快眠グッズ

羽毛布団の側生地は綿100%が鉄則!こだわりの選び方

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著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

1988年生まれ。生粋の名古屋人。早稲田大卒。上級睡眠健康指導士。1,000万PV超の「快眠タイムズ」にて、よりよい生活のための睡眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。

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加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

1988年生まれ。生粋の名古屋人。早稲田大卒。上級睡眠健康指導士。1,000万PV超の「快眠タイムズ」にて、よりよい生活のための睡眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。

「羽毛布団の側生地(ガワキジ)って綿だったりポリエステルだったりするけど、やっぱ綿100%がいいのかな?」とお考えではないでしょうか?

素晴らしいです。

消費者の方に側生地のことまで考えていただけるなんて、我々寝具メーカーとしては「製品作りにこだわっていてよかった!」と叫びたくなるほどのことです。

羽毛布団というと、ダウンの産地はどこか、ダックかグースか、ダウンパワーはいくらかなどに目が行きがちで、側生地の素材については軽視されています。誤解を恐れずにいえば、どれだけ上質な羽毛であっても、それを包み込む側生地がポリエステル100%だったら絶対に快適に眠れません。

ということで本日は、「羽毛布団の側生地は綿100%が鉄則!こだわりの選び方」についてご紹介します。


1. 羽毛布団の側生地素材の種類とこだわり方

ざっくり言うと、側生地にはできるだけポリエステルが少なく綿が多いほうがいいです。さらに言うと、綿素材は番手の数字が高い(=繊維の細い)ものだとより上質なのでおすすめです。

ただ、予算が無尽蔵にあるわけではないと思うので、どのような生地素材がどれくらいの価格に適切か知っておくと羽毛布団選びに役立ちます。以下のチャートをご覧ください。

私個人としては、いくらお値打ちの羽毛布団だとしても、ポリエステルが大半を占める生地のものはおすすめできません。妥協しても、ポリエステル30%綿70%の生地です。

それでは次に、ポリエステルがおすすめできない理由や、綿生地の詳細、レーヨン系とシルクについて細かく説明していきます。

1−1. ポリエステル(ポリエステル混)生地は非推奨

ポリエステルに触れてみると軽くてさらっとしているので、そこまで悪いものに感じられないかと思います。

ただ、ポリエステル生地の羽毛布団で眠ってみるとよく分かります。とても蒸れるのです。ポリエステル繊維は吸水性・吸湿性がないため、人が眠るときに発生させる気化熱(蒸気としての汗と熱)を吸収できず非常に寝苦しくなるのです。

ネット通販の商品レビューに「安かったけど暑くなるくらい暖かいです」のようなコメントがありますが、これは単に布団内が蒸れて寝苦しくなっているだけのことが大半です。多くの寝具メーカーからすると、羽毛素材の良さを活かしきれていない残念な布団です。

ではどうしてポリエステル素材を使うのか?それは安いからです。ポリエステル繊維は一般的な綿繊維の1/3程度の価格のため、原価を下げるために都合のよい材料なのです(もちろん、綿素材を凌ぐ上質なポリエステル素材もありますが、一般的な羽毛布団に使われることはまずありません。最近見たかぎりでは、ポリエステル60%、レーヨン40%の生地で34万円のものがありました)。

もっとも、安価な羽毛を安価なポリエステルの側生地に包んで安価な羽毛布団として消費者に提供するのは悪いことではありません。ただ、市場にはそこそこの羽毛を安価なポリエステルの側生地に包み、さも高価なものとして販売されていることがあります。ポリエステルが混紡された生地の羽毛布団が全て悪いものではありませんが、何が適切で何が不適切なのか、消費者として正しく吟味できるようにしておきましょう。

1−2. 綿100%なら番手(糸の細さ)をチェックする

側生地がポリエステルではなく綿100%だったら快適なのかといえば、そうとは限りません。綿素材にもピンからキリまであります。上質な寝心地を求めるならもう一歩こだわりたいところです。

綿(というより繊維)には番手という「繊維の細さを表す単位」があります。

番手の数字が高いほど繊維が細くなる
番手の数字が高いほど繊維が細くなる

この単位が高くなればなるほど繊維が細くなります。

細い繊維で織られた生地は、肌当たりがやさしく気持ち良く、体に軽やかにフィットします。さらに、生地が薄いので体が発する熱をスムーズに捉えて羽毛に届けます。そのため、布団に入ったときに内部が温まりやすく、羽毛が体と一体化したような使用感に近づきます。

もちろん、この点も予算との兼ね合いで考えることをおすすめします。

私がおすすめする目安としては、良質なものが欲しいという方は60番手、上質なものがほしいという方は80番手、最高級なものがほしいという方は100番手の生地が使われていることを判断基準にしてください。

【注意】ネット通販で販売されている羽毛布団の中には「ポーランド産マザーグース93%フェザー7%を1.2kgも充填!」と書かれつつも側生地の説明はほとんどなく、一番下の商品概要欄に「綿100%」とだけ書かれているものがあります。そして、6万円だったり7万円だったり、結構な価格になっています。上質な綿素材を使っているなら細かく説明するはずなので、安い綿素材なんだろうなと推察します。せっかくの羽毛を蔑ろにされているので勿体ない限りですし、ガサガサしたりゴワゴワして肌触りが悪いと思いますのでお気をつけください。

1−3. シルク生地は最高の肌触りだが扱いにくい

最高級の羽毛布団の中には、シルク100%の生地やシルクが混紡された生地が使われているものがあります。

肌触りが最上級に素晴らしいのは間違いないのですが、クリーニングに出しづらかったりこまめなお手入れが大変で取扱いにくいことから強くおすすめできません。

シルクの肌触りが好みの方には、高品質の綿生地の羽毛布団にシルクの布団カバーを合わせることをおすすめします。

1−4. レーヨン系(モダール、リヨセル、テンセル™)との混紡もよし

羽毛布団を色々と比較検討していると「側生地:綿50%、リヨセル50%」と記載されているものがあり、「リヨセルって何だろう?」と思われたことはないでしょうか?

簡単に説明すると、木材由来の再生繊維という意味では、レーヨンもモダールもリヨセルもテンセル™も同じです(原料、製造プロセス、肌触り、理念は違います。個人的には、レーヨン<モダール=リヨセル<テンセル™と捉えています)。

テンセル™はとても滑らか
テンセル™はとても滑らか

木材由来の再生繊維ということもあり吸水性・吸湿性は綿よりも優れていますし、ハリ感の少ない繊維なので肌当たりがとても柔らかです。私の体感としては、「側生地:綿60番手50%、リヨセル60番手50%」の生地は、「側生地:綿60番手100%」以上「側生地:綿80番手100%」以下もしくは同等の心地よさです。

ただ、注意が必要なのが、レーヨン系の繊維はデリケートなことです。シルクほどではありませんが摩耗に気をつけなければなりません。たとえ小さな破れだとしても、羽毛布団にとっては致命的になるのです。あれよあれよという間に羽毛が吹き出してしまいます。

1−5. ゴアテックスなどのメンブレンによるダウンプルーフ加工は敏感な方におすすめ

「生地の裏にラミネート加工がされてる羽毛布団って何がいいの?」という声をいただきました。これらは一般的な綿生地よりも蒸れやすいのですが、以下のようなメリットがあります。

  • 羽毛布団内部が汚れにくい
  • 羽毛の吹き出しが起こりにくい

そのため、綺麗好きな方や、アレルギーや喘息を持っているがどうしても羽毛布団が使いたいという方におすすめです。


2. 側生地の「織り方」「キルト構造」「重量」でも大きく変わる寝心地

素材以外にもこだわっていただきたいポイントが2つあるのでご紹介していきます。

2−1. サテンと平織り、どちらがいいのか

代表的な生地の織り方は3つあります。

平織り(バティスト/パーケール)、綾織り(ツイル)、繻子織(サテン)です。肌触りが変わるポイントなので知っておきましょう。

低価格なものは生地の原価を抑えるために平織りのものが多いです。高価なものになると肌触りにもこだわりサテン生地のものが増えます。

ただ、最高級品となると逆転現象が起こります。100番手の超長綿のような肌触りが十分すぎるほどの素材には、通気性が重視されて平織りで仕上げられるものが増えてきます。生地の通気性が高ければ高いほど、早く適度に温まりますし蒸れにくいからです。

2−2. キルト構造は立体キルトがおすすめ

側生地のキルト構造は3パターンあります。

立体キルトが断然おすすめです。

市松キルトのものは最近減ってきてはいます。稀にありますが保温性が欠けることからおすすめできません。

2層式立体キルト(ツインキルト)は使用生地量が多くなり、その分重くなるのでおすすめできません。ツインキルトだからといって特段保温性が高まる訳でもないですし。また、ものによっては首元が膨らみすぎてフィットしづらく隙間風が入りやすくもなるので注意が必要でもあります。

2−3. 側生地が軽いほど暖まりやすい

生地に使用される繊維が細ければ細いほど、生地は薄く軽くなります。

生地が薄くて軽いとふわっと肌当たりがよいだけでなく、生地が効率よく羽毛へ熱を伝えられるので布団内部が早く暖まります。もちろん、蒸れにくくもなります。

よくある生地組成の重さはシングルサイズでは、大体このようになります。

たった数百グラムの違いといえばそれまでですが、肌当たり、暖かさ、蒸れにくさなどのトータルで考えるとそれぞれの品質がはっきりと感じていただけます。

羽毛布団の商品説明などに生地の重さが表記されることはありませんが、製品重量から羽毛充填量を差し引いたら側生地の重さを算出できます(ツインキルトは使用生地量が増えるので立体キルトと比べると50~100gほど重めになります)。


3. 側生地を吟味することで偽装容疑の羽毛布団を避けられる

「市販の羽毛布団の3枚に1枚はダウンパワーが偽装されていた」と2011年、日本羽毛製品協同組合が52点の羽毛布団を公的検査機関で調査した結果、報告しました。

羽毛の産地偽装を含めると市場の半分以上は偽装商品なのではないかと私は推察しています。

ただ、ここまで読み進めていただいたあなたは大丈夫です。

側生地について知識が十分となった今、あなたは疑わしい羽毛布団を避けられるようになったはずです。せっかくなのでテストをしてみましょう。例えば、以下のような羽毛商品(全てシングルサイズ)があったとします。側生地が怪しいものが4つあるので当ててみてください。

分かりましたか?

私が側生地のスペックを見たところ怪しいと思うものに色(赤と黄)を付けてみました。

まず赤についてはありえないほどの内容です。まず6ですが、「綿60番手サテン生地」が700gなはずがありません。次に11は、綿100%で800gだったら最高級の品質のはずですが、特に記載がないことを考えるとそもそも綿かどうか怪しく感じられます。

次に黄色ですが、断定はできないものの回避をおすすめする内容です。1と7はどちらも綿としては結構軽めで良質なものと考えられるにも関わらず、綿100%としか記載がありません。もしかすると販売店が商品説明を省略したのかもしれませんが、セールスポイントをあえて削るなんて通常ありえないので、やはり何か怪しいなと思わざるを得ません。

「側生地の内容がこれだったらもしかしたら羽毛の内容も…」とすら私は疑ってしまいます。君子危うきに近寄らず、という格言に従うことをおすすめします。

ちなみに、3番と5番の青色はポリエステルが多すぎるために非推奨という印です。4番の緑色は当ページで説明していないので恐縮ですが、440dpのマザーグースダウン95%が1.5kgも充填されることはまずありえない(1.1kgもあれば十分な品質)ので何かおかしいという意味の印です。


最後に

羽毛布団の側生地がよいものだと、肌触りがよく、軽く、早く暖かくなり、蒸れにくい最高の睡眠環境で眠れます。

羽毛だけでなく側生地のスペックも吟味して羽毛布団選びを行いましょう。

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