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真綿(シルク)掛け布団の特徴とは?他素材との比較

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加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。1,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はお問い合わせから。インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから

「寝具店で真綿布団が良いっておすすめされたけど、実際のところどうなんだろう」と疑問に感じてはいないでしょうか。

真綿の掛け布団の寝心地は良いものの、繊細な天然素材のため取扱いが大変です。そのため、誰にでもおすすめできるものではありません。そこで本日は「真綿(シルク)掛け布団の特徴とは、他素材との比較」についてご紹介いたします。

【注意】真綿(マワタ)とはシルクを意味します。木綿(モメン:コットン)とは別物です。木綿の掛け布団についてはこちらのページで紹介しております。

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1. 真綿掛け布団の寝心地・特徴を他素材と比較

まず最初に、真綿布団が他の素材のものと比べてどうなのか、保温性(温かさ)、吸湿性(汗を吸い取る力)、放湿性(吸った汗の乾きやすさ)、ドレープ性(体へのフィットのし易さ)、そして価格の5つで評価すると以下のようになります。

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それでは次に、これらのポイントについて他素材との比較をしながら解説していきます。

1−1. 真綿掛け布団の保温性はそこそこだが冬はやや物足りない

◎◯△だけで評価すると同じ◯同士の優劣が分かりにくいかと思います。保温性についてランキング形式で表すと以下のようになります(もちろん品質・状態により個体差はありますが)。

  • 羽毛 > 羊毛 > 羽根 ≧ ポリエステル > 木綿 > 真綿

そう、真綿は保温性があるとは言ってもそこまで保温性に優れている訳でなく、冬に真綿の掛け布団単体を掛けて寝るとするなら、ほぼ確実に冷えを感じるかと思います。これは素材の価格も背景にあります。真綿の量を多くすれば冬でも問題ないくらい保温性を高めることは可能です。が、そうすると今度は価格が高くなりすぎてしまうからです(もちろんその分重くもなります)。

1−2. 真綿掛け布団の吸湿性・放湿性はそこそこ良し

真綿素材はよく汗を吸い取り、さらにそこそこ発散する性質があります。

また、こだわりのある高価なものが多いので側生地もシルク100%だったり、シルク調のレーヨン100%のものがほとんどで、適度に暖かく蒸れない快適な寝心地です。ただ、羊毛ほど放湿性に優れている訳でないので、お手入れをしないままだとジトーっと湿った風合いになります。こまめな手入れは怠らないようにしましょう。

1−3. 新品は程良いドレープ性だが使用に応じて悪くなりやすい

真綿布団がどのような構造になっているか、ご存知でしょうか。

下記の動画を見ていただくとよく分かりますが、真綿を薄く引き伸ばしたミルフィーユ状になっているのです。

この構造により、空気を抱え込んでふわっとした風合いを生み出し、保温性とドレープ性を実現しているのです。

ただその反面、ミルフィーユ構造は繊細でもあるため、型崩れが起こりやすいといえば起こりやすいです。そして、型崩れが進むとダマになってドレープ性が悪くなりますし、その結果、保温性も悪くなります。美人薄命という言葉が似合う布団かと思います。

また、上記の手引き(手挽き)の工程を行う職人の熟達度によって、このミルフィーユ構造の耐久性(もちろん保温性も)が大きく左右されます。真綿を均一に重ねていかないと脆くなってしまうのは想像に難くないと思います。手作りだからこそ、どのような品質基準の元で誰が作っているのか、というのが缶製品の良し悪しを分けるのです。

1−4. 高価な上に耐用年数は短い

安価なものでも30,000円前後しますが、高価なものとなると200,000円以上の価格となるのが真綿布団です。

価格が高いのはもちろんのこと耐用年数が5年前後と短いのも、価格が高く感じられる一因です(例えば、羽毛布団だと10万円しても7,8年使え、打ち直しによりまたさらに7,8年使えます)。

※真綿布団の価格差はどこから生じているのか

上記の動画をご覧いただくと分かりますが、真綿布団は手作りです。

「繭の収穫」→「繭を煮出す」→「袋真綿(角真綿)作り」→「手挽き」→「綿入れ・縫製」と、これらの工程が手作業で行われています。とても洗練された匠の仕事のため高価になります。

価格差はこの工程がどこまで日本で行われるかにより生じます。例えば、手挽きまでされた真綿を輸入して側生地を被せて縫製された真綿布団と、輸入された繭を日本で煮出して手挽きして、、、と作られた真綿布団というと価格差がイメージしやすいかと思います。

なお、繭が日本産となると非常に高価になります。というのも、世界全体の繭の生産量は中国が75%、インドが15%を占めている中で、日本はたった0.04%だからです。


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2. 真綿掛け布団の取り扱いによくある疑問

繊細な天然繊維だからこそ取扱いに注意しなければならないポイントがあります。

2−1. 日々のお手入れはどうすれば良いのか

月に1,2度を目安に日陰干しをしましょう。絹は日光で痛み黄変するので天日干しは厳禁です。どうしても日光が当たってしまう場合は、シーツやカバーなどの生地で覆って直射日光を避けましょう。

2−2. ダニは出やすいのか

真綿素材はダニが繁殖しやすいと言えば繁殖しやすいです。

木綿ほどではありませんが、真綿も湿度を溜め込むからです。こまめに乾かしていないとダニが生息しやすい環境(温かく湿った環境)になってしまいます。

2−3. 洗濯はどうすれば良いのか

自宅やコインランドリーでの洗濯は真綿布団を傷めることになるのでお控えください。ドライクリーニングに出すようにしましょう。

2−4. 使わないときの収納方法はどうすればいいのか

まずは収納前に真綿布団をしっかりと日陰干しをしておきましょう。そして、通気性の良い不織布袋に入れて保管しましょう(布団の購入時に入れてあるバッグが不織布袋です)。その際、防臭剤や乾燥剤を一緒に入れておけると安心です。

収納場所の押入れにダニが発生していないか、または湿気っていないか事前に確認しておきましょう。そうではないと次のシーズンに使おうと出したらダニまるけに、、、なんてことになってしまいます。

2−5. 打ち直しは出来るのか

残念ながら真綿布団は打ち直し(引き直し)不可なことがほとんどです。既存の真綿を再生利用することが不可能なため、0からの作り直しとなり新しく購入することと変わらなくなるからです。

2−6. 寿命は何年くらいか

真綿布団の耐用年数は5年前後です。

耐用年数が短めで打ち直しも出来ないので長期使用を望んでいる方には不向きです。

2−7. アレルギーはあるのか

シルクに対してアレルギーがある方は控えましょう(非常に稀ですが)。

真綿がアレルギー体質の方におすすめされることがありますが、それはシルクが長繊維だからです。長繊維(ポリエステルやレーヨンなど)素材の布団は糸ぼこりが出にくいため、アレルギー体質の方におすすめされるのです。

2−8. 真綿布団と絹わた布団の違いってなに

真綿と絹わたは別物です。

真綿は上記の動画のようにほぐした繭を真綿にそれを引き伸ばして重ねられたものにのみ使われる呼称です。絹わたは絹織物などの製造時に出たロス素材が元になっています。


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3. 真綿掛け布団はおすすめか

結論から言うと真綿掛け布団はあまりおすすめできません。

側生地としてのシルクは他素材を圧倒的に上回るなめらかな肌触りですが、中わた素材としては他素材と比べて価格に合うほど寝心地がずば抜けているとは言えないからです。そのため、高価な真綿掛け布団を購入するよりは、羽毛や羊毛の掛け布団にカバーとしてシルクを採用することをおすすめします(むしろ、それが最強の組み合わせだと私は思います)。


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最後に

真綿の掛け布団がどんな寝心地なのか、他素材との比較でより深くご理解いただけていれば幸いです。

なお、以下のページで最高の掛け布団を選ぶために考えるべきポイント(素材の特徴、保温性、吸湿性、)とおすすめの掛け布団について解説しています。是非あわせてご参考にしてください。

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