褥創

褥創(床ずれ)の予防&リスク評価方法

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介護をしている親が寝たきりのことが多いと、「褥創(床ずれ)が出来てしまわないだろうか」と心配になると思います。

ベッドで横になっている時間が長いと、褥創になりやすいのは事実です。しかし、近年では適切な予防方法の啓発が進んでいることから在宅療養者の褥創有病率は【2010年5.45%】から【2013年2.61%】と大きく下がっています(日本褥創学会調べ)。

そこで本日は、褥創の原因とメカニズムを元にした「予防方法とリスク評価の方法」をご紹介します。

あなたの介護生活にお役立て、褥創発生を阻止しましょう。


1. 褥創の原因に即した予防方法

褥創を予防するには、原因を排除することが最も重要です。

褥創の原因の詳細についてはこちらのページ『褥創(床ずれ)の原因とメカニズム』で説明していますが、褥創を発生&促進させる原因は以下の5つであり、これらの対処が予防のカギになります。

  • 外力(圧迫とズレ力)
  • 栄養不足
  • 過度の湿潤状態
  • むくみ(浮腫)
  • 不衛生状態(ステージⅡ以降)

以下にそれぞれの対処方法について分かりやすくご説明していきます。

1−1. 外力を軽減する予防方法

原因が5つあると言いましたが、根本的な原因は外力のみで、あとの4つは二次的な原因です。

つまり、褥創予防で最も大切なのは、体への圧迫とズレ力を減らすことと言っても過言ではありません。

具体的には、以下4つの予防策を万全に行いましょう。

  • 皮膚の保護
  • 体圧分散マットレスの利用
  • 定期的な体位変換
  • シワになりにくいシーツの利用

体圧分散マットレスの利用

体圧分散マットレスの利用は、日本褥創学会が定める在宅褥創予防方法の中で唯一の「推奨ランクA(最高ランク)」であり、1番の褥創予防方法と考えられています。

体圧分散マットレスには様々な種類がありますが、代表的な4素材の比較をすると以下のようになります。

私のおすすめは低反発ウレタンマットレスか高反発ウレタンマットレスです。

エアマットレスは自動寝返り補助機能があり一見良さそうに見えますが、その弊害でシーツにしわができやすかったり、ズレ力を受けたり、自発的な寝返りが困難になることがあります。また、空気圧の調整やメンテナンスなど手入れが大変です。

ジェルマットレスは被介護者を冷やしすぎる恐れがあり、褥創者は高齢者が大半であることを考えると、体力を奪う恐れがありおすすめできません。

こちらのページ『エアマットは褥創(床ずれ)予防に不向き?各マットレスの比較』で各マットレスの特徴を比較しているのでご参考にしてください。

定期的な体位変換

もし被介護者が自ら寝返りをすることができなければ、同じ部位に圧がかかり続けないよう、こまめに体位変換をしてあげることも大切です。

  • 2時間毎を目安に体位変換を行う(体圧分散性に優れるマットレスであれば必ずしも2時間毎でなくてもいいという意見もあります)
  • 摩擦やズレ力に注意して行う
  • 被介護者に麻痺があれば、麻痺側は原則上にし、下にする場合は短めにする
  • 四肢の位置をズラし、圧移動もこまめに行う
  • 横向き寝時は、背当て・脚枕で除圧をする

シワになりにくいシーツの利用

驚かれる方が多いですが、ベッドシーツの小さなシワでさえ、体を圧迫し褥創の原因になりえます。シーツに関しては他にも、以下の点に気をつけましょう。

  • マットレスの体圧分散性を損なわせないようシーツはピーンと張らない
  • マットレスの体圧分散性を損なわせないよう防水シーツは伸縮性のあるものを使う
  • ムレ防止のため防水シーツは吸水性・透湿性のあるものを使う

おすすめの防水シーツに関してはこちらのページ『プロテクト・ア・ベッドのレビュー【使用感/欠点/向き不向き】』で紹介しているのでご参考にしてください。

皮膚の保護

以下のようにして皮膚の保護に努めましょう。

  • 骨が突出している部位(踵、仙骨部)にポリウレタンフィルム、ドレッシング材を貼ることで摩擦、ズレ力の軽減
  • 乾燥している皮膚に保湿クリームの塗布
  • 関節拘縮がある部位には保護カバーを装着する

反対に、以下のようなことは厳禁です。

  • 円座クッション:褥創周りの血流を阻害することになるので厳禁
  • マッサージ:皮膚に対して圧迫を与えることになるので厳禁です

1−2. 十分な栄養摂取

栄養不足だと褥創が発生しやすくなると報告されています。

食事摂取量が50%以下では褥創発生のリスクが増すのでその原因を検索して適切な介入を行う。

(引用:「褥瘡予防・治療ガイドブック」 一般社団法人 日本褥瘡学会 編集)

体に現れる症状から、不足する栄養素を推察することもできます。

具体的な栄養素としては、(疾患を考慮した上で)エネルギーと蛋白質を十分に摂取するよう推奨されています。サプリメントによる補給も推奨されています。

1−3. 清潔保持(スキンケア)

皮膚への外圧を減らして、栄養管理もしたなら、あとはスキンケアにより肌を清潔に保つことが大切です。

蒸れと汚れをこまめにケア

発汗により皮膚が湿っていると、ズレ力に弱くなり褥創が生じやすいため、拭き取ってあげましょう。

しかし、あまりにも頻繁に清拭をすると被介護者も疲れてしまいます。そのため、通気性・吸水性の高いパジャマを被介護者に着用してもらい、なるべくムレないように対策をしましょう。

同じ理由から、おねしょパンツが湿ってしまったら、なるべく早く取り替えましょう。

むくんだ部位へのケア方法

むくんだ(浮腫)部位へは一層の注意を払ってケアする必要があります。例えば、以下のような内容です。

  • 外力に弱いので優しく圧拭します。強く擦るのは厳禁です。
  • 浮腫への清拭はアルコール類を含む用品は控える。
  • 乾燥していたらクリームで保湿する。
  • 医療用テープで剥離刺激を与えないよう気をつける。

2. 褥創リスクの評価方法(リスクアセスメント)

褥創予防を行っていても、「この発赤って褥創ステージⅠなのかな?」などと褥創の発生を心配してしまう局面があると思います。

そのような時に役に立つ褥創の評価方法を3つご紹介します。

2−1. 指押し法で褥創か否かチェック

まずは発赤が褥創かどうか確かめる最も手軽な「指押し法」です。

やり方は以下の3ステップです。

  1. 発赤部分を指で3秒間押す
  2. 指を離し皮膚の色を確認
  3. 白くなっている→正常 / 発赤のまま→褥創

とても手軽な反面、力の押し具合により誤差が生じることがあるのが玉にキズです。より精密にチェックしたい場合は次の方法がさらに良いです。

2−2. プラスチック板圧診法で褥創か否かチェック

透明のプラスチック板を使う方法です。

やり方は同じく3秒間プラスチック板を褥創部に押し当てて、板越しに皮膚の色の変化を見ます。白くなれば正常、発赤が消退しなければ褥創です。

こちらのほうが力加減に影響されにくいのでおすすめです。

2−3. ブレーデンスケールで褥創リスクをチェック

ブレーデンスケールは1988年に米国のブレーデン博士を筆頭に開発されたツールで、日本でも褥創リスクの診断に推奨されています。

「知覚の認知」「湿潤度」「活動性」「可動性」「栄養状態」「摩擦とずれ」の6つの項目に点数を付けて、6〜23点で褥創リスクを評価します。点数が低いほど高リスクです。

病院では14点以下、施設・在宅介護では17点以下だと褥創リスクがあると考えて、点数が低い項目を中心に予防方法を立てていきます。

ただ、骨の突出や浮腫(むくみ)などが度外視されているのが盲点です。もし被介護者がこれらに該当するならば、リスクを少し高めに捉えたほうが良いかもしれません。


最後に

褥創の予防方法に関して広くお分かりいただけたと思います。

まずは外力の除去が大切です。シーツのシワでさえ圧迫になってしまうことを念頭に、被介護者を愛護的にケアしましょう。

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