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ボンネルコイルマットレスを極める!特徴と5つの注意点

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加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。1,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はお問い合わせから。インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから

こんにちは、加賀照虎です。

「マットレスって種類が多すぎる」
「ボンネルコイルとポケットコイルって何が違うの」

コイルスプリングのマットレスって見た目が似ているから、一緒に見えますよね。

でも、それぞれちゃんと個性があるんです。

なので、特徴をきちんと理解して選んでほしいです。

そうすることで寝心地や取扱への満足度を高められるからです。

ということ本日は、

  • ボンネルコイルマットレスの3つの特徴
  • 選ぶ時に吟味するべき5つのポイント

についてご紹介いたします。


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1. ボンネルコイルマットレスの3つの特徴

ボンネルコイルマットレスは以下の3つが最大の特徴です。

  1. 面で支える硬めの使用感
  2. マットレス内部の通気性が良い
  3. コイル同士が繋がっているため横揺れがある

これらの特徴を踏まえ、どのようなボンネルコイルマットレスを選ぶべきか検討しましょう。

ポケットコイルマットレスと比較をしながら、3つの特徴について説明していきます。

※その他のマットレス(7種類)との比較情報が知りたい場合、こちらのページ『絶対後悔したくない人向け!マットレスの上手な選び方』をご参考にしてください。

①面で支える構造のため硬めの使用感

  • ボンネルコイル:面で支える寝心地
  • ポケットコイル:1つ1つのコイルが独立している点で支える寝心地

そのため、ボンネルコイルの寝心地は、硬めのものが多いです。

低品質なスプリングマットレスは詰め物が少なすぎることが多い

特に、30,000円未満の低価格なものとなると、スプリングの上に詰められるクッションが不十分なため、寝心地が硬すぎるなんてこともざらにあります。

これについては、選ぶポイントの1つ目でもじっくりと解説します。

②マットレス内部の通気性が良い

厚みのあるマットレスの中では、内部の通気性が良いです。

コイルを不織布で覆うポケットコイルや、ウレタン製マットレスよりも断然通気に優れるため、寝室に湿気が溜まりがちな方に向いています。

とはいえ、ものにより差があるので、詳細を選ぶポイントで解説します。

③コイル同士が繋がっているため横揺れがある

ボンネルコイルはコイル同士が繋がっているため、コイルが横揺れを起こすという欠点があります。

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ボンネルコイル同士が繋がっていて、横揺れしやすい

つまり、一緒に寝ている人の寝返りの揺れが伝わってしまうことがあるのです。

就寝時間・起床時間がことなるパートナー同士だと、気になりやすい問題です。

なので、繊細な方にはやや不向きです。


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2. ボンネルコイルマットレスを選ぶ5つのポイント

では次に、ボンネルコイルマットレスを上手に選ぶコツです。

以下の5つのポイントをあなたのニーズ・生活環境に照らし合わせて選びましょう。

  1. 寝心地
  2. 通気性
  3. ボンネルコイル特有の揺れ
  4. 耐久性
  5. 処分面

5つのポイントを解説すると同時に、良品を選びぬくコツもご紹介していきます。

①ボンネルコイルの使用感・寝心地とは

ボンネルコイルマットレスは面で支える寝心地です。

そのため、寝心地を左右するのはどちらかというと、コイルスプリングの上のウレタンなどの詰め物素材です。

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クッション詰め物が少ないスプリングマットレスは硬すぎることが多い

詰め物のウレタンフォームのスペックが、下記2点を満たしているか確認しましょう。

  • 厚みが4cm以上
  • 密度が30D以上

安価なボンネルコイルマットレスの詰め物を見ると、1cm厚のウレタンが1枚とフェルトが1枚だけなんてことがありますが、これでは快適な眠りは望めません。

数ヶ月もしない内にスプリングが肩甲骨や背骨にゴツゴツと当たるようになり体を痛めてしまいます。

ウレタンフォームの密度は耐久性を左右するポイントです。

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密度が低いスカスカのウレタンフォームはすぐにへたるので避けるようにしましょう。

なおもちろん、コイルの品質もとても大切です。

粗悪なコイルだと1年も経たない内にへたってしまうからです(④で詳述)。

②通気性が良くカビにくい

ボンネルコイルマットレスは内部がコイルという構造上、各マットレスの中でも湿気に強くカビが生えにくいです。

同じスプリングマットレスといえどポケットコイルはコイルを1つずつ不織布で巻いているので、通気性はやや劣ります。

日本の夏は高温多湿のためダニ問題に、そして冬は窓から結露により湿気が高まりやすいためカビ問題に悩まされます。このようなお悩みの強い方におすすめできる種類のマットレスでもあります。

ただ、よく誤解があるのですが、「通気性の良いマットレス」が必ずしも「ムレ感が少ないマットレス」ではないということです。

つまり、マットレス内部の通気性が良くとも、あなたが蒸れを感じるかどうかとは関係がないのです。

例えば、側生地の素材がポリエステル100%だったり、通気性の悪いウレタンフォームが使われていると、体感としての通気性は高反発マットレスと変わらないのです。

両面使用可能タイプは湿気対策が必要

なお、ボンネルコイルマットレスの中には両面使用可能なタイプがあります。

このような仕様のものだと、マットレスの底面に湿気がたまりやすいので、カビ対策をする必要があります。

マットレスの構造上通気性が良いと言えども外部環境(寝室の温湿度、ベッドの天板など)により、どうしても湿気はたまります。そのため、できるだけ除湿シートを敷くようにしましょう。

③横揺れが気になりにくいものの選び方

コイル同士が連結されているものはボンネルコイルと定義されることが多いのですが、

  • フランスベッドの「高密度連続スプリング」
  • シーリーの「ポスチャーテックコイル」

これらは横揺れが比較的少ないです。

簡単に言うと、ボンネルコイルとポケットコイルの良いとこ取りのような使用感で、横揺れを抑えつつ、寝心地も狭い面で支えるようになっているのです。

こちらの動画を見ると分かりやすいです。

面で支えると言っても、より面積の狭い面でしっかりと支えていることがお分かりになると思います。

④耐久性(へたりやすさ)を見抜くコツ

特にノーブランドの安価なものを買う時に気になるのが耐久性です。

お買い得商品なのか、安かろう悪かろうなのか見抜くポイントの1つに、品質表示タグの「コイルスプリングの材料と種類」を見ることがあります。

コイルスプリングの品質表示の見方
コイルスプリングの品質表示の見方

(品質表示引用元:消費者庁HP(引用元ページが表示改正により無くなりました))

見るべきポイントは線材の種類、炭素保有量、マンガン保有量です。

硬鋼線(SWRH)の場合、②の数値が72以上で③がB以上のものを基準にして選ぶと、5~8年は快適に使用できます。コイルの品質がSWRH72B以下のマットレスは数年もしない内にギシギシと軋んだり、へたったりすることが予想されるので、予算が許せば買い控えることをおすすめします。

また、線材がピアノ線のものは数十年使えるほどの品質のコイルです。とはいえ相当大事に扱わないと、詰め物・側生地がそれ以前にヘタってしまいますので、ご注意ください。

注!:大変残念なことに、平成29年3月30日よりスプリングマットレスの品質表示法の改定があり、表示内容が大幅に簡素化されることになりました。
今後はこのような表示内容になるため、品表ラベルを見てスプリングの数、大きさ、材料の種類、品質などを知ることができなくってしまいました。とはいえ、メーカーも販売店も今まで通り上記のスペックを参考に売買をしているので、あなたが店頭でマットレスの線材と品質を質問すれば教えてくれるでしょう。優れた一品を選び抜くため使える知識ですので、品質表示に記載はされていないとしても、知っておくに越したことはありません。

長く快適に使うためのお手入れ

もちろん、より長い期間快適に使用するためには、あなたがしっかりとマットレスのお手入れをする必要があります。

マットレスをひっくり返す

マットレスのコイルも詰め物素材も、いつも同じ箇所ばかり負担がかかっているとヘタリが早くなります。

そのため、もしあなたのマットレスが両面仕様のタイプなら、定期的にマットレスをひっくり返しましょう。3~6ヶ月に1度を目安に行えると理想的です。

マットレスのひっくり返し方
マットレスのひっくり返し方
マットレスプロテクターやパッドでマットレスを保護する

マットレスが片面仕様のタイプだったり、マットレスをひっくり返すほどの体力がない場合、マットレスプロテクターやベッドパッドを装着することをおすすめします。

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というのも、詰め物に使われるウレタンやわたは湿った環境下だとヘタリが早くなるためです。プロテクターやベッドパッドによりマットレスの表面が寝汗で湿ることを防止できるだけで、使用可能期間が大きく伸びます。

⑤処分に手間がかかる

スプリングマットレスの場合、お住いの地方自治体で粗大ゴミとして処分できるかどうか購入前に確認することをおすすめします。

粗大ごみとして捨てられない場合、次回マットレスを購入するときに下取りサービスを利用するか、引取専門業者に依頼をするか、ご自身でごみ処理施設・リサイクルショップに持ち込むことになります。

私が安価なボンネルコイルマットレスをおすすめしない最大の理由が処分の手間とコストにあります。

価格が1万円前後であっても、短期間の使えないのに処分費用が高いため、費用対効果がとても悪くなることが多々あるためです。安価なマットレスをお探しなら、ウレタン製のものをおすすめします。


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3. ボンネルコイルマットレスのおすすめの選び方

あなたがどれくらいの使用期間を考えているかで、おすすめのボンネルコイルマットレスの選び方が変わります。

○短期使用が目的で3万円前後の予算でお探しの場合
ボンネルコイルマットレスよりは高反発ウレタンマットレスをおすすめします。低価格なボンネルコイルマットレスは使用感が硬すぎることが多く快眠できるか疑問なものがあります。また、搬入・搬出・処分に手間がかかるので、総合的に見るとコストパフォーマンスが悪くなりがちだからです。

○中期的な使用を考えていて硬めの寝心地が好みの場合
2章の④の耐久性を指標にしつつ寝具店で試し寝をして好みのものを探すことをおすすめします。

○長期間使用できる高性能品をお求めの場合
フランスベッドの「高密度連続スプリング」やシーリーの「ポスチャーテックコイル」が使用されたマットレスをおすすめします。

また、ご参考までにおすすめのボンネルコイルタイプのマットレスをご紹介します。

フランスベッド ライフトリートメント LT-300N 硬さミディアム

ライフトリートメントLT-300N
ライフトリートメントLT-300N

価格:75,200円
【当製品の販売ページ】

フランスベッドが誇る高密度連続スプリングを使用したマットレスです。高通気、反発力、耐久性の揃った頼もしいスプリングです。そして、詰め物のウレタンも高密度のものが使用されているので、長期間の快適な使用が十分期待できる仕様になっています。また、硬さもソフト、ミディアム、ハードの3タイプから選べられるので、あなたの好みの寝心地が選べられます。

シーリー アネットマットレス

アネットマットレス
アネットマットレス

価格:81,000円
【当製品の販売ページ】

ポスチャーテックコイルが採用されているマットレスです。快適な寝心地はもちろんのこと、かかる荷重に応じて適切な反発力になるコイルのため、体の大きさが異なるご夫婦などの使用に特に向いています。コイルスプリングも二度焼きされ耐久性をさらに高められているので、長期間の使用も十分見込めます。


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最後に

ボンネルコイルマットレスの特徴から選ぶポイント、選び方まで網羅的にご理解いただけたと思います。

また、「ボンネルコイル以外の種類のマットレスってどんな感じなんだろう」と気になる方は、以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しているので、是非あわせてご参考にしてください。

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また、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

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