睡眠

睡眠不足でイライラ感情的になる原因と解消法

睡眠不足になるとイライラ怒りっぽくなりますよね。

実はそれ、脳に原因があるんです。あなたの人間性が悪いわけではありません。睡眠不足で脳が感情をコントロール出来なくなり、イライラしやすくなってしまうのです。

ということで本日は「睡眠不足でイライラしやすくなる原因」についてご紹介します。

※こちらのページ『睡眠不足の悲惨すぎる症状一覧と、改善のための方法』で睡眠不足による心身へのデメリットの総まとめをしました。睡眠不足が気になる方はあわせてご参考にしてください。
著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 睡眠不足でイライラしやすくなるのは脳の前頭前野のせい

カリフォルニア大学バークレー校の研究によりますと、睡眠不足になると脳の感情をコントロールするエリアの前頭前野というところの働きが弱まると報告されているんですね。

で、さらにいうと、この部位は思考や集中などの活動も担っています。そのため、睡眠不足になると、イライラしやすくなるだけでなく次のようなことも感じられるはずです。

  • 不安な気持ちになりやすい
  • 面倒くさく感じやすい
  • 考える作業が続かない
  • 集中力が続かない

ちなみに、カリフォルニア大学バークレー校がどんな実験をしたのかと言うと、健康な男女18人を対象に9時間睡眠グループと徹夜グループを作って、夜20時と朝8時に不快な動画を見てもらったんですね。その動画を見たときに感じた不安レベルをアンケートで答えてもらうと、徹夜グループが朝その動画をみたときは30%も強く不安を感じやすいことが分かったと伝えられています。

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睡眠不足だと不安を感じやすくなる

通常、30%も強く不安感が増すと言われると驚くものですが、睡眠不足でイライラを経験されたことがあるなら納得のいく数値だと思います。

1-1. 睡眠不足だとポジティブな気持ちがすり減る

他にも、イスラエル工科大学の研究によると、睡眠不足だとネガティブな感情が強まるだけでなく、ポジティブな感情がすり減ってしまうとも報告されています。

どういう実験内容かと言うと、シフト制で働く医療従事者の勤務中に電話をかけて(ネガティブな内容と、ポジティブな内容を聞く2パターンで)電話を受ける直前の仕事内容について評価をしてもらうというものなのですが、シフトにより長時間起きているときはネガティブなことを聞いてくる電話に対してネガティブな感情が強まっていて、その一方、ポジティブなことを聞いてくる電話に対してはポジティブな感情が弱まっていたと伝えています。

こういう人とは、あまり付き合いたくないですよね。

睡眠不足で人間性さえも悪くなってしまう、と言えます。

1-2. 唯一の解決策は眠ること

ではどうすればいいかと言うと、それはもう眠るしかありません。とにかく睡眠時間を増やして脳を回復させましょう。

  • 仕事量を減らして睡眠時間を確保する
  • 昼寝や仮眠などで睡眠不足を補う

などなど出来る限り睡眠をたくさん摂るようにしましょう。

睡眠不足だと感情が不安定になったり、思考力・集中力が落ちるのは先ほど伝えた通りですが、それ以外にも記憶力が悪くなったりとパフォーマンスが悪くなります。そんな状態で活動しても良い結果が得られるはずがありません。

下記のページで適切な睡眠時間について説明しているので参考にしながら眠ってください。

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最後に

睡眠不足でイライラしてしまう理由、お分かりいただけたかと思います。

これを機に、あなたがもっとたくさん眠るようになっていただければ幸いです。

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