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高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説

 
※高反発マットレスの種類別の特徴、スペックを比較した選び方などついてこちらのページ「【高反発マットレスのおすすめ5選】特徴をもとにした選び方」で徹底解説しています。品質や機能性なども押さえてマットレス選びを進めていきたい方は是非ご参考にどうぞ。

実のところ「高反発マットレス」には明確な定義がありません。

私が寝具業界に入った頃(2013年)は徐々に「高反発マットレス」が世の中に浸透していました。が、定義のないお化けのような存在でした。言葉だけが一人歩きしているようでした。

ただ、多くの人にとっては、未だに「高反発マットレス」というと掴み所のないイメージかと思われます。そこで本日は「高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地」について開設いたします。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 高反発マットレスとは|該当する素材

ウレタンフォームの反発弾性が15%未満だと、業界の基準の上では低反発弾性フォームと分類されます。

そして、反発弾性が15%以上であれば「低反発」ではないため「高反発」だと表現することができるのです。

ウレタンフォームに鉄球を落としその跳ね返しにより反発弾性が求められる
ウレタンフォームに鉄球を落としその跳ね返しにより反発弾性が求められる

一般的な高反発マットレスに使われるウレタンフォームの反発弾性は40%弱くらいです。

もちろん何事にも上には上があるように、反発弾性が50%を超えるウレタンフォームは「高弾性」と分類することができ、反発弾性が40%弱の一般的な高反発マットレスとは一線を画する寝心地です。

種類イメージ跳ね返り率
高弾性high-resiilience-foam50%以上
レギュラー
(高反発)
regular-foam15~50%
低反発memory-foam15%未満
ハイブリッド3-layers-hybrid-mattress
【注意】2021年規定が変わり、跳ね返り率50%以上で高弾性(高反発)、15~50%でレギュラーとなりました。しかし、市場にある高反発マットレスの反発弾性は40%前後のため、実態に即したままの記載を続けていきます。

また、素材について言及すると若干ややこしくなりますが、「高反発マットレス」は素材の定義もないのでどんな素材のマットレスであっても反発弾性が15%以上であれば「高反発マットレス」となります。ただ、一般的には、ウレタンフォームとファイバー素材のマットレスが「高反発マットレス」として扱われています。

種類イメージ体圧分散反発弾性 横揺れ  通気性 お手入れ






高弾性ウレタンhigh-resiilience-foam
ラテックスlatex-foam


高反発ウレタンregular-foam
高反発ファイバーair-fiber


低反発ウレタンmemory-foam




ハイブリッド3-layers-hybrid-mattress


ボンネルコイルbonnel-coil
ポケットコイルpocket-coil

1−1. 素材・品質別|高反発マットレスの特徴と寝心地

「高反発マットレス」とひとくちに言っても、いくつか素材があり、しかも低品質なものから高品質なものまであるので、特徴と寝心地をひとまとめにすることはできません。

そこでやや大雑把にはなりますが、思い切ってそれぞれ素材・品質別に評価しました。

 低品質高品質
高反発
ウレタン
フォーム
  • △硬めで体圧分散性はよくない
  • △弾力性がなく味気ない寝心地
  • ◯寝返りはしやすい
  • △蒸れやすい
  • ◎軽い
  • ◯横揺れしにくい
  • ◯処分しやすい
  • ◯水洗いが可能なものも
  • ×クリーニンング不可
  • ◯体圧分散性は十分で快適
  • ◯弾力性があり快適な寝心地
  • ◎寝返りがとてもしやすい
  • △若干蒸れやすい
  • ◎軽い
  • ◯横揺れしにくい
  • ◯処分しやすい
  • ◯水洗いが可能なものも
  • ×クリーニンング不可
高反発
ファイバー
  • △かなり硬く、体圧分散性が悪い
  • △面で支える硬めの寝心地
  • ◯寝返りはしやすい
  • ◎通気性はとてもいい
  • △隙間風が冬は寒い
  • ◯軽め
  • △横揺れしやすい
  • △やや処分しにくい
  • ◎水洗いが可能
  • ×クリーニンング不可
  • △硬めで体圧分散性はそこそこ
  • ◯弾力性はそこそこ
  • ◯寝返りはしやすい
  • ◎通気性はとてもいい
  • △隙間風が冬は寒い
  • ◯軽め
  • △横揺れしやすい
  • △やや処分しにくい
  • ◎水洗いが可能
  • ×クリーニンング不可

価格の目安についても知りたいかと思いますが、各社のビジネスモデルの違いから必ずしも価格が高いものが品質が良いものとならず参考にならないので載せないことにしました(弊社の高反発マットレスと同程度の品質のものが2倍、3倍の価格で販売されています)。

それでは次に、各素材・品質のマットレスってどんなものなのか、その特徴や寝心地についてより丁寧に説明していきます。

低品質な高反発ウレタンマットレスの寝心地

低品質な高反発ウレタンマットレスは、密度の低いウレタンフォームを耐久性が高くみえるように硬めに仕上げたものが多いです。その上、凸凹加工などもなくフラット形状のため、硬いスポンジのような味気のない寝心地となってしまいます。

ただ、硬いとはいってもウレタンフォームですので、以下のイラストのように硬すぎて圧迫を感じるほどではありません。

硬すぎるマットレスの例
硬すぎるマットレスの例

そのため、すぐに腰を痛めるようなことはほとんどありません。寝返りも難なく打てますので、使い始めのうちは「安いなりにまあまあなマットレス」というイメージを持たれると思います。

ただ、耐久性が低いため腰のあたりのヘタリが早く、徐々に以下のように腰が落ち込んだ寝姿勢になっていきます。

腰が沈み込み過ぎている例
腰が沈み込み過ぎている例

1~2年でへたってしまうものもあれば、数千円台の安価なものは1年も経たずにへたってしまうことすらあります。もちろん、このようなへたったマットレスで寝ていれば腰を痛める恐れがあります。

また、ウレタンフォームの通気性はあまり良くありません。そして、低品質高反発ウレタンマットレスの側生地は、大抵ポリエステル100%です。そのため、どうしても蒸れやすくなります。1年前後の使用期間を想定しているのであればいいですが(環境には悪いですが)、ある程度長く使うことを想定しているのなら購入は避けましょう。

高品質な高反発ウレタンマットレスの寝心地

高品質な高反発ウレタンマットレスは、ウレタンフォームにコイルスプリングのような弾力性があります。

さらに、柔らかくてもヘタりにくいよう高耐久性(ウレタンの密度が高い)だったり、凸凹型、波型などのプロファイル加工を加えられていたりし、体圧分散性が申し分ないレベルにまで高められています。

ただ、蒸れやすいという難点は残ります(弊社が販売しているセルプールウレタンのような調湿機能があるものは世界でも稀です)。そのため、マットレスの側生地が非常に大切です。綿(コットン)、竹(バンブー)、絹(シルク)、テンセル®︎(リヨセル)、レーヨンなどの吸水性・吸湿性のよい素材が多く使われている生地のマットレスを選ぶことをおすすめします。

素材イメージ柔らかさ滑らかさ 吸湿性  放湿性  耐久性  洗濯性 





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨンlayon1

ポリエステルpolyester1

もしくは、上記のような素材が使用された敷きパッドを重ねましょう。そうすれば、蒸れやすさに悩まされることもほとんど無くなります。

なお、素晴らしい寝心地のマットレスを選ぶためのポイント(「弾力性」「硬さ」「厚み」「耐久性」など)を以下のページで詳しく解説しているのであわせてご参考にしてください。
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低品質な高反発ファイバーマットレスの寝心地

低品質な高反発ファイバーマットレスは、とても硬い寝心地で腰を痛める恐れがあるほどです。

素材自体が硬いものなのですが、それ以上に素材の特性上プロファイル加工などで柔らかくすることができず、面で支える構造になるのでとても硬すぎる寝心地になってしまうのです。

ただ、通気性と洗濯ができる点ではその他のマットレスよりも優れています。暑がりの方や、綺麗好きの方とても向いています。むしろ冬は通気性が良すぎて隙間風に悩ませることもあるくらいです。

高品質な高反発ファイバーマットレスの寝心地

高品質な高反発ファイバーマットレスは、低品質なものよりも弾力性があり、側生地がやや厚手のポリエステル3Dメッシュだったりするので、寝心地が硬すぎるということはないです。とはいえ、マットレス全体からすると硬い部類に入ります。

 イメージ役割
ベッドシーツbed-sheet1肌触りや汗取り、コーディネートのためのもの。汚れ防止の役割もあるが
生地が薄いためこれ一枚では不十分。多様な素材、生地、柄がある。
敷きパッドshiki-pad1肌触り、汗取り、温湿度調整、マットレスの保護の役割がある。
夏用の冷感生地や冬用のあたたか生地のものなど多様。
ベッドパッドbed-pad1敷きパッドと似ているが、より厚みがあり体圧分散性を高める
ためのものが多い。厚い分洗濯しづらいのでシーツとの併用推奨。
トッパーmattress-topper1薄いマットレス。へたったマットレスなどに重ねて体圧分散性を
改善させるために使う。この上に寝てはいけない。
プロテクターmattress-protector1防水生地のシーツ。マットレスを汚さずにキレイに使うための
保険のようなもの。種類は少ない。
除湿シートdehumidify-sheet2マットレス下の湿気を取るためのもの。床置きなら必須。
ベッドでマットレスを使うとしてもあったほうがベター。

流行りの種類のマットレスということもあり気になる方も多いかと思います。もし購入されるなら厚手のベッドパッドを併用することをおすすめします。そうすることで体圧分散性を高められますし、冬にマットレス下からの隙間風に悩まされることも減らせられるからです(一般的な敷きパッドだと隙間風対策にはなりますが、寝心地はそこまで変わりません)。

1−2. 低反発マットレスと高反発マットレスの違いとは

ここまで読まれた方の中には、低反発マットレスも気になっている方もいるかと思います。

寝具業界外の人からすると「高反発と低反発ってどっちがいいの?」ってやっぱり気になるところですよね。

色々な情報サイトにはメーカーの思惑が渦巻いているようでなかなか信用しにくいかと思います。以下のページでポジショントーク抜きで高反発マットレスと低反発マットレスの違い、特徴について説明しているので参考にしてください。

関連記事

最後に

冒頭でも述べましたが、高反発マットレスは明確な定義がないので、お店などの情報とやや違っていることがあります。その上で、高反発マットレスとはどんなものかイメージがご理解いただけていれば幸いです。

また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事

①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法

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