
「自分一人用のマットレスだしシングルサイズでいいだろう」と安直に考えてはいないでしょうか?
もしかすると他のサイズのほうがあなたに合っていることがありますし、シングルサイズと一口に言ってもさまざまなため下手をすると「ベッドに収まらず使えない!!」なんてこともあります。
そこで本日は「マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点」についてご紹介します。
Contents
1. シングルサイズと言えどもメーカーごとに異なる差に気をつけるべし
まずご存知いただきたいことが、シングルサイズのマットレスと一口に言っても、メーカーごとに寸法が若干異なるということです。
それらのサイズをひとまとめにすると以下のようになります。
呼称 | 幅 | 長さ |
シングル | 91~100cm | 195~200cm |
「なんだ、たった数センチ違うだけじゃん」と思われるかもしれませんが、この数センチの差のために涙を呑まれた方は数知れず存在します(厚み(高さ)については後述)。
例えば、91cm幅のマットレスをいつも(98c幅)と同じシングルサイズだと思い込み買ってしまうと、思ったよりも窮屈に感じてしまうケースがあります。
1−1. ベッドの内寸に収まるか確認すること
ただ、若干狭く感じられるだけなら不幸中の幸いです。
もっとも残念なのが、ベッドにマットレスが収まらないケースです。
どういうことかと言うと、ベッドフレームの内寸が98×198cmなのに対してマットレスのサイズが100×200cmだと、マットレスが若干大きすぎてベッドに入らなくなってしまうのです。もちろん、ウレタンマットレスであれば無理やり押さえ込めばなんとかできますが、スプリングマットレスですとどうしようもありません。これは我々寝具・家具業界の結束の甘さのせいなので大変恐縮ですが、あなたがベッドとマットレスのサイズをこと細かく確認するしかないのです。

ベッドとマットレスのサイズが丁度ぴったりだと、フラットシーツを敷くときにベッドとマットレスの隙間に挟み込んでしっかりと固定させられます。
また、ベッドの上でスポーツをするとき、マットレスがガタガタとベッドにぶつかることを避けられます。
2. あなたに合わせたマットレスサイズの考え方
それでは次に、本当にシングルサイズでいいのか、あなたに合うサイズについての考え方についてご紹介します。
2−1. 用途に合わせてサイズを考えること
シングルサイズのマットレスを買う前に、あなたは本当にシングルサイズに相応しいのか考えみましょう。
各サイズのマットレスに身長170cm体重60kgの人が寝ている様子を表すと以下のようになります。

呼称 | 長さ |
シングル | 約100cm幅。小柄な人であれば十分なサイズです。腕を大きく広げることはできませんが、ちょっとした寝返りをするスペースはあります。 |
セミダブル | 約120cm幅。身長170cm程の中柄の人にぴったりのサイズです。ある程度腕を広げられ、寝返りをする十分なスペースもあります。 |
ダブル | 約140cm幅。大柄の人でも寝返りができるサイズです。しかし、2人で寝るには狭く感じられます。 |
上記のように、小柄な人であればシングルサイズで良いと思いますが、中柄の人にはセミダブル、大柄の人にはダブルサイズのマットレスをおすすめします。
幅広のゆったりとしたサイズで一度寝ていただくと、その良さをよくよくご実感いただけます。手足を広げてゴロゴロできるゆとりとその心地良さは、快眠にも繋がると私は信じています。
2−2. シングルサイズマットレスの厚みは体格に応じて決める
「マットレスはシングルサイズでいいけど厚みはどれくらいあればいいんだろう?」と疑問に感じられるとも思います。
あなたの体格に合わせてマットレスの厚みを考えましょう。
厚み | 評価 |
8cm | マットレスとしてはかなり薄めです。小柄な方なら問題ないと思いますが、体重60kgある私だと横向き寝をすると腰に底つき感があることがあります。 |
11cm | 平均的なウレタンマットレスの厚みです。体重80kg前後の大柄の方でもギリギリ底つき感のない厚みです。 |
15cm | ウレタンマットレスとしてはしっかりした厚みです。ただ、スプリングマットレスとなると詰め物が少なすぎて寝心地が心配になる厚みです。 |
25cm | 中価格帯のスプリングマットレスに多い厚みです。クッション材が少なすぎることはほぼないでしょう。ウレタンマットレスにこの厚みは正直不要でしょう。 |
35cm | 高価格帯のスプリングマットレスに多い厚みです。クッション材が少なすぎることはありませんが、逆に無駄に多すぎることがあります。 |
また、ベッドの上に置いて使うのなら厚みによってマットレスの見栄えが変わることも覚えておきましょう。豪勢なベッドフレームの上ならそれなりに厚みのあるマットレスでないと映えません。
反対に、床の上で使うのなら極力薄めのものがおすすめです。コンパクトな方が押し入れにしまいやすかったり、壁に立てかけやすかったりなど日常的なシーンでの満足を高められます。
※好みの寝心地と用途でマットレスの種類を考える
また、マットレスの種類も様々なため、高反発マットレスがいいのか、低反発マットレスがいいのか、それともスプリングマットレスがいいのか迷うと思います。
マットレスの種類については寝心地が好みで、用途に合うことを軸に選ぶことをおすすめします。
以下のページでこれらの細かな違いについてご紹介しているので参考にしてください。
関連記事最後に
シングルマットレスといえどもサイズにバラツキがあるため、選ぶのに注意が必要だとお分かりいただいていれば幸甚です。
また、以下のページで硬さや厚み、素材を吟味した選び方や、注意点、おすすめのマットレスを紹介しているのであわせてご参考にしてください。
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