マットレス

マットレスの高密度に定義なし。比較検証を。

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。密度だけでなくその他のスペックなど網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。

マットレスの商品ページに書かれている、

– 40D高密度ウレタンフォーム使用!!

このような文言。

なんかスゴいことなんだろうなと思いつつも、よく分からずにスルーしてはいないでしょうか。

それは勿体ないです。

密度はマットレス選びの指針となると大事なポイントです。

ということで本日は「マットレスの高密度の定義と、比較検証するべき理由」についてご紹介します。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. ウレタンマットレスの密度とは何か

マットレスの密度とは、ウレタンフォームの比重(体積に対する重さ)のことです。

つまり、使用されているウレタンフォームの中身がギッシリ詰まっているのか、はたまた、スカスカなのかということを表しています。

s_polyurethanfoam87150331
ウレタンフォーム

具体例で説明しましょう。

  • マットレスの重量が6kg、100×200×10cmサイズ
    → 6÷(1×2×0.1)=30:密度は30D
  • マットレスの重量が8kg、100×200×10cmサイズ
    → 8÷(1×2×0.1)=40:密度は40D

具体的に計算してみるとわかりやすいですよね。

それで、このようにして密度が違うと何が変わってくるのかというと、ズバリ耐久性です。

スカスカのウレタンフォームよりもギッシリ詰まったウレタンフォームのほうがヘタレにくく長持ちすることをイメージすると理解しやすいかと思います。大体ですが、以下のような目安になります。

ウレタン密度(kg/㎥)耐久性の評価
高反発低反発
20以下30以下数ヶ月~1年程度の使用に向いています。
1万円をきる安価なウレタンマットレスに使用されることが多いです。
25前後35前後3~5年の使用に向いています。
リーズナブルなマットレスに使用されることが多いです。
30前後40前後5~8年前後の使用に向いています。
国内・海外ブランドの有名なマットレスの密度がこの辺りです。
40以上50以上8年以上の長期使用に向いています。
高価で高品質なマットレスのウレタン密度はこの辺りです。

1-1. 高密度に定義はない

ここで知っていただきのは、いわゆる「高密度」に定義がないことです。

「密度30Dの高密度ウレタンフォームを使用!!」と商品ページに記載されていることがありますが、これは明確な基準のもとにアピールしているスペックではありません。

つまり、製造メーカーや販売会社によって「高密度」の基準が変わってくるわけなのです。

弊社の基準で考えると密度30Dはふつう程度の密度です。弊社内でも特に基準を設けているわけではありませんが、40D以上くらいとなると高密度だと考えています。35Dくらいであれば若干密度が高いくらいでしょうか。その一方、会社によっては密度30Dを高密度として販売されているところもあります。

ちなみに、ウレタンフォームの密度が高いと、構造がより頑丈になります。

FoamZoomUp
ウレタンフォーム超ズーム画像

上の写真は、ウレタンフォームを超ズームアップしたものなのですが、蜂の巣状になっているのが分かるかと思います。高密度のものだと、この蜂の巣を構成する一つ一つの幹が太く頑丈になり、耐久性が増すのです。

なお、密度にはこれこそが正解という唯一の答えはありません。

あなたが何年間くらいマットレスを使いたいのかということをベースに、適切な密度設計となっているマットレスを選べられるのが理想です。

1-2. 高密度だから寝心地が良いというわけではない

密度と寝心地は(短期的には)関係ありません。

寝心地の指標となるのは、ウレタンフォームの硬さと反発弾性がメインです。これらにより体圧分散性、サポート性、寝返りのしやすさなどが左右されます。

しかし、長期的にそれらの性能を保つためにはある程度の耐久性が求められ、その指標となるのが密度となります。なので、あなたがマットレスに期待する耐用年数を考慮した上で、適切な密度設計となっているか考えられるようにしましょう。

1-3. 高密度の偽装よくある2つのケース

高密度40Dマットレスと記載されているものが全て正しいとは限りません。

よくある2つの偽装方法について説明します。

①正しくない密度が記載されている

偽装なのか記載ミスなのかわかりませんが、明らかに正しくない密度が記載されていることがあります。

例えば、商品ページの製品仕様の欄に、

  • サイズ:100×200×10cm
  • 重量:4kg

と記載されているのにもかかわらず、密度30Dとなっているものがあります。これは20Dくらいの密度となるはずなのですが、なぜか密度30Dとして記載されて販売されています。

偽装なのか記載ミスなのかわかりませんが、買わないほうが良いということは分かりますよね。

2020年6月2日本日執筆時時点において、このような商品が実際に大手ECサイトに載っています。嘘のような話ですが、紛れもない事実なので用心しましょう。

②ウレタンフォームが偽装されている

こちらは(悪い意味で)かなり高度なテクニックになりますが、ウレタンフォームが発砲される段階で細かい砂を混ぜて密度がカサ増しされることがあるんですね。

本来は密度が低いはずのウレタンフォームに、砂をまぶすことで重量を重くして、密度を高いものとして見せかけることが出来るというわけです。弊社の取引先のウレタン発砲メーカーの社長曰く、これは正直、商品を手にとっても判断がつかないような細工になるとのことです。なので、そのメーカーが信頼できるか見極めるようにしましょう。

1-4. 低反発ウレタンの密度は+10で考えること

ちなみに、高反発ウレタンと低反発ウレタンの密度は別物として捉えましょう。

先ほど、40Dなら高密度だと言いましたがそれは高反発ウレタンの話で、低反発ウレタンとしては40Dはふつうです。50Dくらいからが低反発ウレタンとしては高密度になると私は考えています。

低反発ウレタンはその性質上、より高い密度が求められます。耐用年数で考えるなら、低反発ウレタンの40Dは高反発ウレタンの30Dと同等くらいになると見積もるようにしましょう。


最後に

マットレスの密度についてご納得いただけていれば幸いです。

なお、もしマットレス選びのために情報収集中でしたら、ぜひ下記のページもご覧ください。自分にあったマットレスを選ぶための考え方の手順から、種類、素材、値段別におすすめマットレスを紹介しています。きっとお役立ていただけるはずです。

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