間違いだらけの布団の湿気対策!誤解を正してカビなしに

湿気をたまらせないためにきちんと布団のお手入れをしているはずが、

気づいたらカビが…。

これは間違った知識で布団の湿気対策をしていることが原因となっています。せっかくの労力がとても勿体無いです。お手入れは正しくしないといけません。

そこで本日は、

  • よくある布団の湿気対策の間違い5選
  • 布団の湿気対策アイテムの選び方

などについて分かりやすく解説していきます。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 間違いだらけの布団の湿気対策

常識的に知られているような布団のお手入れをきちんと行えれば、湿気対策は事足ります(朝、床が湿るような家庭は例外)。例えば、以下のようなお手入れです。

  • 布団は敷きっぱなしにしない
  • 1週間に1~2回は布団を干す
  • 必要に応じて除湿グッズを使う

それにもかかわらず布団にカビが生えてしまうのは、誤解をもったまま布団のお手入れをしているからだと考えられます。よくある誤った布団のお手入れを5つ紹介していきます。該当するものが正しましょう。

誤解①:湿ったままの布団を押入れにしまっている

起床後、すぐに布団を畳んで押入れにしまってはいないでしょうか。やるべきことは早くやるその姿勢は素晴らしいのですが、裏目に出てしまうことがあります。

なぜかと言うと、起床時の布団は寝汗(約200ml)によって想像以上に湿気っているからです。そんな布団を乾かさずに狭くて通気性の悪い押入れにしまっては、湿りっぱなしになりカビが生えてしまうのは想像に難くないと思います。それではどうすれば良いのかと言うと、

  • 起床後、布団の内側(敷布団の上面、掛布団の下面)が空気に触れるように30分程度広げておく
  • 布団をしまった後、押入れは完全に閉めず通気のために10cmくらい開けておく
布団を開いて乾燥
布団を開いて乾燥

誤解②:湿気った押入れに布団をしまっている

そもそも布団をしまっている空間(押入れ・クローゼット)が湿気っている、という本末転倒なこともあります。

  • 押入れが風通しの悪いところにある
  • 押入れの換気を全くしない
  • 汗や雨で湿ったままの服を押入れにしまっている
  • 収納物が多い

これらに該当する場合、押入れの湿度環境は高めだと考えられます。もしかすると、押入れ内部にカビが生えている可能性すらあります。このような場合は、押入れ内を換気することをおすすめします。

  • 押入れ内を整理する
  • 空気が通りやすいようにモノとモノの間に隙間を空ける
  • 扇風機などで新鮮な空気を送り込む
  • カビがあればアルコールで除菌しておく

基本的には押入れ内の通気を良くするだけで十分ですが、高湿度になりやすい家庭(水辺付近、豪雪地帯、階下に飲食店がある)だったり、押入れが風通しの悪い場所にある場合は、シリカゲルなどの除湿グッズを押入れの中に配備しておくことをおすすめします。

誤解③:湿度の高い空間で布団を干している

布団を部屋干ししている人に稀にあるのですが、部屋の中の湿度が高いため布団を干しているのだけど効果がない、ということがあります。

あなたはもしかすると、以下のような状態で布団の部屋干しをしてはいないでしょうか。

  • 布団と一緒に洗濯物も部屋干しをしている
  • 布団を部屋干ししつつ加湿器を作動させている
  • 部屋を締め切ったまま布団の部屋干しをしている

このような部屋干しでは、ほとんど除湿効果は望めません。以下のように行いましょう。

  • 部屋干しをする時は窓を開けて、(出来るだけ)布団に風が当たるようにする
  • 窓が開けれないなら扇風機の風を布団に当てながら部屋干しをする

誤解④:除湿グッズを乾かさずに使っている

  • 除湿グッズを使っているのに布団が湿っぽい
  • むしろ除湿グッズにカビが生えた

などなど除湿グッズを使っているのに全然効果がないと落胆する声を上げる人も多いです。ただ、それらの半分くらいのケースでは除湿グッズに期待をしすぎて、除湿グッズを乾燥させていないことから起こっているのでは、と私は考えています。

そうです。除湿グッズと言えど、吸える湿気量には限界があるため、吸った湿気はきちんと吐かせなければならないのです。そうでないと、除湿グッズ自体が湿っぽくなり最終的にカビが生えてしまうのです。そのため、例えば、

  • 除湿シートは半月に1~2度を目安に干す
  • すのこベッドの上といえど布団を敷きっぱなしにしない

などなど除湿グッズの乾燥をこまめに行いましょう。とはいえ、このように言うと「乾かさなければならないモノが増えて手間が増えるだけじゃん!」とツッコまれます。

誤解がないように言うと、除湿グッズとは「布団のお手入れを無くすもの」ではなく「布団のお手入れを減らすことができるもの」なのです。そして、湿度が低めの家庭ではお手入れをほぼ0にまで減らしてくれますが、湿度の高い家庭ではお手入れを半分くらいに減らすことができる程度なのです。

誤解⑤:除湿機で部屋の湿気を下げているだけ

たとえ室内の湿度を1日中ずっと50%にすることが出来たとしても、布団が湿気ることを防ぐのは難しいです。

  • 夏は寝汗によって布団が湿気る
  • 冬は体温と冷たい床との温度差による結露により湿気る
布団・マットレスに湿気やカビが発生するメカニズム
布団・マットレスに湿気やカビが発生するメカニズム

例えば、冷たい飲み物を入れたグラスに水滴が発生するように布団が湿ってしまうのです。

そのため、寝汗が多めの人や、寝室が冷え込みやすい場合は、室内の湿度を調整しているからといって完全に安心してはならず、起床時の布団の湿り具合を考慮して、布団に適切なお手入れをする必要があります。


2. 正しく選ぶ布団の湿気グッズ対策

ここまでお読みになり、正しく布団のお手入れが出来るようになれば、湿気・カビのお悩みもかなり減ることと思います。

しかしもし、あなたの家庭が湿気りやすい環境なのであれば、湿気対策グッズのサポートもあるほうが良いかと思います。グッズはそれぞれ向き不向きがあるので、あなたの家庭環境に応じて効果的なものを選びましょう。

  • すのこベッドを使う:朝、床がじとっと湿っている家庭向け
  • 布団の下の湿気取り:朝、床がじとっと湿っている家庭向け
  • 布団の上の湿気取り:寝汗が多い人向け
  • 布団乾燥機:布団を干せない家庭向け
  • 湿気に強い布団を使う:布団の買い替えを考えている人向け

それぞれ具体的にご紹介します。

2−1. 素材を吟味!すのこベッドの上手な選び方

すのこベッドは布団の湿気対策の定番ですが、材質に注意して選ぶことをおすすめします。

市販のすのこベッドは以下の4種類の木材を原料としていることがほとんどなのですが、パイン材は湿気に強くないため布団だけでなくベッドフレーム自身にもカビが発生しやすいです(特に海外製)。

種類桐(きり)檜(ひのき)杉(すぎ)パイン(松)樹脂・鉄吸湿繊維
画像Paulownia-wood1cypress-wood1cedar-wood1pine-wood1steel1moisture-abosorbing-fiber1
湿気対策
耐久性
重量
香り
価格

そのため、桐、ヒノキ、スギなどから作られたもの、もしくは、樹脂を原料としたすのこベッドを選ぶようにしましょう。

また、すのこの形状にもこだわりましょう。折りたたみ式のもので布団が掛けられるものだと布団のお手入れが格段に楽になるのでおすすめです。

種類床置きすのこすのこベッド
分割型折りたたみロールアップ可動式折りたたみ型天板折り上げ型付加機能なし
画像floor-sunokofoldable-floor-sunokoroll-up-floor-sunokomovable-and-foldable-sunoko-bedfoldable-sunoko-bedsunoko-bed
長所
  • 湿気・カビ対策ができる
  • やや片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 安い
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 湿気・カビ対策ができる
  • コンパクトに巻ける
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 比較的安い
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • ベッド下が収納スペースに
  • 湿気・カビ対策ができる
  • ベッド下が収納スペースに
短所
  • 床を傷づける恐れがある
  • 手入れが増える
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 床を傷づける恐れがある
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 床を傷づける恐れがある
  • 手入れが増える
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 安定性がやや心配
  • ベッド下に収納不可
  • 安くはない
  • デッドスペースが生まれる
  • 安くはない
  • デッドスペースが生まれる
  • 安くはない
  • 敷布団には合わない
sunoko-miyabi
折りたたみ床置きすのこベッド

すのこ専門メーカーによる桐素材の床置きすのこです。桐素材ですので重量が8kgと、すのことしては非常に軽いです。また、折りたためばこのすのこの上で布団を干すこともできます。ベランダに布団を持っていって干す手間から解放されるので大きなメリットです。

2−2. 布団の下の湿気は除湿シートに任せる

すのこよりも低予算で布団の下の除湿対策をしたいなら、除湿シートがおすすめです。

もちろん、【すのこ→除湿シート→布団】という組み合わせでもOKです。むしろ、湿気の強い家庭ならこの組み合わせを推奨します。

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洗える除湿シート

もしあなたが「本当に除湿シートって必要なの?」と疑心暗鬼でしたら、布団の下に乾いたダンボールや新聞紙を敷いて2~3日眠ってみてください。ダンボールなどが全く湿っていなければ、除湿シートの必要性は低いです。しかし、ダンボールがじとっと湿っているようでしたら、除湿シートを導入することを強くおすすめします。

2−3. 布団の上の湿気取りは除湿パッドに任せる

寝汗を多くかく人は、敷布団の上にパッドを敷いて布団に湿気がたまらないようにもしましょう。

ベッドパッド、敷きパッドで寝汗をよく吸い取る素材と言えば、羊毛(ウール)、麻、吸湿素材などがメインですが、吸湿性の高さと洗ってもダマになりにくく寝心地を損ないにくい、という観点から吸湿素材パッドがおすすめです。

kaimin-times-mattress-pad
除湿・消臭敷きパッド

コーミング加工をした高品質な綿100%の敷きパッドです。お菓子の袋の中によく入っている除湿剤のシリカゲルを中材に詰めているため寝汗をとてもよく吸収します。熱帯夜でもカラッと爽やかに眠れます。また、シリカゲルには消臭効果もあるので、汗臭、加齢臭、タバコ臭などもスッキリ除去します。

2−4. 布団を干せないのなら布団乾燥機が有用

布団の部屋干しが困難な人におすすめなのが布団乾燥機です。

どうしても布団が干せないのなら、布団乾燥機で湿気を飛ばすしかありません。

 乾燥マットホース+アタッチメントダイレクト
形状futon-dryer1futon-dryer2No Image
長所
  • 温風が広がりやすい
  • 効果が高い
  • 温風がやや広がりやすい
  • 効果が高め
  • 用意の手間が少ない
短所
  • 設置・撤去の手間がかかる
  • 設置・撤去の手間がかかる
  • 布団が大きいと効果が落ちる
  • 温風が広がりにくい
  • 効果が低め

乾燥マットとホース+アタッチメントのどちらも仕様も可能という点を考えると以下の商品がおすすめです。

シャープ DI-FD1S-W
シャープ DI-FD1S-W

布団乾燥機の比較情報はこちらのページ『【布団乾燥機でダニ退治】各種類の比較、効果的に絶滅させる方法』で詳しく解説しているので併せてご参考にしてください。

2−5. 湿気が気になるのなら素材から布団を選ぶ

敷布団、掛け布団の素材は以下のものが一般的です。

敷布団素材イメージサポート性吸湿性放湿性洗濯耐性重量目安

木綿

(綿/コットン)

cotton16kg

ポリエステル

3.5kg

羊毛

(ウール)

wool13.5kg

キャメル

(らくだ)

camel13kg

真綿

(絹/シルク)

silk13kg

ウレタン

regular-foam16kg
掛布団素材画像 保温性  吸湿性  放湿性 ドレープ性価格目安

羽毛

(ダウン)

down-materials高価

羽根

(フェザー)

feather-material-for-quilt安価

ポリエステル

安価

木綿

(コットン)

cotton1中間

真綿

(絹/シルク)

silk1高価

羊毛

(ウール)

wool1高め

湿気対策なら下記のポイントを押さえて選びましょう。

  • 敷布団:ウレタン敷布団がおすすめです。吸水性、吸湿性が低いので湿気りにくいからです。もちろん、それにより蒸れやすくなりますので敷きパッドを敷くなりしましょう。ウレタン敷布団自体は壁に立てかけて乾かせるのでお手入れも楽です。
  • 掛布団:羽根布団と木綿布団は重いですし、乾かしにくいので避けましょう。羽毛布団は湿気りにくいですし軽くてお手入れもしやすいのでおすすめです。もしくは、ポリエステルと木綿、ポリエステルと羊毛などがブレンドされた布団も同じ観点からおすすめです。

最後に

あなたの湿気対策に対する誤解がとけ、今日から正しくお手入れができるようになり、カビと無縁の生活が送れることを陰ながら祈っています。

また、もしあなたの敷布団にカビが生えており買い替えを検討しているなら、以下のページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別に、腰・背中をリラックスさせて眠るためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つの点から敷布団の選び方をご紹介しています。是非あわせてご参考にしてください。

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