夜尿症(おねしょ)は薬で治る?薬物療法の作用と副作用

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夜尿症治療のため薬の使用を検討する時、

「薬物って効果あるのかな?」
「副作用がちょっと怖い」

など、薬の効果が気になる反面、副作用のことを考えると抵抗感を持つことがあると思います。

そこで本日は、「夜尿症の薬が持つ作用と副作用」についてご紹介します。


1. 3タイプの夜尿症治療薬

まず夜尿症治療に使われる代表的な治療薬には、以下の3通りがあります。

  • 抗利尿ホルモン剤:尿を凝縮して量を減らす作用があります。
  • 抗コリン薬:膀胱容量を増大する作用があります。
  • 三環系抗うつ薬:上記の薬剤で効果が現れない時に使用されます。

それぞれ作用が異なるため、症状に応じて使い分けられます。

次に、1つずつ具体的に説明していきます。

1−1. 抗利尿ホルモン剤

抗利尿ホルモン剤を服用すると、睡眠中に産生される尿を凝縮して量を減らす作用があります。

デスモプレシン、ミニリンメルト®などが有名です。

夜尿症の薬物治療の際に、まず第一選択薬として扱われる薬です。

本薬剤は夜間多尿で機能的膀胱容量が正常な小児で最も効果がある。

(引用:「夜尿症診療ガイドライン2016」 日本夜尿症学会 編集)

副作用はどうかいうと、頭痛、吐き気、倦怠感、悪寒があり、深刻な副作用としては、水中毒や低ナトリウム血症があげられます。

服用前に水を大量に飲んでいると、水中毒を起こしやすいので注意が必要です。

1−2. 抗コリン薬

抗コリン薬は服用すると、膀胱容量を増大する作用があります。

プロピベリン、トルテロジン、オキシブチニン、ソリフェナシン、フェソテロジン、オキシブチニン経皮吸収型製剤、イミダフェナシン、プロパンテリンなどがあります。

夜尿症の第一選択薬にはなりませんが、非単一症候性夜尿症、つまり、夜間の夜尿だけでなく、日中の排尿頻度が極端に多い場合や、我慢が出来ずに漏らしてしまう症状を伴う場合に、選択される薬です。

しかし、以下のような副作用があるため、使用には注意が必要です。

抗コリン薬の最も注意すべき副作用と問題点は、便秘による効果の減弱と残尿量の増加による尿路感染症の発症であり、使用前に便秘の治療や適切な排尿習慣の確立を優先させる。

(引用:「夜尿症診療ガイドライン2016」 日本夜尿症学会 編集)

便秘がひどいと夜尿症を悪化させる恐れもあるので、きちんと処方医のアドバイスに従い服用しましょう。

1−3. 三環系抗うつ薬

イミプラミン(トフラニール®など)、アミトリプチリン(トリプタノール®など)、クロミプラミン(アナフラニール®など)ノルトリプチリン(ノリトレン®など)、トリミプラミン(スルモンチール®など)デシプラミンなどがあります。

抗うつ剤であるということから、子供の夜尿症の処方薬として与えられた際、子供の健康上に悪影響がないか懸念されることが多いです。

実のところ、三環系抗うつ薬の作用メカニズムは完全に明らかになっていません。しかし、以下の作用から夜尿症に効果があると考えられ処方されています。

  1. 抗コリン作用や抗鎮痙作用
  2. 抗うつ効果
  3. 覚醒と睡眠の調節(レム睡眠の時間の短縮)
  4. ノルアドレナリン系の神経伝達物質の取り込み阻害
  5. 抗利尿ホルモンの分泌の促進

反対に、三環系抗うつ薬の副作用はというと、

三環系抗うつ薬の副作用は比較的まれであり、約5%程度に見られるものは、抗コリン作用によるもので、体位性低血圧、口乾、便秘、発汗、頻脈、悪心、倦怠感、不眠であり、これらは投薬中止により改善する。

(引用:「夜尿症診療ガイドライン2016」 日本夜尿症学会 編集)

とはいえ、危篤な副作用として、過剰投与による心臓障害による死亡例もあるので、処方医の指示に従い用法用量を守って服用しましょう。


2. 治療薬だけで夜尿症は治るのか?

治療薬だけで夜尿症を完治させるのは難しく、生活改善をベースとして補助的に治療薬を扱うことべきと考えられています。

どんなに専門的な病院を受診しても、生活指導をしないで治療した場合には、薬の効果は少ないとみてください。生活指導の重要性は、夜尿症の治療にとって約7割をしめていると思ってください。逆に、薬物療法の効果は3割程度ということになります。

(引用:『新おねしょなんかこわくない』帆足英一 著)

以下の医療機関での診療から治療の流れチャートを見ても分かるように、まず生活指導を含めた行動療法を実践する流れになっています。

医療機関ではまず始めに、問診(夜尿の頻度、夜尿の1晩における頻度、昼間のお漏らしの有無、生活習慣、病歴、両親の夜尿歴など)や尿の状態を調べる検査が行われます。

その結果を元に、行動療法(生活指導、排尿訓練、排便習慣)の指示が与えられ、それを数週間〜数ヶ月実践します。症状を詳しく診るためにも大切な宿題です。

そして、その状況を見ながら、薬物治療(もしくはアラーム療法)の判断がなされます。


3. 漢方薬の夜尿症への効果は?

市販薬として手軽に買えるという点から、漢方薬が検討されることもあります。

漢方薬は、夜尿症治療に効果があると言えるほど明確な医学的根拠がないと言われたり、一定の効果があると言われることもあり様々です。

漢方に肯定的な見解の報告では、以下のように漢方薬の効果をまとめています。

とはいえ、漢方薬と言えど、生活習慣の改善をベースに使われるべきなので、まずは専門医を受診し方策を相談してから決められることをおすすめします。


最後に

夜尿症の治療薬に関してご理解いただけていれば幸いです。

薬物治療と併せて(もしくは代替として)行われるアラーム療法に関して、こちらのページ『夜尿症アラームには向き不向きが?!効果と具体的な使い方』で解説していますのでご参考にしてください。

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