マットレス

TPEマットレスとは?特徴の比較とおすすめの選び方

格子(グリット)状
※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。TPEだけでなくその他の素材から網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。

こんにちは、加賀照虎です。

日本では2020年頃から広がり始めたTPEマットレス。

新しい素材のため「どんな寝心地なんだろう?」と気になってはいないでしょうか。

正直、かなり独特な素材です。

種類イメージ体圧分散反発弾性 横揺れ  通気性 お手入れ






高弾性ウレタンhigh-resiilience-foam
ラテックスlatex-foam
TPEポリマーTPE-polymer


高反発ウレタンregular-foam
高反発ファイバーair-fiber


低反発ウレタンmemory-foam




ハイブリッド3-layers-hybrid-mattress


ボンネルコイルbonnel-coil
ポケットコイルpocket-coil

実のところ、新しい物好きの私は協力工場にTPEマットレスのサンプルを送ってもらい、ここ数ヶ月いろいろな寝方を楽しんできました。

かなり味わいました。

ということで本日はその知見の共有として「TPEマットレスとは?特徴の比較とおすすめの選び方」について解説していきます。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
取材依頼はお問い合わせから。
インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから。


1. TPE素材とは?

TPEとはThermoPlastic Elastomerの略語で、日本語では熱可塑性(ねつかそせい)エラストマーと呼びます。

熱で溶けて冷やすと固まる性質を持った、ゴムのような柔らかさと弾力性を持つプラスチックです。これを格子状に加工したものがマットレスのTPE素材として使われます。

とはいえ、マットレス素材としての名称が決まっているわけでなく、ハイパーエラスティックポリマー(高弾性ポリマー)などと呼ばれることもあります。


2. TPEマットレスの特徴

TPE素材の特徴を一言でまとめると、

  • ラテックスのように柔らかさと弾力性がありながら抜群の通気性に優れるものの非常に重たいため選び方・使い方に難がある

と、言えます(下記、各マットレス素材の特徴)。

種類特徴
高弾性ウレタン柔軟性がありフィット感が高いながらも反発弾性も高いので寝姿勢が崩れにくく、
寝返りがしやすい。通気性はそこそこ。高反発ウレタンよりやや重くやや高価。
ラテックス高弾性ウレタンと似ていてフィット・サポートのバランスが良い。
天然素材のためエコだが高価。密度が高くかなり重いがその分耐久性に優れる。
TPEポリマー上記2つよりはやや劣るものの体圧分散性と弾力性がそれぞれバランスよく高い。
通気性が圧倒的に高いため蒸れづらい。非常に重いのがやや難点。
高反発ウレタンやや硬めでしっかりした寝心地。サポート性十分で寝姿勢が崩れにくい。
通気性は良くないのでパッドの併用必須。軽くて扱いやすい。安価。
高反発ファイバー硬めの寝心地。サポート性は十分。通気性抜群で洗えるため、ダニ・カビなどの
衛生面を気にする人にぴったり。高反発ウレタンよりはやや重く、値段が高め。
低反発ウレタン体圧分散性はピカイチで最高のフィット感だが反発弾性が低いので寝姿勢が崩れたり、
寝返りがしにくい。通気性はあまり良くない。表面に薄く使用するのに向いている。
ハイブリッド素材の組み合わせ次第で寝心地が変わるが、基本的には長所を引き立たせて
短所を抑える設計のため寝心地・使い勝手のバランスが良いものが多い。
ボンネルコイル頑丈な作りではあるが面で支える寝心地であることや、コイル同士が繋がっていて
横揺れしやすかったり、軋み音がしやすかったりなど欠点が多いので非推奨。
ポケットコイルノンコイル素材が受け止めた体をバネの力で柔軟にサポートする寝心地。
点で支える構造のため横揺れしにくく、軋み音も少ないのでコイルならポケット一択。

さらに、他の素材とは異なりTPE素材は高重量かつ高価なことから、マットレスの上層部に数cmしか使われることがありません。

これらの点を踏まえて、寝心地、通気性、重量などの点についてそれぞれ分かりやすく解説していきます。

2-1. 厚みで変わる寝心地

マットレスのTPE素材は、その厚みで硬さが変わります。

  • 2~3cm:やや硬め
  • 3~4cm:ふつう
  • 4~5cm:やや柔らかめ

例えば、ウレタンフォームでは発泡時に物性(ニュートン値)で硬さが設定されたり、ラテックスフォームでは穴の空き具合で硬さを部分ごとに調整されたりしますが、それとはやや異なります。

TPE-material-and-3D-fiber
私が持っているTPEマットレスはTPE3cmと3Dファイバー3cmの組み合わせ

2-2. 寝心地(体圧分散性と反発弾性)

TPE素材は体圧分散性と反発弾性のバランスがよく快適な寝心地です。

厚さにより若干変わるものの程よく体が沈み込みますし、高い弾力性により体をグッと押し返すので、圧迫を感じずになおかつ寝返りがしやすく理想的な寝心地です。

TPE-material-for-mattress1

2-3. 最上級の通気性

TPE素材の最大の長所が、通気性の高さです。

高反発ファイバー素材と同じく空気をそのまま通すほどの通気性です。

さらに、高反発ファイバーは硬めの素材のため下層部での使用に向いているのに対して、TPE素材は柔らかさがあるため上層部での使用に向いています。そのため、新陳代謝の高い暑がりな人の使用に非常に向いています。

TPE-material
通気性は最強です

2-4. 横揺れはほぼなし

素材同士に横のつながりこそありますが柔らかさがあるため揺れが横に伝わることはほとんどありません。

2-5. お手入れ(重量)

TPE素材はかなり重たいです。

TPE素材のみで10cm厚のマットレスを作るとなると、その重量は推計で35kg前後になります。

敷寝具種類イメージ 厚さ  重量 
敷布団木綿cotton2

10cm
(仮定)

6kg
ノン
コイル
高反発ウレタンregular-foam7kg
高反発ファイバーair-fiber10kg
高弾性ウレタンhigh-resiilience-foam10kg
TPEポリマーTPE-polymer35kg
ラテックスlatex-foam15kg
低反発ウレタンmemory-foam11kg
ハイブリッド3-layers-hybrid-mattress
コイルボンネルコイルbonnel-coil20cm
(仮定)
18kg
ポケットコイルpocket-coil20kg

もちろん、このようなマットレスは使いづらいですし、素材の特徴を活かしきることができません。

そのため、TPE素材はマットレスの表面でしか使われないのです。

国内外のブランドを見ると下記のような構造になっています。

 ブランド上層下層重量リンク
羊のいらない
マットレス
TPE3cm高密度ファイバー4cm17kg商品ページ
G-Oneグリッド
マットレス
TPE3cmウレタンフォーム3cm17kg商品ページ
Purple
mattress
TPE約5cmウレタンフォーム約19cm約32kg商品ページ

とはいえ、それでも重いです。

一般的に、厚さ7cmの薄型マットレスは6kg前後で、厚さ24cmのノンコイルマットレスが20kg弱くらいであることを比較して考えると、かなり重たいことが分かるかと思います。


3. TPEマットレスのおすすめの選び方

「TPEマットレスを買ってみようかな」と考えられている方は、下記のポイントを避けるようにしましょう。

3-1. 床置き仕様のものは扱いが大変なため避けること

2章でお話ししたようにTPE素材は重いです。

7cm厚の薄型マットレスのシングルサイズが17kg前後にもなるのは絶望的な使い勝手の悪さです。私が持っているサンプルはダブルサイズ(135cm幅)のもので24kgほどしますが、開封と設置のために少し運んだだけでかなり腰に響きました。床に置いて使うとなると起床後に押し入れにしまったり、部屋の隅に動かしたりするかと思いますが、このような作業を毎日するには重すぎます。

そのため、TPE素材のマットレスを購入するなら厚みのあるマットレスタイプのものをベッドの上で使うか、既存のマットレスの上に薄型TPEマットレスを重ねるような使い方をすることをおすすめします。

3-2. 側生地が薄いものはグリット感があるため気をつけること

TPE素材は縦と横の線が交差する格子状(グリット)の構造になっていますが、良くも悪くもこの格子が大きいため、側生地が薄いと格子の感覚(グリット感)を背中で感じやすくなります。

もちろん、このグリット感が気になるかならないかは人によりますが、事前に知っておくに越したことはないでしょう。側生地はジャカード織のようなもので300~400g/m2以上の厚さがあるものを目安にしていただけると良いかと思います。

types-of-fabrics

3-3. 側生地がポリエステル100%のものはやはり蒸れやすいので気をつけること

いかにTPE素材の通気性が良いとは言っても、体のもっとも近くにある側生地の素材が悪ければ蒸れてしまいます。

そのため、吸水性・吸湿性のある素材が使用されている側生地かどうか確認した上でTPEマットレス選びをするようにしましょう。

素材イメージ柔らかさ滑らかさ 吸湿性  放湿性  耐久性  洗濯性 





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨンlayon1

ポリエステルpolyester1

最後に

TPEマットレスへの理解を深める参考になっていればと思います。

なお、マットレスにはその他の素材のものももちろんあり、そのような選択肢も網羅的に検討していただけると、よりあなたに合ったものを選ぶことができます。下記のページでマットレスの選び方について網羅的に解説していますので是非あわせてご覧になってください。あなたに合ったものを選ぶのにお役立ていただけるはずです。

関連記事

 

なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
>>>選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
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○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
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