
朝起きると腰が痛い…
これってマットレスにトッパーを敷いたら治るんだろうか…
などとお考えではないでしょうか。
「腰痛対策マットレス」や「腰痛対策マットレストッパー」などの商品が販売されているため、マットレスやトッパーなどで腰痛対策をしようと考える人が増えています。
ただ、どのような人に対しても良い結果が出るとは限りません。状況によります。
そこで本日は「マットレストッパーは腰痛改善になるかどうか」をケース別に解説いたします。
Contents
1. マットレストッパーで腰痛改善が見込めるケース
そもそもマットレストッパーとは、硬い(もしくは硬くなった)マットレスの上に、体圧分散性向上のために敷くものです。
そのため、もちろんのこと「マットレスが硬すぎるために腰を痛めているケース」においては、腰痛を改善する効果が大きく見込めます。

マットレスが硬すぎるとどうなるのかと言うと、体の生理的湾曲(腰のくびれなどのカーブ)にマットレスがフィットしません。
そして、腰に負荷がかかり過ぎたり背中のサポートがない(つまり体圧分散性が悪い)ために、腰痛の原因になります。

硬い敷布団でも同じです。
もしあなたが寝るときに敷寝具と腰の間にスキマが生まれているとすると、マットレスが硬すぎて腰を痛めているケースに当てはまると考えられます。仰向けに寝転んだ状態で腰の下に手を入れてみてください。スルッと手が入るようであれば要注意です。
なお、硬い敷寝具といっても様々なシチュエーションがあり、そもそも寝心地が硬すぎるマットレスから、クッション材がへたって硬化したマットレス、厚みが足りず底つき感により硬さを感じるマットレスなどがあります。
以下のページでトッパーの選び方(素材、厚みなど)とおすすめのトッパーを紹介しているのでご参考にしてください。
関連記事1−1. マットレストッパーで腰痛改善が見込めないケース①
しかし、もしあなたのマットレスが以下のケースに該当するのであれば、トッパーを買い足したとしても腰痛を改善させる見込みは薄いです。
- マットレスが凹むほどへたっている
- マットレスが柔らかすぎる
- 低反発マットレスを使用していて体に合っていない
マットレスが凹むほどへたっていたり柔らかすぎたりする場合、腰が落ち込むような悪い寝姿勢になります。そうすると、腰の筋肉が疲労して強張ってしまったり、腰の骨(腰椎)に不自然な負荷がかかり腰痛を引き起こすことになります。

このように歪んだ土台の上にトッパーを重ねたところで、寝姿勢が正しく改善されることはほとんどありません。トッパーに非はありませんが、その効果を発揮出来ないのです。
低反発マットレスの上にトッパーを敷く場合も同様です。
低反発マットレスの寝心地が合わない方が少なからずいらっしゃいますが、その上にトッパーを敷いてもベースとなる部分の寝心地が合わなければ改善は見込めません。この場合、低反発マットレス自体を買い換えることをおすすめします。
1−2. マットレストッパーで腰痛改善が見込めないケース②
また、そもそもマットレスに非はなく、
- あなたの腰椎が他の理由で損傷していたり
- 日中の姿勢が悪いことや運動不足から筋肉が疲労していたり
- 病気やストレスが原因で腰痛になっていたり
すると、トッパーをマットレスに足したところで腰痛の改善は期待できません。

以下のページでマットレス以外の腰痛の原因について解説しているのでお心当たりがあるものがないかご確認ください。
関連記事※腰痛改善・寝心地改善目的ならベッドパッドよりもマットレストッパー
「ベッドパッドでマットレスの寝心地を改善して腰痛対策をすることはできますか?」と質問を受けることがありますが、腰痛対策のためならマットレストッパーがおすすめです。
そもそも、マットレスの上に敷くもの(top of mattress)という意味では、敷きパッドもベッドパッドもマットレストッパーになるのですが、日本の商慣習を踏まえて、「高反発ウレタン」、「低反発ウレタン」、「ラテックス」などの素材のパッドをマットレストッパーとご認識ください。
ベッドパッドの中材はほとんどが「ポリエステルわた」もしくは「羊毛わた」です。
これらの素材をふんだんに詰めた厚手のベッドパッドであれば寝心地改善に役立てられますが、やはり限界があります。硬くなりすぎてしまったマットレスの体圧分散性を改善し腰痛の対策をするなら、ウレタンやラテックス素材くらいのサポート性がないと不十分です。
もちろん、ウレタン・ラテックス素材のトッパーだとしても薄すぎるものだと腰痛対策には及ばないかもしれません。マットレストッパーとしても厚みが5cm以上あるものを選ぶことをおすすめします。
最後に
あなたがマットレストッパーを買うべきかどうかの参考になっていれば幸いです。腰痛の原因はマットレスとは限りません。まずは原因を突き止めましょう。