
高反発マットレスを畳の上に直接敷いて使うことは可能です。
しかし本来、「畳」と「マットレス」は推奨された組み合わせではないため、このように使用するにあたっていくつか注意点があります。扱いが悪いと高反発マットレスがすぐに悪くなってしまいますし、寝心地にも満足できなくなる恐れがあります。
そこで本日は「高反発マットレスを畳の上で使うときの4つの注意点」についてご紹介します。
Contents
1. 高反発マットレスを畳の上で使うときの4つの注意点
見落とされがちなポイントからご紹介していきます。
①敷きっぱなしにしない
高反発マットレスを畳の上で使うなら、敷布団と同じように1~2週間に1度は底面を通気するようにしましょう。
というのも、高反発マットレスの底面には湿気がたまりやすいからです。
畳から上がってくる冷気と人の体から下がってくる熱気に挟まれているため、湿気りやすい環境になるのです。外気が暖かいところで冷たいお水をグラスに注ぐと、グラスの外側に水滴が生まれます。理屈としては同じことがマットレスの底面で起こるのです。

これはフローリングの上にマットレスを敷いても同じことです。
ただ、畳の上だとタチが悪くなります。
というのも、畳の原料である「い草」は湿気の吸収と発散に優れているものの、高反発マットレスが敷きっぱなしにされると湿度を発散できなくなってしまい、非常にジメジメっとしてしまいダニ・カビが繁殖しやすくなるからです。

そのため、必ず高反発マットレスを畳の上に敷きっぱなしないようお気をつけください。
②除湿シートを敷く
高反発マットレスの底面にたまる湿気への対策で難しいのが「タイミング」です。
1~2週間に1度を目安に通気させるといっても、使用環境によっては1週間敷きっぱなしにしていたらマットレスの底面にカビが生えていたなんてこともあるからです。
そこで活用していただきたいのが除湿シートです。
マットレス底面に敷いておけば畳に湿気を溜め込まずに済みます。もちろん、除湿シート自体を1~2週間に1度取り出して乾燥させなければなりませんが、知らず知らずの内にカビを生やしてしまうよりはいいでしょう。

製品:洗える除湿シート
素材:[表裏]ポリエステル100% [中材]シリカゲルB型
価格:1,380円
【当製品の販売ページ】
おすすめなのはシリカゲルで作られた除湿シートです。吸湿量はそこそこなので2週間に1度は高反発マットレスの下から取り出して乾かす必要がありますが、ベッドマットレスと違い高反発マットレスは軽いのでそこまで苦にならないと思います。また、シリカゲルには汗臭、加齢臭、ペット臭などの消臭効果があるので、部屋にこもりがちなニオイの対策も期待できます。
③薄すぎる高反発マットレスは底つきに注意
フローリングと違って畳には若干の柔らかさと弾性があります。
そのため、薄めのマットレスを直接敷いて寝るとしてもフローリングよりは底つき感少なく寝ることができます。
とはいっても、ものには限度があります。あまりにも薄すぎる高反発マットレスだと腰に畳の硬さを感じてしまいます。特に、横向きになるときに顕著です。

もしあなたの体重が、
- 30kgなら5cm前後
- 60kgなら7cm前後
- 80kgなら10cm前後
- 100kgなら13cm以上
というのを高反発マットレスの厚みの目安にしてください(もちろん、高反発マットレスの品質によって必要な厚みは左右されますが)。
畳の上で高反発マットレスを使うとなると、敷布団のように折りたためる使い勝手の良い薄めのものを選ばれる方が多いですが、極力この目安を満たす厚みのものを選ぶことをおすすめします。
④滑りやすいので高反発マットレスの上に立たない
最後はお節介かもしれませんが、畳の上の高反発マットレスは非常に滑りやすいことへの注意です。
特にポリエステル3Dメッシュ生地のように表面がツルンとしているものは畳の目の向きによって本当に滑りやすくなります。お酒を飲んだ後にふらっと高反発マットレスの上に足を置いたところ、マットレスごとツルッと滑った友人が私にはいますが、これは決して珍しくないことです。くれぐれもお気をつけください。
最後に
高反発マットレスを畳の上で使うときの注意点についてよくご理解いただけていれば幸いです。
なお、以下のページで、最高の寝心地の高反発マットレスを選ぶポイント(弾力性、硬さ、厚み、生地、耐久性など)とおすすめブランドを紹介しています。あわせてご参考にしてください。
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また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事
①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法
⑳高反発マットレスを畳の上で使うときの注意点