
こんにちは、加賀照虎です。
快適な睡眠のために
「蒸れずに爽やかに眠れるマットレスがほしい」
と考えるものの、
「どのマットレスがどれくらいの通気性なのかイマイチ分からない」
とお悩みではないでしょうか。
新陳代謝の高いスポーティな方から、良くある相談です。
ということで本日は、「代表的なマットレスの通気性を3つにクラス分け」してご紹介します。
またあわせて、通気性以外の側面(特に寝心地)についても解説を加えていきます。
Contents
1. 通気性でマットレスをクラス分け
代表的なマットレスを、通気性をベースに3つのクラスに分けました。
- 通気性に優れたマットレス
- 通気性が十分なマットレス
- 通気性が少し物足りないマットレス
各クラスの通気性がどの程度なのか、そして、どのマットレスがどのクラスに分類されるのかをご説明していきます。
①通気性に優れたマットレス
高反発ファイバーマットレスの通気性は、頭一つ抜けた存在です。
特に、側生地も3Dメッシュのような通気性に優れた素材だと通気性は抜群です。

暑がりの人、蒸れを極力少なくして眠りたい人にぴったりです。
とはいえ、側生地がメッシュでないと通気性が大分落ちてしまうので、高反発ファイバーマットレスを選ぶときには側生地にも注意して選ぶようにしましょう。
このタイプのマットレスの欠点
通気性のとても良い素材ですので、ダニ・カビの心配はほとんど不要ですが、注意点が3つあります。
1つ目に、冬場に通気性の良さが仇となることがある点です。どういうことかと言うと、通気性が良すぎるためにマットレスから隙間風が入ってくることがあり、布団内部が寒く感じられることがあるためです。なので、特に3Dメッシュのような通気性の良い側生地を使用の場合、冬場はベッドパッド・トッパーを敷くなりして「隙間風対策」をとるようにしましょう。
2つ目に、素材により湯たんぽ・電気毛布などが使えない点です。高反発ファイバー素材といっても、全部同じ原料ではなく、ものによっては耐熱性が異なります。なので、もしあなたが冷えに敏感で、冬場に温暖器具を使うことがある場合、この点を考慮しながらお選びになることをおすすめします。
3つ目に、寝心地に関して言うと、高反発ファイバー素材の体圧分散性はそこまで良い訳ではなく、面で支える硬めの使用感です。そのため、体の線が細い人や腰痛持ちの人、体圧分散性を重要視する人にはあまりおすすめできません。
②通気性の十分良いマットレス
ボンネルコイルマットレスやポケットコイルマットレス、(特殊加工・素材の)高反発マットレスなどが該当します。

高反発ファイバー素材ほどの通気性はありませんが、暑いでもない限りは蒸れて寝苦しくなることは少ないです。
ただ、ご注意いただきたいのが、スプリングマットレスの(スプリング部の)通気性は良いですが、体感としての通気性は、側生地やスプリングの上の詰め物の品質に大きく左右されるという点です。
また、通気性が悪いと言われるウレタン製マットレスの中でも、ウェーブカットや凸凹加工が施されていたり、ウレタンフォームがオープンセル構造(多孔質、細かい気孔を持つ)だとムレ感の少ない寝心地です。
特に、私どもも取り扱っているセルプールのような湿気を吸うウレタンフォームの場合、さらに通気性が高く快適にご使用いただけます。
このタイプのマットレスにはダニ・カビ対策が必要
これらのタイプのマットレスは通気性は十分ですが、ダニ・カビのことを考えると対策をする必要があります。例えば、
- ベッドと併用する
- ベッドはすのこ形状が良い
- 除湿シートを併用する
などのように、通気を良くしたり、湿気対策をしましょう。除湿シートの効果的な使い方をこちらの記事「カビ対策!ベッド&布団に効果的な除湿シートの使い方・選び方」をご参照ください。
③通気性に優れないマットレス
低反発ウレタンマットレスやラテックスマットレス、一般的な高反発ウレタンマットレスは通気性があまり良くありません。

特に低品質なものは使用感が柔らかすぎることがあり、体が沈み込み寝返りがしづらくなり、より一層ムレやすさを感じやすくなります。
また高反発ウレタンマットレスも通常のウレタンフォームを使用しているものや、表面に通気を促す加工がされていないものは、あまり通気性が良くなくムレやすさを感じやすいです。
とはいえ、通気性が良くないからダメという訳でなく、寝室の温湿度などの環境を整えれば快適な寝心地でお休みになられます。しかし、もしあなたが「空調はなるべく使いたくない」とお考えでしたら、これらのタイプのマットレスのご使用はおすすめできません。
このタイプのマットレスに必要な対策
このタイプのマットレスにはダニ・カビ対策が必要なのはもちろんのこと、蒸れによってあなたが不快感をもたないよう対策する必要があります。
- すのこベッドの上に敷くこと
- 除湿シートを敷くこと
- (ムレ感が気になるなら)パッド類を使用すること
- 空調管理を適度に行うこと
特に夏場のエアコンは快眠に必須です。エアコンを使わない人にはあまりおすすめできません。
また、ラテックスマットレスは抗菌作用があるため、ダニ・カビが発生しないと言われますが、側生地にはダニ・カビが発生するのでやはり同じ対策をとられることをおすすめします。
おすすめの通気性の良いマットレス

価格:55,800円
【当製品の販売ページ】
私どもがウレタン素材を提供しているマットレスです。オープンセル構造で、湿度コントール機能を持つセルプールウレタンとブレスエアー®が組み合わせられています。
通気性が良いのはもちろん、弾性に優れた快適な寝心地です。
最後に
快適な睡眠のためにはマットレスの通気性は大事です。
そしてその上で、適切な硬さ/柔らかさ、厚み、素材感などにこだわることで素晴らしいマットレスを選ぶことができます。以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しているので、是非あわせてご参考にしてください。
関連記事
また、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
①熟睡マットレスのおすすめブランド9選【選ぶコツと注意点】
②腰痛を起こすマットレスの3つの原因と改善方法
③これで失敗知らず!三つ折りマットレスのおすすめの選び方
④奇跡の復活!マットレストッパーの正しい使い方・選び方
⑤子供用マットレスの選び方5つのポイント
⑥低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
⑦【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
⑧【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
⑨マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
⑩マットレスの通気性を3段階で比較評価!
⑪ベッドマットレスにそのまま寝るのはダメな3つの理由
⑫フローリングにマットレスの直置き厳禁。正しい対策でカビ無しに
⑬マットレスを和室の畳に直置きして使うなら気をつけたいこと
⑭マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
⑮マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
⑯【ベッドマットレスvs敷布団】あなたに合うのはどっち?!
⑰マットレスの正しいダニ退治方法、二度と繁殖させない予防法
⑱マットレスのカビ除去方法と、再発を防ぐ予防対策
⑲ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
⑳長生きでお得に!マットレスの寿命を判断する9つの目安
㉑マットレスに凹み?!ヘタったマットレスへの3つの対処法
㉒賢い節約術!マットレスの処分方法を考えるべき順序