
オーダーメイドマットレスは1枚で20万円もする、自分への贅沢なご褒美です。
プロのフィッターが微調整をしてあなたにぴったりな一枚に仕上げるコンセプト。
とはいえ、あなたの事前準備が足りないと100%完璧な出来栄えにならないこともあります。お互いが本気で最高のマットレスを作ろうという気持ちと準備があってこそのオーダーメイドマットレスです。
そこで本日は「マットレスをオーダーメイドを成功させるための7つの注意点」についてご紹介します。
「オーダーメイドじゃないマットレスについても色々知りたい」という方は、こちらのページ『熟睡マットレスのおすすめブランド9選【選ぶコツと注意点】』で比較検討時に考えるべきポイント(体圧分散性、反発弾性、密度など)を網羅的に紹介していますので、あわせてご参考にしてください。 |
1. そもそもオーダーメイドマットレスとは
人の体型は千差万別です。
日本人の体重を部位ごとに分解すると、頭部が8%、上半身が33%、腰などの中半身が44%、脚部が15%だと言われています。これはあくまで平均値であり、実際には人それぞれ細かな差異があります。

そのため、誰の体にも完全にぴったり合うマットレスというものは存在しません。
そこで、一人一人の体に合わせて硬さと寝心地を調節しようとオーダーメイドマットレスが考案されました。

いくつかのオーダーメイドマットレス事業者がいますが購入までの流れは一般的に、カウンセリング、体型測定、寝姿勢測定、体圧分散性測定、データを元にマットレスの試作、試作マットレスを試し寝した上で微調整、また微調整、さらに微調整、、、そして完成となります。所要時間は約1時間前後です。
ただ、お店ではあくまで、あなたに合わせたオーダーメイドマットレスの組み合わせを作るだけです。出来上がったデータを工場に送り、そこからデータ通りにマットレスを作り始めます。そのため、納期には1ヶ月程度の日数がかかります。
1−1. サイズオーダーマットレスもある
また、上記とは別に「サイズオーダーマットレス」というものもあります。
これは一人一人に「寝心地」を合わせるものではなく、一人一人に「サイズ」を合わせるマットレスです。例えば、身長が200cmの大柄な人にとって市販のマットレスは短すぎます。そこで、そのような高身長の方のために長さ215cmのマットレスをオーダーメイドで作るのです。混同されやすいのでご注意ください。
2. マットレスをオーダーメイドするときの注意点
それでは、オーダーメイドマットレスを作るときの注意点についてご紹介していきます。
2−1. 体型を変化させている最中なら延期する
もしあなたが、妊娠、ボディメイク、ダイエットなどのために近い将来に体型が変わることが想定されるのなら(もしくは現在進行形で体型が変わっているのなら)、オーダーメイドマットレスを作るのは先延ばしにしましょう。
せっかくのオーダーメイドが台無しになってしまいます。
変化が落ち着く時機を見計らって再検討しましょう(オーダーメイド枕であればお店に持ち込んで微調整が可能ですが、マットレスはサイズと重量のためにそれが不可能なのです)。
2−2. フィッティング時の服装・髪型に注意する
体型の測定やマットレスのフィッティングをしやすい服装で、マットレスのオーダーメイドに臨みましょう。
着膨れしずに脱ぎやすい服装や、寝心地を確かめやすいように薄手の生地でタイト過ぎない服装で行かれることをおすすめします。
また、髪型も寝転びやすいようにしておきましょう。
2−3. マットレスの使用環境をフィッターに知らせる
フィッターは使用環境に応じて必要があれば、寝心地の微調整をします。
例えば、ベッドの上で使うマットレスをオーダーするのなら、ベッドの天板がすのこ形状なのかフラットな形状なのか、もしくは、床の上で使うマットレス(敷布団タイプ)ならフローリングなのか、畳なのか、もしくは床の上といってもすのこやマットなどを併用するのかをフィッターと共有しましょう。
素材や形状が特殊なものをお使いなら写真を見せるとよく理解してもらいやすいです。
2−4. お店で試作するマットレスは実際よりやや柔らかい可能性を考慮する
お店で試作するマットレスは、これまで何人もの人がその上で何回も寝転んでいるウレタンフォームです。
ものによっては若干軟化しているものもあります。
もちろん、お店のフィッターがそのことを一番よく理解しているはずですが、その点をお互い考慮しながら寝心地を微調整を行うようにしましょう。そうしないと、出来上がった新品のオーダーメイドマットレスがやや硬く感じられることがあるからです。
2−5. アフターサービスの内容を確認する
お店によってアフターサービスの内容が異なります。
へたりに対する補償、寝心地に満足できない場合の保証など、基本的には問題にならないことですが、あらかじめ知っておくと問題になったときの処理がスムーズです。特にオーダーメイドマットレスは15万円を超える買い物になるので保証内容は確認しておくに越したことはないです。
2−6. 完成後2週間は様子見すること
お店のサンプルウレタンと新品未使用のウレタンとでは寝心地に若干違いが出ます。
しかもお店で試し寝をしても長くて5分間程度です。実際に一晩寝てみたら「なんか違うような、、、」と感じることもあるかと思います。
ただ、それはどんなマットレスにも起こり得ることです。慣れたものから何かが変わると違和感があって当然です。なので、まずは2週間様子をみましょう。2週間もあれば体に馴染むので違和感も薄れます。しかしそれでも違和感が残っているのならお店に連絡をするとよいでしょう。
2−7. マットレスの保護を必ずすること
ウレタンフォームは素材の特性上、寝汗などで湿った環境下で荷重がかかると非常にへたりやすくなります。
また、飲みこぼし食べこぼしなどにより一瞬にして使い物にならなくなることもあります。そのため、必ず保護しましょう。
マットレスプロテクターの併用が一番おすすめです。
あまり厚みのある敷きパッドやベッドパッドだと寝心地が変わってしまい、オーダーメイドの良さを殺してしまう恐れがあるからです。マットレスプロテクターについては以下のページをご参考ください。
関連記事3. おすすめのオーダーメイドマットレス事業者
それではおすすめのオーダーメイドマットレスブランドを紹介します。長年オーダーメイドサービスを手がけている信頼と実績のある事業者です。
3−1. じぶんマットレス

価格:216,000円
サイズ:18×97×200cm
【商品ページ】
オーダーメイド枕「じぶんまくら」で有名な㈱タナカふとんサービスが行なっているオーダーメイドマットレスブランド「じぶんマットレス」です。表面のカッティングが異なる(つまり寝心地が異なる)5種類のウレタンフォームを測定結果を元に、最適な組み合わせをはじき出します。ウレタンフォームの下にマットを差し込んで微調整を繰り返しながら完成させます。
購入から1年以内であれば1回に限り無料で硬さの異なるウレタンフォームに交換してもらえるアフターサービス付きです。
3−2. Fit Labo オーダーメイド マットレス

価格:194,400円
サイズ:18×100×200cm
【商品ページ】
FIT LABOは老舗寝具メーカーの西川㈱が考案したオーダーメイド寝具ブランドです。カウンセリングと測定によるデータを元に、硬さの異なる3種類のウレタンフォームの最適な組み合わせを作ります。その後、試作マットレスの寝心地を確かめながら微調整を繰り返します。地場の寝具店と提携して全国で展開をされています。その兼ね合いからアフターサービスが明記されていないので、お近くのFIT LABOで個別に確認されることをおすすめします。
最後に
マットレスのオーダーメイドがどういうものがご理解いただけていれば幸いです。
なお、以下のページで枕のオーダーメイドについてご紹介しています。オーダーメイド寝具について知見を深めたい方はあわせてご一読ください。
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