夜尿症とは?おねしょとの違い、よくある疑問

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このページを開いたあなたは以下のような疑問を抱えてはいないでしょうか?

「子供が週に2,3度おねしょをするけど、これって夜尿症なのかしら?」
「けど、そもそも夜尿症って一体何なの?」

夜尿症はそれほど珍しい症状ではないのですが、夜尿をする本人と家族が恥ずかしいことだと捉えがちで、世間的に語られることが少ないため、理解が少ないことも無理ありません。

そこで本日は、「夜尿症とは何か、おねしょとの違いは何か、よくある疑問」などについてご紹介します。


1. 夜尿症とは|おねしょとの違い

「そもそも夜尿症って、おねしょとは何が違うの?」という疑問をまず初めに感じられると思います。

結論から言うと、夜尿症とおねしょの違いは「年齢」で明確に分けられています。夜尿症診断ガイドライン2016年によると、

5歳以降で、1ヶ月に1回以上の夜尿が3ヶ月以上続くもの、さらに、1週間に4日以上の夜尿を頻回、3日以下の夜尿を非頻回…

と厳密に定義しています。

夜中眠っている間、無意識的に尿を漏らしてしまう点においては同じですが、それが5歳を超えても生じていると「夜尿症」となります。

反対に、5歳以下の子供や赤ちゃんがお漏らしをするのは「おねしょ」で、これは発育の発展途上における自然な現象です。

1−1. 年齢別の夜尿症率

夜尿は成長にしたがって治っていくことが大半です。香港プリンス・オブ・ウェールズ病院のYeung医師による夜尿症を患うこどもの数を調査したリポートがありますが、徐々に減っていることが分かります。

※追跡調査ではないため、15歳以降で若干の増加が見られます。

男女差の分かる調査だったので香港のデータを引用しましたが、日本のこどもの夜尿症率もほとんど同じで、4歳児で20~25%、5歳児で15%、7歳児で10%、10歳児で5%、13歳児で1%と報告されています。

自然に治っていくことが多いのも特徴ですが、それは単純に、体の発育の遅れが夜尿症の原因となっていることが多いためです。

また,夜尿症は自然経過で治癒する頻度が比較的高く(就学児では年10―15%の自然治癒) ,治療については,かっては自然経過を見守る考えが強かったが,近年は,本人への心理的負担の大きさ,一部の症例では成人への移行が明らかにされ,就学以後も持続する夜尿症には様々な治療が試みられている.

(引用:日本夜尿症学会HP

また、中学入学時点で夜尿をしている子供は全体の1~2%程度いるとされていますが、もちろんそれ以降も症状が続くケースもあり、成人全体の0.1%程度の人に夜尿があるとも推定されています。

1−2. 重度?軽度?夜尿の症状の程度

夜尿症の症状の程度は、「尿の量」や「症状が続いている期間」ではなく、夜尿をする「時間帯」と「回数」を目安に診断されています。

程度 目安
重度 1日に2,3度の夜尿が連日ある。
中度 1日に1,2度の夜尿が連日ある。
軽度  起床前に1度の夜尿がたまにある。

(引用:「夜尿症 -その正しい理解のために-」 赤司俊二 著)

症状がひとっ飛びに治るということはなく、夜尿をする時間帯が徐々に朝に近づいていったり、夜尿をする日が少しずつ減っていったり、というふうに徐々に改善していきます。

また、夜尿を患う人の内90~95%がいつかは自立すると言われますが、それまでに数年(軽症で1~2年、重症だと5以上)かかることが通常です。

そのため、改善には根気強く取り組む必要があります。

1−3. 夜尿症の主な原因は

夜尿症には主なタイプが3つあり、それぞれ原因が異なります。タイプ毎に適切な対策が変わってくるので、どのタイプか把握することがとても大切になります。

  • 多尿型:夜間に大量に尿が出る。
  • 膀胱型:膀胱容量が小さい。
  • 混合型:膀胱容量が小さい上に夜間多尿もある。

「多尿型」の場合、眠っている間の尿量を制限するホルモンの分泌が不十分なことや、塩分・たんぱく質の過剰摂取により、膀胱に容量以上の尿が貯まってしまい夜尿をしてしまいます。

「膀胱型」の場合、尿量は通常なのですが、膀胱が十分に発達していないことや副交感神経の作用が強いがために、貯められる尿の容量が少なく尿が溢れて夜尿してしまいます。

「混合型」の場合、上記の2つの原因が重なって、夜尿してしまいます。

大人になってからの夜尿症の原因は?

「大人になってから夜尿するようになった」という人も少なくありません。そのようなタイプの場合、上記のような原因とは異なります。

例えば、仕事や対人関係のストレスが原因で自律神経が乱れて夜尿症を発症するケースがあります。ストレスが原因で頭痛や腹痛が生じたり、頭髪が薄くなることは一般的に認知されていますが、ストレスが原因で夜尿になることもあるのです。

他にも以下のような原因が挙げられます。

  • ストレスによる自律神経の乱れ
  • 加齢による排尿をコントロールする筋肉の衰え
  • 損傷により排尿機能の障害
  • 睡眠障害(主に睡眠時無呼吸症候群)による排尿リズムの乱れ
  • 過度のアルコールの摂取による利尿作用と筋肉の弛緩
  • 極度の便秘による膀胱の圧迫

大人になってから夜尿症になっている場合は、何かしらの病気が原因となっていることが多いため、これらの原因に心当たりがあるのではないかと思います。

もちろん、これらの原因は全体からの極一部にはなりますが、子供の夜尿の原因にもなることがあります。

1−4. 夜尿症の対策|まずは生活習慣の見直し

夜尿症の対策でまず最初にするべきは、生活習慣の見直しです。具体的には以下のような内容です。

  • 夜間の水分摂取量を調整する
  • 塩分、たんぱく質の摂取量を調整する
  • 筋肉を鍛える
  • 安心のためにグッズを利用する

夜尿をしないように水分の摂取を控えるのは言うまでもないですが、塩分とたんぱく質の摂取も控える必要があります。塩分とたんぱく質の摂取が尿量を多くするためです。例えば、夕食に味噌汁などはあまりおすすめできません。

また、加齢による筋肉の衰えが原因で夜尿している場合、排尿を止めるときに動かす筋肉の力を入れたり抜いたりするトレーニングを行うことも良いです。

他にも、尿漏れパンツや防水シーツを使用することで事後処理を楽にできるため、精神的・肉体的負担を減らすことに役立ちます。

その他療法(薬物、アラーム、漢方)

生活習慣の見直し以外に、薬物、アラーム、漢方、低周波装置などを利用した療法があります。

どれもそれだけで夜尿症を治すといったものではなく、生活習慣の改善対策をしながらその上で補助として使用しようする位置づけのものです。

薬物療法とアラーム療法は世界的に治療効果が認められている療法ですが、漢方や低周波装置は意見が分かれています。

漢方療法はこどもが冷え性の場合に有効である、理学療法は昼間の尿失禁に有効である、と言われていますが、現在のところ明確な医学的根拠、評価に耐える治療成績は出されていません。

(引用:「夜尿症 -その正しい理解のために-」 赤司俊二 著)

もちろん、これらの療法は担当医との相談の上、夜尿症の具合を見ながら使用の判断がされるものです。そのため、夜尿症の治療経験が豊富な信頼できる専門医を見つけることも大切です。

専門医への受診

「病院へ行くのは少し気後れする」というように感じることはないでしょうか?

しかし、原因と対策の判断を最も適切に下せるのはやはり専門医ですので、夜尿症状があるのなら医療機関への受診は絶対におすすめします。

何も痛い思いをする訳ではなく、体の発達具合や生育環境、家族の夜尿症の有無、扁桃肥大の有無の問診や診察が主です。

場合によっては、超音波やレントゲンによる病気の有無、血液・尿検査による病気の有無を確認しますが、気後れするほど大袈裟な内容ではないとお分かりいただけると思います。

もし、診断に対して不安に思うことがあれば、セカンドオピニオンとして他の医師の意見も参考にするよ良いです。


2. よくある疑問

夜尿症に対してよくある疑問をご紹介します。

2−1. 夜尿症は遺伝するのか?

夜尿症は遺伝の要素が大きくあることが分かっています。

両親のどちらに夜尿症の既往があればその児は、そうでない両親をもつ児に比べて5~7倍夜尿になりやすく、両親ともに既往がある場合は、約11倍夜尿になりやすいとの報告がある。

(引用:『夜尿症診断ガイドライン2016』 日本夜尿症学会 編集)

これはホルモンの分泌や自律神経の働きなどが遺伝として伝わりやすいため、夜尿症が遺伝しやすいと考えられています。

しかし、「自分のせいで子供がおねしょで辛い思いをしている」とまで考える必要はありません。むしろ、あなたが辛かった分、子供の辛さが理解できると思うので優しくサポートし、対策に取り組んでいきましょう。

2−2. 発達障害なのか?

夜尿症は発達障害ではありません。

運動能力や学習能力には個人差がありますが、夜尿症とは関係がありません。ただ、体の発育には多少の差が出ます。

というのも、尿を制御するホルモンと成長ホルモンの分泌はどちらも夜に多くなるのですが、尿を制御するホルモンのリズムが乱れることにより成長ホルモンのリズムが乱れて、身長の伸びなどの発育に影響が出ることがあるためです。

とはいえ、夜尿症が治れば身体の発育も進みますし、あまり悲観せずに「たまたま排尿機能の発達が他の人と比べてゆっくりとしているだけ」と楽天的に捉えましょう。言葉を話し始めるのに個人差があるように、排尿機能の発達にも個人差があるのです。

2−3. 遺尿症とは何が違うの?

遺尿症とは、日中も夜間も無意識的に尿を漏らしてしまうことを意味します。

日中に尿を漏らす場合に日中遺尿症と呼び、夜間に尿を漏らす場合に夜間遺尿症と呼びます。

夜間遺尿症と夜尿症はほぼ同義です。

2−4. 頻尿気味だと夜尿症になりやすい?

関連性があるのでなりやすいです。

特に夜間頻用だと夜尿症につながりやすいです。

2−5. 育児方法と夜尿症は関係あるの?

海外のデータになりますが、育児中に母乳を与えると夜尿症になりにくいことが分かっています。

母乳育児では、視覚、成長、認知、神経発達の利点があり、母乳育児を3ヶ月以上続けると、夜尿しにくいことが報告されています。

(引用:「睡眠学Ⅱ」宮崎総一郎、山田尚登、大川匡子 編著)

つまり、体の発達が促されるため夜尿しにくくなる、ということです。

今後子育てを控えている方は、豆知識としてお役立てください。


最後に

夜尿症がどのようなものかざっくりとお分かりいただけたと思います。

対策を考える上で原因の適切な把握はとても大切なので、是非専門医を受診し意見を仰ぎましょう。

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