褥創

褥瘡(床ずれ)とは?分類、原因、予防法、よくある疑問と禁忌

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自宅で介護をしている親の腰辺りが赤くなり、少しただれているように見える。

「褥瘡(じょくそう)になっているかも」と親は言うが、褥瘡というのが一体どんなものか分からず、お困りではないでしょうか。

そこで本日は「褥瘡(床ずれ)とは何か。よくある疑問と禁忌」を分かりやすくご紹介します。


1. 褥瘡とは何か?よくある疑問

褥瘡とはどんな状態か分かりやすく言うと、

体が支持面(ベッドや椅子)からの圧迫を受けて、接地面の部位(主に腰やお尻など)の血行が悪くなり、その周辺の皮膚組織が死んでいく(壊死)ことです。

1−1. 褥瘡のステージ|4つの症状の程度(分類)

褥瘡は症状の程度によってステージⅠ〜Ⅳに分類されており、それぞれ以下のように見分けられます。

  • ステージⅠ
    体の骨が出張っている部位に発赤が出来ており、プラスチック板を押し当てても発赤が消えない状態。
  • ステージⅡ
    真皮が見えるほどの肌の欠損や、水疱が出来てジュクジュクした状態。
  • ステージⅢ
    皮膚が欠損し、骨・筋肉は見えずとも、皮下脂肪が覗ける状態。スラフ(黄色い壊死組織)が見えたり、ポケットが存在することも。
  • ステージⅣ
    骨・腱・筋肉まで露出するほどの全層組織が欠損した状態。エスカー(黒色の壊死組織)が見えたり、ポケットが存在することが多い。
褥創4つのステージ
褥創4つのステージ

ステージⅠのような軽度な状態であれば原因を取り除いて改善を期待して様子見も出来ますが、それ以上に進行している場合は、外科医や皮膚科医に診てもらい処置を仰ぎましょう。

各ステージでの取るべき対応などの詳細はこちらのページ『画像で分かる!褥瘡ステージⅠ〜Ⅳの分類別|状況と取るべき対応』をご参考にしてください。

1−2. 褥瘡を起こす原因とは

褥瘡を引き起こす最大の原因は、外力(圧迫とズレ力)です。

栄養不足、過度の湿潤状態も原因にあげられますが、直接の原因というよりは、

  • 栄養が足りないことで皮膚組織が弱りやすい
  • 湿潤状態だと皮膚の外力に対する抵抗力を弱まる

という間接的な要因として考えられています。

そのため例えば、「硬めの布団の上で寝ている」+「オムツが長時間湿っている」という状況や、「発汗が多い」+「寝返りの補助が雑」という状況だと、褥瘡を起こしやすくなります。

褥瘡を深刻化させる原因

通常、「壊死組織の除去」→「肉芽組織の形成」→「上皮細胞の形成」という流れで褥瘡は治癒していきますが、以下のような要因により治りが遅くなったり、褥瘡が深刻化することがあります。

  • 細菌、真菌による感染
  • 低栄養、貧血状態
  • 血行障害、神経障害
  • 薬剤の副作用など

褥瘡になりやすい好発部位とは?

褥瘡になりやすい体の部位は多くの人に共通しており、日本褥瘡協会が訪問介護ステーションと共に行った調査では以下のように発表されています。

腰(仙骨部)、腰の両サイド(腸骨稜部・大転子部)、カカト(踵骨部)が圧倒的な褥瘡好発部位です。

寝ころんだ時に圧力がかかりやすいためです。

現状、褥瘡が現れている部位だけでなく、これら好発部位に褥瘡の予兆が見られないか日々チェックしましょう。

褥瘡の発生メカニズムなどのさらなる詳細はこちらのページ『褥創(床ずれ)の原因とメカニズム』をご参考にしてください。

1−3. 褥瘡を予防するための方策

どうすれば褥瘡を防げるのかと言うと、上記でご説明した原因を排除することが第一になります。具体的には以下のようなことです。

  • 体圧分散マットレスの利用
  • 定期的な体位変換
  • シワになりにくいシーツの利用
  • 皮膚の保護

「なんだ、よく言われていることじゃん」と思われるかもしれませんが、このような当たり前の予防策をきちんと毎日行えることが大切なのです。

各予防策の具体的な内容と、褥瘡ステージの判定方法・リスク評価の方法をこちらのページ『褥創(床ずれ)の予防&リスク評価方法』で説明しているので併せてご参考にしてください。

また、褥瘡予防のための体圧分散マットレスに関してはこちらのページ『エアマットは褥創(床ずれ)予防に不向き?各マットレスの比較』で詳しく各種類の比較評価をしていますので併せてご参考にしてください。

1−4. よくある疑問と禁忌

次に、褥瘡に関してよくある疑問と禁忌に関してご紹介します。

高齢者のみに現れる症状なの?

褥瘡は高齢者のみに現れる症状だと考えられがちです。しかし、条件さえ揃ってしまえば高齢者に限らず、褥瘡になってしまうことが以下の報告から分かります。

約20%の褥瘡保有者が65歳未満で、約7%が50歳未満であることを考えると、どの年代でも油断はできないのだとお分かりいただけると思います。

患部を日光に当てて殺菌乾燥させるべき?

皮膚を乾燥させすぎると、ズレ力に対して弱くなります。

乾燥のさせすぎも湿りすぎも良くなく、適度な状態を保つ必要があります。

また、創から出る液体(滲出液)には細胞の成長を促進させる効果もあるので、完全に拭き取ってしまうのは考えものです。

円座クッションの使用は厳禁

ドーナツ型の円座クッションを骨の出張っている箇所に当ててはいないでしょうか。これは非推奨の行為です。

骨突出部を浮かすことができても、円座に接する部分で皮膚の血流を阻害し、かえって骨突出部の皮膚血流を悪くする。

(引用:「褥瘡予防・治療ガイドブック」 一般社団法人 日本褥瘡学会 編集)

血流を阻害しないクッションを用いるように心がけましょう。

褥瘡初期の発赤にマッサージは厳禁

褥瘡初期の発赤部に対してマッサージを行うことは、圧迫・ズレ力として余計な不可を皮膚にかけることになります。

優しさが裏目に出てしまうのでお控えください。

ベッドシーツがしわしわ

いくら体圧分散性のすぐれたマットレスを使っていても、その上に敷いているベッドシーツがしわしわで元も子もありません。

シーツのしわによる小さな凸凹でさえ、皮膚に圧迫を与えて褥創を生じさせる原因になります。気をつけましょう。


最後に

褥瘡とはどのようなものか、概要を理解する一助になっていれば幸いです。

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