できるサイズ(マットレスの高さ)なのか」 を確認することです。
というのも、ボックスシーツはマットレスの底に引っ掛ける必要があるためです。なので、「マチの高さ25cm」のボックスシーツを、高さ(厚み)25cmのマットレスにはめようとすると、ギリギリはめられない歯がゆい思いをしてしまいます。
そのため、マットレスのサイズが120×200×25cmの場合、「マットレスの高さ25cmまで対応」というボックスシーツか「ボックスシーツのマチの高さ30cm」と5cmほど余裕のあるボックスシーツを選びましょう。
フラットシーツのサイズ選びの注意点
フラットシーツのサイズ選びの注意点は、「シーツをマットレスの底面に挟み込んでしっかりと固定できるだけの十分な幅・長さがあるか」 を確認することです。
私のおすすめのサイズ感は、マットレスの3辺(縦の長さ+高さ+高さor横幅+高さ+高さ)の長さの合計よりも20cm程長いことです。
つまり、あなたのマットレスが120×200×25cmなら、縦の長さは200+25+25+20=270cm、横の幅は120+25+25+20=190cmあると余裕をもってシーツをマットレスの底に挟んで固定できます。
ただ1つ例外として、あなたがお使いのマットレスフレームが以下の写真のようにマットレスを埋め込んで設置するタイプのものなら、ここまで余裕をもったサイズ感のシーツでなくても、ベッドの脇にシーツを簡単に挟むことができます。
最後に
あなたにとってシーツは必要か否か、必要ならばどのようなサイズ感のものを選べばいいのか、ご理解いただけていれば幸いです。
もしこれからシーツを買おうとお考えであれば、こちらのページ『超熟睡!ベッドシーツのおすすめの選び方【素材と生地が命】』で素材と生地にこだわった快適なシーツの選び方を説明しているので、あわせてご参考にしてください。
著者紹介

著者情報
加賀 照虎(上級睡眠健康指導士)
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
各種SNSで情報発信中。
上級睡眠健康指導士(第235号)。3,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はこちらから。
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