
こんにちは、加賀照虎です。
「子供用のマットレスって大人と一緒でいいのかな?」
というふうに疑問に思ったことはないでしょうか。
基本、大人用も子供用も、マットレス選び方は一緒です。
しかし、子供の健やかな成長のために、確認してもらいたい点が5つあります。
そこで本日は「子供用マットレスの選び方5つのポイント」をご紹介します。
Contents
1. 気をつけるべき5つのポイント
あなた(あなたのお子様)に該当するポイントを参考に、マットレス選びを進めてください。
1−1. 子供用マットレスの硬さの目安
マットレスの硬さの目安は、子供も大人も同じです。
背筋を伸ばして立った姿勢をマットレスの上で再現できれば、「理想の寝姿勢」であり「適切なマットレスの硬さ」です。

子供も大人も同じというと語弊がありそうですが、むしろ、常に成長期である子供には、
- 寝姿勢の歪みが骨の歪みにつながる恐れがあるため
- 睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になる大事な時間だから
などの理由から、大人以上に真剣にマットレスの硬さをチェックして選んでほしいと考えています。
子供がマットレスを試し寝するとき、以下の3つのポイントに問題がないか一緒に確認しましょう。
- 寝姿勢は適切か
- 腰、背中などに圧迫感はないか
- 寝返りは楽にできるか
これらを満たしたマットレスであれば、硬さについては問題ありません。
1つだけ気をつけていただきたいのが、安物の低反発ウレタンマットレスです。
体が沈み込みすぎて寝姿勢が悪くなりやすい上、寝返りがもしずらい、さらに、通気性が悪いものだと新陳代謝の高い子供には蒸れて寝苦しくなることがあるので選ばないことをおすすめします。
1−2. 子供の成長に合わせた必要最低限のマットレスの厚み
子供用マットレスには薄いものから、厚みのあるものまでありますよね。
そのため「どれくらいの厚みがちょうどいいの?」と迷うと思います。
マットレスの厚みは、使用者の体重をベースに考えましょう。
一般的な耐久性(密度30D)のウレタンマットレスだと、以下のようになります。
- 60kg以上:大人と同じく7cm前後の厚み
- 40kg以上:小学高学年なら6cm前後の厚み
- 30kg以上:小学校生低学年のうちは5cm前後の厚み
- 10kg前後:小学校入学前でしたら3cm前後の厚み
もちろんこれは必要最低限の厚みです。
子供が小学校入学時に、シングルサイズで厚み8cmのマットレスの中級品(30,000円弱くらい)を購入し、中学校に上がった時にセミダブルサイズで厚み10cmのマットレスの中級品(40,000円前後)に買い換えるという計画をされる方もいます。
もしくは、小学校入学時にセミダブルorダブルサイズで厚み20cm前後の高品質なマットレス(100,000円前後)を購入し、高校卒業まで12年間(もしくは大学卒業までの16年間)大事に使ってもらうという考え方をされる方もいます。
1−3. 寝汗と蒸れへの対策は必須
子供は新陳代謝がとても高いので、寝汗をよくかきます。
何も対策をしないとムレて快適に眠れませんし、マットレスがすぐに汚れる羽目になります。
そのため、吸水性にすぐれた敷きパッドを、必ず用意することをおすすめします。快適に眠れるだけでなく、マットレスから汚れを防いで長持ちさせられるので結果的にお得です。

もしあなたが敷きパッドを購入することを想定していなかったのなら、子供用マットレスの予算を1~2割削ってでも敷きパッドに予算を当てることをおすすめします。
敷きパッドがあればシーツはなくとも構いません。以下のページで説明しているのでご参考にしてください。
関連記事1−4. 小学校低学年の子供にはお漏らし対策
また、もしあなたのお子様がまだ幼く、おねしょを卒業していないのであれば、おねしょ対策を念頭に入れて必要があります。
マットレスは水洗い可能なものにする、もしくは、防水シーツ・パッドを使用しましょう。
万が一、マットレスにおねしょ被害があると、完全に洗いきることができずどうしてもおねしょのアンモニア臭さが残ってしまいます。
非常に勿体無いですし、お財布へのダメージも大きいのでおねしょ対策は万全にしておきましょう。
防水シーツの選び方(素材、防水範囲、伸縮性の有無など)に以下のページで詳しく解説しているのでご参考にしてください。
関連記事1−5. ベッドで寝るならベッドフェンスで転落対策
子供が一人で寝るにせよ、あなたと一緒に寝るにせよ、ベッドで寝るのならマットレスに転落防止フェンスを付けることをおすすめします。

製品:ベッドフェンス
価格:4,480円
【楽天市場】
寝返りによって子供がベッドから落ちてしまい、怪我をしてしまうことが稀にあります。
このようなフェンスがあれば、寝返るの大きい子でも安心です。
ただ、日本で販売されているベッドフェンスは頭や足元のほうにどうしても隙間のあるものしかありません。
ということもあって、子供が小さいうちはマットレスを床に置いて寝るのが一番だと思います。実際私は、マットレスを床に3台並べて寝ています。ホコリがやや気になりますが、安心安全が一番だと考えています。
ただ、マットレスをフローリングに敷くつもりであれば、湿気対策を十分にする必要があります。以下のページで詳しく解説しているのであわせてご参考にしてください。
関連記事(追記)子供用マットレスの適切な横幅は?
マットレスの横幅は広ければ広いほど、快適なのはいうまでもありません。
とはいえ、家のスペースには限度があるので必要十分なサイズで考えるならば、お子様が小学校を卒業するまではマットレスのサイズはシングル(100cm幅)で十分だと思います。
しかし、身長が160cmを超えてくるあたりでシングルサイズのマットレスだと、寝返りの際にやや窮屈に感じられるようになるので、体の大きさがそれくらいになればセミダブルサイズをおすすめします。

イラスト内の人間は身長170cm、体重60kgの大きさをイメージしています。
最後に
子供用マットレスを選ぶ参考になれれば幸いです。
また、もしあなたが「長く使える大人用のマットレスを子供が小さいうちから買い与えるのもアリだな」とお考えでしたら、以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しているので、是非あわせてご参考にしてください。
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また、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
①熟睡マットレスのおすすめブランド9選【選ぶコツと注意点】
②腰痛を起こすマットレスの3つの原因と改善方法
③これで失敗知らず!三つ折りマットレスのおすすめの選び方
④奇跡の復活!マットレストッパーの正しい使い方・選び方
⑤子供用マットレスの選び方5つのポイント
⑥低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
⑦【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
⑧【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
⑨マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
⑩マットレスの通気性を3段階で比較評価!
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