
こんにちは、加賀照虎です。
マットレス1枚だとしっくりこなくて、2枚重ねてお使いの方へ。
寝心地に満足できていればいいですが、もしかするとさらに寝心地をよくできる可能性があります。
どういうことかと言うと、マットレスの種類ごとの特徴(体圧分散性や通気性など)を理解し、上下の組み合わせを考えるのです。
そうすることで、あなたの好みの寝心地を作り上げることができるのです。
ということで本日は「マットレスを2枚重ねするなら要確認!上下の相性」についてご紹介します。
Contents
1. マットレスの2枚重ね|各種の特徴をもとに組み合わせを考える
あなたが重ねて使っているマットレスの素材は、以下のどれかに該当するかと思います。
- 高反発ウレタン
- 高反発ファイバー
- 低反発ウレタン
- ラテックス
- コイルスプリング
これら各種マットレスにはそれぞれの特徴(利点と欠点)があります。
それを踏まえて上下の組み合わせを考えれば、あなたの好みに合った寝心地に近づけられます。
1−1. 柔らかいものを上に配置するのがおすすめ
ただ、難しいことを考えず「より柔らかいマットレスを上に置く」と考えていただくのがてっとり早いです。
というのも、基本的なマットレスの作り(構造)として、上層が柔らかく体圧分散をするようになっており、下層が硬めで寝姿勢が崩れないようになっているからです。
各種マットレスは以下の順の硬さになっています。
(柔)低反発ウレタン > ラテックス > 高反発ウレタン > 高反発ファイバー > コイルスプリング(硬)
(※コイルスプリングは分厚いため、重ねる順番は必然的に一番下になります)
これが逆になってしまうと問題です。
上層があまり体にフィットしていないにもかかわらず、下層が体の重みで潰れてしまいます。
そうすると、腰が落ち込んだ悪い寝姿勢になってしまい、眠っている時に体に疲れがたまってしまいます。
1−2. 良質なコイルスプリングは例外
上記でコイルスプリングは硬いものとしていますが、そうでないものもあります。
むしろ、良質なコイルスプリングはコイルの上に上質なクッション材(ウレタンフォームやわたなど)を使っているので、高反発ウレタンマットレスよりも柔らかめだったりします。

そのため、硬めのコイルスプリングなら1−1に記載の組み合わせでいいですが、あなたがお持ちのコイルスプリングマットレスが上質なものであれば、その上にそのまま寝られることをおすすめします。
1−3. 蒸し暑い夏なら高反発ファイバー素材は上層に配置するのもアリ
「より柔らかいマットレスを上に置く」にも例外があります。
高反発ファイバー素材は通気性がよいため、涼しく眠ることを第一に考えるなら高反発ファイバーマットレスを上に置いて寝るのもアリかと思います。
体圧分散性がイマイチに感じられるようでしたら、あまりおすすめできませんが。
ただ、夏の間だけに限ることをおすすめします。
冬などの寒い時期にこれをやってしまうと、ファイバー素材からの隙間風で布団の中が暖かくならずに寒くて眠りにくいことがあるのでご注意ください。
1−4. マットレスの二枚重ねが非推奨となるケース
マットレスの重ね使いを良しとする前提でここまで書き進めてきました。
しかし、実際、そもそもマットレスを重ね使いする必要がないこともありますし、重ね使いによって寝心地が悪くなるケースもあります。
端的にまとめますので、該当するのであれば重ね使いはお控えください。
- 新品のマットレス
マットレスというものは基本的にそれ一枚で使うことを目的として設計されているので、新品であれば重ね使いの必要がありません。新品なのに重ね使いが必要なほど寝心地が悪いとすると、もしかすると返品が可能な場合もあるので、重ね使いを検討する前に返品の可否を確認し、よりよいマットレスを選ぶことをおすすめします。 - 柔らかめのマットレス
柔らかめのマットレス同士を重ねると、柔らかくなりすぎる恐れがあります。例えば、「低反発マットレスとラテックスマットレス」や「低反発マットレスと柔らかめの高反発マットレス」などの組み合わせが該当します。腰が沈み込み過ぎている例
柔らかさが過剰になってしまうと、腰のサポートが不十分になってしまい、先に言ったように腰が落ち込んだ悪い寝姿勢になってしまいます。柔らかいマットレス同士でも寝姿勢が適切かどうか、きちんと確認した上で重ね使いを検討しましょう。理想的な寝姿勢
最後に
マットレスの2枚使いについて上手な組み合わせ方や、重ね使いをしないほうがよいケースについてご理解いただけていれば幸いです。
「今使ってるマットレスは重ね使いをしても寝心地があまり良くないから買い換えようかな」とお考えでしたら、以下のページで最高の寝心地の高反発マットレスを選ぶポイント(弾力性、硬さ、厚み、生地、耐久性など)とおすすめブランドを紹介しているのであわせてご参考にしてください。
関連記事
また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事
①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法