布団カバーおすすめ徹底解説|素材・季節別の選び方

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布団カバーおすすめ徹底解説|素材・季節別の選び方

「良い布団カバーが欲しい!」

そう思っても、何を目安に選べばいいか分からず、お困りではないでしょうか?

ぐっすり眠って疲労回復するためには、素材と生地、機能について知ることがとても大切です。

とはいえ、お店では一から百まで全てを教えてくれるわけではありません。

そこで本日は、あなたがより快適な睡眠をとれるよう「布団カバーのおすすめの選び方」についてご紹介します。

0. 熟睡のための布団カバー選び3つの鉄則

まず最初に、事前知識として、気持ちよく布団カバーを使うために以下の3つの鉄則について知りましょう。

  1. 寝床内気象を悪くしないこと
    寝床内気象(眠るときの布団内部の理想的な温湿度)はそれぞれ、33℃と50%前後が眠りに最適と言われています。このために、素材と生地の汗の吸収性(吸水性・吸湿性)が大切なのです。

    寝床内気象

  2. 肌触りが好みであること
    あなたの好みに合わせることも大事です。例えば、やわらかな肌あたりが絶対条件なら、リネン素材は除外して考えるべきですが、反対に、ややハリ感のある風合いでもよいのであれば、さっぱりとしたリネン素材はよい候補になりえます。
  3. 体質と生活に合っていること
    新陳代謝が高い人は吸水性・吸湿性、アレルギー体質の方は衛生性、など体質に機能を持つ素材・生地にフォーカスして選ぶことで睡眠環境をより快適にさせられます。

また、各繊維素材の特徴をざっくりとまとめたので、目を通してみてください。

素材 イメージ 柔らかさ 滑らかさ 吸湿性 放湿性 耐久性 洗濯性





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨン layon1

ポリエステル polyester1 -

この先の説明の理解が楽になります。

1. 体質・使用感別におすすめの布団カバーの生地・素材

上記の3つの鉄則をベースとしながら、素材と生地の特性・詳細をご説明しつつ、おすすめの布団カバーを4つの視点(なめらかさ重視、夏向け、冬向け、衛生面重視)からご紹介していきます。

1-1. なめらかな肌触りの布団カバー

肌当たりがなめらかな布団カバーを選ぶのなら、シルク、高級綿、リヨセル(テンセル®︎)のサテン生地のものを選ぶことをおすすめします。

生地の織り方は大きく分けると、平織り、綾織り、繻子織り(サテン)の3種類があります。

平織 綾織(ツイル) 繻子織(サテン)
イメージ percale-fabric twil-fabric sateen-fabric
肌当たり しっかり 中間 なめらか
重量 軽め 中間 重め
通気度 高め 中間 低め
強度 高め 中間 低め
光沢感 低め 中間 高め

イラストをご覧の通り、サテン生地は繊維の交差が少ないため、凸凹が少なく触ったときにツルツルっとなめらかな肌当たりになります。また、光の反射も安定し、より光沢感のある美しさも生まれます。ただ、若干生地が弱くなる欠点がありますが。

シルク19匁掛け布団カバー
シルク19匁掛け布団カバー

製品:シルク19匁掛け布団カバー
価格:38,980円
【当製品の販売ページ】

シルク素材のサテン生地は、ダントツのツルツルっとした肌触りです。何よりもなめらかさを重視する方におすすめです。ただ、取り扱い性にはやや難があり、手洗い推奨であること、日焼けで悪くならないよう日光を当てないこと、また、汗の吸収については申し分のない性能ですが、汗を多くかくとペタペタと肌に吸いつくことがあり、好みが別れる点でもあります。19匁とはシルクの生地の密度(もしくは厚み)です。かけ布団カバーには19匁くらいの軽めのものがおすすめです。

GIZA45布団カバー
GIZA45布団カバー

製品:「GIZA45」100%布団カバー
価格:19,580円
【当製品の販売ページ】

綿素材はピンからキリまで差が激しいです。海からあがった後の髪の毛のようなバッサバサのものから、カシミヤのように柔らかなものまで存在します。繊維の長さで品質が決まるのですが、繊維の長い「長繊維綿」や「超長綿」などの高品質な素材で、サテン生地のものをお選びいただければ、うっとりする肌心地をご堪能いただけます。エジプトのGIZA45を始め、アメリカのスーピマコットン、カリブ海の海島綿、中国(ウイグル)の新疆綿などの高級綿ブランドから選ぶのも一手です。欠点が特にないのもメリットです。

Tencel-polyester-cover-for-comforter
テンセル™混カバー

製品:テンセル™混布団カバー
生地:ドビーニット編み
価格:8,208円
【当製品の販売ページ】

シルクや高級綿は希少な天然素材なのでどうしても価格が高くなります。「もう少し費用をおさえて同程度のなめらかさとやわらかさの生地はないものか」とお考えの方におすすめなのが、リヨセル(テンセル®︎)のサテン生地の布団カバーです。天然植物を再生した植物由来の化学繊維です。なめらかさとやわらかさに加えて、吸水性・吸放湿性もすぐれるので、布団の中がムレにくく快適に眠れます。シルクと違って洗濯機で洗えるほどの耐久性はありますが、やや毛羽立ちやすいです。

こちらはテンセル™とポリエステルを50%50%混紡した布団カバーです。ドビーニット編みのため体にふわっとやさしく沿うようにフィットし、通気性抜群のためポリエステルにも関わらずほとんど蒸れることなく寝られます。

1-2. 夏向けのひんやり爽やかな寝心地の布団カバー

夏、タオルケットではなく肌掛け布団を使っている方や、新陳代謝の高い方は、ひんやり感のある布団カバーがお好みだと思います。

市販のひんやり布団カバーには化学繊維の生地のものがありますが、汗の吸収があまり良くなく蒸れやすいという観点からあまりおすすめできないものが多いです。ひんやりカバーで私がおすすめできるのは天然の接触冷感をもつリネン素材のものです。

リネン布団カバー100番手
リネン布団カバー100番手

製品:リネン布団カバー100番手
価格:77,000円〜
【当製品の販売ページ】

とはいえ、リネンと聞くと「麻繊維だからゴワゴワしたりチクチクしたりするんじゃないの?」と気にされることがあります。麻と一口に言っても、リネン、ラミー、ヘンプなどがあり、もしかすると誤解されているかもしれません。リネンはそれらの中でもやわらかでチクチク感が少ないです。しかもこの商品のように100番手のとても細い繊維を使っているものであれば、あなたの今までの常識を覆すかのような優しい肌当たりにびっくりされると思います。

1-3. 冬向けあたたか布団カバー

築年数を重ねた木造住宅に住んでいる方は「寒くて眠れない…!!!」となかなか寝つけない夜を過ごした経験があると思います。そのような住環境にお住まいであれば、保温性の高いあったか掛け布団カバーを利用することをおすすめします。

プロテクト・ア・ベッド 掛け布団プロテクター
プロテクト・ア・ベッド 掛け布団プロテクター

製品:ポリエステル100%起毛掛け布団カバー
価格:
16,500円
【当製品の販売ページ】

自社製品のため恐縮ですが、ポリエステルの起毛生地はふわっふわでサラサラで暖かいのでおすすめです。羊毛などと組み合わせてしまうと静電気が立ちやすいので、そのような寝具環境の方で静電気が苦手な方や、静電気のせいでほこりっぽくなりやすいのを好まない方は、避けたほうが賢明かもしれません。また、暖かくなりすぎる可能性もあります。ただでさえ、化学繊維で汗の吸収が悪いので、モコモコのパジャマを着たり、暖房を強めすぎないよう注意しましょう。

睡眠と体温の関係|眠るときに体温は下がる
睡眠と体温の関係|眠るときに体温は下がる

眠りについたら体温が下がっていかないと、睡眠を深められません。

製品:綿100%3重ガーゼ布団カバー
価格:8,855円〜
【当製品の販売ページ】

強烈な暖かさはいらず、若干ぬくぬくとした暖かさで十分な人におすすめなのが多重コットンガーゼ生地の布団カバーです。重なりあった生地に暖かさを抱え込みますが、コットン素材なのでムレにくくさらっとした寝心地をお楽しいいただけます。ガーゼはやや粗めの平織り生地を重ねて作られるので、サテン生地のような滑らかさこそありませんが、ミルフィーユのような多重生地のふわっと気持ちいいやわらかさは格別です。

1-4. 衛生面を重視した布団カバー

もしあなたがダニやハウスダストに対してアレルギー体質で、布団に入ると咳が出たり、鼻がつまるなどの症状が出る場合、それらの対策となる機能をもつ布団カバーを優先して選ぶことをおすすめします。肌触りや汗の吸い取りが多少悪くなっても、アレルギー症状が抑えられるほうが快適に眠れるはずです。

ダニゼロック
ダニゼロック

製品:ダニゼロック布団カバー
価格:12,500円〜
【販売ページ@楽天】

まずおすすめしたいのが、繊維を高密度で織り上げた生地を使っている布団カバーです。このような生地で布団を包むことで、布団の中のダニ・ダニアレルゲンが出てくることを抑えられるので、アレルギー症状を感じにくく眠ることができるようになります。多くの高密度織り布団カバーはポリエステル繊維が使われることが多いですが、こちらの製品は綿100%なので汗の吸い取りが変に悪いことはありません。

通常の生地には隙間がある
通常の生地には隙間がある

しかしもし、犬猫と一緒に眠っている、赤ちゃんと一緒に眠っているなどに該当する方は、布団が汚れるリスクを抱えていると思います。布団を汚してしまうと、クリーニング代で10,000円弱かかってしまいますので、防水加工の施された布団カバーを使うことをおすすめします。

プロテクト・ア・ベッド 掛け布団プロテクター
プロテクト・ア・ベッド 掛け布団プロテクター

製品:プロテクト・ア・ベッド 掛け布団プロテクター
価格:13,200円
【購入ページはこちら】

伸縮性に富んだニットパイル(タオル)生地が生みだす柔軟な肌あたり、透湿性をもつ極薄0.025mmの防水膜による軽さと爽やかさ、その上、50回洗濯にも耐えうるしっかりした作り。自社製品のため手前味噌ですが、No.1の防水プロテクター(防水シーツ)と自負しています。

2. 素材別のおすすめとその素材が向いている人

布団カバーを選ぶ際に大切なのが「素材」です。以下に、主要な素材ごとの特徴と、向いている人をまとめました。

素材 特徴 向いている人
コットン ・オールシーズン対応
・吸湿性が高い
天然素材で快適に眠りたい人
リネン ・夏向け
・放湿性が高い
・ひんやり感
蒸れや寝汗が気になる人
シルク ・なめらかな肌触り
・保湿性が高い
肌触り重視・アレルギー配慮したい人
ポリエステル ・耐久性が高い
・保温性が高い
・洗濯しやすい
お手入れ簡単で長持ちさせたい人

以下では、それぞれの素材の詳しい特徴とおすすめのポイントをご紹介します。

2-1. コットン(綿)|オールシーズン快適に使える万能素材

コットンは布団カバーの定番素材です。吸湿性と放湿性に優れ、夏は蒸れにくく冬は程よい保温性があります。織り方によって肌触りが異なり、平織りはさらりと、サテン織りはなめらかに、ガーゼ織りはふんわりとした風合いになります。天然素材でオールシーズン快適に使いたい人や、肌触りにこだわる人におすすめです。価格帯も幅広く、ブランドごとの違いを選ぶ楽しみもあります。

2-2. リネン(麻)|夏にぴったりの涼感素材

リネンはシャリっとした独特の肌触りがあり、ひんやりとした清涼感が魅力です。高い吸湿性と放湿性を持つため、寝汗をかいてもサラッと快適です。夏の暑さや寝汗による不快感を避けたい人に向いています。また、リネンは洗濯性に優れ、使い込むほどに柔らかく肌に馴染む特徴もあるので、長く愛用できます。

2-3. シルク(絹)|肌触りと上質さを重視したい人へ

シルクは細くしなやかな繊維で作られており、すべすべとなめらかな肌触りが特徴です。保湿性が高いため乾燥しにくく、また静電気が起きにくいのでホコリを寄せ付けにくいというメリットもあります。デリケートな肌を守りたい人、肌触りや上質さを求める人におすすめです。高級ブランドの布団カバーに多く採用され、特別感を味わいたい人にもぴったりでしょう。

2-4. ポリエステル|耐久性と保温性を重視したい人に

ポリエステルは強度があり、耐久性や洗濯性に優れた素材です。特にマイクロファイバーやボア加工を施したタイプは高い保温性を持ち、冬の布団カバーに最適です。しわになりにくい点も魅力です。お手入れを簡単にしたい人や、長持ちさせたい人、冬のあたたかさを重視する人におすすめです。価格帯も比較的手に取りやすく、デイリー使いに適しています。

3. 布団カバーを快適により長く使うための注意点とコツ

あなたに合う素晴らしい布団カバーを手に入れたら、快適な状態でより長く使うための取り扱いのコツもあわせて知っておきましょう。

3-1. 布団カバーを洗う適切な頻度

布団カバーはベッドシーツと違ってそこまで汚れないので月に1度を目安に洗濯すればよいです。

もちろん、これ以上の頻度で洗っても問題ありませんが、洗濯機洗いをすればするほど生地が傷んでいくことは心得ておきましょう。

3-2. 布団カバーを洗うときの3つのコツ

布団カバーについている品質表示に従って洗うようにしましょう。

また、その上でさらに、布団カバーを長く快適に使うための洗濯のコツが3つあるのでお試しください。

布団カバーにとどまらず全ての洗濯物に共通する話でもあります。

3-2-1. 洗濯ネットに入れて洗う

洗濯が終わった後、洗濯物を取り出そうとすると、洗濯物同士がグルグルに絡みついているのを見たことないでしょうか?

あの状態(また、あの状態に至るまでの過程)は非常に生地を傷めています。耐用年数が短くなるのはもちろん、繊維が痛み糸ボコりが出やすくなったりと、いいことは何一つとしてありません。

そのため、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。

3-2-2. 柔軟剤は吸水性を損ねないものを使う

ものによって異なりますが、柔軟剤は繊維をコーティングして柔らかく仕上げるものがあり、それによって繊維の吸水性・吸湿性が悪くなることがあります。

例えば、綿100%の布団カバーであっても、柔軟剤で吸水性・吸湿性が悪くなったものを使っていると、やはりムレやすく感じられます。

吸水性を損ねない柔軟剤は近年増えつつあるので、あなたがお使いの柔軟剤ブランドにもそのようなシリーズがないか確認してみましょう。

3-2-3. 天日干しは控えめにしておく

人が日焼けで皮膚を傷めてしまうのと同じように、布団カバーの生地も天日干しをやりすぎてしまうことで傷んでしまいます。

傷んだ繊維からは糸ボコりが出やすかったり、肌触りがバサバサになってしまったりと、寝心地を悪くしてしまいます。

そのため、天日干しは長時間しないようにするか、日陰干しをする、もしくは、乾燥機で乾かすなど布団カバーにやさしい乾燥方法に変えてみましょう。

最後に

気になる布団カバーが見つかっていれば幸いです。

なお、こちらのページ『ベッド・マットレスシーツのおすすめ11選と熟睡のための選び方』で素材と生地にこだわったベッドシーツの選び方について紹介しているのであわせてご参考にしてみてください。

よくある質問

Q1. 布団カバーは季節ごとに変えるべきですか?

A. はい、季節ごとに変えると快適性が大きく変わります。夏はリネンやコットンなど吸湿性・放湿性に優れた素材、冬は保温性の高いシルクや厚手のコットンがおすすめです。

季節に合った肌触りを選ぶことで、眠りの質が向上します。

Q2. 布団カバーのブランドでおすすめはありますか?

A. ブランド選びは価格帯や求める機能性によって異なります。高級志向ならシルクやオーガニックコットンを扱うブランド、コスパ重視ならポリエステル混紡で耐久性・洗濯性の高いメーカーが人気です。

信頼できるブランドは素材表示や縫製品質も明確なので、長く使いやすい傾向があります。

Q3. 安い布団カバーでも快適に使えますか?

A. はい、快適に使えます。ポリエステルやコットン混紡の布団カバーは価格帯が抑えられていても、耐久性や洗濯性に優れています。

ただし肌触りや吸湿性は高級素材に劣ることがあるため、季節や使用環境に合わせて選ぶのがポイントです。

Q4. 布団カバーを長持ちさせるための収納方法は?

A. しっかり乾燥させて湿気を取り除いてから収納するのが基本です。通気性の良いコットン袋や不織布ケースに入れ、直射日光や高温多湿を避けると劣化を防げます。

リネンやシルクなど繊細な素材は、柔らかく畳んで収納するとシワや傷みを抑えられます。

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